ネット上のショッピングモールとは?4大ショッピングモールについて解説

ネット上のショッピングモールを利用した事がある方が珍しくない時代になりました。ショッピングモールと聞いてピンとこない方でも、Amazonや楽天と聞くと馴染み深く感じるはずです。

今回は、ネット上のショッピングモールについてお伝えします。有名なショッピングモールにはどのような強みがあるのかをお伝えし、各ショッピングモールの違いについてもお伝えします。

目次

ネット上のショッピングモールとは?

この記事をご覧の方で、週末になるとイオンに出かけるという方もいらっしゃる事でしょう。イオンは、広大な土地を使ってたくさんのお店が出店しているショッピングモールです。

イオンが実店舗のショッピングモールとするなら、ネット上のショッピングモールはオンラインで運営しているショッピングモールです。

詳しく見ていきましょう。

ネット上のショッピングモールに出店するメリットとは?

ネットショップを個人で運営する場合、集客も含め、全て自分で行わなければなりません。ネット上のショッピングモールに出店するメリットとして大きいのは、ショッピングモール自体に集客力があるという事です。

本来、全く知名度の無いお店の場合、まず自分のお店を知ってもらって、そこから信頼を積み重ねていかなければなりません。

ショッピングモールに出店すると、ショッピングモール自体に集客力と信頼度があるので、需要のある商品を用意すればすぐに売れる可能性があります。

ネット上のショッピングモールに出店するデメリットとは?

ネット上のショッピングモールに出店するデメリットは、競合のお店と競合の商品の数が膨大なので、埋もれてしまう可能性がある事です。

お客さんは、絞り込み検索で安くて信頼出来るお店から買おうとするので、評価が高く、少しでも安く売っている所から買います。他のお店も取り扱っている商品の場合、価格競争に巻き込まれてしまうので大きな利益に繋がらない場合もあります。

自分でネットショップを運営する場合、手数料はかかりませんが、ショッピングモールに出店する場合、売上に応じて手数料を取られます。それもデメリットといえます。

ネット上の4大ショッピングモールとは?

日本国内で人気のある4つのネット上のショッピングモール(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケット)をまとめました。

4つのショッピングモールにはどのような違いがあるの?

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケットの4つのネット上のショッピングモールを比較するとAmazonは一応お店として出店していますが、認識としては商品を出品しているという感覚に近いです。

Amazonを利用するユーザーからすれば、商品を比較する事に最適化されたインターフェイスとなっており、「このお店から買いたい!」と思うような作りになっていません。

楽天市場など、他のショッピングモールは、制限はあるものの、お店としての個性を少し出せます。つまり、出品というより、お店として出店しているというイメージに近いです。

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手数料はどれくらい違うの?

ショッピングモールによって、手数料が違います。
初期費用は楽天市場のみ必要で66,000円となっています。月額費用は、楽天市場が55,000円、au PAY マーケットは5,280円、Amazonは5,390円で、Yahoo!ショッピングは無料です(すべて税込)。

売上に対する手数料は楽天市場が2.0~4.5%、au PAY マーケットが4.5~9.0%、Amazonが8%~45%、Yahoo!ショッピングが無料となっています。

プランや売上または出品する商品の種類によって手数料が変わるので、出店する際には予め十分確認してから出店して下さい。

※楽天市場はスタンダードプラン、au PAY マーケットはコミコミ出店プラン、Amazonは大口出品プランで比較しています。

流通総額日本一!楽天市場

楽天市場は流通総額日本一のネット上のショッピングモールです。長年利用し続けている方も多いでしょう。

▲楽天市場の出店メリット

楽天市場に出店して、上手く売上を作る事が出来れば人気のお店になれる可能性はあります。しかし、最低5万円(スタンダードプランの場合)の固定費を払い続け、無数にいるライバル店舗を押しのけて上位に位置づけるには、よっぽど力のある商品を取り扱うか、センスを発揮するしかありません。

出店するお店が多い一方、撤退するお店も多いです。

日本人への知名度の高い楽天市場ですが、手数料の高さが目立ちます。魅力的な商品を持っている場合はチャレンジしてみる価値がありますが、一般的な商品を取り扱うのであれば向いていません。

2017年の情報にはなりますが、楽天市場に出店しているお店の20%が1ヶ月に300万円以上売り上げており、1ヶ月の売上が1億円を超えるお店が159店舗もありました。バチッとハマれば夢があるショッピングモールです。

楽天市場の集客力には期待大!

楽天市場は老舗のショッピングモールであり、知名度も高く、積極的にポイントアップイベントを行っています。

商品に魅力があるのであれば、高い手数料を支払う価値があります。手数料を宣伝費だと割り切る事が出来れば、決して高くはないでしょう。

どんなお店が楽天市場出店に向いてるの?

