メルカリとリサイクルショップならどちらで売るのがお得？それぞれのメリット・デメリット・高く売るコツを徹底解説！

大掃除や引越しで不要物が溜まるとメルカリで売るかリサイクルショップで売るか迷う方は多いのではないでしょうか。

高く売れる方が良いのはもちろんですが、どちらを選択するかで売るまでのプロセスに大きな差が生じます。売るものや住環境によっても、どちらが得かは変わってくるでしょう。

そこで今回は、メルカリで売る場合とリサイクルショップで売る場合の、各メリットとデメリット、さらにそれぞれで高く売るコツについて解説します。

リサイクルショップのメリット

まず、メルカリと比較した場合のリサイクルショップで売るメリットについて解説しましょう。

具体的には、以下の3点になります。

・目の前で査定してもらえる

・売上金がその場で入手できる

・出品・梱包・発送の手間がいらない

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

目の前で査定してもらえる

リサイクルショップなら、直接店舗に持ち込んで目の前で査定してもらうことができます。

何がいくらかという具体的な金額がわかるので、安いと感じたら買取価格を上げるべく交渉することもできますし、安すぎれば持ち帰ることも可能です。

複数のリサイクルショップが近くにあるなら、他で査定し直してもらうこともできるでしょう。

もし買い取ってもらえないものがあっても、希望すればその場で引き取ってもらえる場合があるのもリサイクルショップの良さです。

現金がその場で入手できる

売上金をその場で支払ってもらえるのも、リサイクルショップのメリットでしょう。

メルカリの場合は、購入者が決まっても、相手がメルカリに代金を支払ったのを確認してから商品を送り、さらに相手が中身をチェックして受取評価をしなければ、出品者には売上金が支払われません。

その時間を考えるとリサイクルショップの方が得ですし、その場で気に入った中古品が見つかれば買って帰れるのも利点でしょう。

出品・梱包・発送の手間がいらない

リサイクルショップは、売りたいものを店頭に持ち込むだけで、あとの手続きはすべてお店にお任せできます。

ところがメルカリでは、出品から梱包、発送までを一貫して自分で行う必要があります。

出品では、商品の写真を撮って掲載し、商品説明とプロフィールを作成することになります。商品説明やプロフィールは任意ですが、記載しなければユーザーからの信頼が得にくくなるため、購入してもらえない確率が高まります。コメントを通じて値切り交渉を持ちかけられることもあるので、面倒に感じる方もあるでしょう。

商品が売れたら、自身で梱包しますが、そのための箱やクッション材なども自身で準備しなければなりません。

こういった手間がいらないリサイクルショップは、非常に楽でしょう。

リサイクルショップのデメリット

続いて、リサイクルショップで売る場合のデメリットを解説しましょう。

具体的には、以下の3点です。

・近くになければ不便

・査定額が低いことがある

・待たされることがある

近くになければ不便

リサイクルショップは、近くにあればあまり問題はないかもしれません。しかし遠方の場合は、車がなければ売りに行くのが難しくなるでしょう。

とくに家具や家電といった大きなものや、引越しや大掃除で大量に出た洋服や日用品などは、車なしでは売りにいけません。もちろんそのための燃費や駐車場代まで必要なケースも考えられます。

査定額が低いことがある

リサイクルショップは、仕入れ額より高く売ることによって利益を得る商売です。そのため、安く仕入れなければ利益が出ない仕組みになっています。

つまり、あまりに査定額を高くしてしまうとリサイクルショップが儲からなくなるので、たとえばメルカリで売るよりは安く査定される可能性が高いのです。

待たされることがある

リサイクルショップでは、査定が終わるまで長時間待たされることもあります。

とくに年末や年度末前後は、売りに来る人たちが殺到することが多いため、そのようなタイミングで訪れるとかなりの時間を無駄にする恐れがあるでしょう。待たされたストレスでイライラすれば、別の意味でも損をすることになりかねません。

