「動画編集はスマホ1台で始められるのでは?」
「動画撮影に必要な機材はどれを選んでいいのかわからない」
こんな疑問をお持ちの方の方はいないでしょうか?スマホ一つで動画撮影することはできますが、それだけでは機材を揃えて作成・編集している作品とは画質や音声などクオリティに大きな違いがあります。
とは言っても、何を購入していいのか判断がつかないと思われるかもしれません。ここでは動画作成に準備しておくといい機材から、動画編集ソフトの選び方まで解説していきます。
きっと読み終えるころには理解が深まり、動画編集に必要な道具がイメージできるはずです。それでは見ていきましょう。
動画撮影はスマホ1つで簡単に始められる
動画を撮るならスマホで十分対応できます。初めての動画撮影ならば、スマホから始めるのも良いでしょう。ただし動画の質にこだわるなら、必要な機材や編集ソフトを揃えることが必要です。
クオリティの高い動画を作るならば、必要な道具を揃えるべき
多くのプロの動画クリエイターは、理想の動画を作成するために必要な機材には投資しています。スマホ一つでも、もちろん撮影することは可能ですが、バッテリーの容量だったり、ストレージの空き容量の状況だったりによって利用を調整する必要があります。
スマホは使う用途が動画だけではない点で、他のアプリの容量も含めた限界値があるのです。
動画作成に必要な厳選8アイテムご紹介
動画機材を購入するとしても、何から揃えていけば良いかわからないでしょう。ここからは動画撮影に必須なアイテム・動画に合うカメラ選びのポイントから、撮った動画の編集ソフトの選び方まで解説していきます。
まず質の高い動画を撮影するには、この8つのアイテムを押さえておくと良いでしょう。
カメラ
カメラ選びは、どういう動画を撮りたいかを決めてから選ぶことが大事です。
例えば、三脚がなく手に持った状態での撮影シーンが多いならば、手振れ補正機能がついたカメラを選ぶべきです。また風景を高い視点から撮りたい場合は、ドローンが付属しているカメラを購入すると良いでしょう。
三脚
動画をぶれずに撮影するための道具です。3点で地面にしっかり固定されるため、カメラ自体が手で持って撮影するよりもぶれにくくなります。
また高さ調節も可能なため、地面すれすれのローアングルからの撮影も無理なく行うことができます。
ジンバル
手持ちで撮影する場合ジンバルを使うことで、三脚と違いブレる動画を補正します。
ジンバルにも種類があり、水平のみの動きに対応しているものから、水平・垂直方向対応、また3軸であらゆる方向のブレに対応する商品まで様々な商品があります。できれば3軸対応がおすすめです。合わせて持ち運びが多いのであれば、重量は1kg以下が良いでしょう。
カメラスライダー
手ブレせず左右に平行移動しながら撮影するときに必要なアイテムです。
選び方のポイントは、カメラの重量に耐えられる安定性・滑らかなスライドができることが重要で、ネットで購入する際は試すことができないため、レビューを参考にしましょう。持ち運びの機会が多ければ、折りたたみ式を選択すると便利です。
照明
照明を入れると動画の画質が格段に上がります。理由としてISO感度(光を取り込む量を数値化)が高いと、高画質になるからです。仮に照明が無いと暗いシーンでは光の量が少ないため、ノイズが多くなり画質の低下につながります。そのため、照明を入れて撮影することをおすすめします。
外付けマイク
通常のスマホの内蔵マイクは、近くの音を拾いノイズが多くなったり、遠くの音が聞き取りづらくなったりする傾向があります。外付けマイクをつけることで、よりクリアで安定した音を収音することが可能です。
選ぶポイントは、収音の特徴と機材との接続方法の2つを押さえると良いでしょう。
まず収音については用途によって適性が異なります。
- 一人で使うなら「単一方向収音タイプ」
- 対面で使うなら「双指向性タイプ」
- 大人数で利用するなら、各方向から音を収音できる「全指向性タイプ」
また接続方法は、ワイヤレスタイプ(Bluetooth接続)と有線タイプがあります。
- ワイヤレスは移動範囲の自由度が高いですが、他の電波の影響を受けやすいためノイズが入りやすいです。
- 有線タイプは音についてはノイズの心配はないですが、動ける範囲に限りがあります。
使う用途に応じて選ぶと良いでしょう。
編集ソフト
