ラクマで商品を出品する場合、買い手と売り手のどちらが送料を負担するのか選ぶことができます。売れやすさを重視するなら、売り手側が送料を負担する設定にするのが正解。ただし、出品者が送料を負担するということは、その分、利益が少なくなります。
この記事では、送料をなるべく安く抑えるために、どのようなことに気をつければよいのかを解説していきます。利益率を上げるためにとても大切なポイントなので、ぜひ参考にしてください。
配送方法の種類
まずは、ラクマで利用できる配送方法について説明していきます。それぞれの特色を見極め、送りたい商品に適したサービスを選びましょう。
かんたんラクマパック
ラクマを介した取引で利用できる「かんたんラクマパック」は、多くのユーザーに好まれている配送方法です。ヤマト運輸と日本郵便から選べ、送料は全国一律、価格は荷物の大きさによって変わります。
ヤマト運輸>
- 小型(A4サイズ):200円
- 小~中型:530円
- 中~大型:800円~2,500円
- 匿名配送はできない
日本郵便
- 小型(ゆうパケットポスト):175円
- 小型:180円
- 中~大型:700円~1,500円
- 匿名配送ができる
具体的なサイズの基準については、公式のページを確認してください。
配送料金の支払いについては、売上金から自動で引かれるしくみになっています。あらかじめ余分な資金を用意しておく必要がない点が便利です。宛名書きも不要なので、発送までの作業を楽に行えるでしょう。その上、配送によるトラブルの補償もついているので、高価な商品でも安心して送れます。
ただし、中には集荷サービスなどが一部利用できないものもあり、注意が必要です。
レターパック
レターパックは、荷物を対面で届ける「レターパックプラス」と、郵便受けに入れる「レターパックライト」の2種類があります。どちらもポストから発送できます。送料は以下の通りで、全国一律です。
レターパックプラス
- 厚さ3cm以上可、重量4kg以内:520円
レターパックライト
- 厚さ3cm以内、重量4kg以内:370円
ただし、送ることができる商品は、レターパック専用の封筒(A4サイズ)に入り切るものに限られています。それ以上の大きさのものは送れないので注意しましょう。
また、レターパックには補償がついていません。壊れやすいものの発送には不向きなので、傷つきにくい品物を送りたい場合のみの利用が賢明でしょう。
クリックポスト
クリックポストは、Yahoo!もしくはAmazonのアカウントを持っているユーザーが利用できる配送方法です。それに加えて、Yahoo!ウォレットかAmazon Payへの利用登録が必要なので注意してください。
クリックポストで送れる大きさは、厚さ3cm以内のA4サイズ(長さ34×幅25cmまで)。重量は1kg以内のものに限定されています。ポストへの投函が可能で、送料は全国で一律198円となっています。表示されるラベルを荷物に貼りつけて送るしくみになっていて、宛名書きや切手の貼り付けの必要はありません。
しかし、こちらも補償がついておらず、利用できるケースが限定されています。さらに、配送ラベルを自分で印刷する必要があるなど、手間がかかる面もあります。適したケースを見極めて、利用するといいでしょう。
普通郵便
定形郵便物と定形外郵便物の2種類があります。送料はそれぞれ84円~94円、120円~1,350円となっています。重量や大きさによって変わってくるので、詳しくは公式の料金表で確認してください。
参考:「普通郵便」料金表ページ
その他の配送方法
その他、ラクマで選択可能な配送方法は以下の通りです。
スマートレター
- 重量1kgまでの荷物で利用可能:180円
ゆうメール
- 重量1kgまでの荷物で利用可能:重さにより180円~360円
宅急便コンパクト
- 専用BOXに入る大きさの荷物で利用可能:通常料金610円(割引サービスあり)+専用BOX代70円
送料をできるだけ安く抑えるには?
商品の利益率を上げるためには、送料をなるべく抑えることが大切です。では、どのようにして送料を削減すればよいのでしょうか。この項目では、その具体的な方法について解説していきます。
荷物の大きさや重さを抑える
ほとんどの配送サービスでは、荷物の大きさや重量によって料金が決まります。つまり、サイズや重さを抑えることができれば、より安い料金で商品を発送することが可能になります。ただし、水濡れ防止のビニールや緩衝材など、品物を守るための最低限の対応は必要不可欠です。大切なのは荷物の軽量化と保護、そのどちらも叶えるために工夫を凝らすことです。
最安の送料になるサービスを選ぶ
サービスによって値段の設定は様々です。多くの場合は荷物の大きさや重量によって、それぞれ送料が設定されています。一番安い送料で済むサービスを選ぶことで、送料を最低限に抑えられるというわけです。ですので、まずは送ろうとする荷物のサイズを測り、それを送るにはどのサービスが適しているのかを確認しましょう。
ただし、サイズや送料ばかりに気を取られると危険が伴います。中には追跡や補償のサービスがないものもあるからです。壊れやすい品物や高額の商品を扱う際は、とくに注意が必要でしょう。
第三種・第四種郵便物を検討する
「第三種・第四種郵便物」に該当する荷物は、他のものと比べて送料が安く設定されています。これに当てはまるのは、特定の雑誌や植物の種などです。そのような商品を扱う場合は、第三種もしくは第四種郵便として発送しましょう。さらに詳しく知りたい場合は、日本郵便公式サイトで確認してください。
ミニレターを活用する
商品のサイズによっては、ハガキと同額で送ることが可能な「ミニレター」がおすすめです。小さい品物を扱う場合などにぴったりでしょう。ただし、追跡や保証のサービスがないため、壊れやすいものや高価な品物を扱うケースには向いていません。そういった場合は、多少価格が上がっても補償付きの配送方法を選ぶのが無難です。
