仕入れ先の開拓方法を解説!個人が仕入れをするコツとは?

輸入ビジネスや転売ビジネスなどで個人でネットショップを運営している場合、安定して仕入れをすることが重要です。

小売店からの仕入れのみで大量の商品数を仕入れることは難しいため、安定した商品を確保するにはメーカーなどの業者からの仕入れを検討する必要があります。

しかし、仕入れができるメーカーや問屋はどうやって探せば良いのでしょうか。

この記事ではメーカーなどの仕入れ先の探し方について、探す際に大切なコツも併せて解説します。

目次

仕入れ先のメーカー・問屋を開拓!その探し方とは?

商品の流通経路は、メーカーから卸売業者である問屋、問屋から小売店、小売店から消費者へという流れが基本です。

しかし近年では、メーカーが直接消費者に販売したり、問屋が小売をしたりと、様々な流通経路が利用されるようになっており、個人のショップ運営でもメーカーや問屋から直接仕入れを行うことが可能になっています。

ここでは、メーカーや問屋から仕入れるにはどうしたらいいのか、その方法を解説します。

仕入れ先にしたいメーカーに直接問い合わせて開拓する

取引をしたい商品やメーカーが決まっているのであれば、メーカーに直接連絡して取引ができないか問い合わせてみると良いでしょう。

そのメーカーと初めて取引をする場合には取引可能かどうかの審査があるため、問い合わせの際には、仕入れをしたい商品についてだけではなく、事業内容や店舗の規模、販売している商材やネット販売か店舗販売かなどの商品の販売方法・販売場所についても答えられるように準備が必要です。

取引してもらえるように交渉を行い、メーカー側から取引の許可が出れば、メーカーからの仕入れが可能になります。

しかし、メーカー仕入れの場合、即納品の取り扱いをしているメーカーであれば、商品を発注した後すぐに納品されますが、多くの場合は発注から数ヶ月先の納品となることに注意しておきましょう。

また、ショップとの直接取引はしていないと断られることもありますが、その場合は取引のある問屋はどこか確認し、問屋と交渉を行いましょう。

問屋街で仕入れ先を開拓する

メーカーからの直接の仕入れが難しい場合や、すぐに商品を仕入れたい場合には問屋から商品を仕入れましょう。

問屋を利用するには会員登録が必要ですが、ネット販売でもショップを運営していれば登録できますし、大きな問屋であれば様々な商品を取り扱っているため、仕入れを行うには非常に便利です。

しかし、会員になれば他のショップも同じ商品を仕入れることができるため、仕入れをする商品を選ぶ際には注意が必要です。

東京・日本橋や大阪・船場など、問屋街に行けば多くの問屋が集まっているため、仕入れ先を探す際は近辺にある問屋街で探しましょう。

仕入れ先を開拓するために積極的に展示会に参加する

多くのメーカーは、商品をバイヤーにアピールする場として個別展示会や合同展示会に出展しているため、展示会に参加すれば商品サンプルを見ながら仕入れ先を探すことが可能です。

展示会の予定はメーカーのサイトで公開されていることが多いので、仕入れを行いたいメーカーのサイトは定期的に確認しておきましょう。

また、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)のサイトでは、日本だけでなく世界各国の展示会の情報が確認できます。

参考:ジェトロ(日本貿易振興機構) | ジェトロ

ギフト・ショーなどの合同展示会に参加するには、サイトから事前に申し込みをして招待状を入手する必要がありますが、メーカーの担当者と顔を合わせた後、仕入れの交渉をすることができるのでおすすめです。

インターネット上で仕入れ先を開拓するには?

仕入れサイトを利用すれば、直接相手先や展示会にいかなくとも、いつでも自宅から仕入れが可能です。

直接商品を確認することはできませんが、サイト上で仕入れの申請をし、許可が出ればすぐに仕入れができるようになり、移動に時間やお金を使わずに済むため効率的です。

仕入れサイトにはいくつかの種類がありますが、登録しているメーカーや卸売業者から仕入れが可能になるため、仕入れ先を探しているのなら積極的に利用しましょう。

専用のサイトを仕入れ先として利用する

仕入れサイトとは小売店がメーカーや卸売業者から仕入れをするためのBtoB専用のサイトです。

生活雑貨やアパレル、インテリアなど様々なジャンルごとに専用の仕入れサイトがあるため、取り扱う商品のジャンルによって利用しやすい仕入れサイトを選べます。

利用するには会員登録や審査が必要ですが、個人でもショップを運営していれば登録できるサイトも多いため、これからビジネスを始めようとしている方にもおすすめです。

仕入れサイト」と検索すると多くのサイトが出てきますが、初めて仕入れサイトを利用する、または、まだ取扱いをする商品ジャンルを決めていないという場合には、登録されている商品が幅広い「NETSEA」から始めて、仕入れの流れを理解できたらジャンルに合わせた仕入れサイトを利用すると良いでしょう。

