リサイクルショップを開業した時の仕入れルートの確保対策とは?

リサイクルショップを開業し運営を安定させるには、品揃えが豊富でなくてはなりません。そこで仕入れルートの確保の仕方やどんな商品を仕入れればよいのかを解説します。

目次

確保しておきたい仕入れルート(1)

確保しておきたい仕入れルート第一弾は「不用品回収業者」「量販店」「委託契約」です。メリットとデメリットを交えて説明します。

仕入れルートが1~2つしかないと、そこからの仕入れができなくなった時困ってしまうので、仕入れルートはできるだけ多く確保するように努めましょう。

頼れるリサイクルショップの仕入れルート「不用品回収業者」

不用品回収業者」とは家庭の不用品などを回収する専門業者です。「不用品回収業者」にとってリサイクルショップは大事な取引先になるので、安定した仕入れを行っています。仕入れたい商品を自由に選べないというデメリットはありますが、「3年以内の洗濯機のみ」というような指定ができる業者があるので大いに利用しましょう。

自分で一般家庭から不用品を集めようとした時、コストや時間、手間がかかります。人手やトラックの調達などが必要になるからです。しかし「不用品回収業者」に頼ると、店まで不用品を持ってきてくれます。店頭に「不用品回収業者様のお持ち込み大歓迎」というような、張り紙をしておくと良いでしょう。

「不用品回収業者」からの仕入れで、一番のデメリットは商品が汚れている場合が多く、その場合そのままでは店頭に並べることができないという点です。電化製品が汚れているとちゃんと動くのか心配になりますが動作確認を入念に行うことは難しく、「100%壊れていない」と言い切ることができません。大丈夫だと思って販売した商品に動作不良があり、クレームを受けるケースがあり得ます。

とはいっても、安定して商品を仕入れられる「不用品回収業者」は、仕入れルートの一番候補にするとよいでしょう。

新古品を大量に仕入れられる「量販店」

量販店は決算時など定期的に在庫処分を行っていますね。そういったセール情報は必ずチェックしましょう。汚れやちょっとしたキズが付いてしまった陳列商品、売れ残りの新品を、安く大量に仕入れることができます。動作確認・メンテナンスの必要性が殆どないのは「不用品回収業者」と違い大きなメリットといえます。

しかし売れ残りなので、そもそも需要がない商品もあるのがデメリット。売れる商品なのかをしっかりリサーチして、仕入れるようにしましょう。量販店のセールはたまにしか行わないので、サブの仕入れ方法として位置付けしておくのが賢明です。

仕入れにおける在庫リスクを減らす「委託契約」

委託契約」とは商品を置く場所を提供し、売れた商品の手数料を受け取るという販売形態です。一定期間売れなかった商品はメーカーに引き取ってもらいます。

一番のメリットは仕入れ代金が要らないこと。在庫リスクはかなり低くなりますが、ゼロではありません。店内で商品が壊れた場合や万引きされた場合は、弁償しなければなりません。その上、販売価格を自由に設定することが難しいのと利益が得にくいことから、長期的な販売には適さないでしょう。

確保しておきたい仕入れルート(2)

確保しておきたい仕入れルート第二弾は「店頭での買取り」「オークション」「解体業者」です。詳しくみていきましょう。

仕入れは店頭での買取りも!

一般の利用客から不用品を店頭で買い取る方法も、リサイクルショップではよく利用されます。しかしオープンしたばかりのショップでは認知度が低く、買取り希望者が十分に集まりにくい傾向があります。欲しい商品を仕入れられる保証もなく、一定の商品が過剰になることもあります。

そんなデメリットがありますが、買取り希望のお客さんがついでにお買い物をしてくれることはよくあります。ネットや広告でお店の存在を周知させ、できるだけ多くの「人」をお店に呼び寄せましょう。

リサイクルショップ開業の際はオークションで落札して仕入れる

オークションで落札して仕入れるという方法は、家に居ながらネット操作だけでできるので、隙間時間にできるというメリットがあります。その半面、実際に商品を手に取って確認できないというデメリットがあります。画像や説明文、出品者の評価などで商品状態を判断しなければならず、実際に届いた商品の状態が思ったより悪かったということも起こり得ます。出品者によっては、こちらが送った質問の答えを迅速に返してくれないこともあります。何度もやり取りをしなければならない場合は、かえって手間がかかります。

オークションは、せどらーがビジネスとして商品を出品するケースの他、一般の人が家庭の不用品を出品するケースもよくあります。いずれにしてもオークションで落札する時は、出品者の信用度を重要視することをおすすめします。

