メルカリで明らかに高い価格で出品される理由とは？高く売るコツや高値で売れないパターンを詳しく解説

メルカリで商品をチェックしていると、明らかに相場より高いと感じることがないでしょうか。ブランド品やビンテージなど、誰が見ても分かる高価な商品なら高くても理解できます。しかし、そうは見えないアイテムが驚くような価格で出品されていることが少なからずあるのです。

一般的にメルカリはさまざまなものが安く買えるというイメージが強く、それを狙って利用しているユーザーが非常に多いです。それなのになぜ高く売るのでしょうか。

そこで今回は、メルカリで明らかに高く売られている商品がある理由や、高値で売れないパターン、また高く売りたいときのコツについて解説します。

明らかに高い金額で出品するのはなぜ？

商品をチェックしていると、明らかに高いと感じることがあります。少し高めなケースから、かなり高額なものまで、その範囲はさまざまです。

実は、これには幾つかの理由が考えられます。理由によっては値下げしてもらえる可能性もあるため、ぜひ参考にしてください。

商品を売る相手を選びたい

高額で出品しているユーザーの中には、商品を売る相手を選びたいと考えて、あえて高めの価格に設定している出品者がいます。

メルカリは、誰でも利用できるフリマサイトです。そのため、中には以下のような迷惑行為を平気で行う非常識なユーザーも存在しています。

無茶な値下げを要求してくる ・何かと上から目線でコメントを送ってくる ・不当に低い評価をつける ・筋の通らないクレームや言いがかりをつけてくる ・注文しながら、不当な理由でわざとキャンセルしてくる ・住所がわかると直接クレームを言いにきたり、ストーカーに及んだりする

ユーザーのコメントを閲覧したり、評価を確認したりするとその人となりが理解できることがあります。しかしそれだけでは、なかなかどのような人物かを見抜くのは難しいでしょう。

そこで、あえて高い価格で出品して、それでも購入してくれるような人かどうかを精査するという方法を取るのです。経済的に余裕がある人は人格も優れている可能性が高いので、同じ売るならそういう相手の方が売り甲斐があるという考えです。もちろんこれも完璧ではありませんが、ユーザーを吟味する目安の一つにはなるでしょう。

非常識な相手と取引をすると、たとえ購入されたとしても後味が悪く、どっと疲れてうんざりしてしまうケースがあります。それがトラウマでメルカリをやめることになると勿体ないでしょう。高く売るのは、時にその予防策ともなり得るのです。

相場を調べていない

そもそも価格が高いのは相場を調べずに出品しているとも考えられます。

フリマアプリへの出品やECサイトを使った販売に慣れているユーザーなら、商品の相場を詳しく調べるのが常識でしょう。売れやすくするなら相場より安めにし、利益を多く獲得したい場合は強気で少し高くするケースもあります。

しかし、初心者などでそういった考え方を持たない場合は、自分の感覚で値決めすることになります。よって、世間の相場とずれが生じることがあるのです。この場合は、うまく交渉すると値下げしてもらえる可能性があるでしょう。

とにかく現金か欲しい

少しでも現金を稼ぎたいという場合も、高額設定をする場合があります。その商品がいくらくらいの価値があるかと考えるのではなく、自分が欲しい金額に近い価格帯で売るということです。

例えば、相場が5,000円くらいのバッグがあるとしましょう。しかし、自分が15,000円欲しいという場合は、その金額で出品するわけです。

必要としている金額にもよりますが、その額が高いほど他のユーザーからすると違和感のある出品価格になると言えるでしょう。ただ、あまりに売れない期間が長ければ値下げ要求を受け入れてくれるかもしれません。

売れると期待している

相場を確認しているか否かは別として、かなり高めの価格設定をしていると自覚して出品しているケースも考えられます。このタイプは、「いつか売れたらそれでいい」「売れたらラッキー」という調子で売り急いでいないことが多いです。

メルカリでは、最長365日まで出品し続けることができます。その期限が来ても、さらに売り続けたい場合は再出品も可能です。

そのため出品だけしておいて、いつか誰かが買ってくれたらと、いくらかの望みを託しているわけです。このケースも値切り交渉をして安くしてもらえる可能性は、十分にあるでしょう。

