せどりの年収はどこまで伸ばせる?収入を増やすためのポイントを紹介!

せどりはやっている人によって、稼いでいる金額が全く違います。そのため、せどりだけで生活できるくらい稼いでいる人がいる一方で、時間をかけたのに全く稼げないと嘆いている人も少なくありません。

自分がこれからせどりを始めて、いったいいくら稼げるようになるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では、せどりでどこまで年収が伸ばせるのかについて解説していきます。年収を増やすためのポイントも併せてご紹介しますので、これからせどりに挑戦したい方は、ぜひ目を通してください。

目次

せどりと転売の違い

そもそも、せどりと転売の違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。転売は様々なところで批判されているので、自分も同じく批判されないのかと心配になるでしょう。

結論から言うと、せどりと転売はほとんど同じです。しかし、せどりはもちろん、転売も違法行為ではなく、誰かに迷惑をかけたり、批判されたりするものでもありません。批判されている悪質な転売行為のほとんどは、限定品を買い占めて定価以上で販売するというというものです。

その一方で、一般的なせどりや転売は、相場より安い商品を仕入れ、適正価格で販売して利益を得るのが主な内容です。買占めなどの迷惑行為はしないため、決して非難されるような副業ではありません。

せどりが違法になる場合はある?

せどりは合法的な行為であり、法的には全く問題ありません。ただし、特定の商品を古物商許可の資格を取得せず売買した場合は、処罰の対象になってしまう可能性があります。

私物や友人から譲ってもらったものなどを資格なしに販売しても、罰は受けません。しかし、利益を出すことを目的として、中古商品を継続的に売買した場合は、最大で「3年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくはその両方」の処罰を受けてしまいます。

注意点として、新品の商品を売買した場合でも、法律上は中古として扱われるケースがあります。基本的に、せどりをするなら古物商許可の資格は必ず取得しましょう。

古物証許可の取得方法

古物商許可は、最寄りの警察署に書類を持っていき、申請することで取得できます。資格とは言っても、テストや取得条件などはないため、申請すれば誰でも取得できます。

申請に必要な書類は、以下の通りです。用意に時間がかかるものもあるため、早めに準備しておきましょう。

  • 住民票
  • 身分証明書
  • 登記事項証明書
  • 定款のコピー(個人なら不要)

申請時には、手数料として19,000円が必要です。現金または県の証紙を用意してください。

審査期間は、およそ40日です。ただし、書類の再提出など、審査の見直しが発生することもあるため、多めに見積もって2か月程度かかると思っておきましょう。

せどりはイメージが悪い?

前述した通り、せどりは合法的なビジネスであり、他人に迷惑をかけるものでもありません。しかし、悪質な転売と同一視されるケースもあり、悪いイメージを持つ人が一定数いることも事実です。

とはいえ、勘違いでせどりを嫌悪する人以上に、せどりで仕入れた商品を購入して喜んでいる人はたくさんいます。そもそも、せどりがなくなってしまったら、中古商品が世に出回らなくなってしまうため、多くの人が困ってしまいます。

せどりを悪く言う層は一定数いますが、基本的には好意的な意見が多く、たくさんの人に求められている仕事です。少数の声にひるむことなく、安心してせどりを始めましょう。

せどりはどれくらい稼げる?

せどりの年収には、大きな個人差があります。取り扱っている商品や販売規模、せどりを継続している年数に応じて、大きく変わってくるからです。

とはいえ、これからせどりを始めようと思っているなら、どれくらい稼げるのか知っておきたいと思う方も多いでしょう。そこで、この項目ではせどりの大まかな年収についてご紹介いたします。

なお、今回は副業ではなく専業でせどりに取り組んでいる場合を想定しています。副業でおこなう場合、当然ながらこれよりも収入は少なくなってしまうため、注意してください。

せどりを始めて1年未満

せどりを始めて1年未満の人は、一般的にせどり初心者と言えます。1年目はまだ仕入れのコツやマーケティングの分析などが不足していることが多いため、年収としては多くても200万円未満になる人が多いです。

金額的には、決して多いとは言えませんが、生活ができないほどではありません。1年目からこれくらい稼げるなら、挑戦してもいいと思った方も多いのではないでしょうか。

ただし、最初のうちはスキルが不足しているため、ほとんど稼げない可能性が高いです。特に始めたての数か月は、売り方や実績作り、商品リサーチの勉強などで時間を使うことになるため、ほとんど利益は出ないと思っておきましょう。

一度稼げるようになれば、その後は青天井に収入を伸ばせる可能性があります。しかし、初めてすぐまとまった金額を稼げるわけではないため、余剰資金をある程度多めに持った状態で始めることをおすすめします。

