不要品を売る際、「メルカリ」か「セカンドストリート」で迷う方も多いのではないでしょうか。
売り方がまったく異なるうえ、メルカリでは買取者はユーザーで、セカンドストリートの場合は、店頭のスタッフによって査定のうえ買い取られます。
同じ売るなら少しでも高く買い取ってくれる方にしたいですし、楽に売れるかどうかも重視したいところですよね。
そこで今回は、メルカリとセカンドストリートで売るならどちらが得か、それぞれのメリットや高く売るコツ、使い分けの秘訣についても詳しく解説します。
セカンドストリートのメリット
まずセカンドストリートのメリットからお伝えしましょう。
セカンドストリートは、全国800店舗以上で事業展開している、国内有数の総合リユースショップです。
しかも、国内トップの店舗数を誇る中古買取専門店「ゲオ」の完全子会社です。よってその資金力や査定力などは、大きな強みといってよいでしょう。
本記事では、具体的なメリットとして、以下の3つを取り上げます。
・積極的に買い取ってくれる
・買取キャンペーンがある
・宅配買取が可能
積極的に買い取ってくれる
セカンドストリートは、買取に非常に積極的です。
せっかく商品を持参しても売れないとなると、売上金を手にできないだけでなく、持ち帰らなければならないので大変です。
しかしセカンドストリートは、とくに、
・古着
・家電
・AV機器
・楽器
・おもちゃ
・スポーツ用品
・アウトドア用品
などは、非常によく買い取ってくれます。
しかも、買取不可でも1点につき1円で買い取る「ECO(エコ)買取」というサービスを一部の店舗で実施しています。新型コロナ流行により中止となっていましたが、2022年10月から再開しました。
参考:【セカンドストリート】「ECO(エコ)買取」一部店舗にて再開のお知らせ
買取キャンペーンがある
セカンドストリートでは、日常的にさまざまな形で買取キャンペーンが開催されます。
・会員登録限定の買取金額10%アップキャンペーン
・LINE限定の買取金額10%アップキャンペーン
・期間限定・買取金額20%アップキャンペーン
といったものがあります。
こうしたキャンペーンを狙って、大掃除や引越しででた大量の不要品をまとめ売りすると、かなりお得でしょう。
宅配買取が可能
セカンドストリートでは、「宅配買取」サービスも行っています。
宅配買取とは、自宅からWEBで申し込み、指定した日時に商品をトラックで回収、査定後に結果が通知されて納得ならそのまま買い取ってくれ、売上代金は指定口座に振り込まれます。
自宅にいながらにして買取が完了するので、非常に便利でしょう。しかも必要なら商品回収時にダンボールをトラックドライバーが無料で持参のうえ、そのまま回収してくれます。
メルカリのメリット
続いてメルカリで売るメリットについて解説しましょう。
創立して10年を超え、今や押しも押されもせぬ世界一のフリマアプリへと成長しました。売る人にも買う人にもさまざまな点で配慮されたプラットフォームなので、賢く使えばかなりの利点があるでしょう。
今回、本記事で紹介するのは以下の3点です。
・高く売れる
・出品が簡単
・匿名配送が使える
高く売れる
メルカリの月間アクティブユーザーは2,200万人を超えています。同じアカウントで売ることも買うこともできるので、その市場規模は想像を絶する大きさといってよいでしょう。
買い手はわざわざ買い物に出かけずとも自宅や移動中に好きなタイミングで商品を購入できます。その利便性から、必要な物であれば少々高くてもあっという間に売れる可能性が十分にあるのです。
価格は自分で自由に設定できますし、市場の動向やトレンドに応じて、いつでも変更することが可能です。人気の映画やゲームのキャラクターグッズ、話題のブランド品などであれば、相場より高値で出品しても飛ぶように売れることが珍しくありません。
また、取引をしたときの印象が良ければリピーターとなってもらえますし、そのようなユーザーが良い評価をつけてくれると、さらに違うユーザーを呼び込めます。すると好循環が生まれて短期間のうちに予想以上の売上を稼ぐ人も多いのです。
出品が簡単
メルカリはスマホがあればだれでも簡単に利用できるのが大きなメリットです。アカウント登録を済ますと、その日からでも出品でき、上手くいけば当日の間に売れる可能性もあります。
