minne(ミンネ)は、ハンドメイド商品の出品先として非常に便利です。しかし、中には出品しても売れ行きが好ましくないという人もいるでしょう。
売れない理由は、必ずしも商品の質が原因とは限りません。minneで商品を売るためには、様々な要因に気をつける必要があるからです。
今回は、minneで商品が売れない理由と、その対策について紹介します。ハンドメイド商品の出品をしたい人は、ぜひ目を通してください。
最も大変なのは最初の1つを売ること
ハンドメイド商品を販売する上で、最もハードルが高いのは最初の1つを売ることです。最初のうちはノウハウがないためどう売ったらいいかわかりませんし、買い手目線としても実績のない売り手の商品は避けられる傾向があります。
最初の1つがどうしても売れず、minneをやめてしまう人も少なくありません。しかし、どんなに優れた商品でも最初はなかなか売れないため、短期で諦めてしまうのはもったいないです。
1つでも売れてしまえば、ノウハウや実績が身につくので2つ3つと続けて売れるようになっていきます。まだ1つも商品が売れていない人は、試行錯誤を繰り返してなんとか販売実績を作ることを目標にしてください。
商品が売れない理由
ハンドメイド商品が売れない理由は、大抵の場合1つではありません。単に作品の質が悪いケースもあれば、PR方法が間違っていたり、商品や売り手の詳細を伝えていなかったりといった原因が考えられます。
質に問題がある場合は、自分の実力との勝負なので一長一短では改善できません。しかし、ほかの原因であればすぐに改善できる内容も多いため、売れない理由を把握することはとても大切です。
特にminneのようなマーケットでは多くの出品者がいるため、劣っている点があると他者と比較され購入を見送られてしまいがちです。意識すべきポイントについてはこれから解説するので、自分に足りていない部分を見つけていきましょう。
原因1.自己紹介が不足している
minneのような販売サイトでは、商品だけでなく出品者の情報も売り上げに直結します。ハンドメイド商品はいくら商品が優れていても、素性も人柄もわからないような人からは買いたいと思われないケースが多いからです。
名前はもちろん、紹介文や過去の実績、活動報告なども余すことなく記載することが大切です。買い手から信用されるほど、購入される確率は上がっていきます。
名前
名前は本名である必要はありませんが、ある程度常識に沿った作家名を考える必要があります。
また、読みやすさも重要です。すんなり読める名前の人と難解な名前の人では、前者のほうが親しみを持ちやすいと言えます。簡単な漢字をつかったり、フリガナを振ったりして、分かりやすさを意識しましょう。
個人情報
可能な範囲で、個人情報の開示もすべきです。相手の人となりが全く分からないと、なかなか信用されません。些細な内容でも、情報があるのとないのとでは、買い手の心証は大違いです。
年齢や出身地、趣味などは比較的開示しやすいです。もちろん、個人が特定されるような情報は開示しなくても良いため、所在地や勤務地などは記載しなくても大丈夫です。
過去の実績
過去に活動実績のある人は、それも記載すると相手に信頼感を与えられます。
活動実績は長々と書かず、最低限のものだけを箇条書きで記載するのがおすすめです。SNSでの集客を狙うのであれば、アカウントの掲載も効果的と言えます。
実績はあくまでも安心感を与えるために記載するものなので、余計な文章を足して自慢にならないよう注意してください。
原因2.タイトルが悪い
商品タイトルは、商品画像と並んで最初に買い手の目につくポイントです。同じ商品でも、タイトルを工夫するだけで売れ行きは大きく変わっていきます。
分かりやすさはもちろん、買い手に興味を持ってもらえるタイトルをつけることで、商品を見てもらえる確率が上がり、購入率アップにもつながっていきます。
タイトルは簡潔かつ分かりやすく
minneの検索結果で表示される文字は、12文字までです。そのため、12文字以内で商品の情報が伝わるようにしなければいけません。
