メルカリとヤフオクを徹底比較!売れやすいモノやサービスの違い・それぞれのメリットも!

「メルカリvsヤフオク」。どちらを使うのが得か、両者はしばしば比較の対象にされます。しかしこの問いに対する明確な答えはありません。

なぜなら、それぞれに特徴があり売れやすい商品も異なるからです。よって単にどちらを使うべきかという二者択一ではなく、各々の特徴を知ってどのような用途で利用するべきかを追求する方が、現実的といってよいでしょう。

そこで今回は、メルカリとヤフオクの売れやすいモノと各サービスの違い、メリット、さらに両アプリを併用する際の注意点について詳しく解説します。

目次

メルカリとヤフオクの基礎知識

まずメルカリとヤフオクそれぞれについて、基本的なことを解説しましょう。

メルカリとは

メルカリは、インターネット上でフリーマーケットが楽しめるアプリです。2013年にサービスを開始すると、携帯電話からスマホに乗り換えるユーザーが増えてきたことを追い風に、わずか5年でヤフオクの利用者数を超えました

アプリを利用できるのは個人に限り、法人は対象となっていません。個人が不要品を出品し、それを買いたいユーザーが出品者と交渉をして購入するという流れが基本になります。よって、値引き交渉も日常的に行われるのが特徴です。24時間・365日いつでも出品でき、最低出品価格は1点につき300円からとなっています。

ちなみにオークション形式による出品は、禁じられています。

ヤフオクとは

ヤフオクは、Yahoo!JAPANが提供するインターネット上のオークションアプリです。個人や法人が期間限定でサイト上に出品し、最高値をつけたユーザーが落札するシステムです。

2017年からは、フリーマーケットサービスも開始されました。つまり出品者は、オークション形式とフリマ形式のどちらかを選択して出品することができるのです。ただし2019年からYahoo!JAPANが「PayPayフリマ」という正式なフリマアプリを立ち上げたので、ヤフオク上のフリマ機能の必要性を疑問視する声もあります。

ヤフオクがサービスを開始したのが1999年で、その約2年前には楽天市場が、翌2000年にはAmazonが国内でサービスをスタートしました。両者が、個人事業主や法人が出店するモール型であったのに対し、ヤフオクは個人が個人に直接商品を販売するC2C市場の走りといってよいでしょう。しかもオークションという日本には馴染みのない斬新なスタイルが受けて、2000年代に向けて確実に利用者を増やしていきました。

ただ手軽に出品できるフリマアプリの勢いが強く、これに対抗するようにしてヤフオクもフリマサービスを始めたと考えられます。これにより、「メルカリとヤフオクのどちらが得か」という比較論がそこここで見受けられるようになったといってよいでしょう。

売れやすい商品とは?

それぞれに売れやすい商品が異なるので、比較してみましょう。

メルカリで売れやすい商品

メルカリは、とにかく日常生活で使用するアイテムが、気軽に安く買えるのが特徴です。よって、ファッションアイテムや日用品全般、さらにコスメ関連が非常によく売れます。ヤフオクに比べると、ハンドメイドも売れやすいでしょう。

また季節もの商品も、シーズン前ならヤフオクでも人気があります。しかしアフターシーズンとなるとオークションは途端に売れにくくなり、メルカリの方が圧倒的に売りやすいといってよいでしょう。

ヤフオクで売れやすい商品

後述しますが、フリマアプリのメルカリに比べるとオークション中心のヤフオクの方が、購入金額は高くなる傾向が強いです。

理由は、ヤフオクではレア品やビンテージ、コレクター品、マニアの好むホビーグッズなどの出品が多いからです。メルカリで数百円、数千円という価格帯で大量の商品が販売されるのとは対照的に、数万円、数十万円、あるいはそれ以上の金額で落札されるケースが決して少なくありません。

メルカリとヤフオクのサービス比較

ここからはさらに両アプリのサービスの違いについて、わかりやすく比較していきましょう。

手数料

メルカリの手数料は、商品価格に対して一律10%(税込)となっています。送料は含みません。ただし、売上金を引き出す際に、都度200円(税込)が別途必要です。お急ぎ振り込みを希望する際は、さらに200円(税込)追加となります。