動画編集することでテロップを入れたり、エフェクト効果を入れたり、音楽などを差し込むこともできます。不要な部分は削除することもできるため、より自分が作りたい動画に近づけることができます。
動画編集ソフトは無料版と有料版がありますが、おすすめは有料版です。無料版は機能が制限されますが、有料版については機能の制限がなく、毎年アップデートされるため安全に利用することができます。
ここでおすすめの有料動画編集ソフトを3つご紹介します。
1.PowerDirector 365
国内販売実績6年連続でNO1を獲得しています。初心者でも簡単に動画編集ができるソフトとして評価されています。1ヶ月プランで2,180円、年間プランでしたら570円/月で登録が可能です。
2.Adobe Premiere Pro
プロのクリエイターやYouTuberがよく利用している動画ソフトです。使えるフォントやエフェクトが他の編集ソフトより多い点で評価されています。30日間無料プランもあるので、最初の編集作業になれるならこれ。Adobe Premiere Proは利用者も多く、ネットでも解説や情報が多くあるため、使い方に迷っても安心です。継続するには2,728円/月で利用が可能です。
3.DaVinci Resolve
無料版でも充実した機能を取り揃えています。DaVinci Resolveのメリットはカラーグレーディング(色の補正作業)が優れている点です。他のソフトではカラーの調整を別のソフトで編集する必要がある場合でも、DaVinci Resolveはソフト内で完結します。4Kより大きい動画編集をする際は、有料版を導入することをおすすめします。有料版は33,980円で購入すれば使い放題です。サブスクのようにランニングコストはかかりません。
※4Kは主流となっているフルHDよりも、細部までくっきり見えます。それは4Kの解像度がフルHDに対して、4倍の画素数を持っているからです。
パソコン
動画編集をするにはパソコンは必須です。パソコン選びはこの3つを押さえるようにしましょう。
1.容量は16GB以上目安
この数値が大きいほど動作が早くなります。4K動画書き出し高画質の編集を行う場合は32GB以上をおすすめします。
2.高性能CPU搭載
CPUはパソコンの頭脳部分です。他の機能が優れていてもCPUが追いつかない状態では意味がありません。Intel製ならCore i5以上、AMD製ならRyzen 5以上のものにしましょう。
3.ストレージ は処理速度が速いSSD搭載
ストレージとはデータ保存場所です。SSDは読み書きが速いため、編集作業を繰り返す動画には最適です。
スマホでなくカメラを選ぶ理由
スマホと比べてカメラは高画質で撮影できます。カメラのセンサーの方が大きいため取り込む光の量も多く、結果的に画面を拡大した時に画像の荒さもスマホと比べ少ない傾向にあります。
あとはシーンによってスマホでは対応できないこともあります。例えば、上空動画を撮影したい場合や、カメラを取り付けて臨場感を演出したいときなどです。カメラでないと撮影が難しいケースがあります。
動画撮影をするときに選ぶカメラのポイント
まずは撮影したい動画シーンに合うカメラ選定をするべきです。例えば先述しましたが高い位置を広範囲で撮影したいならドローンカメラを活用したり、手持ちビデオカメラを使って長時間撮影・手ブレの少ない動画を撮影したりといった具合です。
あとは持ち運びが多いのであれば、重量は大事です。大きすぎても収納に困ることもあるので、コンパクトなタイプを選ぶと良いでしょう。
動画撮影でおすすめのカメラとは
撮りたい動画内容やシチュエーションによって選ぶカメラは異なります。
例えば両手を自由にして自分の目線の映像を撮影するなら、頭や競技道具などに取り付けるタイプが良いでしょう。他にも旅行など外出先で頻繁に使うのであれば、持ち運びを考慮して重量だったり、コンパクトさだったりが大事になります。
まず動画シーンをイメージしてから選定することがオススメです。
一眼レフ・ミラーレスカメラ
高画質で美しい画を撮影するなら、一眼レフカメラがおすすめです。またミラーレスカメラは、一眼レフの高画質のクオリティを持ちつつ、軽量かつコンパクトにしたものになります。