また、いくら簡潔とは言っても、商品名単品では情報が不足してしまいます。商品名+特徴(色や柄、作風など)を加えて、12文字以内で商品の概要が伝わるタイトルを考えましょう。
買い手の想像力を掻き立てるタイトルを目指す
作者の特色が作品に現れるハンドメイド商品では、タイトルで買い手の興味を引くことが大切です。なぜなら、買い手は既製品にはないオリジナリティを求めているケースが多いからです。
どんな作品なのか気になるようなタイトル文を考えることで、買い手がチェックしてくれる確率は大きく上がります。もちろん、難解過ぎるとスルーされてしまうため、想像できる範囲内でおしゃれなタイトルが求められます。
伝えたい内容は最初に持ってくる
商品名以外に伝えたい内容がある場合、タイトルの最初にもってきましょう。たとえば再販であったり販売期間が限定されていたりする場合は、真っ先に伝える必要があるため、商品名より先に記載します。
再販は人気商品の証なので、商品名が隠れていても商品をみてもらいやすいです。また、販売期間が限定されていることを伝えれば、希少価値が生まれるためチェックされる確率が高いです。
原因3.写真の撮り方が悪い
買い手が最初に見るのは、タイトルと商品の写真です。写真写りが悪いとどんなに良い商品でも見向きもされないため、撮り方は非常に重要と言えます。
なるべく明るく映るように撮ることはもちろん、細部が分かる写真や大きさなどが把握できる写真なども併せて掲載することで、購入確率は大きく上がります。
また、写真は一枚だけ掲載するのではなく、細部を写したものや使用感をアピールするものなど、多種多様な写真を用意したほうが、買い手に商品の特徴を伝えやすいです。
カメラのレンズをきれいに保つ
きれいな写真を撮るために、高級なカメラは必要ありません。スマホのカメラでも十分です。
ただし、レンズが汚れていると写真の質も低下してしまうため、必ず撮影前に拭いておきましょう。
特にスマホは普段から指がレンズに触れやすいため、指紋などが撮影の妨げにならないよう注意する必要があります。
ピントを合わせる
撮影時はピントを合わせないと、ピンボケしてしまい良い写真は撮れません。撮影前にピントをしっかり合わせておき、くっきりとした写真を撮ることが大切です。
スマホのカメラなら自動でピントを合わせてくれるため、細かい作業は必要ありません。何度撮影してもピントが合わないと感じる場合だけ、自力で設定しましょう。
一枚目の写真は全体像を写す
買い手が最初に見る一枚目の写真には、必ず商品の全体像を写してください。いきなり一部分だけの写真を見せられても、買い手が理解できず購入してもらえません。
細部の写真は2枚目以降に掲載し、1枚目は商品全体が最も映える角度から全体像を撮影しましょう。正面からや、斜め前からの撮影が比較的おすすめです。
背景は白で統一する
商品の魅力を最も伝えやすいのは、白色の背景です。写真全体が明るくなるメリットもあるため、撮影ボックスなどを使って白色の背景で撮影しましょう。
撮影ボックスがない場合は、白色の布を使っても大丈夫です。また、写真をより明るくするためにも、ある程度の光量を確保するようにしてください。
2枚目以降の写真であれば、商品次第で背景色を変えて雰囲気を作るのもありです。
撮影時の光は自然光が最適
光量を増やすためにと家の電気やライトなどを使ってしまうと、写真写りが不自然になってしまいます。自然な雰囲気を出したいなら、必ず自然光で撮影しましょう。
自然光は天気によって大きく光量が左右されるため、必ず撮影は晴れた日におこなってください。雨天時に撮影する場合は、なるべく明るい場所での撮影を心がけましょう。
使用用途を見せる
実用性のあるものや実際に使えるものを撮影する場合は、使っている場面も併せて撮影しましょう。買い手が使用風景をイメージしやすくなり、購入に繋がりやすいです。
また、実際に使っている写真を掲載することで実物台の大きさも把握できるようになるため、より購入前のイメージを固めやすいです。
原因4..ギャラリーにまとまりがない