せどりを始めて2~3年

せどりを始めて数年も経つと、仕入れや販売のノウハウも頭に入ってきており、固定客もある程度ついてきます。

この段階まで来ると、年収は400~500万円程も狙っていけます。一般的なサラリーマンと同等の収入を得られるため、生活にもかなり余裕が生まれる人が多いでしょう。

ただし、この段階になっても油断は禁物です。商品の仕入れ先がなくなってしまったり、需要の変更で仕入れている商品が売れなくなってしまったりした場合、一気に年収が減ってしまう可能性があります。

雇われのサラリーマンと違い、フリーランスのせどりは収入が保証されているわけではありません。順調に収入を増やしているときでも、万が一収入が伸ばせなくなったときのために、予備の計画も準備しておきましょう。

せどりを始めて5年以上

5年以上せどりを続けられている人は、上級者と呼んでも差し支えありません。年収600万前後で止まっている人もいれば、1000万円越えの収入を得ている人もいます。

ここまで来ると、自分だけのせどりで年収1,000万円を超えるのは難しいです。仕入れを外注して大量の商品を販売したり、オンラインサロンを運営してせどりのノウハウを販売したりと、収入を様々な方法で得ています。

また、長期間せどりをするなかで、人脈や仕入れ先のコネなども成長しています。困ったときでも頼れる人がいるので、中級者に比べても収入が激減するリスクは少ないです。

時間をかければ、誰でも年収1,000万円を狙えるわけではありません。ただし、これだけ稼げる人もいることは事実なので、それだけせどりは夢のある仕事と言えるでしょう。

せどりで収入を伸ばすためのポイント

前述した通り、せどりの年収は人によって様々です。しかし、せどりの収入を増やすためにおこなっていることは、大きく変わりません。

基本的なポイントを押さえて、損失を減らして利益を伸ばす努力をすれば、自然と収入は増えていきます。ポイントを知っているのと知っていないのとでは、長期的にビジネスを続けた際に大きく収入が変わってくるので、必ず覚えておきましょう。

この項目では、せどりで収入を伸ばすためのポイントについてご紹介します。いずれも大切なことなので、常に意識しておきましょう。

常に最良の仕入れ先を意識する

利益を出す最も単純な方法は、仕入れ値を抑えることです。今仕入れている仕入れ先が、必ずしも最良とは限りません。今よりも良い仕入れ先がないか、常にアンテナを光らせておきましょう。

仕入れる商品によって、最良の仕入れ先は違うことが多いです。仕入れる商品に応じて、仕入れ先を変えていきましょう。

また、仕入れ先は、複数あったほうがリスクを下げることが可能です。今の仕入れ先がいつまでも同じ価格で仕入れられる保証はないため、万が一に備えて別の仕入れ先を用意しておくと、売上の急激な低下を避けられます。

最初は自分の好きなことや得意を活かせるジャンルで勝負する

最初に仕入れる商品は、なるべく自分がよく知っているものや、自分の好きなジャンルにしましょう。

せどりは始めたてが、一番難しいです。せっかく仕入れたのに商品が売れず。在庫が残って損失を抱えたまま退場していく人は、少なくありません。

売れない商品を仕入れないためには、商品のジャンルに対する知識は必須です。そのため、最初は自分が得意で知識のあるものや、好きで調べることが苦にならないジャンルの商品を選んでください。

継続には、モチベーションも大切です。最初で挫折しないためにも、得意分野で勝負するのは鉄則と言えます。

少額の経費を無視しない

せどりには、商品の仕入れ代金以外にも、様々な経費が掛かります。仕入れ先に行くまでのガソリン代や、売れた商品の送料梱包資材を買うための費用など、挙げればきりがありません。

これらは仕入れ代金に比べると少額なので、つい無視されがちです。しかし、今より利益を伸ばすためには、こういった少額の経費も無駄にしてはいけません。

実際に計算してみると、年間で思ったよりも使っているという話は珍しくないです。商品は順調に売れていても、利益がでないどころか赤字になっているというケースも少なくありません。

せどりをする際は、収支を正確に把握して、少額の費用も抑えるための努力をしてください。収支の計算がよくわからないという方は、まず簿記の勉強を先にしておくと、スムーズに帳簿がつけられます。

いずれは外注化も考慮する

せどりを続けていると、いずれ収入を伸ばすのに限界が来ます。仕入れや販売をしているのはあくまで自分一人なので、どんなに利益率を上げても超えられない壁があるからです。

そうなったときにおすすめなのが、作業を外注することです。商品の梱包や発送などの単純作業は、自分でなくてもできるため、外注化しても収入に影響は出ません。

その空いた時間を使って、商品のリサーチをおこなったり、さらなる商品の仕入れをおこなったりすれば、より収入を伸ばせる可能性があります。

ただし、外注化にはコストもかかるため、ある程度収入を伸ばせた人が対象です。

慣れてきたら商品ジャンルを増やす

せどりに慣れてきたら、取り扱う商品のジャンルを増やすのもよいでしょう。どんなに売れる商品を扱っていても、ジャンルが限られていては収入に限界が来るからです。

せどりを続けてリサーチや仕入れのスキルが上がっていれば、他のジャンルの商品でもある程度は通用します。必要であれば、売れ筋商品などが分かるツールなども活用していきましょう。