参考:NETSEA(ネッシー)

Amazonを仕入れ先として最大限活用する

Amazonでは、多くの商品が出品されていますし、新品の商品でも定価よりも安く購入できるものが多いので、Amazonから商品を仕入れて販売することも可能です。

新発売される商品でもAmazonの商品ページが用意されていれば予約をすることができるので、業者からの仕入れができなかった場合にも対応ができます。

Amazonの在庫の商品であれば予約商品の価格保証制度が適用され、予約してから発売日までに商品の値段が下がった場合、予約時点の価格が定価であっても値下がりした価格で購入できるため、予約時に新商品の値下げを待つ必要がなく便利です。

予約商品の価格保証制度の対象の商品なのに価格が更新されていない場合は、Amazonのカスタマーセンターに連絡すれば対応してくれます。

参考:Amazon

また、Amazonに限らず、大規模なネットショップは定価の2〜3割の価格で購入できる商品が多いため、仕入れ先として利用しましょう。

仕入れ先にしたい問屋のオンライン会員になる

問屋によってはオンラインストアが用意されており、ネット上で商品の発注ができるため、効率よく商品の仕入れが行えます。

仕入れを行う問屋を探す方法は問屋街への訪問やメーカーからの紹介などありますが、仕入れを行うためには会員登録が必要です。

しかし、遠方に住んでいる場合など、会員登録や買い付けのために問屋へと訪問することは難しいこともあります。

オンラインストアを利用する際にも問屋への会員登録が必要ですが、ネット上で会員登録ができることが多いため、問屋へ直接訪問することが難しい場合は利用すると良いでしょう。

上流の仕入れ先を開拓するコツとは?

仕入れにかかる費用は、メーカーや問屋などのいわゆる上流から仕入れを行うことで、小売店からの仕入れよりも低く抑えることができます。

仕入れができるメーカー、問屋の探し方は解説しましたが、探し方のコツを知っていればもっと早く見つけることができます。

ここでは上流の仕入れ先を見つけるために意識しておきたい重要なコツを紹介します。

銀行・税理士に紹介を頼んで仕入れ先を開拓する

銀行や税理士は企業の取引先が多く、相手の事業についての詳細な内容を知っています。

そのため、知人に銀行で働いている人や税理士がいるのであれば、自分が取り扱いたい商品のジャンルを伝え、関連する卸売業者やメーカーの担当者の紹介を依頼してみましょう。

すでに開業や法人化をしており、ビジネスで付き合いのある銀行や担当の税理士と良い関係を築いていれば、取引先を紹介してくれる可能性が高くなります。

開拓したい仕入れ先への交渉は最初から諦めずに挑戦する

メーカーから直接仕入れれば費用を抑えることができるため、メーカー仕入れは非常に重要です。しかし、仕入れをお願いしても断られると考えてしまい、諦めてしまうこともあるでしょう。

しかし、先に解説したように、問い合わせを行えば個人でも取引してくれるメーカーはありますし、メーカーとの取引ができなくとも商品の取り扱いをしている問屋を確認することが可能です。

ショップとの取引をしていないメーカーもあるので、仕入れ交渉はうまくいかないこともありますが、複数のメーカーに問い合わせれば仕入れを行えるメーカーが見つかります。

断られても何も問題は起こりませんし、最初から諦めずに挑戦しましょう。

店舗に卸売業者を仕入れ先として紹介してもらう

実店舗での買い物の際に、格安で商品が販売されているのを見つけたら、なぜ格安で販売しているのか理由を尋ねてみましょう。

様々な理由が考えられますが、その店舗の在庫処分ではなく、他の店舗や卸売業者が展示スペースを借りている場合もあります。

業者が在庫処分をするために店舗に依頼しているのであれば、商品を処分したがっているということなので、店舗に紹介を頼んで連絡をとれば仕入れの交渉がスムーズに進む可能性が高いです。

