せどりを行うなら、せどりツールを使うのがおすすめです。面倒なリサーチや価格設定などが楽になり、効率よく稼げるようになるからです。
今回の記事では、せどりツールの中でも無料で使えるものをご紹介します。ツールを使うメリットやデメリット、選ぶ際のポイントやせどりで儲けるコツについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
せどりツールは必要?
まず、せどりツールについての基礎知識とその必要性について解説いたします。
せどりツールの役割
せどりツールを使うと「何が」「どこで」「いくらで」「どれくらい売れているか」といった状況や相場、ライバルの在庫数などをリアルタイムで確認できます。
狙った商品が売り出されたらアラート通知されたり、利益率や損益分岐点を自動計算してくれたりするものもあるので、大変便利です。
せどりツールを活用することで、需要のある商品を効率よく仕入れて販売できるため、初心者にとっても心強い味方となります。
せどりツールは絶対使うべき
せどりをするなら、せどりツールを絶対に使うべきでしょう。
せどりは、仕入れた商品に利益を上乗せして販売するビジネスです。仕組み自体は非常にシンプルですが、それと成功できるかは別の話です。
ネット上に販売されている無数の商品の中から、その時々で確実に売れるものを仕入れなければならないからです。
しかも仕入れ値が高すぎると利益を圧迫するので、1円でも安く仕入れて、ライバルよりもリーズナブルな価格で販売しなければ生き残れません。そこで活躍するのが、「せどりツール」です。
せどりツールの主な機能には、以下のようなものがあります。
- Amazonでの売り上げランキングが分かる
- 過去の価格推移が分かる
- Amazonの最安値が分かる
- 複数のECサイトでの販売価格や在庫数が分かる
- 損益分岐点を提示してくれる
- 在庫確認ができる
- 価格の自動改定ができる
- 狙った商品が希望価格に値下げされたら通知される
- 商品の危険度(出品停止やアカウントリスクがある商品)が分かる
ツールによって機能が異なりますが、上記のような情報を有効に活用することにより業務効率や売上が飛躍的に向上すると期待できるので、積極的な活用をおすすめします。
せどりツールのメリット・デメリット
この項目では、せどりツールを使用するメリットとデメリットについて解説いたします。
【メリット】コスパの良い商品が分かる
せどりで儲けるためには、利益率の高い商品を首尾よく見つけ出すことが重要です。
せどりツールを使えば、何がいくらで売れているかや、利益率、損益分岐点などが明確に把握できるので、コスパの良い商品が見つけやすくなります。
ツールを使わなければ、売れているかどうかは感覚的に判断するしかなく、いちいちあちこちのサイトをチェックしなければならず大変非効率です。
【メリット】在庫確認が容易
せどりツールがあれば、自身やライバルがどの商品をどれだけ在庫に保有しているかが確認可能です。これにより、スムーズな仕入れ判断ができるようになるでしょう。
【メリット】価格を自動改定できる
せどりツールがあれば、自動で価格改定が可能です。例えば、あらかじめ最安値に改訂できるように設定しておけば、24時間・365日、適宜自動改訂してくれます。
複数の商品を販売している場合、いちいちそれらの相場をチェックするわけにはいきません。しかし自動改訂できればライバルに遅れをとる心配がなくなり、売上アップも期待できるでしょう。
【デメリット】有料版はコスト増に注意
最初のうちは、できるだけ無料のツールや無料版から使い始めるのがおすすめです。
有料版は毎月利用料が請求されるので、特に初心者の場合は利益が圧迫される恐れがあります。高いものは5,000円近くになりますが、月にこれ以上の利益を出すのは決して簡単ではありません。
それ以外にも、送料や梱包資材費用、リサーチのための交通費など、さまざまな費用がかかってくるため、極力コストをかけないように心がけてください。
おすすめの無料せどりツール
せどりツールには、無料で使えるものと有料とがあります。当項目では、無料で使えるものを中心にご紹介します。
機能によって有料版でないと利用できないものもあるので、コストを計算しながら使うかどうかを検討してください。
Amazon Seller
Amazon Sellerを使うと、無料でスマホから商品管理が可能になります。売上や注文情報を確認できたり、価格改定、バーコードスキャンもできたりします。
特にバーコードスキャンは、スマホをバーコードにかざすだけで現在の相場が確認できるため、店舗仕入れの際に大変役立つでしょう。
参考:Amazon Seller – Google Play
