みなさんはスマホケースを使っていますか?スマホケースには色々なものがありますが、自分の個性を演出するなら、市販のものよりも自作したもののほうが優れています。
そこでこの記事では、オリジナルのスマホケースを自作する方法を中心にお話していきます。簡単なものからやや高度なものまで色々な自作方法をご紹介しますので、「やってみたいな」「自分にもできそう」と思えるものがないか探してみてください。
自作できるスマホケースの種類
最初に、スマホケースの種類を見ておきましょう。
まずはクリアケースです。クリアケースには、シリコンやTUP(熱可塑性ポリウレタン)などを使った柔らかいソフトケースと、ポリカーボネートなどを使った硬いハードケースとがあります。
クリアケースは透明度が高いため、スマホ本体とケースの間に写真を挟むだけでも簡単にオリジナルのスマホケースになります。
手帳型スマホケース
手帳型のスマホケースもあります。ケースというよりカバーといった方が良いかもしれません。
クリアケースを使って自作ケースを作る場合は、デコレーションをするだけでOKなので難易度は低めです。しかし、手帳型のケースを自作するとなると、ケースそのものを手作りすることになるため少し難しくなりますが、身近な材料で簡単に作れる方法もあるので、不可能というわけではありません。
持ち運び用の袋
ケースやカバーとは言えませんが、スマホを入れる収納袋も自作できます。携帯しやすさだけを追求するのであれば、巾着袋のようなものでも十分です。手芸の素養が多少でもある人なら、適当な布と糸、紐があれば、簡単に作れます。
手軽さ重視のオリジナルスマホケースの作り方
ここからは、具体的な自作方法について見ていきましょう。まずは、特に簡単な方法をご紹介します。
自作に使うスマホケースは、100均ショップに売っているようなものでOKです。
透明度が高いポリカーボネート製がおすすめですが、TUP製のものでも大丈夫です。好みに合わせて選んでください。
シールを貼る
お手軽に自作ケースを作るなら、ケースにお気に入りのシールを貼るのがおすすめです。簡単な方法ですが、貼るシールによっては十分おしゃれな見た目になります。
シールを貼っただけではすぐ剥がれてしまうので、シールをUVレジンでコーティングすると良いでしょう(UVレジンについては後述します)。
マスキングテープを貼る
マスキングテープを使う方法もあります。マスキングテープをケースの外側に貼っても良いのですが、すぐに剥がれてしまうので、一旦紙などに貼って切り抜いたものを本体とケースの間に挟んでみましょう。
最近は、おしゃれなマスキングテープが色々と販売されています。組み合わせ次第でオリジナリティのあるケースに仕上がるので、是非試してみてください。
油性ペンで絵を描く
絵心がある人なら、油性ペンでケースに直接絵を描くのもアリですね。
多少いびつな感じでも、それがかえってオリジナリティとなるので、大胆に描いていきしょう。100均ショップのスマホケースを使えば、失敗しても痛くありません。
デコパージュでスマホケースを自作する
デコパージュとは、無地の生地に薄い紙などを貼り付けて装飾とする技法のことです。
デコパージュに使う専用液は、以前は手芸店でしか手に入らないものでしたが、最近は100均ショップでも販売されるようになりました。
デコパージュには、紙を貼り付けるために使う「デコパージュ専用液」と、「仕上げ液(トップコート)」の2つを用意する必要があります。また、デコパージュするスマホケースと、デコパージュ液を塗るときに使う筆も必要です。
デコパージュのやり方
まずは、デコパージュする紙を用意します。デコパージュ専用ペーパーも販売されていますが、紙ナプキンを使うのが一般的です。紙ナプキンは、柄の付いた薄い紙だけを剥がしておきます。
次に、スマホケースにデコパージュ液を塗ります。貼り付ける面の全体に満遍なく塗ってください。ケースの側面も忘れないようにしましょう。
デコパージュ液が塗れたら紙を貼り付けます。その際は、気泡が入ると仕上がりが美しくなくなるので気を付けてください。余った紙は、少し余裕を残して切り取ります。残した部分は内側に織り込んでデコパージュ液で貼り付けます。
デコパージュ液が乾いたら、仕上げ液を全体に満遍なく塗ります。仕上げ液が乾いたら完成です。
UVレジンなどを使ってスマホケースを自作する
ここからは、デコパージュ以外の自作方法をいくつか解説していきます。
最初は、「UVレジン」を使ったスマホケースの自作方法です。
レジンは、英語で「樹脂」という意味です。一般的には、DIYや手芸などで使う、何らかの刺激で硬化する透明の素材のことをレジンと呼んでいます。
レジンには、2つの液を混ぜ合わせることで硬化するエポキシレジンと、UV(紫外線)に当てることで硬化するUVレジンとがありますが、最近は手軽なUVレジンを使う人が増えています。UVレジンの場合、使用する液は1種類だけですが、UVライトなどを使って硬化させる必要があります。
さっそく基本的な作り方を見ていきましょう。
まずは、スマホケースにUVレジンを塗り広げ、その上にラインストーンやラメといった素材を乗せます。本物の押し花を乗せることもできます。素材を乗せたらUVライトを当てて硬化させましょう。
これで終わりにしても構いませんが、もう一度レジンを塗り広げてライトで硬化させれば、表面をコーティングすることができます。
UVレジンを使ったアイデア
YouTubeやInstagramにも掲載されていた方法をご紹介しましょう。それは、アンパンマンのグミが入っていたケースを型に使ってレジンでキャラクターの形を作り、それをスマホケースに付けるという方法です。
型にするものを工夫すれば、色々なものが作れます。レジンは基本的に透明ですが、色付きのものも売られていますし、専用の着色剤もあります。これらを使えば、カラフルなデコレーションも楽しめます。専用の着色剤だけでも十分ですが、絵の具などを使えば、自分なりの色付けを楽しむことも可能です。