出品の際に掲載する商品画像は、アプリ内のカメラで撮影してそのまま使えるため、いちいちスマホのカメラを立ち上げたり、デジカメで撮ったりする必要はありません。スペースさえあれば自宅で出品作業が完結します。あとは売れたものを梱包して発送するだけです。
売上金は、独自のキャッシュレス決済サービスのメルペイに入り、そのままメルカリでのショッピングや、全国5万店近くにのぼる提携先の店舗・レストランなどで買い物や飲食に使えます。もちろん現金として引き出すことも可能です。
決済方法が以下のように11種類もあるので、その点も非常に利便性が高いといえるでしょう。
・クレジットカード払い
・ATM払い
・コンビニ払い
・キャリア決済
・メルペイ残高
・メルカリポイント
・メルペイスマート払い
・チャージ払い
・Apple Pay
・FamiPay
・メルカリクーポン
匿名配送が使える
メルカリの特徴として、「匿名配送」が使える点も非常に大きいです。
匿名配送とは、出品者も購入者も自身の名前や住所を相手に知られずに商品のやり取りができる発送方法のことです。
具体的には、「メルカリ便」といって、以下の3種類があります。
・らくらくメルカリ便→メルカリとヤマト運輸が連携しているサービス
・ゆうゆうメルカリ便→メルカリと日本郵便が連携しているサービス
・梱包・発送たのメル便→メルカリヤマト運輸が連携している、大きな荷物向けのサービス
前述のようにアクティブユーザーが多いということは、それだけどんな人が利用しているかもよくわからないといえるでしょう。詐欺や嫌がらせ目的、悪意に満ちたクレーマー、ストーカーなど、どんな悪質ユーザーに引っ掛かるかわかりません。そして実際に被害に遭っている人たちも存在します。
その回避策として、匿名配送は非常に有効ですし、全国一律の安価な料金や宛名不要、追跡可能など、他にも利点が多いので、ユーザーからも大変人気です。
セカンドストリートで高く売るコツ
続いて、セカンドストリートで高く売るコツについて紹介しましょう。少し意識するだけで非常に得することがあるので、ぜひ試してみてください。
シーズンを意識する
まずセカンドストリートで商品を売る際は、春夏秋冬の季節を意識することが大切です。
需要が大きなものは、買取価格が高くなることが多いからです。
新入学生や新社会人が必要とするものなら、新年が明けてから3月上旬くらいまでに売るとよいでしょう。
夏物なら5月から7月くらいまでに売ると高く買い取ってくれると期待できます。
それ以外にも、ハロウィン、クリスマス、お正月などの行事も意識するとよいかもしれません。
新しい商品を売る
アイテムに関係なく、基本的に新しいものの方が、古いものより高く売れます。
また型が古くても保存状態が良かったり、ホコリや汚れを落として綺麗にしておいたりすると、高値で買い取ってくれる可能性が強まるでしょう。
買取キャンペーンと買取クーポンを利用する
買取キャンペーンについては先ほど説明しましたが、買取クーポンも利用すると、普段より高く買ってもらえるのでおすすめです。
いずれも会員登録が必要なので、下のページからアクセスしてみてください。
会員登録をして、さらにGEO IDの登録とPontaカードとの連携をすると、「初回入会特典買取10%アップクーポン」がもらえます。
LINE@に登録することで、「買取10%アップクーポン」も入手できます。
付属品・箱を持参する
スマホやPCなどの精密機器やガジェット、ゲームやAV機器、家電、おもちゃなどを売る場合は、付属品や購入時の箱やケースを一緒に持参すると高く買い取ってもらいやすくなります。
いずれは売ってしまおうと考えている場合は、それを見越して箱や付属品は大切に保管しておくのがよいでしょう。
メルカリで高く売るコツ
続いては、メルカリで高く売るためのコツに移りましょう。
画像を綺麗に撮る
メルカリ出品では、商品画像の良し悪しが非常に大きくものをいいます。
メルカリとセカンドストリートの決定的な違いは、商品に直接触れて確認できるか否かという点です。とくにセカンドストリートの場合は、査定員が疑問に思ったことなどを売り手の目の前で質問できます。
しかしメルカリでは、直接商品を触ることもできなければ、疑問点を尋ねることもできません。コメントを送って訊くことはできますが、出品者の表情まで窺えないので、その点はデメリットといえるでしょう。
そこをカバーする意味でも、商品画像を綺麗に、美しく撮ることが極めて重要です。
