高く売れる硬貨とは？高く売るためのコツも併せて紹介！

普段の買い物でよく使われる硬貨ですが、中には希少なものもあります。そのような硬貨にはプレミアがつき、本来の金額以上の価値があるのです。

この記事では、希少な硬貨の特徴や 、売却時に気を付けるべきポイントを解説していきます。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

プレミア硬貨の特徴

通常、日本で流通する硬貨は、その金額以上の価値を持ちません。では、なぜ希少価値の高い硬貨が存在するのでしょうか？

ここからは、プレミア化される理由の例を紹介していきます。

数が少ないもの

硬貨は毎年、同じ種類を同数発行されるわけではなく、年によって枚数が異なります。つまり、硬貨に記された製造年によって、流通する数が変わってきます。

この理由から、製造された数が少ない年に作られたものには、プレミアムがつく傾向にあります。例えば、「平成22年～24年発行の50円玉」や「昭和62年発行の500円玉」などがこれに該当します。

製造過程でミスが起きたもの

先述した通り、硬貨にプレミアがつく条件の一つとして、流通量の少なさが挙げられます。これは、製造工程でのミスが原因で、通常と異なるデザインになった硬貨にも当てはまります。

一見すると、エラーコインは不良品のように思えます。しかし、世間に流通している数が少ないため、手に入りにくくなります。その結果、希少価値が上がり、コレクターの間では高値で取引されています。

例えば、「あるべき場所に穴が開いていないもの」や「刻印の位置がずれているもの」 などがこれに該当します。これらの特徴を持つ硬貨が手元にあるなら、専門家に鑑定を依頼してみてはいかがでしょうか。

記念に作られたもの

硬貨の中には、オリンピックや万博などのイベントを記念して作られたものもあります。当然のことながら、通常のものに比べて発行枚数が少ないため、希少価値が高くなる傾向にあります。具体的には、「長野オリンピック記念硬貨」や「愛知万博記念硬貨」などといったものです。

ただし、種類によっては多めに発行されているものもあり、記念硬貨だからといって無条件にプレミア化されているわけではありません。すでに持っているものに高値がつくかどうか知りたい方は、一度専門家にチェックしてもらいましょう。

珍しい素材で作られているもの

記念硬貨の中には、通常とは異なる素材で作られたものもあります。種類によっては硬貨の金額よりも原価の方が高いこともあり、売値がその分、アップします。

さらには、製造された数があまり多くないこともあり、必然的に希少価値も上がるのです。例として挙げられるのは、「天皇陛下御即位30年記念硬貨」や「長野オリンピック記念硬貨」などで、これらの硬貨には金や銀が使用されています。

硬貨別にプレミア年号を紹介！

希少価値のつく硬貨が多い年号は、硬貨の種類によって異なります。ある種類の硬貨に高値がつくからといって、同じ年に作られた他の種類の硬貨も同様に高く売れるとは限りません。

つまり、どの年号のどの硬貨にプレミアがついているのか、きちんとチェックしておいた方がよいということです。ここからは、硬貨の種類別にプレミアが付いている年号を紹介していきます。手元にあるものと照らし合わせて、その価値を見極めましょう。

1円玉の場合

近年進んでいるキャッシュレス化の流れを受けて、1円玉の発行枚数は年々減少傾向にあります。一時は税率の変更などにより需要が急増したものの、ここ数年は落ち着きを見せているのです。

このような理由から、平成後期頃から令和に入って発行された1円玉は数が少なく、希少価値が高くなっています。具体的には平成23年～30年辺りがこれに該当します。

ちなみに、これらの硬貨の価値は今後さらに上昇する見込みです。すぐに売る必要がない時は、価格が上昇するまで様子を見るのがおすすめです。

5円玉の場合

昨今のキャッシュレス化の影響により、5円玉も製造枚数が減少しています。したがって、比較的最近発行された硬貨が高値で取引されています。特に、平成22年から25年までの4年間に発行されたものは数が少なく、希少価値が高くなっています。

