物販

ネットショップを開業するための方法やサイト構築について解説

この記事では、ネットショップと実店舗の違いネットショップの開設方法について説明します。カート型とモール型の違い、有名なカート型・モール型のショッピングサイトについても解説していきますので参考にしてください。

実店舗とネットショップの違い・それぞれのメリット・デメリットを比較

ここでは、実店舗とネットショップそれぞれの開店準備や販売方法の違い、それぞれのメリット・デメリット、ネットショップ特有の受注管理システムについて解説していきます。

実店舗とネットショップそれぞれの開店準備~販売方法の違い

《実店舗》
~開店まで~

  1. 土地に店を建てるまたは店舗となる建物を借りる
  2. ショップコンセプトに合わせて内装を整える
  3. 商品やディスプレイ用品、POPなどの陳列
  4. 開店

~販売方法~

  • 顧客は直接店舗に足を運ぶ
  • 営業時間内しか買い物はできない
  • 対面接客
  • 実際に商品を手にとって見てから購入する
  • レジで会計を済ませそのまま持って帰る

《ネットショップ》
~開店まで~

  1. インターネットに接続されたパソコンを用意する
  2. レンタルサーバー・ネットショップ作成サービスなど必要な契約を済ませる
  3. ショップコンセプトに合わせてWEBページを整える
  4. 商品撮影・説明テキストの作成などを経て商品ページを作成する
  5. 開店

~販売方法~

  • 顧客はネット上からショップサイトにアクセスする
  • 営業時間外にも買い物ができる
  • 非対面接客
  • 商品画像と商品説明文で判断して購入する
  • 支払い方法やお届先情報を入力して商品の発送を待つ

ネットショップの開店準備から販売までの具体的な手順

(1)プロバイダ契約をしてパソコンをインターネットに繋ぐ
まずは、インターネットに繋がっているパソコンがないことには何もはじめられません。パソコンやルーターの準備、プロバイダとの契約が必要です。

(2)レンタルサーバーとの契約をする
自社サイトをオープンする場合、ショップサイトを作る場所としてサーバーを用意しなくてはいけません。レンタルサーバーには専用サーバーと共用サーバーがありますので、自分のショップ規模に適したほうを選びましょう。

  • 専用サーバー:自由度が高いが、高価格でプログラミング知識も必要
  • 共用サーバー:安価で利用できるが、自由度が低く他の利用者の影響も受けやすい

(3)コーディングまたは用意されたテンプレートにてショップページのデザインをおこなう
サーバー上にショップサイトを作れたら、コンセプトに応じてデザインを施していきます。実店舗で言う内装部分です。

(4)カートシステムを導入する
ショッピングカート、カード決済や代引き、モバイル決済といった決済方法の選択など、ネット上で買い物を済ませるための専用システムを導入します。

ネットショップの受注から発送までの流れ

商品の注文を受けたら、指定の方法で決済処理をおこない配送準備に取り掛かります。具体的には、注文確認・入金確認・配送方法やお届け日の指定確認を経て、梱包・配送業者への引き渡しという手順です。お客様を不安にさせないためにも、「注文ありがとうございます」「入金が確認できました」「本日発送します」「商品を発送しました」というように、メールでこまめに連絡を入れましょう。

ネットショップにおいて重要な「受注管理システム」

ネットショップ運用を効率よくおこなうためには、受注管理システムの導入がオススメです。入金状況の把握がしやすくなる、配送用伝票が簡単な操作で一括印刷できる、手順ごとのお客様へのメールを自動で送信してくれるなど便利な機能がたくさんあるので、業務にかかる時間を短縮できます。ミスを減らすためにも有効です。

実店舗・ネットショップそれぞれのメリットとデメリット

《実店舗》
【メリット】

  • 商品を実際に手にとって見てもらえる
  • 配送料の負担がいらない
  • 試着や試飲など実際に商品を体験してもらうアピール方法もとれる
  • 質問があればその場ですぐに解決に導ける