多くのユーザーは、閲覧画面を流し見しています。そこで大きく気を引くのは商品画像です。ところが、小さかったり、ぼやけていたり、暗かったりすると、それだけで印象が悪くなるので目もくれずスルーされてしまうことが非常に多いのです。
そのため、商品を明るく、オシャレに演出して撮影したり、洋服ならハンガーに吊るしたりするなど使う時のイメージが湧くような写真をアップすると訴求効果がグンと高まるでしょう。
ちなみに、商品画像は1点につき10枚まで掲載できます。メイン画像に加えて、別アングルのものや、傷や汚れ、ヨレといったディテイルがよくわかるものも掲載しておくとよいでしょう。
それらを隠して売ると、売った後になって「騙された」「聞いていなかった」というトラブルの原因になりかねません。事実はどちらにせよ、クレームがつくと評価が下がり、別のユーザーからも信頼されにくくなる恐れがあるので、くれぐれも注意してください。
タイトルと商品説明を工夫する
商品画像と並んで、訴求効果が高いのがタイトルと商品説明です。
パッと見たときのタイトルは、ユーザーの第一印象を大きく決定づけます。
そのため、「大特価」「今だけ半額」「残り3点」といった購買意欲を喚起するワードや、ブランド名、品番、商品名、カラー、サイズといった詳細情報を入れておくとユーザーの食いつきが非常によくなるでしょう。
商品説明にも、買い手が知りたいであろう情報を余すところなく記入しておきます。丁寧で分かりやすいほど、即購入につながるのでおすすめです。
不明な点が多いと、興味があってもわざわざコメントを送るのは面倒という理由でスルーされかねません。買う側の立場に立って、痒いところに手が届く、素敵な商品説明に仕上げてください。
コメントへの返信を迅速に
コメントへの返信をできるだけ早くに行うことも大事です。
訊きたいことがすぐに分かると購入希望者からの印象がよくなり、信頼もされ、即買いされやすくなるからです。
待たされると、イライラして離脱してしまうことが少なくないので、この点も非常に注意が必要でしょう。
メルカリ便を使う
先ほど説明したメルカリ便を使うのも、非常におすすめです。
メルカリでは、出品者が送料を負担するのが一般的です。事務局もその方が売れやすくなるため、推奨しています。
ところが、正直に送料の全額を負担してしまうと、せっかく売れても利益が圧迫されてしまうでしょう。そこで商品価格に送料を上乗せして出品するという手がよく使われます。
その際、送料が安ければ、商品価格をそのぶん高くしやすくなるのでお得でしょう。
メルカリ便は、全国一律料金で、安いものなら200円以下でどこにでも送ることができます。しかも匿名配送が可能なため、ユーザーからも非常に人気があるのです。
商品ページでは配送方法が指定でき、その情報はユーザーにも公開されます。それも買うかどうかを決める重要な目安となるので、ぜひメルカリ便を使うようにしてください。
使い分けのすすめ
メルカリとセカンドストリートの特徴やメリットを紹介しました。しかし、結局どちらが得なのか分かりにくいという方もいるかもしれません。
そこで最後に、どのような基準で使い分けるとよいかについて解説しましょう。
大量ならセカンドストリート・一品ずつならメルカリ
ざっくりとした目安になりますが、
大量販売したいなら→セカンドストリート
一品ずつを大事に売りたいなら→メルカリ
がおすすめです。
例えば古着なら、メルカリで1品ずつ写真を撮って、説明をつけ、出品するのは面倒でしょう。セカンドストリートなら大量に持ち込んでもその場で一度に査定のうえ、買い取ってもらえます。
一方、メルカリは悪質な転売に厳しく、ひどい場合はユーザーが検索してもヒットしない「圏外飛ばし」に遭う恐れがあります。とくに似た商品を大量に販売すると事務局に転売を疑われかねないので要注意です。
それより趣味のアイテムや思い出の品、ハンドメイドなど、一品ずつ価格を設定して丁寧に売りたいという場合は、メルカリがよいでしょう。車がなかったり、近くにセカンドストリートの店舗がなかったりという場合も、メルカリが有利です。
まとめ
メルカリにもセカンドストリートにも、それぞれの良さと弱点があります。一方に絞る必要はまったくありません。
売りたいものやその時々のシチュエーションに合わせて、適切な売り方を賢くチョイスしてください。