物撮りにおすすめの背景は白!100均シート、紙、布でもできるワンランク上の商品撮影術

売れているネットショップの共通点の一つに「写真がきれいで見やすい」という点があります。

そんなショップの写真を見ながら、「これはプロ用の機材を使っている」「プロのカメラマンに委託しているんじゃないか」と思う人も多いでしょう。

ですが実際には、ショップのスタッフが自分で撮影しているケースがほとんどです。

商品写真の撮影を、業界用語では「物(ブツ)撮り」といいますが、大判のポスターなどの印刷物でなければ、ちょっとした工夫や撮る背景を意識することで見栄えのいい物撮りが可能になります。

この記事では、プロが撮影現場で行っている方法も参考にしながら、100均シート、紙、布で実現できるワンランク上の物撮りの方法をまとめていきます。

目次

背景にひと工夫するだけで仕上がりはこんなに変わる!

物撮り、つまり商品撮影をするとき、背景は白がいいとされていますが、それはなぜだと思いますか?

答えはシンプルで、「わかりやすいため」です。

白を背景にすると、商品の色味が際立ち、わかりやすくなります。輪郭もはっきりするため、キリヌキ(輪郭に沿って切り抜く加工)にして使うにも、白のほうが都合がいいのです。

もちろん、テクニックとしてあえて別の色を背景に使う手もありますが、それは白背景での基本撮影を押さえてからにしたほうがいいでしょう。

また、近年は「白背景」がECサイトのルールにもなりつつあり、Amazon、楽天市場、ebayなどで、商品画像の背景は白くするように推奨、または義務化が進められています。

物撮りは白背景が基本ですが、白い商品を白い背景で撮影すると、背景に商品がにじんでしまい、輪郭のはっきりしない写真になることもあります。また、黒い商品に黒背景だと商品が埋もれてしまいます。

そのような場合はグレーなどを背景に選びますが、背景の選択に失敗して、このような写真にならないように注意してください。

白を基本にしながら、商品の色、またターゲット層に合わせて背景の色や素材を変えることで、より効果的な写真に仕上げることも可能です。

カジュアルな印象の白背景の腕時計写真

では、具体例をあげてみましょう。

こちらの写真は白い背景で撮影した腕時計の商品写真の例です。

白い文字盤、シルバーのケースのディテールを伝えるという意味では、特に問題のない写真です。

この写真からは「カジュアル」な印象を受けるのではないでしょうか。

カジュアルな腕時計で、ターゲットが若い世代なら、この写真でも合格といえます。

黒背景で高級感、重厚感を強調

一方こちらは先ほどと同じ腕時計を黒い背景で撮影した例です。

どうでしょうか? 背景を黒に変えただけで、写真の雰囲気はずいぶん変わったと感じるはずです。

写真全体がグッと引き締まり、金属の光沢にもメリハリがついて、前の写真より輝きが増したようにも感じます。

白背景の写真が「カジュアル」「若々しい」「軽快」だったとしたら、黒背景の写真には「高級感」「重厚感」「シック」という雰囲気があります。

商品がある程度の価格帯のブランド品で、ターゲットの年齢層も高いと思うなら、黒背景のほうが訴求力は高まります。

このように、背景を少し変えるだけで、見る人の印象は大きく変わるのです。

商品に合わせて選びたい10個の背景素材

前述したように、物撮りの基本は商品の色や形を見やすく表現できる白背景です。

白を基本に白い商品などを撮影することもあるため、白の他にグレー、黒を用意すれば、基本的な背景は十分です。

白は何にでも使える汎用性の高い背景色ですが、白っぽい商品を白い背景で撮影すると、同化してしまい見にくくなってしまうため、この場合はグレーを使ったほうがいいでしょう。