取り扱う商品が増えてきたら、ギャラリーにも気を配りましょう。統一感がなかったり整理がされていなかったりすると、買い手が興味を失って購入してくれなくなる可能性があります。
商品全体の紹介文を書いたり、見やすいように商品を並べ替えたりするだけでも、買い手の心証は良くなっていきます。
また、ギャラリーでは商品コンセプトの説明や、出品告知などもおこなっていくべきです。少しでも買い手に情報を与えることで、親近感を持ってもらえ購入に繋がりやすくなります。
告知があればギャラリーで知らせる
出品情報や割引情報などの告知がある場合は、ギャラリーに掲載することで多くの人が見てくれます。
インターネットでの販売は周知の徹底が非常に重要なので、伝えたいことがあれば定期的に記載しましょう。
紹介文の前にあいさつを忘れない
いきなり商品のコンセプトなどを伝えるのではなく、まずは自分のギャラリーを訪れてくれた人に対してお礼の言葉を記載しましょう。
当たり前にあるあいさつがないだけでも、買い手の心証は大きく下がってしまいます。せっかく自分の商品を見てくれる人を不快にさせないためにも、文頭と文末の挨拶は欠かさないでください。
コンセプトは明確に伝える
全体的なコンセプトがある場合は、それを伝えたほうが買い手もイメージしやすいです。
特徴的なメッセージにする必要はないので、商品に対するコンセプトや思いなどを、シンプルに伝えましょう。
注意事項は必ず記載する
商品に注意事項がある場合は、必ずわかる場所に記載してください。記載のない状態で購入後にトラブルが発生すると、こちらの過失になってしまいます。
使用上の注意や懸念点などがあれば、なるべく丁寧な言葉で伝えましょう。あまり極端な言い回しをして、買い手を怖がらせないように注意してください。
商品に込めた思いを伝える
ハンドメイド商品が既製品と大きく違う点は、作品に作者の思いが込められている点です。どんな思いを込めて作ったのかをストレートに伝えることで、買い手の共感を呼び購入に繋がりやすくなるメリットがあります。
それでも売れないなら、競合から学ぶ
ここまで紹介した内容を徹底したうえでなお売れなくて悩んでいる人は、競合の分析が足りない可能性があります。
ハンドメイドは世界に一つだけのオリジナル商品とはいえ、類似品を販売している他者がたくさんいることもまた事実です。
自分だけ売れないのであれば、競合の売り方を見てなぜ売れないのかを突き止める必要があります。
競合と比較して売れない理由を突き止める
最も分かりやすい理由としては、価格が挙げられます。競合に比べて価格が高い場合は、質なども考慮しつつ値下げを検討してみましょう。
プロフィールや紹介文などが優れている競合がいる場合は、参考にしつつオリジナリティのある文章を考えるのが効果的です。
告知をうまく使っている競合がいるなら、タイミングや内容などを参考にして、自分のPRに活かしましょう。
このように、参考にできる点はいくつもあります。自分と競合の違いを理解して、うまく差別化していくことができれば、少しずつ自分の商品も売れていきます。
まとめ
minneは多くの人が利用しているマーケットですが、参入直後はなかなか売れずに苦戦する人も少なくありません。
商品が売れず悩んでいる人は、今回紹介する方法を片っ端から試していきましょう。原因は人それぞれですが、すべて改善できれば売れる確率は飛躍的に上昇しています。それから「メルカリ」などで出品するのも試してみて下さい。
メルカリではハンドメイド作品も多数出品されていますので、一度試しに出品してみて下さい。思わぬ高値で売れることがあるかもしれません。
minneは実績と売り上げがある程度比例するマーケットなので、一長一短で一気に売れることはありません。売り方を試行錯誤しつつ、長期目線で販売していくことで、どんどん売り上げを伸ばせるようになっていきます。
ところで、ビジネスで成功するためには独学よりも体系化された教材やサービスを活用して学ぶ方が結果が早く出ます。
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