【デメリット】

  • 営業時間外の販売はできない
  • 販売できる地域が限られる
  • テナント料など固定費用が高い

《ネットショップ》
【メリット】

  • 24時間いつでも販売できる
  • 日本全国、世界各国への販売が可能
  • 初期費用、固定費用が安い

【デメリット】

  • 商品の魅力を伝える手段が画像と文章に限られる
  • 色味やサイズ感、手触りなどを実際に確かめられないのでイメージと違っているとクレームにつながってしまう
  • 配送業務、配送料の負担が必要

モール型ECサイトとカート型ECサイト

ネットショップの開業では、すでにある市場に出店させてもらうモール型ECサイトと、自社サイトを作り上げるカート型ECサイトが存在します。ここでは、それぞれの特徴や費用、メリット・デメリットについて解説します。

モール型ECサイトの特徴

モール型の特徴は、1つのサイトに複数店舗が出店・出品をしている点です。キーワードを入れてサイト内検索をすると、キーワードに合った商品が一覧で並べられますが、その商品は必ずしも1つの店舗が出品している商品とは限りません。

楽天Amazonといった知名度の高い市場に商品を並べられますが、1店舗ごとのショップ名はあまり意識されないことが多く、複数の出店者が存在しているという事実をよく理解せずに買い物をしている購入者も多いです。集客力が期待できる反面、自由なショップページ作りやショップのファンになってもらうようなブランディングが難しい傾向にあります。

カート型ECサイトの特徴

カート型ECサイトは、自社サイトを作り上げる方法です。独自ドメインもしくはネットショップ作成サービスが提供している共有ドメインを使って、自店の商品だけが並ぶWEBサイトを作ります。

モール型とは違って既存客がついているわけではないので、ショップ名やショップURL、商品名などで検索してたどり着いてもらわなくてはいけません。サイト自体に集客力はありませんが、自由にWEBページを作り上げることができるので、ショップコンセプトを全面に出してブランディングしていくことができます

モール型ECサイト開業にかかる費用

利用するモールによって金額に違いが生じますが、初期費用・月額料金・サービス利用料・販売手数料などがかかってきます。

Amazonの大口出品と楽天スタンダードプランを例に挙げると、Amazonは月額4,900円+販売手数料+AmazonFBAサービスを使う場合にはその料金楽天では初期費用60,000円+月額出店料50,000円+システム使用料が必要です。特にネックになってくるのが販売手数料やシステム使用料で、実際に商品を売ってでた利益のうちの数%を持っていかれてしまうので、自社サイトに比べて利益率が下がる傾向にあります。

カート型ECサイト開業にかかる費用

カート型ECサイトには無料タイプ有料タイプが存在していて、どちらを選択するかによって費用が変わってきます。無料タイプは初期費用がかからないかわりに商品が売れたときの成約手数料を多めに支払う必要があり、有料タイプは商品が売れない場合でも月額費用が発生するかわりに成約手数料が無料~格安に設定されているのが一般的です。

カート型ECサイトのメリットとデメリット

《メリット》

  • イチから自社サイトを立ち上げるのと違い、あらかじめ用意されたテンプレートでかんたんにサイト構築ができる
  • コーディングができれば自由な設計も可能
  • モール型より利益率が高くなる傾向にある

《デメリット》

  • 無料タイプだとできることの制約が多い
  • サーバー変更が難しい
  • 他社ASPに乗り換えるのが難しく、最初から商品ページの作り直しが必要になる場合もある

モール型ECサイトのメリットとデメリット

《メリット》

  • 集客力が高く、出店したてでもある程度の売上を確保できる
  • 手間や時間をかけずに簡単に出店・出品できる
  • 何かを買うつもりでサイトに来ているお客さんが多いので成約率が高い

《デメリット》

  • 販売手数料が高いので利益率が低くなる傾向にある
  • 他店との比較が容易なので価格競争が起きやすく、値下げ合戦に発展する危険性がある
  • ショップページのデザインを自由におこなえないのでブランディングが難しい
  • モールの規約変更によって商品が出品できなくなる、売上が下がるなどのリスクがある

カート型ECサイトには無料と有料がある

無料でショップサイトを作れれば、初期費用が少ない人や集客の見込みがたっていない人も安心です。しかし、無料タイプのショップ作成サービスにはデメリットも存在します。ここでは、無料のカート型ECサイトのメリットとデメリット有料タイプとの違いについて解説します。