腕時計やアクセサリーなど光沢のあるもの、高級感を演出したいときは黒が効果的です。

同じ色でも、素材で雰囲気が変わるため、この項目では、商品に合わせて選びたい7つの背景素材について解説していきたいと思います。

最もオーソドックスな背景素材である「紙」

背景の素材として、最も一般的で、手軽に用意できるのがです。

白いタオルを白い背景紙の上に置いて撮ると、こちらの例のように清潔感のある写真になります。

用意するのは、撮影用の背景紙(セットペーパー等)がベストで、カメラ屋さんやネットショップでも手に入れられます。

もし、商品が小さなアクセサリーなどなら、コピー紙やケント紙でも問題ありません。

白い背景紙での物撮りは、色のムラがなく仕上がりがきれいになります。キリヌキ用の撮影にも白の背景紙がおすすめです。

テクスチャーの変化で差別化できる「布」

次は白い布です。白い布は宝飾、貴金属などの撮影で使うことが多く、高級感、透明感、上品さを演出できます。

布は紙とは異なるテクスチャーを楽しむこともできます。

テクスチャーとは「材料の表面の視覚的な色や明るさの均質さ、触覚的な比力の強弱を感じる凹凸といった部分的変化を全体的にとらえた特徴、材質感覚、効果」のことです。

布の場合、繊維の素材感、織り方による風合いがテクスチャーとなって、白背景でありながらもイメージを強調した仕上がりになります。

このように、布を敷くだけで柔らかさ、オーガニック感がプラスされています。

ドレープ(しわ)は見た目の変化をつける撮影テクニックの1つです。ドレープをつけずに伸ばしてもいいのですが、こうしたちょっとしたアイデアで、写真の仕上がりに大きな差が生まれるのです。

白だけだとちょっと物足りないとき、柔らかさ、温もりといったテイストを加えたいときは、布の素材感を生かすことを考えてみてください。

清涼感たっぷりの写真が撮れる「アクリル板」

続いて、白いアクリル板を背景に使った商品写真を見てみましょう。

アクリル板に商品を置くと、商品がアクリル板に映り込み、やや硬く、冷たい印象の写真になります。

これは夏に販売したい飲料、食材の撮影に効果的です。

例えば、ドリンクの入ったグラスを置いたり、冷麦の入った器を置いたりすれば、清涼感たっぷりの写真になるからです。

テクニックの一つとして、アクリル板の上に水滴をこぼす、という使い方もできます。見た目のアクセントになりますし、すぐにふきとれるので安心です。

アイデア次第でいろいろ活用できる「100円ショップのシート」

素材感を強調した背景は「用意するのが大変」と思いがちですが、そんなことはありません。

こちらの例はタイルのような背景で撮影していますが、100円ショップで購入したものです。

乳液、シャンプーなど、洗面、お風呂まわりの商品の背景に使うと効果的です。

100円ショップには様々なデザイン、柄のシートが売っているので、是非活用してみてください。

塗り壁、レンガなど様々な種類のある「ホームセンターの壁紙」

100円だけでなく、ホームセンターを活用すると、物撮りの幅はもっと広がります。

こちらの例の背景は手で塗った雰囲気の壁となっていますが、ホームセンターで売っている壁紙です。

ホームセンターの壁紙には、単色のもの、デザインパターンが入ったものなど種類豊富ですが、壁をモチーフにするものもあります。

写真は手塗りの壁風ですが、レンガ風、石壁風など、商品に合わせて壁紙を使い分けてみてください。

落ち着いた雰囲気の木目調などもある「背景シート」

100円ショップのシート、ホームセンターの壁紙の中で、想像以上に種類が豊富なのが「木目調のシート」です。

木の節をイメージするものがあれば、写真のように白木の木目調のものもあり、どんな商品を合わせると効果的か、考えるだけで楽しくなります。


DIYの道具などは、木目調のシートに置いて撮影するだけで、グッと雰囲気のある写真になります。

見た目の変化や、高級感を出せる「和紙」

最も基本的な素材として紙をあげましたが、そのバリエーションともいえるのが「和紙」です。

原料の質感が残っていたり、手漉き風の不揃いさがあったり、紙ですがとても表情豊かで、写真の背景にしても味があります。


和紙を使うのは、やはり和小物が定番となりますが、お節料理など、四季折々の行事にちなむものを撮影するのにもおすすめです。

金色を使ったような和紙を背景に使うと、写真だけでなく、表示されるページそのものが豪華絢爛、高級な印象になります。

物撮りの背景を大理石風にできるアイテム

大理石は商品をより高級感のあるように見せる効果があります。大理石と聞くと、あまり馴染みがありませんが、よくホテルの入口やフロントなどで大理石が使われているのを見たことはありませんか?