その後は処分品のみでなく、卸売業者が取り扱っている商品を仕入れさせてもらえるよう交渉しましょう。

また、飲食店にアクセサリーなどの小物が展示してある場合も、卸売業者や製作者からの依頼であることがよくあります。

このような依頼されて販売を行っているケースでは、店舗のジャンルと置いてある商品のジャンルが違うことが多いので、商品のジャンルに違和感を感じたら尋ねてみることをおすすめします。

また、ゲームセンターの景品など、気になる商品を見つけたら積極的に店舗に卸売業者を尋ねると教えてくれることもあります。

他にも、規模の小さな業者など、ネット上に情報を掲載していない卸売業者と取引をするには店舗や知人からの紹介が必要と考えがちですが、タウンページには連絡先を公開していることがありますので、見つけたら電話で問い合わせるとよいでしょう。

メーカーを仕入れ先として開拓する前に知っておきたい注意点3選

メーカー仕入れはメリットの多い仕入れ方法ですが、仕入れをする前に注意すべきこともあります。

問い合わせの前に確認し、時間的にも経済的にも損失を出さずに正しい判断ができるようにしておきましょう。

メーカーを仕入れ先とする場合はロット単位での仕入れが基本

メーカーからの仕入れを行う場合、発注はロット単位のことがほとんどなので、1個や2個程度では取引できず、出来たとしても卸値ではなく小売店での販売価格とほぼ変わらない値段になります。

また、取引の条件として、最小発注数量や発注ごとの最低金額が定められているメーカーが多いため、少量での取引は難しいでしょう。

ロット単位での発注が難しい場合は、メーカー以外の仕入れ先も検討しましょう。

仕入れ先を開拓し続けることが重要

より良い条件で仕入れできるように、仕入れできるメーカーは常に開拓するようにしましょう。

メーカー10社に問い合わせをしても良い条件のところが見つからないこともありますが、20社のうち1社は良い条件での仕入れができるメーカーがあると考えれば、ポジティブな気持ちで探すことができます。

また、取引が難しくないメーカーや卸売業者の商品は、多くの販売者が同じ商品を取り扱うために価格競争が起こりやすく、メーカーから仕入れをした商品でも利益を出せないことがあります。

そのため、すぐに仕入れができるメーカーだけで満足せず、常に仕入れ先を探していくことが大切です。

メーカーより卸売業者を仕入れ先にする方が安い場合もある

卸売業者はメーカーから大量に商品を仕入れるため、メーカー卸値が安くなる傾向があります。結果として卸売業者は小売店向けに格安での販売が可能となり、個人が仕入れを行う場合、メーカーからの仕入れより卸売業者からの仕入れの方が安く済む場合があります。

また、卸売業者が商品在庫を処分をしたいなどの要因により、メーカー仕入れより安く仕入れができるケースもあります。

基本的にはメーカーからの仕入れが一番費用は少なくなりますが、商品やタイミングによって卸売業者からより低価格で仕入れることができるため、仕入れ前のリサーチは欠かさないようにしましょう。

仕入れ先として開拓したいメーカーへの問い合わせ先を調べるには?

仕入れ交渉のために問い合わせ先を探す方法は、気に入った商品のメーカー名を検索することだけではありません。

ここでは、メーカーへの問い合わせ先を調べる方法について解説します。

メーカー名を検索するだけでは見つからない問い合わせ先を探す方法も解説しているので、しっかり確認しましょう。

Amazonで仕入れ先として利用したい販売者のページを確認する

Amazonで仕入れたい商品を見つけたなら、その商品を出品している販売者のページを確認すると、ショップ名や連絡先が確認できます。

もし連絡先の記載がない場合でも、販売者のショップ名で検索すれば販売者のサイトが出てくることがほとんどですし、ショップのロゴや店舗名などから楽天など他のショッピングサイトのショップを見つけることができれば、そちらで問い合わせ先を確認すると良いでしょう。