せどりは、取り扱う商品が増えるほど、収入も増えていきます。今の収入に満足できなくなってきたら、別のジャンルを開拓するチャンスです。

複数の販路を持つ

せどりの販売先を、必ずしもひとつだけに絞る必要はありません。ネット上で販売するにしても、Amazon楽天メルカリYahoo!オークションなど、様々な販路があります。

販路を増やすことで、売れる可能性が増えるだけでなく、固定客を増やしやすい点もメリットです。特に、幅広いジャンルの商品を取り扱っているのであれば、販路を広げることで、どこにどんなニーズがあるのか分かります。

国内に限らず、eBayなどの海外サイトを活用して、越境ビジネスをおこなうのも、ひとつの方法です。商品によっては、日本より海外のほうが高く売れるケースもあるため、販路は常に意識しておきましょう。

とはいえ、いきなり複数個所で販売しようとしても、知識不足でうまくいきません。最初は1カ所に絞って販売したほうが、ノウハウが身につきやすいです。

固定客を増やす

せどりで安定して収入を得るためには、固定客の存在が欠かせません。常に自分のショップで同じ商品を購入してくれるリピーターが増えると、それだけでビジネスの安定感は大きく変わります。

固定客を作るためには、まず実績を積み重ねましょう。販売実績の少ない出品者は信用しづらいため、なかなかリピートしてくれません。

また、消耗品なども取り扱って、定期的に購入が必要な商品を販売するのも、固定客づくりに役立ちます。同じものを毎回別のところから購入する人は少ないので、最初に購入してもらえば、リピーターになってもらいやすいです。

せどりでおすすめの商品

前述した通り、せどりでは最初の自分の好きや得意を活かせるジャンルを取り扱うべきです。それでも、自分が何を仕入れたらいいか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

そこで、この項目ではせどり初心者におすすめの商品ジャンルをご紹介いたします。

いずれのジャンルも需要が高く、常に安定した利益を出しやすいため、赤字になってしまうリスクが少ないです。せどりに慣れるまでは、これらのジャンルを取り扱ってみてください。

書籍類

文庫本漫画などの書籍類は、常に一定の需要が見込めます。また、ブックオフなど全国展開している仕入れ先も多いため、仕入れ先に困らない点も、初心者にはうれしいメリットです。

既に絶版になっている本や、人気のベストセラーなどは、中古でもそれなりの価格で販売しやすいです。また、シリーズものであれば全巻セットで販売することで、より販売価格を上げられます。

書籍は流行しているジャンルが分かりやすいため、リサーチの勉強をするにも向いています。ただし、販売単価は決して高くはないため、書籍だけでまとまった収入を得るのは、難しいです。

トレーディングカード

最近のトレーニングカードは、非常に高価なものが増えてきています。加えて、専門店ではない中古販売店では、販売員の知識が十分でないこともあるため、高価なカードが相場より安価で売られているケースも珍しくありません。

地元の中古ショップなどで安価に売られているものを、適正価格で販売すれば、大きな利益を出せる可能性があります。また、トレーディングカードはルール変更や再録状況で価格が大きく前後するため、リサーチ力を養える点も大きなメリットです。

ただし、電脳せどりでは相場がはっきりしているため、トレーディングカードを安価で仕入れるのは難しいです。地道に中古ショップに足を運んで、利益商品を探さなければいけない点は、デメリットと言えます。

家電

家電は365日一定の需要があり、常に買い手のいる商品なので在庫を抱えにくいです。また、家電の中には季節によって高く売りやすい商品もあるので、仕入れや出品のタイミングを学ぶのにも適しています。

たとえば、年末年始や引越シーズンは、家電の買い替えが増えるため需要が高まります。事前に仕入れておいたものをこのタイミングで販売すれば、利益を出しやすいです。

ただし、家電は場所をとるため、在庫を管理するスペースが必要になってきます。また、家電は高額になるものも多いので、仕入れるためにはある程度余剰資金を用意しておくことが大切です。

まとめ

せどりは悪質な転売と違い、出品者と購入者双方にメリットがあるビジネスです。法的にも問題ないビジネスなので、一部の心無い声に怯えて及び腰になる必要はありません。

せどりは最初の数か月こそほとんど収入はありませんが、一度軌道に乗り始めれば、安定して収入を得られます。規模が大きくなってきたら、作業を外注化するなどしてさらなる年収アップも可能です。

稼げる年収に制限はないので、ちょっとしたお小遣い稼ぎはもちろん、本業にしてサラリーマン以上に稼ぐのも夢ではありません。今回ご紹介した収入を増やすポイントを意識して、ぜひせどりを始めてみてください。

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この記事を監修した人

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