このように大理石は普段の日常では目にしないので、より高級感や豪華さを引き出してくれるのです。

アクセサリーやバッグなど日常で利用するものを物撮りするときに大理石はおすすめです。

物撮りする商品の色が黒の場合はホワイトベースの大理石背景を、白の場合はブラックベースの大理石背景を使うことでより魅力ある物撮りができます。

おしゃれな見た目を出せる「ファブリックボード」

ファブリックボードとは、発泡スチロールのような木製のパネルに生地を貼ったものです。ピンやフックを使って壁にかけるだけで、おしゃれな空間を実現できることで人気のインテリアアイテムです。

このファブリックボードはただ背景にするだけでなく、厚みがあるので商品を壁にくっつけて物撮りすることが可能です。例えばピアスやアクセサリーなどをファブリックボードに刺して撮影することができます。

シンプルな表現ができる「リメイクシート」

リメイクシートは本来DIYや部屋の模様替えするために使うもので100均やホームセンターで気軽に買うことができます。背景はシンプルにして商品だけを目立たせたい方はリメイクシートがおすすめです。

ただ100均で買えるリメイクシートは、サイズが小さいものばかりなので物撮りする商品は小さいものがいいでしょう。小物やアクセサリーといった商品の物撮りにはぴったりでおすすめです。

洋風な雰囲気が出せる「英字新聞」

英字新聞を使うだけで背景が知的で洋風な雰囲気を出すことができるので、演出のバリエーションが豊富です。英字新聞自体は安く手に入れることができるため、気軽でおしゃれな背景を作りたいという方にはおすすめです。

英字新聞の文字の部分だけを背景にすることもおしゃれポイントの1つではありますが、物によっては人物や風景が写っている部分を背景にするとメリハリを出すことができます。

スポーティなイメージができる「人工芝」

人工芝を背景にして物撮りすることで、家で撮影しているにもかかわらずまるで自然ある場所で撮影したような雰囲気を出すことができます。特にアウトドアやレジャー用品やスポーツ用品などの物を撮るのに適した背景と言えます。

人工芝は緑のものなので、赤色系の商品の物撮りにおすすめです。赤色系の商品であればより引き立ててくれる効果があります。

使用するイメージがしやすい「ライフスタイル・シチュエーション背景」

商品を普段の生活で使っているようなシチュエーションの状態で撮影することで、見た人に商品を利用する具体的なイメージを与えることができます。物撮りする商品を実際に使っているシチュエーションを背景にすればいいので、何か特別な背景を準備する必要はありません。

しかし背景にライフスタイルやシチュエーションが目立ってしまうと、肝心の商品が見づらくなってしまうリスクがあります。そのような場合は背景を少しぼかすような工夫をすることがポイントです。

デジタルでおしゃれを表現する「デジタル画像」

まずノートパソコンと商品が収まるレベルの鏡を用意します。ノートパソコンで背景として使用したい画面を開きます。その後はパソコンの画面の近くに鏡を置いて鏡が背景になるようにノートパソコンの画面を閉じて調整していきます。

あとは背景が収まる範囲内で商品の物撮りをすれば完了です。パソコンと鏡があれば、どんな背景でもお金がかからず準備をすることができます。

物撮り背景に白をすすめる5つの理由

白い背景を使った物撮りの基本的なライティングとして、「背景の白飛ばし」があります。

これは、背景に強いストロボの光をあてて、真っ白に飛ばすことで、輪郭を出して商品を際立たせたり、加工しやすい画像にしたりする意味があります。

例を挙げてみますが、こういった写真は色んなところで目にしているはずです。

同じように「背景白飛ばし」で撮影した写真ですが、左側の商品カラーはグレー、右側はホワイトです。

ここで、「どうして白い商品を白い背景で撮影しなければいけないのか?」という疑問を抱く人がいるかもしれません。

白い商品なら、背景は黒の方が色が輪郭も強調され、クリアな写真になります。黒背景で撮影して、必要に応じて商品部分だけキリヌキすればいいように感じますが、それだと都合が悪いこともあります。