また、刻印された文字の書体にも注目してください。ある時期に発行された5円玉の中には、他の時代とデザインが異なるものがあります。具体的には、昭和24年から33年までの硬貨がこれに該当します。中でも昭和32年のものは特に希少価値が高く、本来の価値の50倍もの値段で取引される事例もあるほどです。

10円玉の場合

10円玉は流通枚数が多く、希少価値がつくことは稀です。高額で取引される硬貨を見つけるのは非常に難しいと言えます。

貴重な10円玉と言えるのは、昭和61年後半に製造されたものに限られます。この時期に発行された硬貨は、前期と後期でデザインが異なり、数が限られているからです。

デザインが異なる理由は、製造時に発生したミスが原因です。昭和61年の後半に、誤って昭和62年のデザインの硬貨が発行されました。その結果、本来は昭和62年のものであるはずのデザインが刻印された61年の硬貨という、非常に貴重な硬貨が作られることになりました。

ちなみに、昭和61年前半の硬貨には、特に希少価値がないので注意してください。該当する硬貨を発見した場合は、まず専門家に相談することをおすすめします。

50円玉の場合

平成後期は50円玉の発行枚数が少ない傾向にありました。そのため、平成21年から31年頃の50円玉には高いプレミアがついています。

また、昭和62年には50円玉が一般向けに製造されることがなく、収集家向けの貨幣セットにのみ含まれていました。その結果、かなり50円玉の数量が少なくなっており、希少価値が高まっています。

100円玉の場合

多くの硬貨の中でも、100円玉は最も流通数が多い硬貨です。したがって、希少価値はなく、あまり値段が高騰しないという特徴があります。具体的には、元の価値の3～4倍程度になることが多くなっています。

ただし、例外もあります。プレミア化している100円玉の例としては、昭和39年と平成13年の2種類が挙げられます。前者の硬貨には原料に銀が含まれており、その希少性が高く評価されています。そして後者は、他の年に比べて発行枚数が少ないことが理由で、プレミア化しています。

500円玉の場合

500円玉には高価なものはあまり存在しません。例外として、昭和62年や64年に発行された硬貨は、高い値段で取引される傾向があります。それでも、元の価値から最大で4倍ほどにしかならないと言われています。

高いプレミア硬貨を求めているのなら、他の種類のものを選んだ方がよいでしょう。

希少な硬貨を高く売るコツ

プレミア硬貨を売るなら、少しでも高く売りたいと思うのが当然でしょう。ただし、品物の状態によっては相場よりも低い価格で取引されることもあるため、気をつけなければなりません。

では、品物の価値を落とさないためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか？ここからは、希少価値のある硬貨をなるべく高く売るためのコツを紹介していきます。

良い状態を保つ

コレクター向けの品物を扱う際に最も重要なのは、保存状態の良し悪しです。コレクターは可能な限り状態のよい品物を手に入れたいと思っています。整えられていない環境で保管されていた品物の需要は低く、価値も高くなりにくいという傾向があります。

では、品物を良い状態に保つためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか？

硬貨をきれいな状態に保つためには、適切に保管する必要があります。むき出しの状態で置いておくのではなく、ケースなどに入れて保管するのが理想的です。

また、湿気や光、温度などによって状態が変化することもあります。季節や時間帯によって温度や湿度が大きく変化する場所は、なるべく避けることをおすすめします。

汚れていてもそのままにする

硬貨は多くの人々の手に触れる性質上、多かれ少なかれ、汚れているものです。特に汚れがひどい場合、売りに出す前にきれいにしたいと思う人もいるでしょう。ただし、素人がむやみに洗浄を行うと、硬貨の価値を損ねる可能性があります。また、薬品によっては金属を変質させるものもあるため、注意が必要です。

硬貨を売る際には、どんなに汚れていても基本的にはそのままの状態で出品するのが基本です。どうしても硬貨を洗浄したい場合は、専門家に依頼をするか、適切な方法を熟知した上で慎重に行いましょう。