無料タイプのメリットは開設に費用がかからないこと

無料タイプを使う一番のメリットは、開設費用がかからないことです。商品が売れた際に成約手数料を取られるものの、初期費用や月額料金の支払いは必要ないので、売上を上げられるかどうか不安な人におすすめです。もしも商品が思うように売れなかったとしても、ネットショップの費用、実店舗で例えるならテナント料が経費を圧迫する心配もありません。

無料タイプのデメリットは制限が大きいこと

無料の場合、独自ドメインが使えない、用意されているテンプレートが少ないなど、有料タイプに比べて制限がかかる事が多いです。長期的な目で見ると集客面が弱かったりショップのブランディングが難しかったりといった弱点が発生します。商品の出品上限や商品画像の枚数などにも制限がかかる場合があるので、本格的にネットショップ運用をしていきたいのなら有料タイプの検討がおすすめです。

容量の大きさ・デザインの幅広さ・集客力はすべて有料タイプの方が上

費用が少ない開業したてや趣味の延長でやるネットショップなら無料タイプでも十分かもしれませんが、基本的に無料タイプは長期的なネットショップ運用に向いていません。なぜなら、有料タイプに比べて容量が小さく、デザインテンプレートが少なく、集客機能が乏しいからです。

これは、アップできる商品数が少ない・競合との差別化を図りにくい・客を呼び寄せられないことを意味しています。また、無料タイプだと独自ドメインは使えないことも多く、SEO対策としても不利になってしまいます。

モール型ECサイト4選

ここでは、モール型のECサイトとして有名なものを4つ紹介します。特徴やユーザー層をお伝えしますので、自分のショップに合っているのはどこなのか検討しながら読んでください。

au PAY マーケット

わかりやすい料金体系が特徴のモール型ECサイトです。多くのモール型ECサイトで別々に徴収される傾向にある決済手数料と成約手数料をひとつにまとめ、手数料率4.5~9.0%となっています。

一定の売上を超えることで手数料が安くなる仕組みもありますので、「モール型は利益率が落ちるのが難点」と考えている人にもおすすめです。集客面では、知名度としてはAmazonや楽天に劣るものの、2500万人以上いるauユーザーを取り込む仕組みが出来上がっているという強みがあります。

また、「越境サイト販売プログラム」という台湾のEC市場に進出できるサービスも展開しているのも魅力です。商品情報の翻訳や掲載、台湾の顧客対応などはすべておまかせできるので、語学力に自信がない人でも安心です。

ユーザー層を見てみると、女性・男性ともに30~40代がメインとなっており、スマホ利用率が高いことも伺えます。

参考:au PAY マーケット

Amazon

Amazonは言わずともしれた国内最大級のモール型ECサイトです。月額料金がかからないかわりに販売手数料が高く制約が多い「小口出品」と月額料がかかるかわりに機能制限がない「大口出品」の2種類の選択肢があります。本格的にネットショップを運用していきたいのであれば大口出品がおすすめです。それぞれのかかる費用は以下の通りです。

  • 大口出品:月額料金4,900円+カテゴリごとの販売手数料8~45%
  • 小口出品:販売する商品ごと100円の基本成約料+カテゴリごとの販売手数料8~45%

参考:Amazon出品サービス

ユーザー層の特徴として、男性客が多いことが挙げられます。どの年代においても女性客より男性客が多く、特に60歳以降の高齢者の利用率の高さには驚くところがあります。どの年代においても購入している人が多いのが本・コミック・雑誌カテゴリーの商品で、60歳以上の男性に限っては家電・カメラ・AV 機器の購入が多いです。

楽天市場

Amazonと1位2位を争うほどの巨大ショッピングモールです。出店プランが細かく設定されているのが特徴で、ショップ規模に合わせてかかる料金を調節できます。はじめは登録できる商品数が少なくても問題ないので、がんばれプランで契約をして、容量が少なく感じたり売上が伸びてシステム手数料が利益を圧迫したりという事態になったらスタンダードプランに切り替えるのがおすすめです。