送料がかかる場合があることと、商品到着まで時間がかかるというデメリットもあります。しかし思わぬ掘り出し物を見つけられることがあるので、空いた時間にチェックすると良いでしょう。

解体された不要品を買い取ることもある

古くなった車や家を解体したい場合は、解体業者にお願いすることになります。そこから出た再利用可能な物や部品を回収業者が引き取り、リサイクルショップが買取ることが多いです。

車のタイヤホイールやテーブルなど売れるものが多くありますが、各パーツの状態をよく確認して仕入れるようにしましょう。

リサイクルショップを開業したら競合ショップから仕入れる

競合となるリサイクルショップから仕入れて販売する場合は、店頭に並べるのではなくてネットで販売する方が現実的です。他のリサイクルショップで売っていた商品を、高い販売価格で売っているとイメージが大変悪いですよね。

リサイクルショップから仕入れた商品を売る場合は、地元限定ではなく、全国に向けて販売すると良いでしょう。

利益率・回転率が高い商品を仕入れる

ファルコン(falcon)で確認し、利益率・回転率が高い商品を仕入れるようにしましょう。家電商品の場合、中古品だと動作不良の可能性があるので、新品を選ぶようにすると安心です。

参考:ファルコンに登録して仕入れる商品をリサーチする

全国チェーンと地方のリサイクルショップどちらから仕入れるべき?

全国チェーンで展開しているリサイクルショップといえば、「ハードオフ」「トレジャーファクトリー」「セカンドストリート」が有名ですね。リサイクルショップ独特の古びたイメージは一掃されて、店内はオシャレで新商品も多く扱うようになりました。陳列も改良されているので仕入れ商品を探しやすくなっています。

しかし、せどり目的で仕入れようと思ったら、地方のリサイクルショップの方が狙い目です。乱雑に商品が置かれていたり、店内が暗かったりするリサイクルショップは、商品の価格を他と比較しないで適当に付けている場合があります。うまくすればヤフオクで高く売れる商品が見つかることもあります。

地元周辺で何店舗かあるリサイクルショップからの仕入れが狙い目

地元だけに限定して、数店舗お店をだしているチェーン店があります。そういうところは仕入れた大量の商品を、店舗ごとに分けて販売しているケースがあります。地元の家電店の閉店に伴い、大量に発生した不要在庫を買い取ることがあるからです。

ファルコンで確認して回転率が良い商品だと判明した場合、1つの店舗だけでなくチェーン店で販売している分も仕入れると良いでしょう。

参考:ファルコンで商品の回転率を確認する

リサイクルショップを開業するなら知っておきたい仕入れるべき商品は?

リサイクルショップでどんな商品を仕入れれば利益が出やすいのか気になりますね。

ヤフオクで売る場合はジャンク品がおすすめです。壊れててもいいので一部のパーツだけ欲しいという人はかなりいるのです。リサイクルショップでは信用にかかわるため、ジャンク品を堂々と売ることができません。そのため、かなり価格を下げて売られています。

骨董品関連をリサイクルショップから仕入れる

リサイクルショップには骨董品が置いてある場合があります。骨董品はマニアックなファンが多いので、一見するとなんの変哲もない品物のようでも、高価で売れることがあります。一点物の価値ある骨董品は、オークションに出すと特に値が吊り上がる傾向にあります。

骨董品は目利きが難しく、誰もが気軽に扱える分野ではありませんが、その分穴場な商品といえるでしょう。

リサイクルショップにおいてカメラ製品は不動の人気

カメラもまたマニアックなファン層が多いカテゴリー。ヤフオクではかなり高額な取引がなされています。数年型落ちでも何万円という価格で売れることがあるほどです。

そんな人気商品のカメラ関係は、リサイクルショップでの陳列場所が広い場合が多いです。リサイクルショップではぜひカメラコーナーもチェックしてみましょう。

リサイクルショップで音楽製品を仕入れる

音楽製品もカメラと同様に、細部までこだわるマニアックな人達が多いカテゴリー。価格より品質重視で妥協したくないという人には、高値で売ることができます。中には家を改装してまでも、良い音で聞きたいという熱狂的な人までいます。

そういった人たちに受け入れられる音楽関連製品をリサイクルショップで仕入れることができれば、高値での落札が大いに期待できます。しかし誰でも手に入るような大衆向けの製品は、流通量が多いこともあり、値が下がる傾向にあるのでその見極めが必要です。

リサイクルショップから仕入れるコツ

リサイクルショップは、商品を直接確認して仕入れできるのがいいところです。リサイクルショップではどんな商品が売っているのか、またリサイクルショップの様式について言及します。

