せどりをするならブランド品を売ってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ブランド品は利益率が高いうえ、人気アイテムが非常に多いため、即売れも期待できます。
しかし実際にどのようなブランドを売ればよいかや稼ぎ方はよくわからないという方も多いでしょう。
そこで、今回はブランドせどりのメリットやデメリット、儲けるための秘訣やおすすめのブランド、注意点などについて詳しくご紹介していきます。
ブランドせどりとは?
まずは、ブランドせどりの基本的な概要について解説いたします。
ブランドせどりにおける人気商品
ブランドせどりとは、新品や中古のブランド品を仕入れ、それより高い値段で販売して稼ぐビジネスです。ブランドせどりの人気商品は、以下のようなものが挙げられます。
- スニーカー
- ファッション
- アクセサリー
- バッグ
- 靴
- 財布
- カードケース
ブランドせどりの仕入れ先
ブランドせどりの仕入れ先は、主に実店舗とオンラインショップのふたつが挙げられます。
実店舗での仕入れは、実際に手に取って商品をチェックすることができます。一方で、オンラインショップでの仕入れは、自宅にいながらおこなうことができる手軽さが魅力です。
実店舗の例
- リサイクルショップ
- ディスカウントショップ
- アウトレット
- 大手家電量販店
- フリーマーケット
オンラインショップの例
- ブランドのオフィシャルサイト
- フリマアプリ
- オークションサイト
- 通販サイト
ブランドせどりで気をつけるべき点
詳しくは後述しますが、ブランド品は人気があり高く売れるケースが多い一方で、偽造品も数多く出回っているため要注意です。場合によっては犯罪の対象となる可能性もあります。
継続的にブランドせどりで稼ごうと思えば、ブランド品の真贋やモノの良し悪しを見極める知識が必要となるでしょう。
ブランドせどりのメリット
この項目では、ブランドせどりのメリットについて詳しく解説していきます。
利益率が高い
ブランドせどりの魅力は、何と言っても利益率が高い点です。いくら高く売れても、利益率が低ければ儲けが出ないため、せどりで稼ぐには利益率が高い商品を売るのが鉄則となっています。
たとえば、9万円で仕入れた商品を10万円で売ったとしても、利益は1万円です。しかし、1万円で仕入れたものを3万円で売れば利益は2万円になります。
その意味では、特に人気のブランド品は、仕入れ値に対して多めの利益を上乗せしても比較的売れやすい傾向にあるので、非常にやり甲斐があるでしょう。
即売れする可能性が高い
ブランド品は新品で購入するに越したことはありません。しかし、経済的に余裕がなかったり、収入が少なかったりする若者は、なかなか新品には手が出せないため、こぞって中古品を狙っています。
また、30〜40代くらいの主婦でも複数のブランドアイテムを保有したいユーザーが非常に多いので、コスパの良い中古品がとても人気があるのです。
そのため、注目度の高いブランドは出品するとすぐに買い手がつくケースが珍しくありません。即売れすれば、資金繰りがよくなるうえ、在庫を抱えなくて済むので安心です。
せどりでは、不良在庫を抱えることが大きなリスクになります。特に自宅で行う場合は、商品を保管するスペースに限りがあるので売れ残ると管理が大変です。セキュリティの問題もあるでしょう。
したがって、せどりでは回転率の高い商品を販売することが非常に重要なのです。その意味でブランド品は、大変おすすめできるジャンルとなっています。
仕入れ先が豊富
ブランド品は、仕入れ先が豊富なのが特徴です。
仕入れ先が限られていると在庫が枯渇してしまう恐れがあるので、せどりを継続的に行うためには、複数の仕入れ先を確保しておくことが大切です。
その点、ブランド品は冒頭で述べたように実店舗やネットショップなど、多くの仕入れ先があるためせどりに向いていると言ってよいでしょう。
売り方が複数ある
ブランドせどりは、売り方も複数あるためおすすめです。
フリマサイトやオークションサイト、ECモール、自社サイトなどさまざまな出品方法があります。しかもフリマサイトだけでも、メルカリやラクマ、Yahoo!フリマなど複数あるので、取り扱う商品やブランドに合わせたさまざまな戦略を展開することができます。
ブランドせどりのデメリット
続いて、ブランドせどりのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
コストがかかる
