フリマサイトは、手軽に売買ができる便利なサービスです。しかし、どれも使い勝手が良いがゆえに、どれを利用したらいいか迷ってしまう人もいるでしょう。
有名どころのメルカリやラクマ、ヤフオクをはじめ、現在はフリマサイトの種類も増えてきています。フリマサイトごとに特色が異なるので、自分に合ったサービスを探してみましょう。
今回は、大手フリマサイトの違いを紹介します。フリマごとの違いを知りたい人は、ぜひ目を通してください。
有名な大手フリマサイトの紹介
フリマサイトの中でも代表的なのが、メルカリ、ラクマ、ヤフオク(Yahoo!オークション)の3つです。
いずれも多くの人が利用しているフリマサイトですが、フリマサイト自体になじみがない人にとっては、何が違うのか分からないという人もいるでしょう。
ここでは、フリマサイトの中でも代表的なものの概要を紹介します。
メルカリ
メルカリは、10年以上の歴史があるフリマサイトです。
利用者数の多さが特徴で、月間利用者数は2,200万人以上、累計商品出品数は30億を超えるなど、非常に多くの人から親しまれています。
利用者層も老若男女問わず、取り扱っている商品も多岐にわたっています。利用者数の多さもあり、欲しい商品を見つけたいならジャンルを問わず最もおすすめのフリマサービスです。
参考:メルカリ
ラクマ
ラクマは、楽天グループが運営しているフリマサービスです。
月間の利用者数は約1000万人で、メルカリほどではありませんが、多くの人に利用されています。
楽天のサービスなので、楽天ポイントを貯めたり使ったりできる点が、大きなメリットです。
参考:ラクマ
ヤフオク
ヤフオクは、Yahoo!JAPANが運営しているオークションサイトです。
月間利用者数は約1,300万人で、こちらも多くの人に利用されています。
オークション形式だけでなく、フリマ形式での出品も可能です。商品によって、売り方を変えられる点が特徴と言えます。
参考:ヤフオク
大手フリマサイトの違いを比較
メルカリにラクマ、ヤフオクはいずれも多くの利用者をかかえる大手フリマサイトです。
大まかな点では似ていても、細かい部分では違う点も少なくありません。そのため、同じ大手でも自分が求めるものによって使い分けていくことが大切です。
ここでは、大手フリマサイトの細かい違いについて紹介します。
利用条件
各フリマサイトの利用条件は、会員登録をするだけです。登録はそれぞれのサイト内にて無料でおこなえるので、費用をかけずサービスを利用できます。
ただし、ヤフオクだけは無料会員のままだと、使える機能が限定されてしまいます。すべての機能を使うためには、月額508円のYahoo!プレミアム会員への加入が必要です。
利用者層
メルカリは、比較的若年層の利用者が多いです。ただし、そもそもの利用者数が多いため、中高年の利用者も一定数存在しています。
ラクマは、若年層の女性が多く利用しています。そのため出品される商品も、女性向けのレディース商品が多いです。
ヤフオクは、比較的中高年の男性が多く利用しています。したがって、バイクやゴルフ、ブランド品など男性人口の多い趣味の商品が多く出品されています。
販売手数料
販売手数料は利益に直結するため、出品者にとっては非常に重要な要素です。
それぞれの販売手数料は、メルカリが10%、ラクマが4.5%~10%、ヤフオクが8.8%~10%です。
ラクマは、販売実績に応じて手数料が変動します。ヤフオクでは、Yahoo!プレミアム会員に加入することで、手数料が8.8%にできます。
同じ金額で同じだけ商品を販売するのであれば、メルカリは一番利益が少ないです。しかし、メルカリは利用者数が多い分販売数を稼げる可能性があるため、一概に劣っているとは言えません。
振込手数料
出品者が売上金を銀行に振り込む場合、振込手数料が発生します。
手数料はそれぞれ、メルカリが200円、ラクマが210円、ヤフオクが100円です。