レアな商品を出品している

海外でしか入手できない珍しいアイテムや人気ブランドなどの限定販売品、国内でも一部の地域でしか購入できない商品などのレアな商品は、非常に高く売られることがあります。

興味がない人には、なぜそんなに高いのか理解できなくても、一部のファンやマニアからすると喉から手が出るほど欲しいというのはよくある話です。

そんな価値ある逸品の場合は、売る側もそれをわかっているため、あえて売れるかどうかギリギリの高値で勝負をかけていることがあるのです。

「999万9,999円」で出品する理由とは？

明らかに高く売られているケースで、一般ユーザーからするとさらに理解に苦しむパターンをご紹介しましょう。

それは、「999万9,999円」というとんでもなく高値で出品されている場合です。普通なら見間違いかと思うほどの高額ですが、これにもれっきとした意味があるのです。

「999万9,999円」で売りたいわけではない

この場合は、何も本当に「999万9,999円」で売りたいわけではありません。以下の2つの理由で一時的にこの価格に設定して出品しているだけなのです。

• 専用出品のため
• 確認目的のため

専用出品のため

まず挙げられる理由として、専用出品の際に一時的に「999万9,999円」としている場合があります。

専用出品とは、ある特定のユーザーのために商品を取り置くことを意味します。つまり、他のユーザーには売らず、「〇〇様専用」という形でストックしておき、そのユーザーが購入するのを待っている状態と理解するとよいでしょう。

いわゆる「お取り置き」は、ブティックや百貨店などでは珍しくありません。依頼があった時点でその商品を他の客の目に入らないところで保管し、購入希望者が来店するのを待って販売するという流れになります。

しかしメルカリでこれと同じことを行うのは不可能です。その理由は、以下のような理由があるためです。

• メルカリ以外のサービスや場所で取引を行ってはいけない
• 購入されるまでは商品を出品状態にしておかなければならない

これらに違反すると、最悪の場合は利用停止という厳しいペナルティが科される恐れがあります。

そもそも、すぐに購入すれば取り置きは必要ないのでは、と疑問に思う方が多いかもしれません。それは、「お金に余裕がないので月末まで待って欲しい」「まとめ売りの全ては要らないので一部だけ別売りにして欲しい」といったニーズに応えるためなのです。

そこで苦肉の策として出品状態にする代わりに、他のユーザーに横取りされないように「999万9,999円」という法外な値段をつけるのです。

もちろんこれは、出品者と購入希望者の間では打ち合わせ済みです。価格を一旦「999万9,999円」に変更し、「〇〇様専用」として商品ページを作り直して、相手が購入する直前に正規の価格に戻します。

つまり、もし「999万9,999円」という価格表示を見たとするなら、この便宜的に作り替えられた商品ページがたまたま目に入った可能性が考えられるのです。

確認目的のため

もう一つのパターンは、ある商品についての詳しい情報を確認したいユーザーのために、他のユーザーに買われないように「999万9,999円」にしておくというものです。

メルカリでは商品1点につき、20枚までの画像が掲載できます。しかし中には、1枚だけで出品するケースもあり、その場合、他のアングルの様子がわからなかったり、傷があるのか確認できなかったりします。

そういった場合に、価格を「999万9,999円」としたうえで、相手が望む別の画像を掲載し直し、確認が済んだら根を元に戻して購入してもらうという流れになります。もちろん、購入を拒否するケースもあるでしょう。

この場合も、プロセスの途中で「999万9,999円」が表示されるため、たまたまそれが目につく可能性があるのです。

高額販売は禁止されている？

そもそもメルカリでは、商品価値にそぐわない高額での販売は許されているのでしょうか。

結論から言うと、メルカリでは高額販売は禁止されていません。出品者の都合で、下は300円から上は「999万9,999円」までなら自由に設定して構わないルールになっています。

ただし、一般的な商品価値よりも明らかに高額で販売すると転売を疑われるリスクがあります。

メルカリでは表立って転売を禁止していません。しかし、ユーザーの利益を損なう行為は固く禁じられているので、あまりに似た商品や同じ商品ばかりを大量に販売したり、高額でばかり出品したりしていると、事務局から警告が来る可能性があります。

悪質な場合は利用制限などのペナルティが科せられることもあるので、出品する際は注意が必要です。自身が買い手となる場合は、明らかに転売目的と思われる怪しい出品者からは買わないようにする方が無難でしょう。

