在庫を持たないことは可能?無在庫ネットショップのはじめ方

サラリーマンの副業や主婦のショップオーナーから企業まで、様々な規模で展開しているネットショップですが、「在庫を持つのはリスクが高い…」といったお悩みや、「副業なので配送や仕入れまでする時間がない…」といったことからネットショップオーナーになることをあきらめている人も多いです。

この記事では、在庫を持たないでネットショップを始める方法を紹介します。仕入れや配送の必要がなくPC1台で始められるネットショップの運営方法を知れば、費用や時間に対するリスクが減って、無理なくネットショップ開業の道へ進むことができます。

目次

在庫を持たないネットショップは可能か

「ネットショップを自宅で開業したけど在庫が居住スペースを圧迫している…」「副業でネットショップに興味はあるけど、在庫を持つのは大変そう…」そういったお悩みを持つ人が発想の転換をした時には、「そもそも、在庫を持たないでネットショップを運営することはできる?」という素朴な疑問が湧いてくるはずです。

在庫を管理するための費用はネットショップを始めるうえで大きな経費となり、開業してからアクセス数が増えるまでの数か月は赤字となる可能性が高いので、ネットショップを始めたいと思った多くの人が二の足を踏むところです。在庫を持った方が良いか、持たないほうが良いかはショップのやり方に合う方を選択すべきですが、実際に在庫を持たずにネットショップを始められる方法はあります。その方法とメリット・デメリットを紹介します。

ドロップシッピングで仕入れ先に直送してもらう

ドロップシッピングをすれば、在庫を持たずにネットショップを始められます。商品の仕入れはデータ上のみで発送は卸サイトが担ってくれます。

ドロップシッピングとは、ネットショップで注文が入った時に卸サイトが購入者に商品を直接送るというシステムです。卸値と販売した値段の差額がショップの利益となります。

卸サイトも販売業務をネットショップに委託できるので、双方にとってメリットがあります。卸サイトの商品データをそのまま転送してショップページが作れたりするので、ネットショップにがっつり時間を割けないという人でも開業できます。

ネットショップ専門の仕入れサイト『TopSeller(トップセラー)』は、株式会社もしもが運営する有名卸サイトです。モールへの出品に限定していて販売には審査があります。

参考:『TopSeller(トップセラー)』

品揃え豊富で世界の雑貨もすべてネットで手続きできます。直送OK/画像転載OKとわかりやすい記載があり便利です。

参考:『NETSEA(ネッシー)』 

発送代行に在庫をおまかせする

「自宅に在庫を置くスペースがない…」「オーナーのみのショップで業務が多くて大変…」という人は、仕入れた商品を発送代行業者にお任せすることで在庫の問題を解決できます。代行業者の営業倉庫に仕入れた商品を送っておけば、注文が入った時点で代行業者が発送に取り掛かってくれるというシステムです。

本業や旅行中でもパソコン1つで対応できますし、受注したあと配送までのタイムリミットに追われる心配がなくなります。ただし、保管料や代行手数料がショップの経費に上乗せされるので料金の見積もりはしっかりやっておきましょう

参考:『物流倉庫- 一括.jp』

ショッピングモールを展開するAmazonは、ショップの在庫をAmazonの物流倉庫で預かり配送してくれるだけでなく、Amazonの集客力とプライム対象商品にできるという広告価値を利用できるサービスもあります。

参考:『FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)』

製造メーカーに直送をお願いする

製造メーカーにも納品する品を保管する倉庫があります。一度ショップに商品を送ってからお客さんに発送するという通常の手順を踏まず、注文があればメーカーへ連絡してメーカーの倉庫から直接お客さんに発送してもらうという方法です。

メーカー側はショップに商品を売ることが仕事なので、顧客一人一人に対しての発送をすることは業務が複雑化し手間が増えることでしかありませんし、発送作業を受け持つことでお客さんからクレームが入ることに対応できないという懸念でなかなか承諾してもらえないかもしれません。

しかし、自分のショップが長期で取り扱いたい商品なら、送り状の配送元をショップにするなどして顧客対応はすべてショップが受けることや、そのメーカーの商品をショップのメイン商品として売ることなどの条件、掛け率の交渉次第では承諾してもらえるかもしれません。