例えば、白い商品に背景の黒が映り込んだらどうでしょうか。そのままキリヌキにすると、本来の商品の色とは違う、やや不自然な色合いになってしまいます。

つまり、わかりにくいのです。

物撮りの基本は「わかりやすさ」であり、商品をストレートに、強く見せる必要があります。それには、やはり白背景が基本なのです。

以下、5つの理由をあげながら、基本の背景色に白を選ぶべき理由をまとめていきましょう。

大手ECサイトで「背景は白」と規定されている

商品写真の白背景は、感覚的に「これがおすすめ」というわけではなく、1つのルールになりつつあります。

ルールとしているのは、大手のECサイトです。Amazon、楽天市場、ebayなどは、「商品画像は白背景」として推奨、または義務化を進めているのです。

例えば、楽天市場は「商品画像登録ガイドライン」を2018年に発行し、そこで白背景を推奨しているため、この流れは加速していくはずです。

ではなぜ、商品写真の背景は白がルールになっていったのでしょうか。

大手ECサイトに登録し、商品を販売するには、メインに使用する商品写真に「白背景で撮影された画像」という条件が付くことがあります。

Amazonの検索窓で「白 シャツ」と検索すると、キリヌキ加工の有無はあるものの、背景は白で統一されていることがわかるでしょう。

Amazonは規定として、メインの商品写真の背景は「RGB値がすべて255であること」、つまり「背景は真っ白の状態であること」と規定しているのです。

ABテストで白が効果的という結果が出た

背景に白が選ばれる理由として、「ABテストの結果」もあります。

ご存知の方も多いでしょうが、ABテストとは「ある一定の期間、ウェブページのデザイン等にAとBの2パターン用意し、どちらがより効果の高い成果を出せるのかを測定するウェブマーケティングの手法」です。

楽天市場では、白背景ではない「A」、白背景の「B」でABテストを行ったところ、白背景の「B」の画像の方がCVRが1.5倍以上も向上したという結果が出ました。

※CVRとは、Conversion Rate(コンバージョンレート)の略で、サイトへのアクセス数の中で、商品の購入や会員登録、資料の請求など=コンバージョンに至った割合のことを指します。

こうした検証結果も踏まえて、「商品写真の背景は白」がルールになりつつあるのです。

白背景にユーザーの目が慣れている

では、どうして背景を白にするとCVRが向上するのでしょうか。

理由はいくつか考えられますが、最初にあげられるのは「ユーザーの目が白に慣れている」ということです。

ECサイトである商品を購入するとき、多くの人はまず、検索エンジンを使って検索をかけるはずです。

その結果、いろんなページがリストになって表示されますが、クリックすると、白背景の商品写真があるページが表示される確率が高いでしょう。

商品の画像検索をしたときも、表示される写真の多くは白背景のはずです。

ある調査によると、世界中のECサイトに登録されている商品写真の、なんと7割以上が白背景だったといいます。

背景が白いと、写真には余計な情報がなく、どこからどこまでが商品なのか、ユーザーは瞬時に識別できます。ショップ側が特に説明をする必要もありません。

つまり、「わかりやすい」のです。

白背景の写真は、商品の視認性を高めるのはもちろん、検索エンジンでもヒットしやすくなるのです。

背景に色紙を使うと商品がわかりにくくなる

造花ポットの写真を、白背景と、色紙背景で撮影した例を実際に比較してみましょう。

・白背景で撮ったもの

・黄緑のケント紙背景で撮ったもの

2つを比べると、白背景の写真はポットも白いまま、花びら一枚ずとの輪郭もくっきりしていて、見やすいと感じるはずです。

一方、黄緑のケント紙背景のものは、ポット部分に背景の色が映り込み、何色なのかがわかりにくくなっています。花びらにも黄緑色が影響して、発色がいまいちなのがわかるでしょう。

色のついた背景にすると、華やかさを強調できる反面、背景の色が商品に干渉して、わかりにくい写真になってしまうことがあります。

このように背景の色紙で華やかにイメージを彩ることができる反面、その色紙によって商品自体がわかりにくくなってしまうことがあるのです。

特に赤、黄緑などは商品の色味に大きな影響を与えるので注意が必要です。

この例からわかるように、背景は白を選ぶのが最もオーソドックス、かつわかりやすい物撮りのための基本になります。

一人で簡単に明るく撮影できる

背景が白というだけで物撮りの商品自体を簡単に明るく撮影することができます。普段の物撮りで明るく撮影するためにはレフ板が必要になります。しかし一人でレフ板を使って撮影しようとするとなかなか難しいです。

