BASEかSTORES.JPか!?海外販売する際のネットショップ作成サービス比較

海外に向けてネット販売を行う方法としては、AmazonなどのECモールに出品する手法が一般的です。販売方法も簡単ですし、ECモールが持っている集客力をそのまま使えるため、自分で集客する必要もありません。ただし、ECモールに出品する場合は10%程度の販売手数料もかかりますし、規約に縛られて自由な販売ができません。

自分の思うように販売したい場合は、自分でネットショップを作ることをおすすめします。自分で集客する手間はかかりますが、一度集客システムを構築してしまえば資産になります。それに、今は個人でネットショップを作るための簡単なツールがたくさんあります。

そこで今回は、BASEやSTORES.JPで海外販売をするためにネットショップを個人で作成・運営するのを手助けしてくれるサービスを紹介します。

目次

BASEとは?

ネットショップ作成ツールとして日本で最も有名なのはBASE(ベイス)です。BASEで開設されたネットショップは実に190万件以上にも上ります。

参考:無料ショップ開設なら【BASE】

無料でネットショップを作成・運営できる

ネットショップの作成・運用ツールは有料のものが多いですが、BASE無料で利用できます。初期費用はかかりませんし、月額利用料も無料です。

尚、月額5,980円で決済手数料を抑えたグロースプランもあります。月間の売上が17万円を超えるショップの場合、スタンダードプランよりもお得になります。

どちらも商品登録数に制限はなく、ショップのデザイン・テンプレートも豊富に取り揃えられています。

作業も簡単

ネットショップ作成と聞くと、HTMLやCSSなどの専門知識が必要で難しいイメージがありますが、BASEを使えばPC初心者でも簡単にネットショップを作成・運営できます。

サイトデザインを作成したり決済システムを自分で導入する必要もありません。そういった面倒くさいことは全てBASEに機能として実装されています。あなたがネットショップを作成するためにやらなければならないことは、ショップのテンプレートを選ぶだけです。

拡張機能(Apps)を導入すれば、以下のような詳細設定も簡単に終わります。

・独自ドメイン設定
・送料設定
・配送日設定
・英語対応
・外国通貨対応

BASEかんたん決済

BASEで作成したネットショップでは、購入者とショップ運営者をBASEが仲介してくれる「BASEかんたん決済」が利用できます(「BASEかんたん決済」とは、いわゆるエスクロー決済のことです)。

BASEかんたん決済を利用した場合の決済の流れは以下のとおりです。

1.注文発生
2.購入者がBASEに代金を先払い
3.先払いを確認後、ショップが商品発送
4.商品発送を確認後、売上が計上される

BASEかんたん決済で利用できる決済方法は以下の7つです。

・クレジットカード決済(VISA・MasterCard・American Express・JCB)
・キャリア決済(DOCOMO・au・Softbank)
・銀行振込(三井住友銀行のみ)
・コンビニ決済
・Amazon Pay
・PayPal
・後払い(コンビニ・LINE Payなど)

BASEかんたん決済では、

スタンダードプランの場合(代金+送料)×3.6%+40円

グロースプランの場合は2.9%の決済手数料が徴収されます。

BASEの海外向け販売機能

かつては海外向けの販売機能の至便製が弱点だったBASEですが、送料詳細設定機能をリニューアル。

同時に海外向け配送方法の詳細設定にも対応を開始しました。

海外ユーザー向けの販売がスムーズに

2020年1月20日より、海外向けの配送方法の詳細設定に対応する、「送料詳細設定 App」の提供を開始しました。
このアプリでは、世界各国の地域ごとに、発送する商品に応じて適切な送料を設定できます。
これにより、BASEでネットショップを開設したショップオーナーが、海外のユーザーに向けた商品販売をスムーズに行うことが出来るようになりました。

送料詳細設定の概要

「送料詳細設定 App」は、国内外の地域ごとの送料を、出品する商品単位で設定できるアプリです。

その機能は以下のものです。

・商品に対して復数の送料パターンを設定可能(「安い送料」や「高くても追跡や保険のある送料」など)。
・国と地域ごとに一律の送料を設定可能。
・購入金額に応じて送料無料も設定可能。
・国内向けアプリとほぼ同様の手順で設定できる。

これらを設定することにより、海外ユーザーのよりニーズに合わせた送料設定を行うことが出来ます。

【おすすめのショップオーナー】

・送料を細かく設定したいオーナー。
・海外の国や地域にも販路を広げたいオーナー。

「BASE」の海外対応強化策

「送料詳細設定 App」に合わせて、BASEでは海外ユーザーに向けて商品販売を希望するショップオーナー向けに、よりスムーズにBASEを利用できるよう、次の強化策が取られています。

「英語・外貨対応」
ショップを、英語表記に切り替え、34カ国の外貨表記に対応することが出来ます。
これにより海外ユーザーにショップや商品の魅力を理解してもらいやすくなります。
(商品名や商品の説明は英語になりません)

「PayPal(ペイパル)決済」
PayPal(ペイパル)決済の利用が可能となりました。
PayPal(ペイパル)は欧米は勿論、東南アジアや中華圏でも利用者の多い決済方法ですので、これを導入することにより海外向け販売を効率的に行うことが出来ます。

STORES.JPも海外販売に対応済

海外向けのネットショップの運営にはSTORESもオススメです。

STORES.JPとは?