楽天市場は、グルメやスイーツが人気です。グルメやスイーツなら、オリジナリティが出しやすいので、価格競争に巻き込まれにくいです。

インテリアやアパレル系は価格競争に巻き込まれやすい上に個性が出しにくいので楽天市場で成功するには工夫が必要でしょう。

固定費が無料!Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングの魅力は、初期費用が無料で商品登録数は無制限、メジャーなポイントサービスのTポイントを使える事、月額の固定費が無料という事でしょう。

▲Yahoo!ショッピングの出店メリット

楽天市場と比べても圧倒的に出店者数が多いYahoo!ショッピングですが、注意しなければならない点もあります。固定費は基本的に無料なのですが、その他の費用は必要です。例えば、ストアポイント原資負担1%~15%(1%は必須)、キャンペーン原資負担1.5%(必須)、アフィリエイトパートナー報酬原資1%~50%(1%は必須)、アフィリエイト手数料はアフィリエイトパートナー報酬原資の30%となっています。

また、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社が設立したPayPay株式会社が運営するスマホ決済サービスのPayPayがYahoo!ショッピングで使えるようになったので、PayPayユーザーの流入も見込めます。

Yahoo!ショッピングはソフトバンクユーザーとTポイント会員とPayPayユーザーを集客出来る

Yahoo!ショッピングの強みは、ポイントがTポイントなのでソフトバンクユーザーやTSUTAYAを利用している方、Yahoo!を利用している方からポイントを使って購入してもらえる可能性がある事です。また、PayPayでの支払いをした場合は、支払金額に応じた残高が付与されるので「Tポイントが使えるから」「PayPayが使えるから」という理由で購入に繋がるのは魅力的です。

どんなお店がYahoo!ショッピングの出店に向いてるの?

固定費がかからないYahoo!ショッピングは、出店しやすいネット上のショッピングモールとして地位を確立している一方、出店数が多いのでアクセスしてもらうことが難しくなっています。

Yahoo!ショッピングでは、低価格で楽しめるグルメを取り扱うのがいいでしょう。楽天市場同様、グルメ系で個性を出し、手が届きやすい低価格帯で勝負しましょう。

老若男女が日常的に使う!Amazon

Amazonは、老若男女が使うネット上のショッピングモールの定番となりました。日本だけではなく、世界で人気のショッピングです。

▲Amazonの出店メリット

Amazonは固定費が安いので出店しやすいです。利用する側の視点では、お店一店一店で購入しているというより、Amazonという大きなお店で商品を買っているという印象を持ちやすい構造となっています。

そのため、お店の個性を出していくのは難しいので、他のお店と横一列になってしまいがちです。以上の事から、価格競争に巻き込まれやすい面はあります。

Amazonは国内で最大のアクセス数を誇る!

他の国内のネット上のショッピングモールと比べて一番アクセスが多いのがAmazonです。固定費も安いので、出店のコストパフォーマンスは高いです。

どんなお店がAmazonの出店に向いてるの?

Amazonで売上を上げていこうと思うと、型番で同一ページに並べられて最安値の方から売れていきがちなので、競争率が低い商品か、他のお店より安く販売出来る商品、品薄の商品がいいでしょう。

DeNAショッピングとAUショッピングモールが合併!au PAY マーケット

DeNAショッピングとAUショッピングモールが合併したのがau PAY マーケットです。auユーザーのネットショッピング先として存在するショッピングモールです。

▲au PAY マーケットの出店メリット

au PAY マーケットはスマホを意識した作りになっているので、スマホからスムーズに利用しやすいショッピングモールです。 大手のショッピングモールと比べると出店数は少ないですが、パソコンを持っていなくてスマホでネットショッピングをしたいという方も多いので需要があります。

au PAY マーケットはauからのアクセスの流入が見込める!

au PAY マーケットは、やはりauからの流入がメインとなります。積極的にポイント還元のイベントをしています。auが今後盛り上がっていくと、それに比例してau PAY マーケットも盛り上がっていくでしょう。

au PAY マーケットはどんなお店が出店に向いてるの?

au PAY マーケットの強みとして、「auPAY」と「auかんたん決済」で支払えるというのがあります。若年層のユーザーにとって、「auPAY」と「auかんたん決済」で支払いが出来るというのは特に嬉しい仕様です。

女性や若年層のユーザーが多いので、ファッション系やコスメ系の商品が売れやすいです。

その他のネット上のショッピングモール

ネット上の大きなショッピングモールは以上ですが、その他のショッピングモールもご紹介します。固定費が無料だったり、手数料が他のショッピングモールと比べて安い所もあるので、使うメリットはあります。

固定費なし!QOO10

Yahoo!ショッピングのように固定費がないショッピングモールをお探しの方はQOO10を利用するのもいいでしょう。

特徴としては、共同購入があるという事です。商品が売れた場合にのみ手数料がかかるので出店するリスクがほぼありません。

運営はリクルートグループ!ポンパレモール

リクルートグループが運営するポンパレモールも、月額固定費がありません。システム利用料は売上の2.5%と、かなり安いので手数料を抑えたい方におすすめです。

※2020年7月現在、新規出店見合わせ中のため、再開後は改めて出店条件の確認が必要です。

まとめ

ネット上のショッピングモールと一言でいっても、各ショッピングモールに個性があり、どのように販売していきたいか、展開していきたいかによって最適なプラットフォームは違ってきます。

とにかく安く需要のある商品を仕入れられるならAmazonがいいでしょうし、少しでもお店のカラーを出しながらショッピングモールを利用していきたいなら楽天市場がいいでしょう。

月額の固定費を極限まで抑えたいのであればYahoo!ショッピングをおすすめします。

自分で集客出来るのであれば、自分でネットショップを立ち上げてそこで運営していくのが余計な手数料や月額の固定費を支払わなくて済むのですが、それが難しいからショッピングモールを利用する人がほとんどです。

ショッピングモールでは、ショッピングモール自体に集客は出来ている状態なので、後は競合からどう抜きん出るかという事が重要になります。まずは、一点突破出来る魅力的な商品を仕入れる事が足がかりになるでしょう。

ネット上のショッピングモールを上手に利用すれば、個人のネットショップでは出せないような大規模な売上を上げる事も可能です。他のお店と差別化しにくい仕様の所が多いですが、人気のお店を見て研究していきましょう。

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この記事を監修した人

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