また、製造メーカーや卸問屋と契約している運送業者は通常より送料が安くなっているので、ショップからの発送よりも確実にお得です。

在庫を持つお店の強みと弱み

在庫を持つことの強みは、お客さんの購入意欲を取りこぼさないことです。例えば、商品のことで問い合わせがあったとき、商品に関する知識が頭で覚えたものと実際に手に取ってわかっているものでは受け答えに差が出ます。お客さんの問い合わせにしっかり対応できることはショップの信頼を確実なものにしてくれますし、リピーターにもつながります。

ネットショップでは実店舗がない分、ショップの信頼性が重要です。接客業であることをを踏まえると自分のショップが取り扱う商品を熟知しているということは、より良いサービスをする上で必用なことです。さらに、まとめて仕入れをすることで掛け率が割引になることもあります。

在庫を持つ弱みは、季節ものや商品の劣化で品質が落ちたときには値引きすることになり売れないことには仕入れ代の回収ができず赤字になることです。保管場所の賃料も1つの大きな支出になります。

無在庫のお店の強みと弱み

在庫を持たないことの利点は、仕入れや在庫管理にかかる費用が抑えられるため、資金があまりなくてもネットショップを始められることや在庫が売れ残るリスクが無いこと、本来必要な在庫保管スペースがいらないので場所を気にせずたくさんの商品を扱うことが可能になります。

PC1台あればどこでもショップ運営ができる為、ネットショップで生計を立ててノマドワーカーになる道も開けます。在庫管理や配送作業の時間が節約できるので、販売促進やショップのブランディングや市場のリサーチなど重要な業務に費やす時間が増えます。

逆に弱みは、受注発注の場合は配達に時間がかかってしまうことでお客さんの満足度を下げてしまう場合があることや、代行業者に支払うサービス料がかかること、仕入れの掛け率が高くなることです。

無在庫ビジネスに必要な初期投資

在庫を持たずにネットショップを運営していくうえで必要になるのが、以下の4つです。

「販売商品」
「ECサイト」
「銀行口座」
「クレジットカード」

まずは、売る商品が無いと始まりません。しかし、この販売商品を手元に置かない無在庫ネットショップにおいては、仕入れの手法によって商品の内容も全く異なるため自分の売りたい商品の仕入れ方法をしっかり押さえておきましょう。

その次に、ECサイトです。どのネットショップで売り出すかを決めましょう。日本国内で既に知名度のあるショップサイト上に拠点を置いて販売するのが主流で、自社サイトを製作するより費用対効果が高いことも多いです。

無在庫ビジネスとして資金管理をする銀行口座は、普段使っている口座とは分けておくと良いでしょう。購入代金の振り込まれる口座と、仕入れの際に出費のある口座を統一しておくことで資金管理も楽になります。

クレジットカードも事業用のものを作りましょう。ネットショップでの仕入れを行う際にもカードで支払うことで、現段階で事業に使うお金が少なくても仕入れ商品の数量を増やすことができます。

自分に合う仕入れ方法を見つけよう

一般的な仕入れ方法は買取仕入れといって、メーカーや卸問屋からショップが仕入れた商品をお客さんに販売するといった流れですが、その他にもいくつか仕入れの方法があります。

ショップ経営は仕入れと販売のバランスが重要です。希望する仕入れ方法からショップをブランディングすることも1つの開業のやり方です。

また、ネットショップにはYahoo!や楽天などの大型ショッピングモールや、独自ドメインのECサイト、インスタントと呼ばれるアプリを使って出品卸できますが、自分がどの方法で開業したいのかによって、自分のショップに合う仕入れ方法を検討するのも良いでしょう。

販売を代行する【委託販売】

委託販売はメーカーや卸問屋から販売業務を委託されて代行することで販売手数料をもらうというシステムです。商品はメーカーや問屋に所有権があるままショップに並べられます。

実店舗では遠い地域で販売したい時などにこの方法が用いられてきましたが、販売者と購入者の距離がほとんどないネットショップではあまり見られない手法ですが、「作るのは好きだけど接客は苦手」というメーカーさんに需要があります。

商品を売るまで仕入れない【消化仕入れ】

通常の仕入れはショップ(発注者)の手元に着いた時点で、商品はショップ(発注者)のものとなります。消化仕入れでは、商品がショップに届いた後もメーカーのものでその商品がお客さんの手に渡ったとき始めて、メーカーでは売り上げとなり、ショップでは仕入れ+売り上げとなります。

消化仕入れは返品できる制度があります。ショップで売れない商品を卸問屋やメーカーに返品することが可能なため、ショップ側には売れない在庫を抱えるリスクが減ります。しかし、メーカー側は売れない在庫を抱えるかもしれないリスクを負う分、仕入れの掛け率が上がります

