セレクトショップの開業方法と仕入れを成功させるための準備

この記事では、セレクトショップ開業前におこなうべきことと、開業に向けての仕入れ方法について解説します。国内仕入れから海外仕入れまで幅広く解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

最初にショップコンセプトを決めること

セレクトショップに限った話ではありませんが、ネットショップを開業するとき、最初に考えなくてはいけないのが「ショップコンセプト」です。ショップコンセプトとは、つまり「どんなショップを作りたいのか」「どんな人達に買ってもらいたいのか」「ショップを通して自分が伝えたいことはなにか」などといった信念、自分の考え方です。

難しく考える必要はなく、自分の考えを棚卸ししていけばよいのです。とはいえ、初めてショップを開業する人にとっては最初の難関になってしまうでしょう。ここでは、ショップコンセプトについて、必要な理由も踏まえて決め方をお伝えしていきます。

ショップコンセプトを一番に決める理由

この記事を読んでいる人の中には、「自分が売りたい商品を見つけて、その商品を仕入れられるか確認してから、それに合うコンセプトを決めていけばよいのではないか」と考える人もいるでしょう。しかし、それでは基準がないまま直感的に全てを決める事になり、軸がブレやすいのです。まずはショップコンセプトを決めて、ブレない軸・ショップ運営すべての基準を明確にする必要があります。

ショップコンセプトが決まってしまえば、あとはすべてコンセプトをもとに選んでいくだけです。販売商品も、サイトのデザインも、実店舗を借りるのであれば立地なども「コンセプトに合っているか」「コンセプトでターゲットとする層に届くか」を考えて決めていきましょう。

他のショップのショップコンセプトを見てみよう

ショップコンセプトの決め方にルールや間違いはありません。自分が表現したいものがショップコンセプトになります。と言っても、いきなりゼロから考えるのは難しいので、他のショップのコンセプトを調べてみることをおすすめします。真似するためではなく、自分の考えを形作るためです。他のショップのコンセプトを見ていると、「この考え方、いいな」「この考え方は私とは真逆だな」など、何かしらの感情が動いてきますので、その感情を頼りに自分の思いを書き出してみてください。
「店名 コンセプト」で調べればすぐにヒットしますし、なかには創業者インタビューなどの記事もあって参考になります。

《他のショップのコンセプト例》
・EMMEL REFINES(エメル リファインズ)・・・Pleasure ~今を楽しみ、変化を楽しむ
・STUDIOUS(ステュディオス)・・・TOKYOブランドに拘ったセレクトと日本製のオリジナルラインで、TOKYO発のスタイルを発信するセレクトショップ
・SHIPS(シップス)・・・トラディショナルな要素を今日的な形で表現した“STYLISH STANDARD”
・TOMORROWLAND(トゥモローランド)・・・トラディショナルマインドを大切にしながら、カジュアルからドレスまで幅広く上質なベーシックアイテムを展開

キャッチコピーを決める

キャッチコピーを決めておくだけで、ショップの特徴を一言で紹介することができます。

これにより取引先との商談時や、銀行から融資を受ける際にも簡潔に説明することができます。

ショップの説明をする機会は数多くあり、他にもSNSで PRしたり広告を利用する時にも役立ちます。

ショップ名を決める

キャッチコピーと一緒にショップ名も決めておきましょう。ただし現存するショップ名と被ってしまうと、後々ショップ名を変更しなければならなくなる可能性があります。

無料で利用できる特許情報プラットフォームを使って、現存するショップ名と被らないようにしましょう。

参考:特許情報プラットフォーム

売上を上げるためには差別化が重要な時代に

以前はセレクトショップの競争はそこまで激しくなく、コンセプトなく開業してもそれなりに売上を出せる時代でした。しかし、今はセレクトショップの数も増え、コンセプトがない店・インパクトがない店では売上を上げるのが難しくなっています

今や、お客さんは商品ではなく店、もっと言うのならば個人につく時代です。それには、質の良いものを売るだけでは足りず、いかに共感を得られるか・人の心に刺さる考えを提示できるかがポイントです。自分の気持ちを発信して、”ファン”を増やすことが必要不可欠、そのために大切なのがショップコンセプトです。

販売商品は状況によって変更できますが、ショップコンセプトはずっとついてまわるものですので、納得のいくもの・自分が熱く語れるものをじっくり考え抜いて選定しましょう。

セレクトショップを開業するために必要な手続き

セレクトショップを開業するためには、以下の手続きをしなければなりません。

  1. 個人事業の開業届出・廃棄届出等手続(開業届の提出)
  2. 所得税の青色申告承認申請手続(青色申告をするための手続き)

ひとつずつ解説します。

個人事業の開業届出・廃棄届出等手続(開業届の提出)