メルカリのメリット

続いてメルカリで販売するメリットについて解説しましょう。

具体的には、以下の3点です。

・スマホで完結する

・ユーザーが非常に多い

・自分で価格が決められる

スマホで完結する

メルカリは、スマホがあれば簡単にアカウント登録ができ、その日からでも出品可能です。

商品画像もアプリ機能で10枚まで撮影でき、出品手続きもすべてスマホで完結します。

そのため、24時間・365日、いつでも自宅で手続きができます。

リサイクルショップのように、車で出かけたり、営業時間を気にしたり、交通費をかける必要がない点は大きなメリットでしょう。

さらに、メルカリでの売上金は、メルペイという形でスマホにチャージされます。ここには、友人を招待したり、キャンペーンに参加したりして入手できるポイントを貯めることも可能です。そして、その売上金やポイントは、メルカリでのショッピングに使えるのはもちろん、メルカリと提携しているコンビニやスーパー、ドラッグストアといった数万店におよぶ加盟店と提携のネットショップでも利用することができます。

ユーザーが非常に多い

メルカリはユーザーが非常に多いので、出品するとすぐに買い手がつくと期待できます。

月間アクティブユーザーは2,200万人を突破、累計出品数も30億個を超えました。国民全員が、約25回も出品した計算になります。

査定基準が決まっているリサイクルショップに比べると、少々高めの値段で出品しても売れる可能性もあるでしょう。

自分で価格が決められる

メルカリなら自分で価格を決めることができます。

リサイクルショップの場合は、思い入れの強い商品とか、自分ではいくらで売りたいと望んでいても希望価格で買い取ってもらえる保証はありません。しかしメルカリなら、自分の売りたい価格で出品することが可能です。

もちろんそれで売れるかどうかは別ですが、自由に価格を変更することもできるのでショップのオーナーになったような気持ちで出品できるのは、メルカリならではの面白さであり魅力でしょう。

メルカリのデメリット

続いてメルカリのデメリットに移りましょう。

具体的には、以下の3点になります。

・取引の手続きが面倒

・送料は自己負担

・売れるとは限らない

取引の手続きが面倒

メルカリでは、自身で出品をして、売れたら梱包、発送までを行う必要があることは先ほども述べました。

しかしそれだけではなく、取引の最終段階で購入者を評価しなければなりません。ときには売れたと思っても途中で返品を依頼されることもあります。すると、それに同意しなければなりませんし、同意できない場合は相手との間でゴタゴタして気を使うこともあるでしょう。

取引でトラブルが起きると、嫌がらせを受けたり、誹謗中傷が送られてきたり、住所や氏名が知られている場合はストーカー被害にまで発展する恐れもあります。リサイクルショップでは、こういったことはまず考えられないためデメリットといえるでしょう。

送料は自己負担

メルカリでは、送料を出品者が負担するのが常識となっています。これは強制ではないのですが、事務局も推奨しているため、多くのユーザーは送料込みを当然と考えています。したがって、よほどのレア品や人気商品でなければ、送料別で出品すると非常に売れにくくなるのが現実です。

こういった事情で、基本的には販売価格から送料とメルカリへの販売手数料（売上金の10％）、梱包材のコストを差し引いた分しか手元に残りません。この点は始めてみてから気づくケースも多く、意外と利益が出にくい点はデメリットと言えるでしょう。

売れるとは限らない

リサイクルショップは、持ち込めばそれなりの確率で買い取ってもらえますが、メルカリは売れる保証はありません。そして出品から365日が経つと、自動的に公開停止になります。それでも売り続けたい場合は、再度出品し直す必要があります。

メルカリで高く売るコツ

それではここから、メルカリで高く売るためのコツを紹介しましょう。メルカリならではのシステムや機能をうまく活用することが大切でしょう。いずれも難しくないので、ぜひ試してみてください。