白い背景で撮影すると、それだけで商品自体が明るくなるので一人でも簡単に物撮りをすることができます。

小物撮影は背景を工夫してイメージ写真に

物撮りの背景は白が基本、と繰り返してきましたが、いろんなネットショップを見ていくと、白以外の背景を使い、目を引く写真を掲載しているところもたくさんあります。

特に小物の場合、白背景で撮っただけだとやや無機質な印象になるので、イメージカット的に背景を工夫することもあります。

といっても、大がかりな準備は必要ありません。

テーブルトップやスチレンボードなどを使い、雰囲気のある商品写真を撮る方法を紹介していきましょう。

普段使いしているランチョンマットを背景に

小物撮影の背景にちょっと工夫したいとき、最もお手軽な方法はランチョンマットを使うことです。

ランチョンマットなら、撮影のために新調する必要はないし、扱いも保管も手軽です。大きさも、小物を置いて撮影するには十分なサイズなので、ここから始めてみましょう。

もちろん、ランチョンマットは素材もデザインも種類が豊富、それほど値が張るものでもないので、普段使い&小物撮影のために、いくつか新たに購入してもいいでしょう。

お気に入りの柄、色の壁紙を常備しておく

壁紙も国産品、輸入品合わせて数多くの種類があり、撮影の背景として使うこともできます。

一般的なダイニングテーブル(4人掛け)の奥行は80㎝程度のものが多く、国産壁紙は巾が約90㎝のものが多いので手軽に使えます。

輸入壁紙は巾が大きくなりますが、4人掛けのダイニングテーブルなら問題ありません。

壁紙をダイニングテーブルの上に敷き、撮影台にするわけですが、巻き癖のついた壁紙は両面テープ(貼って剥がせるタイプ)で四隅を押さえるようにします。

このように、壁紙は部屋の模様替えに使うだけでなく、撮影の背景にも応用できます。

使い終わったらまるめて保管できるため、場所も取りません。お気に入りの柄を、いくつかストックしておくのもよいでしょう。

スチレンボードを使って背景をストック


壁紙の他に、スチレンボードを使って背景に変化をつけることもできます。

スチレンボードは、店内ポップや看板、工作などに使われる発泡プラスチック素材のボードで、様々な場所で目にしているかと思います。

厚さは5㎜・7㎜が主流で、適度な強度があるのに軽く、カッターで加工しやすく、DIYブームとともに一般家庭でも活用されるアイテムになっています。

ホームセンターや100円ショップなどでリーズナブルに購入することができ、片面が粘着パネルとなっているタイプもあり、壁紙を貼り付けて保管するのも簡単です。

お気に入りの背景を何種類かストックしておけば、必要なときにパッと取り出して使えるはずです。

物撮りの背景の理想のサイズ

実際に物撮りをしようとすると、どのくらいのサイズで撮ればいいのか?何を基準にして撮影していいのかが分からない人も多いと思います。そこでここではどのようなサイズ、基準で物撮りをするべきかを紹介していきます。

物撮りにおすすめのサイズ

物撮りをする際に最もオーソドックスなものとして使える紙を例にすると、A0もしくはB1の約80〜110cmが理想的です。商品よりも少し大きめにしておくことがポイントです。というのも、大きめにしておけば余白を作ることができるからです。

被写体のサイズによって変わる

被写体が大きければ大きい分の紙のサイズ、小さければ小さい分のサイズを準備する必要があるので、「絶対にこのサイズがおすすめ」ということはありません。基準としては被写体の約3倍の大きさがあると上手く余白を確保しやすいです。

例えば被写体の横幅が40cmであれば、余白分を含めた紙のサイズは120cm必要になる計算です。

物撮りをするにあたってのセッティング方法

ここからは物撮りにおける撮影セッティングの作り方について紹介していきます。

画像を使う箇所を確認する

まずは物撮りとして撮った画像をどの部分にどう使うのかを確認するようにしましょう。例えば「どこに使うのか?」という部分で例えると、

・WEBサイト
・ECサイト
・カタログ
・資料

などがあります。次に「どう使うのか?」という部分であれば、

・商品の魅力をどのように伝えるか?
・購買意欲を上げるためには?
・物撮りで何をユーザーに知ってもらいたいのか?
・購入後はユーザーにとってどのような未来が待っているのか?