一方、ヤフオクの落札手数料は、

・Yahoo!プレミアム会員
商品価格の8.8%(自動車や建設機械、水上オートバイなど一部の特殊な商品については、別途落札システム手数料3,080円または1,980円(いずれも税込)が必要になります)

・Yahoo!プレミアム会員以外
商品価格の10%

いずれも税込で、送料は計算に含まれません。振り込み手数料は、都度100円(税込)が必要です。

大まかな目安ですが、商品代金が「47,000円」を超えるようならYahoo!プレミアム会員に登録する方が得です。また、決済を行うために「Yahoo!ウォレット」への登録が必須となります。

「Yahoo!プレミアム会員」に登録すると、上記のようにヤフオクの手数料が安くなるだけでなく、Yahoo!ショッピングやLOHACO by ASKULでPayPay ポイントがもらえたり、追加料金を支払わずに雑誌が読み放題になったりするなど、ざまざまな特典が付与されます。月額508円(税込)が必要です。

ユーザー層

メルカリは若い世代に人気で、とくに10~30代の女性から強く支持されています。

そのため、比較的安価なファッションアイテムやアクセサリー、コスメ関連商品が非常によく売れます。子育て世代のニーズも高いので、ベビー、キッズ用品も買い手がつきやすいです。

一方、ヤフオクは男性から人気があり、とりわけ30~50代からの需要が高い傾向に強いです。メルカリに比べると、資金に余裕があって希少性の高い一品を狙ってオークションに参加するユーザーが多いため、ものによってはどんどん値段がつり上がります。こう考えると、商品の性質を考慮して、売れやすい方に出品する方が良いという意味も理解できるでしょう。

出品期間

メルカリに出品期間の制限はありません。売れるかどうかは別として、禁止商品を売るなど規定に反した行為がなければ、いつまででも出品することが可能です。

かたやヤフオクは、オークションという性質から出品期間が制限されています。基本的には、7日間です。より詳しくいうと、

  • 午前0時~11時59分までの出品・・・13時間~7日間
  • 12時~23時59分までの出品・・・12時間~7日間

となります。早くに売ってしまいたい場合は、出品期間を短めに設定します。とくに急がず、できるだけ多くのユーザーに入札してもらい1円でも高く売りたい場合は、長めに設定するとよいでしょう。

出品できる商品

両方とも、それぞれに出品禁止商品が規定されています。これに違反すると厳しいペナルティが科せられるため、注意してください。

どちらかというとメルカリよりもヤフオクの方が禁止物は多いです。ただ、メルカリで禁止されている昆虫や両生類、草花などが、ヤフオクでは出品可能です。哺乳類や爬虫類は禁じられていますが、とくに昆虫や植物が好きな方の場合、ヤフオクでなら販売できるのでおすすめです。

匿名配送

両方とも、出品者も購入者も名前や住所を相手に知られずに全取引ができる「匿名配送」サービスに対応しています。個人情報を知られたくない方には、非常に安心でしょう。

【メルカリの匿名配送】

・らくらくメルカリ便・・・ヤマト運輸との提携サービスで、全国一律料金での配送が可能です。

 宅急便コンパクト・・・450円
 宅急便・・・3辺合計60cm(2kg)~160cm(25kg)までで、750円~1,700円

・ゆうゆうメルカリ便・・・日本郵便との提携サービスで、全国一律料金で配送できます。

 ゆうパケットプラス・・・455円
 ゆうパック・・・3辺合計60cm~100cm(25kg以内)までで、770円~1,070円

・梱包・配送たのメル便・・・梱包、出荷、発送をすべてプロにお任せできるので、家電や家具など大型商品の出荷に役立ちます。

 3辺合計80cm~450cmまでで、1,700円~33,000円

【ヤフオクの匿名配送】

・おてがる配送(ヤマト運輸)