リサイクルショップ仕入れの例

トッケビ~君がくれた愛しい日々~ DVD-BOX2 特典映像DVDディスク2枚付き

仕入れ価格:8,000円
販売価格:14,081円

FUJIFILM インスタントカメラ チェキ instax mini8プラス 接写レンズ

仕入れ価格:3,200円
販売価格:5,100円

HITACHI キッチンマジック 家庭用生ごみ処理機

仕入れ価格:11,000円
販売価格:24,510円

仕入れられるリサイクルショップを探してみる

リサイクル」「〇〇店」などのキーワードでネット検索すると、お近くのリサイクルショップを探し出すことができます。また「タウンページNET」というサイトからでも探すことができます。

しかしヒットしても閉店している場合があるので、行く前に電話で確認してみると確実です。

どんなリサイクルショップから仕入れるべきか

リサイクルショップには次の3つの様式があります。

(1)全国展開の大型チェーン店
(2)地方にだけ展開しているチェーン店
(3)個人店

このように様式が分かれますがチェックすべきことは同じです。

・仕入れたい商品を置いているか
・お客さんの多さ(賑わっている方がいいですが、ガランとしている所は意外と未開発の可能性も)
・商品の入れ替わりが早いかどうか
・安いかどうか

ショップによってはAmazonと比較して値付けを行っているところがあります。ネットで売っても利益がでないと判断した時には、良い商品でも仕入れは止めておきましょう。

リサイクルショップの経営を安定させるには?

ここでもう一度、リサイクルショップを経営する側に立ち戻ってみます。リサイクル経営を安定させるには、お店の存在を人々に周知させなければなりません。ネット広告が有力な周知方法になりますが、自社のホームぺージを立ち上げるだけでは不十分です。

ホームページは上位に検索結果がこないと誰も見てくれません。新規で作成した場合100ページものボリュームがあっても、検索結果が上位に表示されるのは最低でも2ヶ月はかかります。

そこで、どのようなネット広告が有力なのかを次に紹介します。そして最後に、リサイクルショップ経営の基本を確認しておきましょう。

リサイクルショップを開業したらポータルサイトを利用して集客する

ポータルは玄関という意味があり、ネットにアクセスする時に入口となるサイトのことをポータルサイトといいます。様々な業種のサイトが有料または無料で登録が可能です。SEOに強いので、登録すると大いに集客が見込めます

リサイクルショップ運営に当たり複数のポータルサイトに登録することは、今や常識となっています。まだポータルサイトの利用をしていないリサイクルショップとの差をつけることができるので、ぜひ登録をしましょう。

おすすめのポータルサイトを以下に記載します。

参考:エキテン

非常に集客力があると評判のサイト。無料で登録でき、6,000円程度のオプション追加ができます。

参考:おいくら

集客率は抜群!しかしその分ライトプランが5,000円、アドバンスプランが15,000円、さらに有料PR強化プランがあり価格が高めに設定されています。無料でも登録はできますが、課金するのとでは集客力が大いに違います。

参考:ジモティー

TVコマーシャルでもお馴染みの無料ポータルサイト。業者向けに月9,000円程で上位表示プランがあります。

参考:リプラ

有料プランはない完全無料のポータルサイト。あまり集客力は望めませんが、無料なので登録しておいても損はありません。

仕入れは古物市場から行う

リサイクルショップを経営するために必ず押さえておきたいのが古物市場。古物市場は古物商同士がリサイクル品を売買する場です。古物営業許可証がある人しか立ち入ることができません。

扱う商品は市場によって様々。そこでは利益が出る商品を多く見つけることができます。リサイクルショップを開業したばかりだと、一般の買取り希望者が少ないのでメインの仕入れ場となります。古物営業許可証を取り次第、できるだけ早く古物市場への入会手続きをしましょう。

商品価格の相場が知りたい時は、「オークファン」というオークションの相場検索サイトが参考になります。最大過去10年間の、落札価格や相場価格が分かりますよ。

参考:オークファン無料会員登録はこちら

リサイクルショップでも新品を取り扱う

リサイクルショップといえど新品の商品も取り扱っていないと、今のご時世集客は難しいでしょう。とはいってもリサイクル品より利益率が低いので、ショップに置くのは全体の3割に留めましょう。

集客のための新品商品の仕入れには以下のサイトがおすすめ!

参考:NETSEA

リサイクルショップの仕入れルートまとめ

いかがでしたか?リサイクルショップを運営するには、利益がでる商品を仕入れることができるルートを確保することがとても重要です。

具体的にどのような商品を仕入れれば良いのかも参考にして、リサイクルショップ経営を安定させてください。

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この記事を監修した人

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