プライスター
プライスターは、グラフを見るだけで商品の価格や売れ行きが分かるので、リサーチと仕入れが効率化できます。具体的な機能は以下の通りです。
- 売上分析(月毎、日毎、曜日毎、時間帯別)
- サンクスメールの自動送信
- 月間ランキング
- 高速価格設定
- かんたん出品
- FBA納品が安価にできる「プライスター急便」が利用可能
出品、価格改定、メール送信といった単純作業を自動化できるので、作業時間の短縮と負担軽減に役立つでしょう。使用料は月額5,280円税込で、最初の1月間は無料で使えます。
参考:プライスター
Seller Book
Seller Bookは、スマホで使えるフリマせどり向けの無料ツールです。以下のような作業がスマホから簡単な操作で可能となります。
- 商品登録
- 売上分析・管理
- 商品ステータスの変更
メルカリやYahoo!オークションなどでせどりをする初心者にとっては、非常に使いやすいツールのためおすすめです。
Keepa(キーパ)
Keepa(キーパ)は、Amazonせどりでは定番とも言える人気ツールです。主に以下のような機能が使えます。
- 価格変動・ランキング・出品者情報をグラフで確認できる
- 狙った商品が希望価格を下回ると通知される
- 国内だけでなく海外のAmazon商品の在庫状況・定価・JANコードが確認できる
- Amazon内の商品の売れ行きランキングが分かる
- ライバルの在庫数が確認できる
基本は無料で利用可能ですが、売れ筋ランキングなどの一部機能は有料となります。
価格は月額で15ユーロ(約2,250円)、年間払いで149ユーロ(約22,400円)かかります。特に最近は円安傾向にあり、価格も変動しやすいので注意してください。
参考:Keepa
ERESA(イーリサ)
かつては、「デルタトレーサー」という無料ツールが非常に優秀で、Amazonせどらーに大変人気がありました。
しかし2020年6月に無料サービスが終了したため、その代替ツールとして注目されるようになったのが、無料で使えるERESA(イーリサ)です。
- 商品価格・ランキング・売れ行きの推移がグラフ表示される
- コンディション別の最安値が分かる
- 損益分岐点が一目で分かる
- 利益計算ができる
- ライバルのランキング推移が分かる
有料版もあり、月額は3,980円で、1週間のみ無料お試しが可能です。
有料版は、アメリカのAmazonデータを取得できるため、輸入せどりをする方にはおすすめです。広告が非表示にできたり、セラー別のカートボックス獲得率が表示されたりもします。
参考:ERESA
Ama-Jack
Ama-Jackは、商品のリサーチから出品までをサポートしてくれる無料便利ツールです。
スマホ画面でタップするだけで、楽天やYahoo!オークション、Yahoo!ショッピングなどにジャンプすることもできます。 本業の合間に副業でせどりをする方には、コスパも使い勝手もよいのでとくにおすすめです。
使用の際の主な流れは以下の通りです。
- スマホでバーコードを使ってリサーチ(ネットでのリサーチも可能)
- 読み取った商品データを瞬時に解析のうえ、利益を自動計算(送料や手数料も考慮される)
- 上記の過程で商品の売れ行き状況、ライバルの動向をグラフでも確認可能
- 利益が確保できることが分かったらその場で出品が可能
参考:Ama-Jack
Amacode
Amacodeは、iOSのみで使用可能な店舗せどりに便利な無料ツールです。主な機能は以下の通りです。
- ISBNで検索できる
- インストアコードの読み取りができる
- Amazonランキングが表示される
- ワンタップで出品可能
- 検索時に最安値とカート価格がチェックできる
- Amazon.co.jpが販売しているかが確認できる
楽天やYahoo!ショッピングなど他のECサイトへのジャンプ機能をカスタムできるといった、一部機能が使用できる有料版は月額5,500円です。プランごとに料金が異なっており、3ヶ月更新では13,200円、1年更新では44,800円となっています。
オークファン
オークファンもせどり業務を効率化できる人気ツールです。 国内外のECサイト過去10年分の相場情報を一括検索して比較することができます。
ただし、無料プランは、過去6ヶ月の落札相場しかチェックできず、他にも制限があるため、月額998円(税込)のプレミアムプラン(初月無料)がおすすめです。
期間のまとめ検索も無料プランはわずか3回しかできませんが、プレミアムプランは1,000回まで可能なため実用的でしょう。
参考:オークファン
アマサーチ
アマサーチでは、無料でもかなりの機能が使えるリサーチツールです。
- スマホからの商品登録ができる