プレミア硬貨を売る方法

希少価値のある硬貨は、具体的にどこに持ち込めばよいのでしょうか？

珍しい硬貨は売るのに適した場所が限られています。硬貨の価値が正確に把握できる人がいる場所でなければ、本来の価値を下回る価格で買い取られてしまう可能性もあります。

ここからは、プレミア硬貨を売却するのに適した場所を紹介していきます。硬貨を売ろうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

専門の業者に売却する

プレミア硬貨を売るための手段の一つとして、硬貨買取を専門とする業者に持ち込むことが挙げられます。こうした店舗には鑑定士が所属していることが多く、硬貨の価値を見いだしてもらえます。

ただし、中には知識のない持ち主につけこんで、実際の価値よりも安い値段を提示してくる業者もいます。こうした被害に遭わないために、業者選びは慎重に行いましょう。

よい業者を見つけるためにはネット検索が有効です。口コミなどを参考に、適切な業者を選んでください。

フリマアプリに出品する

プレミア硬貨の販売先として、メルカリなどのフリマアプリもおすすめです。実際、似たようなプレミア硬貨が多く出品されており、買い手を容易に見つけることができます。

さらに、他の販売方法に比べて相場が高いので、より多くの利益を得ることができます。ただし、購入者とのやり取りや、梱包・発送など、手間がかかるのが難点と言えます。これらの作業に時間をかけたくないのであれば、買取業者に依頼するのが得策です。

プレミア硬貨を売るのに適した業者

希少な硬貨を高く売るためには、専門の業者に依頼することが大切です。では、硬貨の買取を専門としているのは、具体的にどのような業者でしょうか。

ここからは、希少な硬貨を売るのに適した業者を3つ紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

高く売れるドットコム

硬貨買取サービスの中で、最もポピュラーなのが「高く売れるドットコム」です。

無料で見積もりをしてもらえる上に、売却の手順がシンプルで利用しやすいのがメリットです。

また、無料で査定が行え、安心して依頼をすることができます。買取方法は出張、店頭、宅配の3種類から選択可能で、生活スタイルに合わせて使い分けることができます。

参考：高く売れるドットコム トップページ

福ちゃん

ネットショップの「福ちゃん」では、多様な種類の硬貨を売却することができます。レア硬貨に加えて、古銭や外貨も査定の対象となります。

出張、店頭、宅配の3種の買取方法があり、自分の都合に合わせて選ぶことが可能です。さらに、査定料は無料で、売却を取りやめた場合のキャンセル料もかかりません。

参考：福ちゃん トップページ

バイセル

売りたい硬貨の中に古いものが多い場合は、「バイセル」がおすすめです。

バイセルは主に古銭買取に特化しており、ある程度、汚れや傷があるものでも基本的には買い取ってもらえます。

買い取り方法には、出張と持ち込みの2種類があります。ただし、一部の地域や季節によっては出張できない可能性もあるので、注意してください。

参考：バイセル トップページ

適切な知識を得て、レア硬貨を高く売りましょう！

私たちがいつも使っている硬貨の中には、本来の価値よりもはるかに高い値がつくものがあります。それがレア硬貨で、一見すると普通の硬貨と変わらないように見えます。しかし、流通量が少ないために、高い価値を持っているのです。

しかしながら、その価値を知らない人にとっては、普通の硬貨と大差ないものです。そのため、高く売りたいのであれば、その価値を知っている人に売る必要があります。

プレミア硬貨の価値を客観的に証明するためには、専門家による査定が必要です。硬貨の買取を行っている業者に査定を依頼しましょう。

また、より高い値段で売りたい場合は、フリマアプリの利用がおすすめです。自分で価格を決められるのは嬉しい点です。

レアな硬貨を所持している方は、上記のポイントを押さえておいてください。そうすれば、より多くの利益を得ることができるはずです。この記事の情報が、少しでもお役に立てば幸いです。