 ネコポス・・・出品者負担の場合は全国一律170円 落札者負担の場合は全国一律210円
 宅急便コンパクト(EAZY)・・・出品者負担の場合が全国一律380円 落札者負担の場合は、444円~サイズと地域によって変動(こちらのページで試算できます)
 宅急便(EAZY)・・・出品者負担の場合、3辺合計60cm(2kg)~200cm(3kg)までで、全国一律700円~2,400円 落札者負担の場合は、657円~同サイズ区分で地域により変動

・おてがる配送(日本郵便)

 ゆうパケット・・・出品者負担の場合は全国一律で175円 落札者負担の場合210円
 ゆうパケットポスト・・・出品者負担の場合は全国一律で175円 落札者負担の場合210円 
 ゆうパック・・・3辺合計60~170cm(25kg以内)で、出品者負担なら全国一律700円~1,800円、購入者負担の場合、630円~サイズと地域によって変動(こちらのページで試算できます)

参考:メルカリ禁止されている出品物

参考:ヤフオク出品禁止物

メルカリのメリット

メルカリのメリットについて詳しく見ていきましょう。

出品が簡単

メルカリは、とにかく出品手続きが非常に簡単です。

出品するだけなら、アカウント登録をし、商品登録をして商品画像を掲載すれば手続き終了です。実際に売ることを考えれば、プロフィールの入力や商品説明もきちんと行う必要があります。ただそれでも、ヤフオクに比べると登録情報が少なくて済むので、初心者にとってはかなりハードルが低いでしょう。

即買いされやすい

オークションに比べると欲しければ期間を待たずに即買いできるので、早くに売れる可能性が高いです。

ヤフオクもフリマ機能があるので即買いもできますが、あくまで出品者が即買いOKに設定しなければ不可能です。しかもオークションありきのヤフオクですから、フリマ機能ではメルカリの足元にも及びません。

ヤフオクのメリット

ヤフオクのメリットを解説しましょう。

オークションとフリマが使える

オークションとフリマが利用できるため、もしオークションで買い手がつきにくければ、いつでもフリマに移行できるメリットがあります。

高値で売れる可能性が高い

オークション形式のため、同じ商品であってもメルカリに比べて高値で売れる可能性があります。欲しいと思うと価格が上がるほどその思いが強くなって、少々高額でも買ってくれるケースが珍しくないからです。

仮にその落札価格でメルカリに出品すると、周囲の同等品とあきらかに温度差がありすぎて、到底買い手がつかないということも考えられるのです。

付加価値の高いモノが売れる

ヤフオクでは、数に限りのあるビンテージ品やレア品、ホビーグッズといった高価格帯の商品がよく売れます。その意味では、ユーザーの目的も顔ぶれも、メルカリとは大きく異なるといってよいでしょう。フリマでは売れないような付加価値と希少性の高い商品が、正当に評価されやすい場ともいえます。

メルカリとヤフオクに同時出品してもいいのか?

メルカリとヤフオクを比較していると、「いっそのこと、同時にどちらにも出品してしまえばいいのでは?」と考える方もいるでしょう。しかしそれは重大なルール違反となるので、絶対に避けなければいけません。最後にその理由について解説しておきましょう。

二重出品は禁止

両アプリとも、他のECサイトに二重出品することを固く禁じています。売れない時にいったん商品を削除してもう一方に出品するというのは、まったく問題ありません。しかし同時に同じ商品をどちらのサイトでも購入可能な状態となっているのが、アウトなのです。

理由は、もし同時に購入希望者が現れた場合、一方の買い手に商品を届けられなくなるからからです。ユーザーに多大な迷惑と損害を与えかねない行為として厳しい措置が取られるので、くれぐれも注意してください。

まとめ

メルカリもヤフオクも、人気を二分するC2Cプラットフォームです。ただし特徴がそれぞれに異なるので、何を、いくらで、いつまでに売りたいか、といったことをよく考慮して目的に合った使い方をするのがよいでしょう。ぜひうまく工夫しながらの出品を楽しんでください。

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