- AmazonやKeepaといった複数の外部ツールにワンタップで移れる
- バーコードの読み取りができる
- 利益計算ができる
- 損益分岐点が分かる
- インストアコードに対応している
- 出品規制の有無が確認できる
なお、利益率の計算や価格推移などの簡易グラフを表示させるには、月額2,980円の有料版への登録が必要になります。
参考:アマサーチ
フリマウォッチ
フリマウォッチは、フリマアプリでせどりをする場合の無料で使える便利ツールです。
メルカリやラクマといった10のフリマサイトを横断検索することができます。いちいち各サイトをチェックする手間が省けるので大幅に業務効率がアップします。
また、10のフリマサイトで希望する商品が出品された場合にアラート通知される機能もあります。
参考:フリマウォッチ
Googleマップ
店舗せどりをするなら、無料で使えるGoogleマップがおすすめです。
目的の店舗まで、現在地から徒歩、電車、車、自転車によるルートや所要時間、距離が瞬時に検索できます。
ショップは、お気に入りに登録でき、地図上からワンタップで検索できるため大変便利です。
参考:Googleマップ
ロケスマ
店舗せどりなら、無料のロケスマもリサーチの際に使ってみる価値はあります。
店舗のアイコンが表示され、リサイクルショップの場合は、扱っている品目や営業時間・定休日・就社場の有無までマップ上で確認できます。
しかも店舗のアイコンは、地図上で別のエリア(例えば他府県)に移動してもそのまま表示されるので再検索の必要がありません。
Googleマップと連携しているため、併用するとさらに利便性が高まるでしょう。
参考:ロケスマ
せどりツールの選び方
一言にせどりツールといってもさまざまな種類があるため、特に初心者の方はどれを使えば良いか戸惑ってしまうのではないでしょうか。そこで、続いてはせどりツールを選ぶ際のポイントを解説します。
対応しているOSを確認する
せどりツールをスマホで利用する場合は、対応しているOSが限定されていることがあるので、必ず最初に確認してください。
機能を確認する
せどりツールは、ものによって機能がまちまちです。そのため、自分にとって必要な機能が備わっているかをチェックする必要があります。
例えば、Amazonせどり用のものと、フリマアプリ用のものだと、全く機能が異なります。
複数のサイトを一括検索できるものや、必要に応じて別サイトにワンクリックでジャンプできるといったことが可能なツールとそうでないものがあります。これによっても業務効率は相当違ってくるでしょう。
無料で試してみる
希望する機能があるからといって、すぐに有料プランに申し込むのはおすすめしません。
無料プランやお試し期間があるなら、必ずそこから始めるようにしてください。実際に使ってみるとイメージが異なる場合があるからです。
使用感を確かめ、効果がありそうなら有料プランに切り替えるのがよいでしょう。
コストを計算する
繰り返しになりますが、有料版の料金は初心者にとっては思いのほか負担になるものです。
リサーチツールはせどりに欠かせないものですが、本当に有料版である必要があるかは、しっかりと検討するようにしてください。
せどりで儲けるコツ
この項目では、せどりで確実に儲けるコツをご紹介いたします。
適正在庫を維持する
特に初めのうちは、在庫を多く抱えすぎないことが大切です。
売れなければ赤字になる上、仕入れ値よりも相場が下がると売るだけ損です。長期保管するにはスペースが要るうえ、商品が傷むリスクもあります。
売れる分だけその都度仕入れるのが理想です。そのためのリサーチツールといってもよいでしょう。リサーチツールの機能を存分に使い切れるように、特に最初のうちは様々な操作を繰り返しながら要領を掴むようにしてください。
安く仕入れる
1円でも安く仕入れることも非常に大切です。安く仕入れれば、売値価格に幅を持たすことができます。相場に合わせて値下げもしやすくなるでしょう。しかし、高く仕入れると柔軟な値下げ対応ができなくなります。
また会計上、仕入れコストは売れた分しか経費に計上できません。そのため、仕入れコストが高額だと税金を多く払わなければならず、資金繰りも苦しくなる恐れがあります。
つい売る方にばかり気持ちが向きがちですが、せどりで成功している人たちは、仕入れにも細心の注意を払っています。その点の判断が甘くならないように気をつけてください。
まとめ
せどりではリサーチツールを使うのがおすすめです。
最初は、無料ツールを使うようにし、軌道に乗ってきたら必要に応じて有料版に切り替えてください。
ツールを使いこなすには慣れが必要です。時間がある限り繰り返し操作をしながら、ぜひ要領の良い使い方をマスターしてください。