メルカリで品物を売る時には、着払いと送料込みの2種類から、発送方法を選択します。「着払い」は買い手に送料を負担してもらう方式で、「送料込み」は売り手側が送料を負担します。
どちらの方法がよいかは、買い手と売り手の希望や目的によって変わってきます。その時によって、適切な方法を選択することが大切です。この記事では、着払いで品物を売るやり方をはじめ、メリットとデメリットについて解説していきます。
着払いで品物を売りに出すには?
メルカリで品物を売りに出す際、送料を着払いに設定するには具体的にどうしたらよいのでしょうか?
ここからは、メルカリでの送料の設定手順について、詳しく説明します。
品物を売りに出す際に設定する場合
出品時に送料の設定をする方法は、比較的簡単です。希望の品物を売りに出す時に、「配送料の負担」という項目で「着払い(購入者負担)」を選ぶだけです。
なお、品物を一度売り出したあとに、送料の負担についての設定を変更する場合は、手順がやや複雑になります。着払いにするかどうかは、品物を売りに出したあとに判断するよりも、あらかじめ決めておいた方がスムーズです。
品物を売りに出した後に設定する場合
出品後に送料の負担についての設定を変更する場合は、以下の手順で手続きを行ってください。
まずはマイページにアクセスし、「出品した商品」を選択しましょう。
一覧の中から該当の品を選択し、「商品の編集」を選択してください。
「配送料の負担」および「配送の方法」を設定し直し、「変更する」をタップすれば終了です。
取り引きが決まった後は変更不可
すでに品物が売れた場合は、上記の方法では配送方法の変更のみしか行えず、送料をどちらが負担するかの変更はできません。
どうしても着払いに変更したい場合は、買い手の了承を得て取り引きを中止し、品物を出品し直す必要があります。ただし、取り引き決定後に送料負担設定の変更をする行為は、売り手の評価に悪影響を及ぼします。なるべく避けるのが無難でしょう。
着払いを利用した際に選べる発送方法
メルカリでは、すべての発送方法で着払いが選べるわけではありません。各業者ごとに、対応している配送方式が限定されています。
ここからは、着払いを選んだ際に使える発送方式について、業者別に紹介していきます。
郵便局から発送する場合
メルカリの着払いに対応している郵便局の発送方式は、下記の3種類です。
・ゆうメール
・ゆうパケット
・ゆうパック
この内、ゆうパックは通常と同じ送料ですが、他の2種類の発送方式を選んだ場合は、通常の料金に加えて26円が加算されます。
なお、発送場所として利用できるのは、郵便局、ローソンの2種類です。手続き時には専用の伝票が必要になります。窓口やコンビニのレジにて荷物を着払いで送る旨を伝え、専用の伝票を受け取りましょう。
参考:【郵便局】 着払い手数料
ヤマト運輸から発送する場合
ヤマト運輸では、「宅急便」と「宅急便コンパクト」の2種類の方法で着払いが利用可能です。発送時には着払い用の伝票を使いましょう。
また、宅急便コンパクトを利用するには所定の箱が必要で、ヤマト運輸の直営店や提携しているコンビニで、別途購入しなければなりません。専用ボックスの値段は70円で、宅急便センターから発送する時のみ、箱の値段も込みで着払いにできます。一方、コンビニや取扱店に荷物を持ち込む場合は、箱の値段は売り手側が負担することになります。
発送の手続きは宅急便センターや提携しているコンビニなどから行えるほか、自宅への集荷にも対応しています。なお、集荷サービスを利用する際には、別途100円の手数料がかかります。
佐川急便から発送する場合
佐川急便では、「飛脚宅急便」のみが着払いに対応しています。発送の際には佐川急便の営業所に品物を持ち込むか、集荷サービスを利用しましょう。なお、手続き時には専用の伝票を使用する必要があります。通常の伝票と間違えないよう、注意してください。
それぞれの業者の送料を調べるには?
着払いで品物を売りに出した時には、買い手から送料についての質問を受けることが多くなります。事前に送料について調べておくと、迅速に対応することが可能です。
ここからは、配送サービスごとに送料の調べ方を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
郵便局
通常、メルカリ便を利用して荷物を送る際には、送料が全国一律です。しかし、着払いの荷物は、メルカリ便の利用が不可となります。発送方式によっては、送り先によって送料が異なるので注意してください。
着払いに対応している3つの配送方法は、それぞれ異なる条件で送料が決まります。例えば、ゆうメールの場合、荷物の大きさによって料金が変化します。
ゆうパケットの場合は、荷物の厚さに応じて送料が変わります。
ゆうパックの送料は、荷物の大きさと送り先によって変わってきます。公式のホームページには、送り先の都道府県を入力して送料が調べられるサービスがあります。買い手から質問があった場合は、住んでいる都道府県を教えてもらい、料金をシミュレーションしましょう。
なお、いずれの場合も、着払いの場合は上記の送料に加えて、26円の手数料が発生します。
参考:ゆうメール 運賃
参考:ゆうパケット 運賃
参考:ゆうパック 運賃
ヤマト運輸
ヤマト運輸の配送方法は、荷物の大きさや重さ、送り先などによって送料が決まります。公式サイトには手軽に料金を調べられるページがあるので、ぜひ活用してください。
なお、どの発送方式を選んだとしても、着払い手数料はかかりません。
佐川急便
佐川急便の飛脚宅急便は、品物の大きさや重さ、送り先などによって送料が決まります。もしも買い手から送料について尋ねられた時には、相手が住んでいる都道府県を教えてもらいましょう。
公式ホームページでは、必要な情報を打ち込むことで、手軽に料金がシミュレーションできます。必要に応じて活用しましょう。
なお、着払い手数料はかかりません。
着払いで品物を売りに出す際の利点
品物を着払いで出品することの利点とは、具体的にどのようなことでしょうか?