仕入れをしない【メーカー直送】

注文を受けた時点で、メーカーや卸問屋からお客さんに商品を届けてくれるドロップシッピングは、在庫を持たなくて良いという利点だけでなく、仕入れがデータ上のみで済ませられるので仕入れ方法としても大変便利です。

卸サイトに参加している製造元によっては「個別配送不可」となっているメーカーもあったり、Amazonでは「無在庫お断り」となっていたりするので開業前にショップのスタイルを検討する必要がありますが、ドロップシッピングは商品売却の利益が収入となるのでアフィリエイトよりも利益率が良いともいわれています

※同社の個人ショップへの出品を取り扱っていた『もしもドロップシッピング』は2020年4月でサービスが終了となっています。

無在庫ネットショップが安定する理由

在庫を持たないネットショップは経営が安定しやすい開業方法です。ネットショップといってもその出店方法は、大型のモール型ショッピングサイトから独自ドメインのECサイト、インスタントと呼ばれるショッピングアプリまであります。無在庫ネットショップを始めるなら、独自ドメインのネットショップを運営するのがオススメです。

出店方法と無在庫ショップの相性を比較・検討し、紹介します。

モール型ショップサイトと無在庫ネットショップ

モール型ネットショップとは、Amazon・楽天・Yahoo!などの誰もが知っている大型のショッピングサイトのことです。

モール型で出品する利点は、何といってもサイトが持つ集客力です。サイトがショップに代わって集客をやってくれるので、一からお客さんを呼びこむ必要がありません。さらに、商品の物流サービスやカスタマーサポートも利用できるので、商品の出品をするだけでショップを運営することができます。

一方で、モールに対して支払うサービス料がショップの利益を圧迫したり、出品に関する規約に触れるとモール側の判断でアカウント閉鎖という事態になり得ることから、ショップ側の安定はモール次第となってしまうのが現状です。また、無在庫販売を禁止しているモールでは、無在庫ネットショップは運営自体ができません。

独自ドメインのECサイトと無在庫ネットショップの相性

独自でドメインを取得したサイトでネットショップを開業した場合は、モールのように厳しい規約はなく運営の自由度が高いです。無在庫販売もショップオーナーの権限で実行可能です。モール型のように、商品の価格比較や上位ページを奪い合う必要もありません。

開業から売り上げが作れるようになるまでの数か月を乗り切るためには、ショップの運営が継続可能なランニングコストであることが必須ですが、無在庫によって仕入れや在庫保管にかかる経費が節約できる分、無理なくショップの運営を軌道に乗せることができるというわけです。

一方で独自ドメインのネットショップは集客を自力で行う必要があります。最初の数か月はアクセス数が伸びず、ショップの知名度や信頼性を上げていくのに時間が必要です。

独自ドメインのショップ集客戦略

モール型ショッピングサイトと独自ドメインのネットショップを比較するとき、初回のショップ利用時の知名度と安心感はモール型が有利です。そのため独自ドメインでショップを経営していくには戦略が必要です。

どこにでもあるようなショップではお客さんは安心感あるモールでお買い物をするでしょう。数あるネットショップから自分のショップを選んでもらうには差別化が必要です。ショップの差別化を図るためにはまず、他のネットショップをリサーチして市場を知る必要があります。

次に、市場を把握したうえで取り扱う商品を決めます。取り扱う商品は人気商品のような競合の多い品物ではなく、ニッチなものがオススメです。ニッチとは、「みんなが欲しいわけじゃないけれど特定のお客さんには需要がある」という市場のことです。

他にも、タイムセールやオファーを実施して登録や購入などのアクションを今することに意味を持たせるのも一つの方法です。広告を打つ場所は、Google・Yahoo!・Facebookなどを利用しましょう。ネットショップを検索の上位に上げるよりも効率的にショップの周知が見込めます。

【無在庫ビジネス】の具体例を3つ紹介

オンラインで収入を得るための無在庫ビジネスの具体的なモデルを紹介します。ビジネスモデルは、アフィリエイト・ネットショップ・コンサルティングの3つです。それぞれの仕組みと特徴を見ていきましょう。

無在庫ビジネスモデル【アフィリエイト】

アフィリエイトは成果報酬型の広告のことです。広告主と契約してるASPという広告仲介業社と、自分が提携した商品の広告を自身のサイトやブログに貼り付けておき、その広告からの商品購入があれば報酬を得ることができるというものです。