効率や安心を優先する場合におすすめの配送方法
「高価な品物や、壊れやすいものを送る」、「自分の個人情報を守りたい」、「手間をかけずに送りたい」など、時には安さよりも優先したいことがあるかもしれません。安全性や効率を優先したい場合は、オプションサービスのある配送方法を選びましょう。この項目では、各配送サービスがどのようなオプションに対応しているのかを紹介していきます。
各オプションに対応している配送方法
ラクマでは、さまざまなオプションがある配送サービスを利用することができます。オプションに対応した主な配送サービスは以下の通りです。
- 補償付き:かんたんラクマパック(両方)、宅急便、ゆうパック
- 匿名配送:かんたんラクマパック(日本郵便のみ)
- 集荷サービス:レターパックプラス、宅急便、ゆうパック
- 追跡サービス:かんたんラクマパック(両方)、レターパック、宅急便、ゆうパック、クリックポスト、ゆうパケット
商品カテゴリ別おすすめの配送方法
ラクマでの商品販売をビジネスとして効率化したい場合は、扱う商品のカテゴリーを限定するのも一案です。適した配送方法をその都度調べる必要がなくなり、作業を効率化することができます。特にまだ慣れていないときには、手順をシンプルにすることが重要と言えます。
そして、扱う商品のカテゴリーを絞り込む場合、送料が安いものを選ぶのがベストです。では、実際に自分が扱いたい商品には、どのような配送方法が適しているのでしょうか。この項目では、商品のカテゴリー別におすすめの配送方法を紹介していきます。
本・CD・DVDはメール便がおすすめ
厚さはそれほどなく、サイズも大きくない本やDVDなどを送るには、メール便が最適です。補償付きの配送サービスも多いため、安心して利用することができます。
アパレル商品・小物家電にはコンパクト配送がおすすめ
メール便では送れないものの、比較的サイズが小さい荷物を送る場合は、一般的な宅配便よりもサイズが小さいものを扱うコンパクト配送がおすすめです。ただし、アパレルの商品や小物家電の中には高価なものも多いため、補償の有無をしっかり確認しましょう。
大型の商品は工夫が必要
大型の荷物はなるべくコンパクトになるよう梱包を工夫する、割引サービスを活用するなど検討してみましょう。扱う商品や自分の都合などを考え、丁寧に下調べを行うことが送料節約のカギとなります。
発送方法を変更したい場合
本来は商品を出品する際に発送方法を決めますが、出品後に別の配送方法に変更したい場合もあるかと思います。そのような場合にはどうしたらよいのでしょうか。この項目では、すでに出品されている品物の発送方法を替える方法について解説していきます。
商品が購入される前に変更したい場合
まだ品物が売れていない場合なら、簡単に変更可能です。まずは商品ページにアクセスし「編集」をタップしましょう。
次に、希望の発送方法を選択し、確定すれば完了です。
売却後に変更したい場合
商品の購入申請がなされた後でも、発送方法を変更できるケースがあります。具体的には、あらかじめ設定されていた配送方法が「かんたんラクマパック(両方)」もしくは「未定」で出品された場合です。
しかし、あらかじめ設定されていた配送方法がそれ以外なら、あとから変更することはできません。どうしても変更を希望する場合は商品を購入したユーザーに連絡をとりましょう。
配送方法を変更するには取引のページにアクセスし、ページ下部の「配送方法を変更する」という項目をタップし、希望の配送方法を選択します。
購入者による代金支払いが完了したら、「商品の発送を通知する」をタップしてください。
ここで注意しなければならないのは、発送方法が未定で出品された商品を、後からかんたんラクマパックに変更する場合です。この場合、かんたんラクマパックで利用可能な匿名配送が使えません。自分の個人情報を明かしたくない場合は、出品時に「かんたんラクマパック(日本郵便)」を選択するといいでしょう。
後から配送方法を変更する際に、もうひとつ行わなければならないことがあります。それは、商品を購入したユーザーへの連絡です。何の連絡もなしに配送方法が変更されれば、購入者は不安に感じるでしょう。トラブルに発展することも考えられるので、連絡は忘れないようにしてください。
着払いで商品を送りたい場合
ラクマで利用可能な配送サービスの全てが着払いに対応しているわけではありません。着払いを利用したい場合は、対応しているサービスを選ぶ必要があります。この項目では、着払いの対応ができるサービスの一覧と手続き方法について簡単に説明していきます。
ちなみに、着払いとは異なりますが、まれに送料不足の荷物を発送するユーザーがいます。この場合、荷物が返送されることもあります。また、相手側に送料の負担がかかることもあり、迷惑がかかるので注意しましょう。
着払い対応のサービスと手続きの方法
ラクマで利用できる配送サービスのうち、着払いに対応しているのは以下の4つです。
- ゆうパケット:郵便局に持ち込み、専用シールを貼ってもらう
- ゆうメール:封をしていない状態で郵便局に持ち込み、専用の印を押してもらう
- ゆうパック:専用の伝票を使用する
- 宅配便:専用の伝票を使用する
ゆうメールの場合、自分で封をすることも可能です。その際は、封筒に赤い文字で「着払い」と記載し、中身が見える状態で封をしましょう。あとは郵便局に持ち込むことで、着払いでの発送が可能です。
サービスの選び方、工夫次第で送料を安くできる
ラクマではたくさんの配送方法から好きなものを選ぶことができます。送料をなるべく安くしたい場合は、適切なサービスを見極めることが必要です。さらには、商品の梱包のしかた次第でも送料が変わってきます。小さなサイズであるほど安くなるので、梱包の際にはなるべくコンパクトに収まるよう調整しましょう。最適な配送方法選びに迷った際には、是非とも当記事を参考にしてください。