3大フリマアプリの「メルカリ」「ラクマ」「PayPayフリマ(2023年11月1日からは「Yahoo!フリマ」に改名)」について、果たしてどれが一番得なのかと迷っている方も多いのではないでしょうか。
初心者なら、もっともメジャーなメルカリが無難と考えるかもしれませんが、よくよく比較してみると必ずしもメルカリがおすすめとは言い切れません。それぞれのフリマアプリによってメリットとデメリット、強みが異なるからです。各アプリの特徴を知ったうえで、ニーズに合わせて使い分けるのが賢明でしょう。
そこで今回は、メルカリ・ラクマ・PayPayフリマのそれぞれのメリットとデメリット、フリマアプリの注意点、アプリ選択における考え方について詳しく解説します。これから本格的にフリマを使ってみたいとお考えの皆さんは、ぜひ参考にしてください。
各フリマアプリを比較する上での注目すべきポイント
まずは、各フリマアプリを比較する上での着眼点を3つご紹介します。これらを念頭におきながら各フリマの特徴を頭に入れていきましょう。
会員数
各フリマアプリを比較する上で、もっとも重要な要素は、会員数と言ってよいでしょう。
出品者も購入者も、フリマアプリを利用するには、最初に必ず会員登録しなければなりません。出品者にとっては、この会員数がそのまま市場規模になると理解してよいでしょう。
会員数が多いということは、それだけ出品した商品が多くのユーザーの目に触れて売れやすくなるということでもあるからです。
いくら価値の高い商品を売りに出しても、ユーザー数が少なければ売れる可能性が低くなります。その商品の良さを理解してくれる買い手に恵まれず、不本意ながら値切られてしまうことも考えられるでしょう。
一方、購入者にとっては、会員数がそのまま競争率に比例します。会員数が多いということは、それだけ早くに買われてしまう可能性が高まります。
ユーザーが少ない方が、欲しい商品をより入手しやすいといってよいでしょう。ただし、出品者が少ないということは、それだけ魅力的な商品が見つけにくくなる点も忘れてはなりません。
販売手数料
フリマアプリの提供者は、商品が売れた際に出品者から支払われる販売手数料が利益になります。そのため、出品者にとっては、販売手数料の高低が損得に響くと言えるでしょう。
なお、どのアプリも販売手数料は商品代金に一定の割合を乗じた料金となります。特に数多くの商品をフリマアプリで販売したいと考えているなら、より販売手数料が安いサービスを利用する方がコストを抑えられます。
フリマアプリを利用する上で、出品者は後述する送料を負担しなければならないケースが少なくありません。加えて、段ボールやそれを組み立てたり、梱包したりするためのガムテープ、クッション材、また封筒など、思いのほかコストがかかります。したがって、販売手数料を低く抑えることは利益を増やす意味でも大切な要素となるのです。
ただし、販売手数料よりは、商品を早く売ることが目的の場合は、上記の「会員数」が大きくものを言います。そのため、ご自分が何を優先するかによってアプリのメリットとデメリットが変化すると理解しておく必要があるでしょう。
送料負担
売れた商品を送る際の送料も、度重なると大きな金額になります。よって、それを出品者と購入者のどちらが負担するかによっても、損得が違ってくるでしょう。
ちなみに、メルカリとラクマは、出品者と購入者のどちらが送料を負担しても良いことになっています。よって、購入者が納得してくれれば送料を負担してもらうことは可能です。
一方、PayPayフリマについては、送料を出品者が負担するのがルールとなっています。
メルカリのメリットとデメリット
ここからは、前項での着眼点を踏まえた上で、3大フリマアプリのメリットとデメリットについて解説していきます。まずはメルカリからご紹介いたします。
メルカリは、3大フリマの中では楽天の「フリマ」の次に歴史が深く、フリマアプリの草分け的存在といってよいでしょう。2013年にサービスを開始して以来、あっという間にユーザー数を激増させ、スターダムにのしあがりました。わずか5年強でマザーズへの上場も果たしています。
その魅力は、何といっても会員数の多さで、月間アクティブユーザーは2,300万人を突破、累積出品数も30億個を超えています。
参考:メルカリ
メルカリのメリット
メルカリのメリットは、以下の通りです。
- ユーザー数が圧倒的に多い
- ジャンルに関わらず売れやすい
- キャッシュレス決済サービスの「メルペイ」でメルカリ以外の加盟店とネットショップでの買い物や飲食が楽しめる
- スマホですべての手続きが完結できる
- 匿名配送により、相互に個人情報を知られずに売買できる
- 転売や本格的にビジネスを行いたい場合は、「メルカリshops」が使える
メルカリのデメリット
メルカリのデメリットは、以下の通りです。