  • がんばれプラン:年間一括払い19,500円
  • ライトプラン:3ヶ月分一括払い39,800円
  • スタンダードプラン:年2回払い50,000円
  • メガショッププラン:年2回払い100,000円

上記の料金に加えて、初期登録料60,000円+売上に応じたシステム利用料がかかります。システム利用料は出品ジャンル・月間の売上・客単価で試算できるので、試してみましょう。

参考:楽天市場への出店・開業案内

ユーザーは、30~40代の女性が多いのが特徴です。Amazonがビジネスマンを取り込んでいるのならば、楽天は主婦層をとらえていると考えられます。グルメやファッションと相性の良いモールです。

ポンパレモール

ポンパレモールはリクルートが運営するショッピングモールで、他のリクルートサービスやPonta会員などの集客力に優れています。

2019年7月に出店プランの見直しがおこなわれたことによって、月額料金が安く利用できるようになりました。基本プランなら初期費用60,000円+システム手数料売上の2.5%で出店することができ、画像容量上限の10GBで足りない人は追加で10,000~25,000円を払うシステムです。プラス10,000円で50GBまで、プラス25,000円で200GBまでの画像容量が使えます。

参考:ポンパレモール

ホットペッパーやゼクシィなどのリクルート運営サイトやPontaユーザーを取り込んでいることから、利用者は20~30代の女性が多い傾向にあります。

カート型ECサイト4選

ここでは、カート型ECサイトを4つ紹介します。費用や特徴について解説していきますので、自社サイトを作りたいと考えている人は参考にしてください。

MakeShop

アイテムポストという、ヤフーショッピングや価格ドットコムへの商品掲載で集客をできる点が魅力です。どのサイトで売れたかによって成約料が変わってしまうというデメリットはありますが、カート型のデメリットである集客力の乏しさをカバーしてくれます。

出品はワンクリックででき、他のサイトへの登録は必要ないため手間や時間をかけずに複数サイトでの販売が可能です。カート型とモール型を両立できるので、それぞれのメリット・デメリットを補い合えます。

料金プランは、プレミアムショッププランMakeShopエンタープライズの2種類です。費用は、プレミアムショッププランで月額10,000円・初期費用10,000円、MakeShopエンタープライズで月額50,000円~・初期費用100,000円~となります。また、どちらのプランも成約手数料は無料です。

参考:MakeShop

カラーミーショップ

MakeShopと同じGMOが運営しているカート型ECサイトです。

有料カートであるものの、少ない費用ではじめられるのが魅力で、一番安いエコノミープランの12か月契約なら月額料金834円+初期費用3,000円です。登録画像数やフリーページ容量に合わせて3つの料金プランが用意されています。

  • エコノミー:月額834円~1,000円
  • レギュラー:月額3,000円
  • ラージ:月額7,223円

ただし、有料カートらしく成約手数料は無料なものの、決済方法に応じた手数料がかかる点に注意が必要です。

参考:カラーミーショップ

STORES

無料プランと有料プラン両方が用意されているネットショップ作成サービスです。無料プランではアクセス解析ができない・独自ドメインが使えない・サービスロゴの非表示対応ができないなどのデメリットがありますが、売上が落ち着いてきたら月額1,980円の有料プランに切り替えることで解決します。

売上に応じてスムーズに移行できるところが魅力と言えるでしょう。ただし、集客機能面は有料プランに切り替えても弱い傾向があります。

参考:STORES

BASE

ハンドメイド販売に使われることが多い無料ネットショップ作成サービスです。無料で使えるのに独自ドメインの設定もできるなど、機能面が充実しているのが特徴です。

メールアドレスとパスワード、ショップURLを設定するだけで利用開始できるので、試しに出店してみるのも手です。販売するものが手元になくてもサイト上でデザインするだけで出品できる無在庫販売スタイルもあり、リスクを取らずにネットショップ販売に関われます。

参考:BASE

まとめ

ネットショップを開設するには、モール型・カート型の2種類の方法があり、さらにカート型には無料と有料の区別があります。販売商材との相性や集客力、経費をどれだけ用意できるかによって、自分に最適なものを選びましょう。