参考:驚くほど簡単にネットショップが作れる!【STORES】

STORESもBASE同様、無料でネットショップを作成・運営できるサービスです(有料プランもあります)。BASEと比べるとショップ運営機能では劣りますが、海外向けのショップ運営に便利な機能ならBASEより充実しています。

フリープラン(無料)の機能

フリープランでも商品の登録数に制限はありません。商品1点ごとに15枚まで商品画像を掲載可能です。フリープランの主な機能には次のようなものがあります。

・48個のデザインテンプレート
・デザインエディタ

・シール
・告知ボード
・商品一括登録
・定期販売
・ダウンロード販売
・予約販売

・まとめ割引
・販売期間、個数制限の設定
・顧客管理
・レビュー
・メールマガジン配信

・ニュース作成
・再入荷リクエスト
・SNS連携
・電子チケット
・クーポン配布

・note for shopping
・倉庫サービス
・アイテム一括登録
・配送情報一括登録
・オーダーCSV出力
・納品書PDF出力
・Instagram画像連携
・お問い合わせ
・FAQ
・配送先別指定
・シークレット販売
・年齢制限
・送料詳細設定
・英語対応
・GoogleAnalyticsによる解析

・広告タグ
・SSL対応

・PC/SP対応

また、フリープランでも以下の8つの決済方法が利用できます。

・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・キャリア決済
・銀行振込
・PayPal
・Paidy(翌月払い)
・楽天ペイ

・PayPay

ただし、決済手数料が5%かかります。

スタンダードプラン(有料)の機能

STORESにはスタンダードプランという有料プランもあります。スタンダードプランだと月額1,980円の利用料がかかる代わりに、決済手数料が3.6%と安くなります。1ヶ月あたりの売上が20万円を超えてくると、フリープランよりスタンダードプランの方がお得です。

スタンダードプランでは、フリープランで使える機能に加えて以下の機能が追加されます。

・品番管理
・独自ドメイン
・決済手段カスタマイズ
・代引き・Amazon Pay決済設定
・アクセス解析機能
・STORES ロゴ非表示
・送り状CSV出力
・アイテムページへの画像登録数30件
・アイテムページへの動画埋め込み

BASEとSTORESの手数料の違い

BASEとSTORESはどちらもショップの作成&運営自体は、基本的に無料です(どちらにも有料プランあり)。
しかし、どちらも商品が実際に売れた場合には、各種の手数料が必要となります。
この手数料の額をしっかり把握しておくことが、ショップの運営において大切な鍵となります。

BASEの手数料

決済・サービス手数料

BASEかんたん決済手数料

スタンダードプランの場合:各注文ごとに3.6%+40円

グロースプランの場合:各注文ごとに2.9%

サービス利用料:各注文ごとに3%(グロースプランの場合は不要)

*BASEかんたん決済手数料は「商品代金」と「送料」それぞれにかかります。

その他の手数料
振込金額2万円未満の場合:振込手数料250円+事務手数料500円
振込金額2万円以上の場合:振込手数料250円

STORES.JPの手数料

決済手数料
フリープランの場合:5%
スタンダードプランの場合:3.6%

その他の手数料

自動入金または売上合計10万円以上の場合:無料

売上合計10万円未満の場合:振込手数料200円

BASEとSTORESの手数料の比較

以上を見る限り、手数料額だけで比較すれば、STORESの方が安いということになります。

Shopify

最後に、別のネットショップ作成サービスをもう一つ紹介します。

参考:Shopify

Shopifyは世界シェア第1位のネットショップ運営サービスです。

決済方法

Shopifyは海外販売に必要な多言語・多通貨機能が充実しています。英語だけでなく世界50言語に対応しています。

また、PayPalはもちろん、AlipayやAmazon Pay、Coinbase Commerceなど100種類以上の決済方法が利用可能です。これなら世界中どこに向けても販売ができます。

SEO対策

自社のネットショップを運営する上で、一番ネックとなるのが集客です。

ネットショップの集客方法には大きく分けて3つあります。

・SEO集客
・SNS集客
・広告

SEO集客は、Googleなどの検索エンジンでサイトを上位表示させてアクセスを集める方法です。ShopifyはBASEやSTORES.JPと比べてSEO対策の機能が充実しているため、集客が楽です。

また、Instagram・Twitter・FacebookなどのSNSと連携できるため、SNS集客も可能です。

つまり、Shopifyには広告以外の集客に関する機能が充実しているということです。

利用料金

Shopifyには3つプランがありますが、全て有料です。

(1)ベーシックプラン

月額利用料:25ドル(2022年12月19日現在、3ヶ月間1ドル)

日本のクレジットカード決済手数料:3.4%

海外のクレジットカード決済手数料:3.9%

(2)スタンダードプラン

月額利用料:69ドル

日本のクレジットカード決済手数料:3.3%

海外のクレジットカード決済手数料:3.85%

(3)プレミアムプラン
月額利用料:299ドル
日本のクレジットカード決済手数料:3.25%
海外のクレジットカード決済手数料:3.8%

海外展開するならネットショップの自作がおすすめ

海外の人向けに商品を販売するなら、越境ECモールを利用するの一般的です。しかし、どのECモールも基本的に顧客優先なので、何かトラブルが起きると、こちらに何の落ち度が無い場合でも全額返金対応を強制されることがほとんどです。また、販売手数料も高いため、思うように利益が出せません。

そこで、これから海外に向けて商品を販売したい人には、ShopifySTORESを使って海外向けのネットショップを自作することをおすすめします。

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この記事を監修した人

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