高値で売れない3つのパターン

高値で出品した場合、残念ながら他のユーザーから購入してもらえないケースがあります。

この項目では、その具体的なパターンについて解説いたします。

タイミングが悪い

出品するタイミングが悪いと、高値ではなかなか売れにくくなることがあります。

例えば、大ヒットした映画のキャラクターグッズは、その直後なら高額でも飛ぶように売れることが珍しくないでしょう。しかし、人気が落ち着いて需要が一巡すると、一向に売れなくなるケースがよくあります。

安い類似品が多い

自分は高額で売れると思って出品しても、それより安価な類似品が数多く出品されている場合は、買い手はそちらに流れてしまいます。

そのため、それらと差別化できる要素がなければそのままの金額で買ってもらうのは難しいでしょう。

型落ちになる

スマホやタブレット、家電、ゲームなどに多いのが、高額商品でも型落ち品となると、たちまち売れなくなるというパターンです。

こうなると他のフリマアプリやオークションサイト、中古買取販売店などでも安く販売されて希少価値がなくなるので、やはり高額のままでは売れにくくなるでしょう。

高く売るための5つのコツ

この項目では、商品を高く売るコツを5つご紹介します。これらのコツを押さえることで、1円でも商品が高く売れるよう努めてください。

商品画像は美しく鮮明に

価格が高いとなると途端に見る目が厳しくなるのが、世の常です。商品のカテゴリーにもよりますが、掲載する商品画像が汚ければせっかくの良品でもスルーされてしまう可能性が高まります。

一にも二にも、商品画像の美しさや綺麗さがものを言うと覚えておいてください。写真がブレたり、ピンぼけしたりしなうように注意して鮮明に写すことを心がけてください。

商品説明は丁寧に記入する

画像をパスすれば、次に商品説明が熟読されるでしょう。商品を手に取って確認できない買い手からすると、商品説明は貴重な情報源です。

メーカーや型番、カラー、使用回数などといったことを明確に記入すると安心してもらえるでしょう。

また、おすすめポイントだけでなく、傷や汚れといったマイナス点も包み隠さず書く方が信頼されます。嘘をついても実物が届けばすべてバレます。その方が後処理は面倒なうえ、大きく信頼を損ねることにもなりかねないので注意してください。

コメントへの返信は迅速におこなう

高額商品となれば、ユーザーは慎重になるのでコメントでさまざまな質問をしてくる可能性があります。

それらには、できるだけ早く、質問内容に対して明確な答えをわかりやすく返答するようにしましょう。レスポンスが遅い出品者は信頼されにくいため、気をつけてください。

タイトルを工夫する

タイトルも目につきやすいため、工夫すると高い効果が期待できます。40字までなら入力可能なので、買い手が食いつきそうなキーワードを優先的に記載しましょう。

ブランド名、商品名、型番、サイズ、カラーなどは、特におすすめです。さらに「3日間限定」「今だけ10％オフ」などと、購買意欲をそそる一言を添えるのも有効でしょう。

プロフィールにはストーリーを添える

商品説明と並んでプロフィールにも注力するようにしてください。

高額商品は、一つ間違えると「偽物では？」「転売目的？」「怪しい人が売っているのでは？」などと疑われやすくなります。購入者に安心してもらうためにも、自身について可能な範囲で詳しく紹介するとよいでしょう。

「なぜメルカリを始めたのか」「日頃どのような生活を送っているのか」「どのような商品をなぜ出品しているのか 」など、出品者の生活背景や人となりがわかると、親近感がわくものです。すると警戒がとけるので、購入へのハードルも低くなることが期待できます。

文章も、馴れ馴れしくならず、かといって堅苦しくなく、程よい丁寧さと品を意識し、明るく語りかけるようなつもりで書くと伝わりやすくなるでしょう。

まとめ

メルカリで明らかに相場より高く出品されているのには、それなりの理由があることが少なくありません。理由によっては交渉次第で安くしてもらえることもあるので、どうしても欲しければ、トライしてみるのもアリでしょう。

また、自分が高く売りたい場合は、ちょっとした工夫をすることで成功する可能性もあります。記事内で紹介したコツを参考に、ぜひ試してみてください。