メルカリで高く売れているものを出品する

メルカリでは、人気の売れ筋商品があります。

具体的には、以下の通りです。

・洋服

・ベビー・キッズ関連商品

・腕時計

・家電

・コスメ・美容品

・健康グッズ

・カメラ

・ハンドメイド

・生活雑貨・インテリア

・おもちゃ・ゲーム

上記のアイテムを中心に具体的に検索すると、どのような商品がいくらくらいで出品されていたり、売れていたりするかが、わかります。

トレンドや売れ筋は、少々高めの値段設定でも即売れを狙えるのでおすすめです。

出品するタイミングを考える

出品するタイミングも非常に重要です。

というのも、メルカリでは新しく出品されたものから順に上位表示される仕組みになっているからです。出品数が多いため、古い商品はわずか数時間のうちにもどんどん画面の下へと押しやられ、スクロールしなければ見えなくなってしまいます。すると、検索でヒットしなければユーザーに閲覧すらしてもらえなくなる恐れがあるのです。

そこで、アイテムのターゲットが閲覧する時間帯を狙って出品すると目に留まりやすくなるので売れる確率が高まります。

子育て中の親なら、早朝や午前中、深夜よりは、家事や送り迎えなどが一段落する正午以降から夕方あたりが狙い目でしょう。学生なら学校が終わる夕方から深夜にかけて、社会人なら金曜日の夜から土日にかけてがよいかもしれません。

ターゲットの人たちの生活サイクルを想像して戦略的に出品すると、行き当たりばったりの出品よりも確実に売れやすくなるので心がけてみてください。

商品の良さをしっかりとアピールする

商品の良さをしっかりとアピールすることで高く売れることもあります。

・商品を綺麗にする

・画像を美しく撮影して掲載する（複数のアングルがおすすめ・傷や汚れも隠さず見せる）

・商品説明を丁寧に仕上げる

・コメントには迅速かつ丁寧に応える

上記のような点に気を配ると、商品の良さに加えて、出品者の人柄の良さも伝わるので、ユーザーから好感をもってもらいやすくなるでしょう。

メルカリでは、いっさい相手の顔も姿もみえないので、どのような人物が売っているのかを目で確かめることができません。そのため、上記のような点に注意を払うことで他の出品者との差別化を図ることができるのです。

リサイクルショップで高く売るコツ

続いてリサイクルショップで高く売るコツについて紹介しましょう。

シーズンを意識して売る

時期に関係なく、売りたいものを一緒くたにして売ると損をすることがあります。

面倒かもしれませんが、夏のものなら春の終わり頃や夏休み前、冬のものなら秋に入った頃といった具合にシーズンを意識すると高額で買い取ってもらえる可能性が高まるでしょう。

極端にいうと、お正月に使うものをお正月明けに売っても喜ばれません。リサイクルショップとしても売れにくいものをわざわざ高いお金を出して買い取ってはくれないでしょう。

本やCD/DVD、ゲームソフトなどであれば、季節というより、その作品が人気のある旬を狙って売るのがおすすめです。

綺麗にして査定に持ち込む

リサイクルショップに持ち込む際には、できるだけ綺麗にしておくことも重要です。

洋服なら洗濯したりクリーニングに出したりして、きっちりと畳んで持っていくのがよいでしょう。

家電や日用品、IT機器などは磨き上げたり、ホコリを除去したりして見栄えを良くすることです。

査定をするスタッフは、さまざまな中古品を何百、何千と目にしてきているので、質の良いものは見た瞬間に見分けられるものです。汚いまま持ち込んで、その他大勢の粗悪品と判断されると、損をするのは自分ですから、くれぐれも注意してください。

付属品を揃える

家電やパソコン、スマホなどは、できるだけ付属品と一緒に購入した時の箱やケースに入れて、売りに出すのがよいでしょう。

付属品があるのとないのとでは、査定額が大きく変わることが珍しくありません。持ち込む際には、事前にそれらの付属品が正常に動作するかを確認しておくことも大切です。

まとめ

メルカリとリサイクルショップでは、メリットとデメリットがそれぞれ異なります。

売りたい商品や、置かれている住環境などを考慮して、どちらで売るのが得かを見極めることが大切でしょう。

持続可能性を強く追求する世の中になり、中古品市場はかつてない活況を呈しています。自分では「こんなものが・・・」と価値が低いと思い込んでいる商品が、驚くほど高値で売れることもあります。ぜひ賢くリサーチをしながら、適切な方法で少しでも高く売ってお得感を味わってください。