という感じです。物撮りした画像をどこで、どのように使い、どのような効果を生み出すのかを理解した上で撮影するようにしましょう。

撮影する場所を決める

撮影する場所は物撮りにするにあたって重要なポイントの1つです。大きく分けると

・公園や街並みが写った屋外
・オフィス内、会議室などの社内
・背景にこだわりたいならスタジオ

などがあります。物撮りをするにあたってどのような表現をしたいのかによって撮影する場所は異なってくるので、きちんと商品に合った場所を決めるようにしましょう。

撮影角度を決める

上手く撮影をするためには商品の位置を変えるか、カメラの向きを変えるかの2択しかありません。撮影する際には手を動かしながら撮るのが一般的ですが、三脚を利用することで再現性の高い写真を撮ることが可能になるので、商品をより魅力あるものとして撮影できるような角度を決めておきましょう。

ライティングを調整しておく

ライティングとは明るさのことを言います。照明器具は本格的なものを準備する必要はなく、100円ショップに売っているようなLEDライトさえあれば問題ありません。もし屋外で撮影するのであれば、天候が良い日に撮影したりするのもおすすめです。

物撮りで背景を白にできるアプリ5選

写真の背景を白にしたい!けどどうしたらいいかかわからない・・・という人のために、写真の背景を白に加工できるアプリを5つ紹介します。

Picsart

Picsartは背景の削除と変換、複数の写真の合成、文字の変換などができるアプリです。操作もシンプルで誰でも簡単に背景を白にすることができます。

7日間無料トライアルから始められますが、一部の機能は有料のプレミアムプランに加入しなければ使えません。豊富な編集機能が揃っていますが、手動修正がしにくいというデメリットがあります。

参考:Picsart(App Store)

参考:Picsart(Google Play)

Apowersoft画像背景消しゴム

Apowersoft画像背景消しゴムは、写真の背景切り抜きや背景透明化、ぼやけた画像の修正などができるアプリです。

「ワンタップ背景透過」「白背景画像作成」の2種類の切り抜きモードがあり、切り抜きの精度が高いため手動修正はほとんどせずに背景を白にすることができます。

修正した画像を保存する場合ロゴが入りますが、月額もしくはチケットで課金をすればロゴを外して保存することが可能です。

参考:Apowersoft画像背景消しゴム(App Store)

参考:Apowersoft画像背景消しゴム(Google Play)

ProKnockOut

ProKnochOutは人物やその他の物を切り抜くことができるアプリです。証明写真モードで編集すれば簡単に背景を白にすることができます。

日本語表記に対応しており低解像度の画像を無料で保存可能ですが、切り抜きの精度がやや低いというデメリットがあります。

参考:ProKnochOut(App Store)

参考:ProKnochOut(Google Play)

背景透明化

背景透明化は画像の背景を透過することができるアプリで、無料で利用可能です。切り抜き精度はそこまで高くないものの、手動で修正することで綺麗に画像を編集することができます。

編集機能が少なく、作業中に広告が表示されるというデメリットがあります。

参考:背景透明化(App Store)

参考:背景透明化(Google Play)

remove.bg

remove.bgはアプリではなく、画像の背景を削除できるウェブサービスです。画像をアップロードするだけで、簡単に背景を白にすることができます。

高画質画像のダウンロードは有料ですが、低画質画像は無料でダウンロードすることができます。アプリではなくウェブサービスであるため、インストールは必要ありませんが、ネットワークに接続していないと利用できません。

参考:remove.bg

白背景を基本にして、少しずつ変化をつけていく

ネットショップの利点は、24時間365日、いつでも情報更新が可能なところです。

売りたい商品を仕入れたとき、自分で写真を撮ってすぐにアップできるようになれば、売り時を逃さずに済みます。

そこで大切なのが写真ですが、「伝わりやすい」「選ばれやすい」写真が撮れるよう、準備が必要です。

注意したいのは、「わかりやすさ」はもちろん、見映えよくしようと、必要以上に「盛って」しまわないことです。

お客様は写真の印象で購入を決めるため、写真から想像できる商品の色味や質感、サイズ感などが実物と違っていたら、がっかりして返品を求められるかもしれません。

まずは白背景で、色や形を含めた商品の特徴を的確に伝えられる写真を目指してください。

それができたら、背景の素材、背景紙などを変えながら、イメージ写真にも挑戦していくとよいでしょう。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
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