- 販売手数料が10%(税込)で最も高い
- 出品数が多すぎて目立ちにくい
- 値引き要請への対応が面倒
ラクマのメリットとデメリット
ラクマは、2014年に楽天グループが立ち上げたサービスで、4年後には2012年からサービス提供していたファッションとコスメなどに特化したフリマサービス「フリル」との統合を果たしました。
この項目では、ラクマのメリットとデメリットについてご紹介いたします。
参考:ラクマ
ラクマのメリット
ラクマのメリットは、以下の通りです。
- 販売手数料が4.5〜10%のため、場合によっては他よりも安くなる
- ラクマポイントで楽天キャッシュをチャージするとラクマ以外のサービスでも決済できる
- 楽天銀行を使うと売上金の即日振り込みが可能
- スマホですべての手続きが完結できる
- 匿名配送により、相互に個人情報を知られずに売買できる
- 購入申請制度がある(出品者は売る相手を選べる)
- 商品画像の編集機能のレベルが高い
ラクマのデメリット
ラクマのデメリットは、以下の通りです。
- 会員数は約1,000万人とメルカリに比べるとかなり少ない
- トラブル時の対応を期待できない
- 販売実績に応じて販売手数料が指定されるので、場合によっては最安値のPayPayフリマより高くなる
フリマアプリは、見ず知らずの人同士がネット経由で商品の売買を行う場のため、まったくトラブルがないとは言えません。どのサービスを利用しても、クレームや嫌がらせが存在するのも事実です。
ただその場合、特にラクマに関しては当事者同士で解決することを原則としており、他のサービスに比べるとサポートが少ないので、この点は初心者にとって不利かもしれません。
Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)のメリットとデメリット
PayPayフリマは、Zホールディングス(旧ヤフー株式会社)が提供するフリマアプリで、2023年11月1日からは、「Yahoo!フリマ」に改名されました。
Yahoo!関連のサービスと連携ができるので、今後、さらに使い勝手が良くなっていくものと予想されます。この項目では、そんなYahoo!フリマの
Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)のメリット
Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)のメリットは、以下の通りです。
- 販売手数料が5%で最安値
- ヤフオク!と連携可能(同時出品や両方の商品が購入可能)
- 会員数が1,500万人以上でラクマより多い
- 送料無料なので購入者にとってはお得
- 購入者のみが評価できるシステムのため、購入者側が有利
- スマホですべての手続きが完結できる
- 匿名配送により相互に個人情報を知られずに売買できる
- コメントなしで値切り要請ができる
- 売上金をPayPayにチャージできる
Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)のデメリット
Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)のデメリットは、以下の通りです。
- ヤフオク!と連携する(同時出品)と手数料が10%にアップする
- 決済がクレジットカードかPayPayのみ
- 購入者のみが評価できるシステムのため、出品者側は不利
各アプリの送料比較とフリマアプリの注意点
この項目では、各アプリの送料を比較していきます。フリマアプリに出品する際の大事な注意点についても解説いたしますので、併せて目を通してください。
各配送方法ごとの送料比較
メルカリ、ラクマ、Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)の3つとも、「ヤマト運輸」および「日本郵便」との共同で、全国一律料金のお得な配送サービスを提供しています。
メルカリは、ヤマト運輸では「らくらくメルカリ便」、日本郵便では「ゆうゆうメルカリ便」という配送サービスを提供しており、それぞれ名称が異なります。
ラクマでは「かんたんラクマパック」、Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)では「おてがる配送」となっています。
各アプリの配送方法ごとの料金は以下の通りです。それぞれの最安値を赤字で表記していますので、ぜひ参考にしてください。
ヤマト運輸
配送方法 | らくらくメルカリ便 | かんたんラクマパック | おてがる配送 | |
ネコポス | 210円 | 200円 | 175円 | |
宅急便コンパクト (薄型専用BOX) | 450円+箱代70円 | 530円+箱代70円 | 450円+箱代70円 | |