広告収入なので在庫を持たずに始めることができますし、無料ブログでスタートすれば初期費用の負担なく始められるのがアフィリエイトです。自社の商品を広告すれば費用対効果が高くなります。

無在庫ビジネス【ネットショップ】

ネットショップのビジネスはオンライン上のECサイトに商品を掲載して販売するビジネスモデルです。

基本的な仕組みは、卸問屋やメーカーから仕入れた商品を注文のあったお客さんの自宅などに発送し、それに伴う問い合わせの対応などのサービスを提供するビジネスです。

従来であれば開業資金に仕入れと在庫管理費用が含まれるショップ経営ですが、在庫を持たないことで初期の開業資金をぐっと抑えることが可能です。

無在庫ビジネス【コンサルティング】

オンラインのコンサルタントも在庫がないビジネスモデルとして挙げられます。一対一のカウンセリングやコンサルタントをオンラインで行ったり、Webセミナーといって講習会形式で複数人に見られる動画を配信することもできます。

Webセミナーツールを利用して、リアルタイムで配信する方法と録画したものを流す方法があります。自分の経験や専門知識の情報を提供するサービスです。会場を借りる費用がいらないので低コストで始められるビジネスです。

資格が必須というわけではないので、ある分野において顧客に有意義な情報を提供することができれば、コンサルタントを開業できます。

無在庫ビジネスを成功させるポイント3つ

在庫を持たないビジネスは、仕入れや在庫管理のリスクが軽減する分ランニングコストが軽く、ビジネスを軌道に乗せやすいことから「成功しやすいビジネス」と言われますが、無在庫ネットショップを経営する上で成功するのに必要なポイントは他にもあります。

無在庫ネットショップが成功しやすいポイントは3つ、商品の利益率・集客・ショップ経営に対するオーナーのモチベーションです。ポイントごとに詳しく紹介します。

成功ポイント【利益率】

ビジネスを成功させるには利益率を意識することが大切です。利益率は「利益÷売上高=×100」で計算します。例えば、仕入れ値が300円で売値が500円の場合の利益は200円ですから、200円÷500×100=40%となります。

高価な商品を売って大きく利益を出したいと考えるショップオーナーは少なくありませんが、売り上げ5,000円でも利益が1,000円の場合利益率は20%となります。このように、売り上げ高ではなく、利益に対する利益率が高い商品を積極的に売ることでショップの経営は安定しやすいです。

商品ごとに計算して、利益率の高いものを意識して売っていくことが重要です。

ビジネスの成功ポイント【集客】

ショップオーナーが一番悩むところは集客と言われています。

ショップの経営を成功させるには人気商品や人気店舗のリサーチをすることも大切ですが、自分のネットショップが「誰に」「どんなもの」を売りたいのかをしっかり設定しておくことが重要です。誰を対象にしたショップなのかが決まればその客層を深堀りしていき、どんな商品に需要があるのかを検討して行きましょう。

ショップページにとどまらず、ブログやSNSで発信してショップを知ってもらうための窓口を増やしましょう。

成功ポイント【モチベーション】

ショップ経営の成功を大きく左右するのは何といってもショップオーナーのモチベーションです。

無在庫ネットショップは実店舗があったり、売らないといけない在庫があるわけでもないので、差し迫って「売り上げをつくらなければ大損になる」というようなプレッシャーがない分、開業当初のやる気が時間の経過とともに削がれてしまうことも少なくありません。

モチベーションを持続するのに有効な方法は、自分のショップの未来を設計することです。具体的に目標となる数字を設定して売り上げやアクセスの数字を追っていくことでショップの小さな変化を見逃さずに、モチベーションを失うことなくショップを育てることができます。

また、SNSなどを使って、ビジネスについて語り合えるコミュニティに参加することもモチベーションをキープするのに役立ちますし、情報を仕入れて自分のショップに反映することもできるのでオススメです。

直送不可の仕入先も捨てがたい

メーカーによっては、個人に対してではなく主に企業向けに販売を行っている店舗等も存在します。

消費者はある意味「正直」なので、口コミを嫌う事業者からしたら怖いのも当然です。しかし、そこで「苦情が入ったら自分が処理しますので、直送してください」と交渉することで直送してくれる可能性があります。

他の無在庫ネットショップ運営者には手の届かない商品が手に入ることもあるため、無在庫販売業に慣れてきたら視野に入れてもいいでしょう。

なお、商品の送り主を製造元ではなく自分の販売店にすることも忘れずに行いましょう。万が一クレームが入った場合にも自分で対応でき、仕入先メーカーからの信頼も高まります。