日本のAmazonではなくAmazon.comなど海外のAmazon販売者の連絡先を確認したい場合でも同様の手順で確認できます。

海外メーカーを仕入れ先として開拓したいならGoogleショッピングがおすすめ

Googleショッピングで商品名やジャンルを検索すると、通常であればAmazonやヤフーショッピングなど日本国内のショップの商品が表示されますが、海外でのGoogle検索結果を確認できるサービスを利用すれば、海外で販売しているショップを探すことができます。

I Search From」では検索結果の確認のみしかできませんが、表示されたショップ名で改めて検索すれば問い合わせ先が見つかります。

海外メーカーとの交渉先を探しているのであれば、Googleショッピングを利用してショップを探す方法も有効です。

参考:I Search From

仕入れ先を開拓するにあたって仕入れるべき商品を見つけるコツ

個人でショップを運営するとき、どんな商品を取り扱うのかジャンルを決めていないと効率的に仕入れ先を探すことは困難ですし、反対に仕入れ先が見つかっていてもどの商品を仕入れるべきか悩むこともあります。

業者から仕入れた商品を販売するときはもちろん、転売ビジネスを行なっている場合も同様です。

ここでは利益を出しやすい商品や販売のしやすい商品の探し方について解説します。

得意なジャンルの商品なら仕入れ先を問わず利益を出しやすい

熱中している趣味やよく購入している商品があるなら、そのジャンルから商品を探して仕入れることをおすすめします。

自分が趣味で使用している商品ジャンルであれば、商品の使用方法やおおよその販売価格、購入頻度など商品の詳細を把握しているため、仕入れにかかる費用が妥当かどうかが判断しやすく、業者からの仕入れではなく、ホームセンターやリサイクルショップなどの小売店から仕入れる場合でも利益を出しやすいためです。

例えば、キャンプを趣味としているならテントや寝袋などの相場がわかるため、リサイクルショップで定価よりも安く販売されている商品を見つけた際に仕入れるかどうかの判断をすぐに下せます。

また、興味のあるジャンルであれば新商品やイベントの情報を調べることもストレスになりにくいため、全く知らないジャンルの商品を取り扱うよりもビジネスに集中しやすくなります。

身の回りにある商品の仕入れ先を開拓しよう!

趣味や得意な商品ジャンルがないのであれば、身の回りにあり、普段多くの人が使用している商品を取り扱うと良いでしょう。

特に、年間を通して使用する商品であれば安定して販売ができるため、家電製品やアクセサリ、ファッション用品、キッチン用品などの仕入れ先を探しましょう。

ただし、大まかなジャンルで見ていると通年販売できるものであっても、季節ごとに売れる商品の傾向は変わるため、取り扱う商品ジャンルの傾向をリサーチする必要があります。

例えば、家電製品であれば扇風機や除湿機など季節によって使用しないものがありますし、ファッション用品も夏物と冬物で売れる時期が異なります。

そのため、ジャンルだけを気にするのではなく、生活必需品やインテリア小物など季節ごとに売り上げの変わらない商品をリサーチして仕入れることが重要です。

アクセサリーは仕入れる商品としておすすめ

年間を通して販売できる商品の仕入れの中でも、アクセサリーヘアアクセサリーは商品サイズが小さく、購入する人数も多いためおすすめです。

家電製品やインテリアは大型で重いものが多く在庫の管理が大変なことに加え、販売時の価格は大きいものの送料が高額になりますが、アクセサリーは小さいため管理しやすく、メール便を利用すれば送料にかかる費用を安く抑えることができます。

また、ヘアゴムやピンなどのヘアアクセは、発注時のロット数を満たす必要はあるものの業者から安価で大量にまとめられた商品を仕入れられるため、数個ずつ小分けにして販売することが可能です。

販売価格は安いものであっても、小さなサイズで安定して販売できる商品は利益を出しやすいことを意識しておきましょう。

仕入れ先を開拓するためには自らアクションを起こそう!

メーカーや問屋、小売店など多くの業者から仕入れをすることができますが、仕入れ先を探すためにはまずは自分からアクションを起こすことが大切です。

メーカーからの仕入れができるようになるまでには何度も問い合わせが必要な場合もありますが、仕入れサイトを利用したり、ネットから仕入れ先を探したりと経験と実績を積むうちに、だんだんと仕入れ先が増えていきます。

今回解説した方法を参考に仕入れ先を開拓し、安定して仕入れができるようステップアップしていきましょう。

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この記事を監修した人

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