宅急便コンパクト (専用BOX) | 450円+箱代70円 | 530円+箱代70円 | 450円+箱代70円 | |
宅急便 | 60サイズ | 750円 | 800円 | 750円 |
80サイズ | 850円 | 900円 | 850円 | |
100サイズ | 1050円 | 1150円 | 1050円 | |
120サイズ | 1200円 | 1350円 | 1200円 | |
140サイズ | 1450円 | 1550円 | 1400円 | |
160サイズ | 1700円 | 1800円 | 1700円 | |
180サイズ | 対応なし | 2100円 | 2100円 | |
200サイズ | 対応なし | 2500円 | 2500円 |
日本郵便
配送方法 | ゆうゆうメルカリ便 | かんたんラクマパック | おてがる配送 | |
ゆうパケット | 230円 | 180円 | 180円 | |
ゆうパケットポスト | 215円 | 175円 | 175円 | |
ゆうパケットプラス | 455円+箱代65円 | 380円+箱代65円 | 対応なし | |
ゆうパック | 60サイズ | 770円 | 700円 | 750円 |
80サイズ | 870円 | 800円 | 850円 | |
100サイズ | 1070円 | 1150円 | 1050円 | |
120サイズ | 1200円 | 1350円 | 1200円 | |
140サイズ | 1450円 | 1500円 | 1400円 | |
160サイズ | 1700円 | 1500円 | 1700円 | |
170サイズ | 1900円 | 1500円 | 1900円 |
二重出品は禁止されている
複数のフリマアプリを比較して、併用するのは大いに結構ですが、その際に注意しなければならないのが「二重出品」です。
二重出品とは、同じ商品を別々のフリマアプリなどに出品する行為を指します。この行為は、どのアプリにおいても固く禁じられているので絶対にしてはいけません。
理由は、同じ商品が別々のアプリで同時に売れた場合、どちらかの購入希望者が買えなくなり重大な損害を与える結果となるからです。
もし二重出品をおこなった場合は、購入希望者への背信行為とみなされ、即アカウント停止という厳しいペナルティを与えられる恐れがあります。そうなると二度とそのアプリを使えなくなるので、くれぐれも二重出品は控えてください。
なお、PayPayフリマは、運営元が同じヤフオク!への同時掲載が可能となっています。
出品禁止商品に注意
フリマアプリだからといって何でも売って良いわけではありません。サービスごとに禁止出品商品がかなり厳格に指定されているので、それ以外のアイテムを出品しないように気をつけてください。違反すると、こちらも厳しく対処されるのでくれぐれも注意しましょう。
出品禁止商品の具体的な例は、以下の通りです。
- 危険ドラッグ
- 武器
- 医薬品
- 一部の動植物
- たばこ
アプリ選択の考え方
これまで各アプリの特徴をご紹介してきましたが、その中からどれを選択すべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この項目では、アプリ選択にあたっての2つの考え方について、それぞれのメリットを解説します。
特定のアプリに絞る
まず一つ目は、「特定のアプリに絞る」というものです。
特定のアプリに絞って利用実績を積み重ねると、例えばメルカリなら支払いを翌月に延期できるメルペイ後払いの利用上限金額が引き上げられます。また、ラクマの場合は、販売手数料が減額されるので非常にお得です。
このように、利用するアプリを絞る際には、それぞれのお得ポイントを見つけることが重要となります。
複数のアプリを併用する
複数のアプリを併用すると、出品目的によって、よりメリットの大きなサービスを利用できるのでお得でしょう。
例えば、代金が高いものであれば、販売手数料が低いPayPayフリマがおすすめです。送料を100%出品者に負担してもらいたい場合も、PayPayフリマがよいでしょう。
なお、メルカリもルールではないものの、送料は出品者が負担するというのがほぼ常識化しています。また、大掃除や引越しで大量の不要品が出てしまい、一刻も早くに売り尽くしたいという場合は、ユーザーの多いメルカリがおすすめです。
まとめ
当記事では、3大フリマアプリの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。
これらのフリマアプリは、各々に強みがあるので、今回ご紹介した内容を踏まえ、ご自身の出品や購入目的に応じて最適なものをチョイスしましょう。
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