ただし、ラクマは10,000円以上を楽天銀行に振り込む場合に限り、手数料を無料にできます。
また、ヤフオクもPayPay口座に振り込むことで、手数料を無料にできます。
購入時の手数料
コンビニ払いやATM払いなどの場合、購入者は商品代金に加えて手数料も支払う必要があります。
手数料はそれぞれ、メルカリが100円、ラクマが100~200円、ヤフオクが100円です。
ただし、ラクマは商品代金によって手数料が変動します。また、ヤフオクは特定ジャンルの商品を購入する場合、別途手数料が必要です。
手数料については、メルカリが安定して安く済ませられると言えます。
決済方法の種類
いずれのフリマサイトでも、クレジットカードやコンビニ、ATM払い、キャリア決済払いなどは共通で利用できます。
メルカリでは、上記に加えてメルカリポイントやメルペイ残高なども利用可能です。
ラクマでは、楽天ポイントやラクマの売上金での支払いができます。
ヤフオクも、PayPay残高払いやPayPay銀行払いが使えます。
それぞれのフリマサイトで、連動しているサービスやポイントでの支払いが可能です。
配送方法の種類
宅急便や定形、定形外郵便、レターパックなどの配送方法は、いずれのフリマサイトでも利用できます。
メルカリでは、上記に加えて匿名配送や追跡サービスのついたらくらくメルカリ便や、ゆうゆうメルカリ便などが利用できます。
ヤフオクは、宅急便やネコポスをリーズナブルに利用できるヤフネコ!パックが利用可能です。
出品した商品で掲載できる写真の数
いずれのフリマサイトも、1つの出品につき10枚まで写真を掲載できます。
写真の数や使い方については、フリマアプリ間で大きな差はありません。
多様な角度から撮影したり、傷や汚れなどが分かる写真を用意したりする点も、共通しています。
フリマサイトを利用するメリット
フリマサイトは一般的なお店とは違い、一般の人同士が売買をおこなう場です。中古品を取り扱っていることもあって、利用するのが不安な人もいるでしょう。
しかし、フリマサイトには一般的なお店にはないメリットも多いです。うまく活用すれば、良い品物を安価で手に入れることもできます。
ここでは、フリマサイトのメリットについて紹介します。基本的にはどのフリマサイトにも共通している点なので、ぜひ参考にしてください。
利用のハードルが低い
フリマサイトは、大抵の場合無料で利用できます。必要なのは会員登録のみで、資格や別のアプリは必要ありません。
利用方法も、公式ページに記載があるので、使い方で迷うことも少ないです。ネットショップに疎い人でも、比較的低ハードルで利用できます。
フリマサイトは利用するためのハードルが低いため、だれでも気軽に利用できる点が、大きなメリットです。
中古ショップより高く売れる可能性がある
フリマサイトでは、売値を自分で決められます。そのため、中古ショップでは売値が安い商品でも、ある程度の価格で販売できます。
もちろん、売れなければ利益には繋がりません。しかし、販売方法やPR内容を工夫すれば、価格を下げずに販売する方法はいくらでもあります。
販売価格の相場は、基本的に買取価格より高くなる点もポイントです。個人が手軽に利益を出せるのは、ほかにはないメリットと言えます。
匿名での売買が可能
フリマサイトでは、匿名での売買が可能です。発送の際の住所なども非表示にできるサービスがあるため、相手に自分の個人情報を伝える心配がありません。
今の時代、個人情報の流出は大きなリスクです。しかし、フリマサイトでは個人情報を隠して取引ができるため、そういった意味でも利用のハードルが低いと言えます。
出品者と直接交渉が可能
フリマサイトでは、出品者に直接交渉ができます。相手の人となりを確認したり、値下げを頼んだりといったことが可能です。
一般的なお店と違い、出品者と購入者の立場が同じだからこそ、近い距離でのコミュニケーションが取れます。
取引相手と親密になりたい人にとっては、この上ないメリットです。
大手フリマサイトの使い分けは?