一瞬だけ在庫を持つのもOK

無在庫ネットショップの基本である「出品は行っているものの在庫はない状態」から、少し改良を加えた販売方法もあります。

まず、先述した直送不可のメーカーからの商品を、自分の販売店に注文が入った時点で自社宛に一度注文します。そのあと、自分で発送するという手順になります。

仕入原価20,000円の商品が30,000円で売れると仮定しましょう。

その場合、「メーカーからの直送が出来ないから」と販売を諦めるのではなく、「まずは、販売店である自社に送ってください」と交渉し、メーカー様に苦情の入らない状況を確約し、送料1,100円で送ってもらいます。

商品が届いたら、自社からお客様に送料1,400円で発送します。取引完了時に10%手数料が引かれる場合でも、利益は4,500円となり赤字を抱えることはありません。

ただし、在庫確認を怠らないようにすることは、言うまでもなく手間がかかります。余裕を持って在庫の確保が行え、販売額や利益率が大きく、在庫を持っても幅を取らないサイズの商品でのみ使える手法と言えます。

在庫を持たないネットショップを始めよう

個人でネットショップを開業しよう!と決めたとき、仕入れ先などたくさんあってよくわからないといった時に参考になるのは、先輩ショップオーナーが実践したネットショップの開業方法です。ここでは、無在庫ネットショップを開業したときの仕入れや販売の実際の方法と、やってみて気づいたコツを紹介します。

無在庫ショップの仕入れのコツ

無在庫ネットショップで商品を仕入れる時、売れやすい商品を見つけるコツがあります。

それは、オリジナル性の高い商品でどこのショップでも買えるような人気商品じゃない品物を見つけることです。オリジナル性が高い商品は取り扱うショップの数が少ない分売れる確率が高いからです。ショップのロゴを付けて差別化を図る方法もあります。

人気商品は販売しやすいというメリットがあるものの、同じ商品を取り扱うライバルショップが多いというデメリットもついてきます。人気の商品名を検索した時に上位に表示されるページは、モール型のショップサイトや公式通販ページが陣取っているため、自分のショップの商品ページを見つけてもらえる確率が低いので個人店には不向きです。

無在庫ショップの開業ツールと仕入れ先

初期費用0円で開業できる『BASE』はインフラが整っていて一から作り上げる必要がないので、無在庫ショップの開業ツールとして便利です。

140万店舗以上の開業実績があるネットショップで、販売が成立した時点で始めて決済手数料とサービス利用料が発生します。決済に関する部分を『BASE』が代行するサービスがあり、様々な決済方法に対応できます。TVCMの影響で知名度があるので、お客さんの安心材料として役立ってくれるでしょう。

『BASE』では、スマホケースやTシャツなどのオリジナル商品を作成することができるだけでなく、その商品を1点から受注発注することができるシステムになっているので、ショップ経営初心者が無在庫でもネットショップを始めやすいです。

参考:BASE(ベイス)

無在庫ネットショップの販売戦略

無在庫ネットショップの商品を販売するためのコツは、価格競争から逃れることです。

ノーブランドで良い商品や個性的な商品を仕入れて、商品番号をあえて表示せず販売することで商品の価格競争対策になります。型番商品やプロパー商品は価格競争に巻き込まれやすいといえます。

また、オリジナル性の高い商品は写真だけではイメージが湧きにくいものもあります。お客さんのイメージと実物のギャップを防ぐためにも、その商品の良さを伝える商品名を付けて紹介する方法もオススメです。

まとめ

・ネットショップは在庫を持たずに運営できる
・在庫を持たない方法は、ドロップシッピング・発送代行・メーカー直送がある
・仕入れ方法には、委託販売・消化仕入れ・メーカー直送がある
・無在庫ネットショップは経営が安定しやすい
・無在庫ネットショップは独自ドメインのショップサイトと相性が良い
・オンラインの無在庫ビジネス紹介アフィリエイト・ネットショップ・コンサルティング
・ショップビジネスの成功ポイントは、利益率・集客・モチベーション
・無在庫ネットショップの始め方

ネットショップの運営は継続することでアクセス数が上がりサイトのファンが増えて売り上げが伸びていきます。ショップの実績を積めば、メーカーや卸問屋と直接交渉できるようになり販売代理契約を結べるようにもなります。無在庫ネットショップは、ショップの運営を大きな損失なく継続することができるので、開業して在庫の負担に悩んでいる人や副業を始めたいという人にオススメのビジネスです。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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