せどりは、誰でも始めやすいので副業でも人気があります。とりわけ初期投資や運転資金が少なくて済む点は大きなメリットと言ってよいでしょう。
一般的に何らかのビジネスを立ち上げようと思えば、オフィス賃料や設備代、人件費などまとまった資金が必要で、銀行から融資を受けるケースも決して珍しくありません。
こうしたことがほぼ必要ない点がせどりの魅力ですが、ことブランドせどりに関しては、仕入れ値が高く、運転資金が高額になる可能性があります。
赤字のリスクがある
一言にブランド品といっても、その種類は実にさまざまです。人気があって多くの利益を上乗せしてもあっという間に売れるようなアイテムばかりが入手できれば言うことはないでしょう。
しかしそのような商品は仕入れ値が高額だったり、数が限定されていてなかなか入手できなかったりすることが多いです。
仕入れやすい商品は希少性も薄いため高く売ることが難しく、売れても利益が出なかったり、買い手がつかなくて在庫が増え、赤字になったりすることも考えられます。
偽造品を売ってしまうリスクがある
ブランドせどりでもっとも注意しなければならないのが、偽造品です。言うまでもなく、ブランド品はおびただしい数の偽造品が出回っています。
しかもそのクオリティは年々高まっているため、素人ではなかなか見抜けないケースが少なくありません。中古買取専門店では、真贋を見極めるためにAIを活用するのがスタンダードになりつつあるほどです。
そのため、知らずに偽造品を仕入れて販売してしまう可能性が否定できないでしょう。しかし、理由の如何にかかわらず偽造品を売れば犯罪になります。
商標権の侵害が認められると、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方を科せられる恐れがあります。 偽物を本物と偽って販売すれば、詐欺罪にもなるので、十分に注意しなければなりません。
ブランドせどりで儲ける秘訣
この項目では、ブランドせどりで儲けるポイントについて解説します。具体的には以下の通りです。
- リサーチに注力する
- 付属品もセットで販売する
- リペアして売る
ポイントをおさえて売るのとそうでないのとでは、売上額や売れ行き大きな差が出るので、ぜひ参考にしてください。
リサーチに注力する
ブランドせどりで成功するには、徹底したリサーチをおこなうことが非常に重要です。
ブランド品は、日々さまざまなところで無数に売り買いが繰り返されています。同じ商品がわずか数日ずれるだけで倍ほどの価格になることもあれば半値に急下落するケースもあります。
人気アイテムは、出品されるやいなやあっという間に買い取られてしまうことも常です。
仕入れ先によって得意なブランドや商品の種類が異なるので、販売したいジャンルを重点的に扱うショップに狙いを定めて、常時品揃えや販売価格、売れ行きなどをチェックすることが大切でしょう。
仕入れても、自身が出品しているプラットフォームで売れなければ意味がありませんから、その点も抜かりなく確認しておくようにしてください。
付属品もセットで販売する
ブランド品は、単体で売るよりも付属品を添えてセットで販売する方が高値で購入してもらえる可能性が高まります。
以下のような付属品は大切に保管しておいて、出品の際には付属品情報を詳しく記載するようにしてください。
- 納品書
- レシート・領収書
- ギャランティーカード(Gカード)
- ブランドの紙袋やケース・リボン
リペアして売る
仕入れたブランド品の傷みが気になる場合は、思い切ってリペアした方が高値で売れることがあります。
革の色落ちやほつれ、生地のシミや汚れを補修したり、パーツを新しいものに付け替えたりするだけで見違えるほど見映えが良くなることが少なくありません。
ただし、やりすぎは要注意です。原型を留めないほどデザインを変えてしまったり、装飾を加えてしまったりすると商標法で定められている商標権の侵害に抵触する可能性があるので気をつけてください。
リペアした場合は、商品説明に「修繕済み」の旨を記載しておくと誤解を与えずに済むので安心でしょう。
せどりにおすすめのブランド
この項目では、せどりで特に人気のおすすめブランドを9つご紹介いたします。
NIKE
NIKEは、スニーカーやランニングシューズ、リュックなどがせどりで人気です。
幅広い層に支持されており、余程のことがない限りその信用も衰えることは考えにくいため、手堅いビジネス展開がしやすくなるでしょう。
ただし、偽物が数多く出回っているうえ、あまりに傷みのひどい商品は売れにくいので仕入れの際には注意が必要です。