ここまでで紹介したように、メルカリやラクマ、ヤフオクの大手フリマサイトは、細かい違いこそあれどれも素晴らしいサービスです。
1つの側面から判断して、利用先を選ぶのはもったいないと言えます。
そこでここでは、各フリマサイトの利用がおすすめの人の特徴について紹介します。紹介した内容を参考にして、どのサービスを使うのかを決めていきましょう。
とにかく売買をしたいならメルカリがおすすめ
メルカリのメリットは、ほかの2つを圧倒する利用者数です。利用者数の多さはそのまま取引相手の数に直結するので、売買を成立させやすいという特徴があります。
つまり、出品した商品は売れやすく、欲しい商品は見つかりやすいと言えます。とにかく売買をたくさんしたいのであれば、メルカリの利用がおすすめです。
商品の利益率を高めたいならラクマがおすすめ
ラクマの特徴は、販売実績に応じた販売手数料の安さです。最大で他サイトの半額程度まで手数料を下げられるため、同じ商品を同じ価格で販売したとしても、利益率が段違いです。
扱える商品数が限られており、たくさん販売できない場合は、1つあたりの利益率を高める必要があります。そういった人には、ラクマの利用がおすすめです。
売値を釣り上げたいならヤフオク
ヤフオクは他サイトと違い、オークションタイプの販売もおこなっています。希少価値の高い商品は、フリマ方式での販売よりもオークション形式のほうが、高値で売れやすいです。
購入者目線でも同様で、希少価値のある珍しい商品を購入しやすいと言えます。一つの商品をとにかく高値で売りたい人や、珍しい商品を探したいという人は、ヤフオクがおすすめです。
類似サービスの紹介
フリマサイトは、メルカリやラクマ、ヤフオクだけではありません。規模こそ大手には劣りますが、魅力的なフリマサイトは他にもたくさんあります。
ここでは、その他のフリマサイトについて紹介します。興味があれば、積極的に利用してみましょう。
PayPayフリマ
PayPayフリマは、ヤフオクと同じくYahoo!が運営しているフリマサイトです。
ヤフオクと連携しており、同じ商品を同時出品できる点が特徴です。両方で出品すれば、それだけ売れる確率を高められます。
また、販売手数料が5%と、ヤフオクよりも安い点も魅力です。普段からヤフオクを使っている人は、併せて利用する価値があります。
モバオク
モバオクは、2004年から続く老舗オークションサイトです。
利用には、有料会員になる必要があります。その代わり、販売手数料がかからないため、売り方次第ではより利益を出せる可能性があります。
オークション形式の販売であることも相まって、高額商品を売ればその分利益は大きいです。大手フリマサイトと使い分けることで、より多くの利益を得られます。
ジモティー
ジモティーは、基本利用無料の地元掲示板です。
利用は販売には、一切の手数料がかかりません。また、無料で出品することもできるため、どうしても処分したい不用品の処分としても利用できます。
ただし、やり取りや商品の受け渡しはすべて自分でおこなう必要があります。個人情報もある程度相手に知られるため、トラブルにも要注意です。
スニーカーダンク
スニーカーダンクは、スニーカーをメインに扱ったフリマサイトです。
スニーカーに特化した分、専門的な品ぞろえに優れています。また、販売の際は専門の鑑定士が商品の価値を確認してくれるため、ブランド品の販売にもおすすめです。
スニーカー以外は取り扱っていませんが、その分専門性に優れたサイトと言えます。
minne
minneは、ハンドメイド品を専門に取り扱っているフリマサイトです。
商品はいずれもオーダーメイドの特注品であり、ほかにない一点物の商品が欲しい人におすすめと言えます。
近年はハンドメイド商品の質も上がっており、一般的な商品とそん色ない使用感のものも多いです。オリジナル商品に興味がある人は、ぜひ利用してみてください。
ココナラ
ココナラは商品ではなく、自分の時間やスキルを販売するサイトです。
売れる商品を持っていない人でも、自分を商品として売ることで、利益を得られます。
匿名での販売も可能なので、安心して取引できます。自分のスキルや得意を売りたい人は、参考にしてください。
まとめ
大手フリマサイトのメルカリにラクマ、ヤフオクは、いずれも利用者数が多く便利なサービスです。
フリマサイトごとに、販売手数料やユーザー層などが異なるため、自分の売り方や使っているサービスに応じて、利用先を検討してください。もちろん、複数のフリマサイトを併用することも可能です。
フリマサイトは誰でも気軽に利用できますし、類似のサービスも増えてきています。売りたい商品があったり、市販の物より安く購入したりしたいという人は、ぜひフリマサイトを活用してください。
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