ここからは着払いのメリットについて、詳しく解説していきます。
値段の設定が簡単になる
品物の値段を決める際には、送料や手数料を考慮する必要があります。あまりに安すぎる値段を設定すると、赤字になってしまうためです。
荷物を送る際の送料は、箱の大きさや重さ、送り先などによって変わります。しかし、必要な箱の大きさや重さ、送り先は、買い手がついたあとでないと分からず、具体的な値段を予想するのに手間がかかります。
その点、着払いでは価格設定がよりシンプルです。販売手数料など、あらかじめ決まった費用のみを考慮して値段を決めればよいからです。
また、買い手を見つけやすくするためには、品物の値段をできる限り安く抑える必要があります。そのため、送料を売り手が負担する場合は、少しでも安くするために梱包をよりコンパクトにしたり、最も安い配送方法を調べたりしなければなりません。
着払いを選択した場合、送料によって品物の値段が変わることはありません。つまり、特に安さにこだわる必要がなく、好きな発送方法が選べるのはメリットです。
安い値段で売ることができる
着払いにした場合、送料を含まない値段が設定できます。その結果、他の類似品よりも価格を安く見せることができ、買い手の興味が引きやすくなります。
着払いで品物を売りに出す際の欠点
品物の送料を着払いにする場合のデメリットとは、一体どのようなものでしょうか?
ここからは、着払いの欠点について、詳しく解説していきます。
選べる発送方式が少ない
メルカリでは、すべての発送方式が着払いに対応しているわけではありません。希望する配送方法によっては、着払いにできないこともあります。
以下に該当する配送方法は、着払いが設定できません。
・ゆうゆうメルカリ便
・らくらくメルカリ便
特に、小さめの品物の場合は、着払いに対応する配送方法がなく、送料が高くつく可能性があります。
検索にヒットしづらくなる
メルカリには、希望に合った品を見つけやすくするため、絞り込み検索の機能があります。絞り込み条件の中には「送料込み」という項目もあります。
買い手が上記の方法で検索を行った場合、着払いの品は表示されません。結果として、買い手を獲得するチャンスが狭くなるというわけです。
特に、競合する出品が多い場合は、検索に引っ掛かりやすくすることが重要です。他の品物に埋もれ、見つけてもらえない可能性が高くなるためです。なるべく早く買い手を見つけたい場合には、送料を着払いにするのではなく、送料込みにするのがおすすめです。
個人情報を明かす必要がある
匿名配送は、メルカリ便でしか利用できません。各メルカリ便は着払いに対応しておらず、着払いを選択した際には、個人情報を明らかにしたまま取引をしなければなりません。
見ず知らずのユーザーに自分の氏名や住所を知られることは、不安を感じる要素の一つです。そのため、買い手の中には、匿名で取引できるかどうかを重要視する人も一定数います。
また、悪意のある買い手に個人情報が知られると、売り手側にも被害が及ぶ可能性があります。最悪の場合、嫌がらせやストーカー行為の被害に遭う恐れもあり、細心の注意を払わなければなりません。
トラブルに巻き込まれるリスクを最小限に抑えたいのであれば、着払いでの出品は適しません。
買い手に荷物の受け取りや取り引きを拒否をされてしまうケース
着払いで品物を送った際、まれに買い手に荷物の受け取りや、取り引き自体を拒否されることがあります。原因として考えられるのは、一体どのようなことなのでしょうか?
ここからは、荷物の受け取りや取り引きを拒否する理由について、詳細に説明していきます。
必要以上に大きな箱を使用している
多くの場合、送料は荷物の大きさによって決まります。大きければ大きいほど料金が高くなるため、送料を節約するなら、できる限り小さいサイズに抑えることが必要です。
必要以上に大きな梱包で品物を送った場合、余計な送料を支払わなければならなくなり、買い手は不満を感じます。その結果、受け取り拒否されることは珍しくありません。
送料の金額に同意を得ていない
着払いで品物を送る時には、事前に買い手に対して送料の具体的な説明を行いましょう。買い手がイメージする送料と実際の金額にギャップがある可能性が考えられるためです。
買い手が「送料が思っていたよりも高い」と感じた場合、取り引きや荷物の受け取りを拒否することがあります。トラブルを避けるためには、あらかじめ説明を行い、同意を得てから発送を行いましょう。
また、買い手の中には説明をよく読まずに購入を決める人もいます。この場合、買い手はそもそも着払いであることに気づかないことがあります。発送に関する条件を理解してもらえているかどうかを確認するためにも、事前説明は丁寧に行いましょう。
匿名の取引でないことに合意を得ていない
匿名での配送はメルカリ便でしか利用できず、各種メルカリ便は着払いに対応していません。したがって、着払いで荷物を送る場合は、必然的にお互いの個人情報を明かして取り引きを行うことになります。
買い手が上記の条件に合意しなかった場合は、取り引きを中止するしかありません。
着払いで品物を売りに出す際には、買い手に対して丁寧な説明を行いましょう
メルカリで着払いで品物を送る場合は、通常とは条件が異なる部分が多々あります。事前に買い手に対して丁寧な説明を行わないと、トラブルに発展する恐れがあるので注意してください。
例えば、個人情報を伏せたまま取引をすることができなかったり、選べる配送方式が限定されたりです。それらは買い手にとって不安材料でしょう。
上記のような点について十分な説明ができなかった場合、取り引きのキャンセルや荷物の受け取り拒否などにつながることもあります。手間や労力を無駄に消費しないためにも、お互いの合意のうえで、取り引きを進めましょう。
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