adidas
adidasは言わずと知れた世界的なスポーツウェアブランドです。シューズやアパレルが特に人気です。
シューズについては、レディースよりも圧倒的にメンズの方が需要はあるので、メンズを中心に仕入れるのがおすすめです。
Supreme
Supremeは90年代にアメリカで創業されたストリートブランドで、若者から40代くらいまで幅広い層のファンがいます。
特に他のブランドとのコラボ商品は圧倒的な人気を誇るため、せどりとしては狙い目と言えるでしょう。
プラダ
ブラダも幅広い年齢層の女性に人気の高級ブランドです。
最近はゴージャスなデザインに加えて、デニム素材のアイテムやトートバック、リュックといった普段使いのアイテムも人気が高まっています。
かなり多くの商品が出回っているので、買い手がつくためには保存状態の良いものを仕入れるのがよいでしょう。
グッチ
グッチも高い人気を誇る世界有数のハイブランドで、服やバッグ、靴にはじまり、時計や財布、香水などさまざまなアイテムを揃えています。
仕入れ値が高額になる恐れがあるので、最初から無理して仕入れるのはあまりおすすめしません。
ルイヴィトン
ルイヴィトンは、ビンテージから最新トレンドまで、とにかく多品種の商品がもれなく人気です。
特にバッグや財布、アクセサリーなどは高いニーズが見込めるでしょう。コロナ禍が明けて観光がブームとなっているので、大型のバッグやトランクも需要があります。
エルメス
エルメスも仕入れ値が高額になる可能性が高いですが、バッグや財布、靴、スカーフ、アクセサリーなど、根強い人気があります。
ディーゼル
ディーゼルは、70年代にイタリアで創業されたアパレルブランドです。
デニム商品が世界的に高い評価を受け、ダメージやスキニーといったトレンドを世界に先駆けて発信してきました。
プレミアム・カジュアル・ウェアという、高級感がありながらも手頃な価格が受けており、幅広い層から支持されています。
ポールスミス
ポールスミスは、イギリス初の世界的ファッションブランドです。
フォーマルもカジュアルも幅広いラインナップが揃っており、バッグやジャケット、シャツ、ネクタイ、シューズ、マフラー、時計、財布、香水などが人気です。
ブランドせどりの注意点
この項目では、ブランドせどりの注意点についてご紹介いたします。
仕入れ先に注意
繰り返しますが、ブランドせどりでもっとも注意しなければならないのは、偽造品の販売です。
毎年のようにさまざまな犯罪が摘発されていますが、それでも偽物をつかまされる被害は一向に後をたちません。大丈夫と思い込んでいても、知らないうちに自分がその片棒を担いでしまう恐れもあるので細心の注意が必要です。
ネットの場合は、画面上や商品説明では本物に思えたものが、発送の際にニセモノにすり替えられるケースもあります。
そのような被害にあったり、加害者になったりしないためにも、信頼できる仕入れ先を確保するようにしてください。
具体的には、古物商許可を取得している名の通ったリサイクルショップや偽造品の流通防止と排除を目的とした民間団体の「日本流通自主管理協会(AACD)」に加盟しているショップなどが安心です。
古物商許可を取得する
中古ブランド品を販売する場合は、上述した「古物商許可」の取得も必須となります。許可を得るのは、最寄りの警察署になります。
昔から質流れや中古品市場には、盗品や偽造品が横行することが少なくありませんでした。もし盗品や偽造品とわかった場合は、販売できないうえ、その旨を警察に通報しなければなりません。犯罪の温床になりやすいせどりビジネスでも同じです。
それらの予備知識や行動規範について学んだ人には、誰でも古物商許可が与えられます。古物商許可を取得したら、専用の標識を営業所やホームページ上に表示する義務があります。違反すると10万円以下の罰金が課されるので注意してください。
まとめ
せどりでブランド品を売ると、利益率が高く、即売れる可能性も期待できるためメリットが大きいです。
ただし、偽造品には十分に注意してください。信頼のできる仕入れ先を見つけ、納品者やレシート、Gカードといった本物を証明するのに役立つ付属品を一つでも多く用意しておくのがよいでしょう。
これらの対策を怠ると、特に高額商品の場合は顧客も騙されないように慎重になっているため、売れにくくなる恐れがあります。
売れなければ、不良在庫になったり、赤字になったりして、せどりの経営自体が難しくなるでしょう。事前の準備は怠らず、ユーザーから信頼される確実な方法で運営するようにしてください。