ただし、UVレジンは紫外線が透過しないと硬化しないので、厚みがある立体物を作るのには向いていません。また、絵の具などを使って色付けすると、透過性が低くなって硬化しにくくなることもあります。
ラミネート加工した写真を使う
ラミネート加工した写真などをケースの間に挟んでオリジナルスマホケースにする方法もあります。
本格的なラミネート加工にはラミネーターという専用の機械が必要ですが、手で貼れる「セルフラミネート」とか「手張りラミネートフィルム」といったフィルムでも十分ラミネートできます(100均ショップでも手に入ります)。
マニキュアを絵の具代わりにして絵を描く
油性ペンで絵を描く方法についてはご紹介しましたが、マニキュアを使う方法も味があっておすすめです。マニキュアを使って絵を描くと水彩画のような雰囲気の絵が描けます。
ネイルの仕上げに使うトップコートを最後に塗っておけば絵が剥がれにくくなるので試してみてください。
手帳型のスマホケースを自作する方法
次は、手帳型のスマホケースを自作する方法です。市販の手帳型ケースをデコレートする方法もありますが、ここではケース自体を自作する方法を解説します。ただし、一から全て自作するのは難しいので、100均ショップに売っているケースを利用することにします。
厚紙などに型取りをする
ケースの芯になる部分には、厚紙などを使います(薄いプラスチック製の板なども使えます)。
厚紙に100均ショップのスマホケースをのせて、鉛筆やペンで型取りをします。型取りができたら、それを切り抜いてください。同じサイズのものを2枚用意して、片方はカメラ部分を塞がないように、スマホのレンズの位置に合わせて穴を開けておきます。
厚紙に布(表地)を貼り付ける
厚紙に布を貼り付けます。表地になる布と裏地になる布を2枚用意してください。
まずは、表地になる布の上に先ほど作った厚紙をのせます。手帳の形にしたときにスマホが挟まるように、適度に間隔を開けて並べてください。位置が決まったら、布に厚紙を接着します。
表地を加工する
接着した表地は、少し大きめにカットします。余った部分は折り返して、内側に接着しておきましょう。レンズの部分も同じように内側に折り込んで接着します。
ベルトと裏地を付ける
ケースを閉じるときに使うベルトを表地に接着します。
表地の折り返した部分やベルトを接着した部分を隠すようにして裏地を貼り付けます。レンズ穴の部分は、先に裏地を切り抜いておきましょう。
裏地に100均のスマホケースを貼り付ける
裏地のレンズ用の穴がある側に100均ショップのスマホケースを貼り付けます。レンズの位置があっているか確認して、貼り付けましょう。
接着剤がしっかり乾いたら完成です。
オリジナルのスマホケースを制作するサービスもある
ここまではスマホケースを自作する方法について解説してきましたが、「自作する時間はないけど、オリジナリティのあるスマホケースが欲しい!」「不器用なのでうまくできるか自信がない…」という人には、オリジナルスマホケースを作ってくれるサービスがおすすめです。
ショップオーナーにおすすめの「Canvath」
Canvathは、スマホケースだけでなく、Tシャツやスウェット、マグカップにカードケースなど、様々なオリジナルグッズが作れるサービスを提供しています。
1個からでも製作可能なので、自分用のスマホケースを作ることもできます。
利用方法も簡単そのもの。Canvathに会員登録した上でログインし、作りたいグッズを選んで、プリントしたい画像をアップロードするだけです。
スマホケースの場合、表面のみに印刷するタイプで900円から、ケースの側面にも印刷するタイプは1,700円から制作できます。手帳型のケースも作成可能で、2,000円からとなっています。
なお、「ショップでオリジナルグッズを販売したい!でも自作は無理…」という場合は、お客様から注文を受けてからCanvathに発注し、Canvathから直接お客様のもとに発送してもらうサービスも利用できます。このサービスを利用すれば手元に在庫を抱える心配がないので、ローリスクでオリジナルグッズの販売ができます。
独自のサービスが充実「マイケースカバーズ」
マイケースカバーズは、オリジナルスマホケースの制作を主に行っています。IQOS用ケースなど、スマホケース以外の制作サービスも一部行っています。
注文の際は、注文フォームで自分が使っているスマホを選んでください。多くの機種に対応しているため、「自分のスマホは対象外!?」なんてことはないでしょう。注文確認用のメールが届いたら、印刷用の画像をメールに添付して送付しましょう。
iPhone系のケースで1個1,000円から注文可能です。有料オプションとして、ストラップホールを開けたり、画像の加工を依頼したり、文字入れしたりといったサービスもお願いできます。
作れるグッズが豊富「pixivFACTORY」
pixivFACTORYは、Canvathと似たタイプのサービスを展開しています。スマホケースはもちろん、Tシャツや、日用品、インテリア、文具など、様々なオリジナルグッズが制作できます。
iPhone用のクリアケースで1個1,800円からとなっているので少し割高に感じますが、大量注文すれば割引は受けられます。10個以上の注文で1個980円、100個以上の注文で1個580円になります。
以上より、自分用スマホケースの制作を依頼するというよりも、自分のネットショップなどで販売する場合や、イベント用のグッズを作ってもらう場合などにおすすめしたいサービスです。
オリジナルのスマホケースで個性をアピールしよう!
凝ったケースを自作するのは大変ですが、この記事でご紹介したようなスマホケースなら手軽に作ることができます。材料や道具も100均ショップで手に入るものが多いので、費用もほとんどかかりません。
是非この記事を参考に、オリジナリティのあるスマホケースを作ってあなたの個性をアピールしてみてください。