ミラーレスカメラがコンパクト化が実現できているのは、通常一眼レフには構造上カメラ内に反射鏡が内蔵されているのに対し、ミラーレスタイプではミラーを使わず直接光をイメージセンサーに当てて画像変換しているからです。結果ミラーが内蔵されていない分コンパクトになっています。
選ぶポイントとして、持ち運びを考えるなら重量は400g以下がおすすめです。あとはオート機能にも着目すると良いでしょう。シーンを選択するとその撮影場所に合わせて自動で設定するものもあれば、シーンの選択すらも全自動で行うものもあります。必要に応じて選ぶようにしましょう。
ビデオカメラ
従来からある片手で持つタイプのビデオカメラです。長時間撮影・ブレのない動画撮影・本体だけでも高音質の収音ができるのが特徴です。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
コンパクトデジタルカメラとは、小型で軽量ながら綺麗な画質が撮影できます。
選ぶポイントはセンサーサイズをチェックすることです。カメラに内蔵しているイメージセンサーの大きさを示し、大きく3種類あります。センサーサイズが、大きいほど広範囲の写真を撮れるのが特徴です。
- フルサイズ:約36.0mm×24.0mm
- APS-C:約23.6mm×15.8mm
- マイクロフォーサーズ:約17.3mm×13.0mm
※上から順にセンサーサイズが大きいです。
アクションカメラ・ウェアラブルカメラ
自分の身に付けて使用するカメラで、例えば自転車やバイクに乗る場合は頭やサーフボードなどに取り付けて、競技者目線で撮影することができます。広角レンズを使えば、登山やスカイダイビングなど広い範囲での撮影が可能です。
選ぶポイントは使用目的にもよりますが、防水性に優れていること、バッテリーの持ち時間がどのくらいあるのかを確認しておくと良いでしょう。
VLOG撮影に適したカメラ
VLOGとは動画のブログのようなものです。(VideoのVとBlogのlogを合わせた造語)YouTubeとの違いは明確なものはありませんが、YouTubeは視聴者が知りたい情報を提供するケースが多い一方で、VLOGはライフスタイルを発信している場合が多々見受けられます。
選ぶポイントとして、出かける機会が多いのであれば重量・コンパクトさは押さえておくべきでしょう。またレンズの取り換えができるタイプなら、より画質の良い動画を撮影することができます。なお現在では、「VLOG用カメラ」と称した商品も発売されています。
動画編集用ソフトを選ぶコツ
動画編集用ソフトを選ぶ3つのポイントをご紹介します。まずは撮影する動画からイメージして必要な機能や容量を選定していくと良いでしょう。
価格についても月額制なのか買い切りなのかで初期投資は変わります。こちらはどのくらいのスパンで利用する予定なのか、計画から落とし込むことが大事です。
編集するデバイスを確認する
パソコンで編集されるケースが多いと思いますが、OSがWindowsか Macかによって対応するソフトが異なります。また高性能ソフトを古いパソコンで起動させると動作が遅くなったり、止まったりすることもありますので、購入前に体験版でお試しすることをおすすめします。
作成する動画に必要な機能があるか確認する
作りたい動画の内容に応じて、編集ソフトを選ぶようにしましょう。たとえば、4K対応、Blu-ray・DVDの焼き対応ができるか、自動編集機能がついているかなどは確認しておくべきです。無料版ではほとんどないので注意してください。
動画のクオリティを上げたいなら有料版を選択
有料版の方が機能も充実しており、よりクオリティの高い動画が作れます。購入方法は買い切り・サブスクの2種類です。
買い切りのメリットは、一度購入すればそれ以上料金がかかりません。一方でまとまった金額が必要になります。サブスクについては毎月低コストで高いクオリティのサービスが受けられます。動画作成に使う時間から逆算して利用しましょう。
まとめ
質の高い動画撮影には、どうしても必要機材をある程度揃える必要があります。
もちろんスマホ一つで一定の質の撮影をすることは可能ですが、どうしてもカメラ・動画編集してエフェクトが入ったものと比べると画質や音質など違いが出ます。何を目的に撮影するか次第で求める内容は変わってくるはずです。
動画編集ソフトは無料版でも構いませんが、クオリティを上げたいなら有料版を取り入れていくと良いでしょう。