セレクトショップを開業したら、税務署に開業届を提出しましょう。届出書は国税庁のホームページからダウンロードすることができます。

開業届を提出することで青色申告を利用できる、屋号付きの銀行口座を発行できるなどのメリットがあります。

事業の開始から1ヶ月以内に提出する必要がありますので、忘れずに提出しましょう。

参考:個人事業の開業・廃業等届出書

所得税の青色申告承認申請手続(青色申告をするための手続き)

開業届とともに青色申告承認申請書も提出しましょう。青色申告をすると青色申告特別控除などの税優遇を受けられます。

青色申告特別控除とは、条件を満たした場合最高65万円の税控除を受けられる優遇措置です。

提出時期は、青色申告をしようとする年の3月15日まで(青色申告をする年の1月16日以降に開業した場合、開業日から2ヶ月以内)です。忘れないように開業したらすぐに税務署に提出しましょう。

参考:所得税の青色申告承認申請書

セレクトショップを開業するまでの事前準備

自分でセレクトショップを始めたいと思っても、実際何から手を付けていいか、何を調べればいいのかよくわからないという方がほとんどではないでしょうか?ショップの立ち上げの経験がある人ばかりではありませんから、そんな悩みも当然です。

そこで、セレクトショップを開業するまでに必要な手順を解説していきます。自分のショップを失敗させないためにも、開業までの正しい流れに沿って準備を進めていきましょう。

どこに出店するかを決める

実店舗で成功するためには、どこに出店するかという立地が非常に重要です。駅の近くや人通りの多い目につきやすい場所、特に高い集客力が見込めるのが路面店と言われる、通りに面した1階の店舗です。ですが、立地が良ければ良いほど当然家賃が上がってきます。

また、販売する商品やお店のコンセプトに合わせた立地選びも大切です。自分が目指すセレクトショップに合った客層が集まる雰囲気の街や場所を選ぶようにしましょう。

自分の足で歩いて決めるのももちろん大事ですが、同時に複数の不動産屋に条件を提示して探してもらえば、すぐにいくつかの物件を紹介してもらえます。

ショップに必要な各種備品を取り揃える

実店舗では開店までに内装を作り上げなければなりません。販売する商品のイメージに合った世界観が出せるように、備品や什器をそろえて内装デザインを仕上げていきましょう。

キャッシュトレーや電話、パソコンなどのレジ周りのこまごまとした備品から、ラッピング用品、玄関マットや傘立てなど、無いと困るものはたくさんあります。お客様に不便をかけないよう何度もシミュレーションをしたり、実店舗をいくつも回ったりして調べて漏れがないように必要なものをリスト化しておきましょう。

開業資金の調達方法

セレクトショップを始めるためには開業資金が必要になります。ネットショップであればかなり安く抑えることもできますが、実店舗の場合はかなりまとまった資金が必要です。自己資金でまかなえない場合は融資や補助金、クラウドファンディングなどでも資金の調達が可能です。

開業資金にかかる費用の中でも、特に仕入れにかかる費用が一番大きいといわれています。また、開店した後も運転資金が必要になってきますので、あらかじめ費用をしっかりと計算しておくことが非常に重要になってきます。運転資金も含め、余裕を持って運営できるだけの金額を調達するようにしましょう。

開業資金の目安

セレクトショップを開業するにあたって必要な資金は、実店舗かネットショップかで大きく変わってきます。ネットショップであれば数万円程度の低予算で始めることも可能ですが、実店舗だと数百万円といったように開業資金には大きな幅があり、ネットショップと実店舗それぞれにメリットとデメリットがあります。自分の理想のセレクトショップを開業するためにかかる営業スタイルや開業資金を知って、予算に合わせた金額を調達する必要があります。

実店舗の開業資金の目安

実店舗では立地や規模にもよりますが、ショップ開業のための内装工事や備品購入などの初期費用と、開業後の家賃光熱費、人件費などの運転資金も含めると、大まかな目安として400万~1000万程度必要になります。開業資金をもう少し細かく説明すると、

初期費用の内訳としては

  • 物件取得費
  • 内装・外装工事費
  • 設備・備品購入費
  • 販促費
  • 仕入れ費用

等があげられます。

運転資金は

  • 家賃・水道光熱費
  • 人件費
  • 仕入れ費用

といった具合です。

毎月の仕入れを含めた運営費を算出して、3か月程度の運転資金を初期費用とは別に用意できればひとまず安心できるでしょう。

ネットショップの開業資金の目安

ネットショップの場合は、実店舗と比べて低予算に抑えることができます。費用の相場は0円~500万円です。

ネットショップには大きく分けて3つの種類があり、まず一つ目は、多くのネットショップが集合しているAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングのような形の「モール型ネットショップ」と言い、メリットとしては誰でも知っているその知名度の高さや抜群の集客力があげられます。ただし、出店料や月額利用料が高いといったデメリットがあります。

つぎに、ネットショップの運営に必要な機能やサーバー、アップデートやメンテナンス等も含めたパッケージそのものをレンタルして開業する「APS型ネットショップ」があります。コストも抑えられるうえに専門知識がなくても手軽に始められるのが最大のメリットです。デメリットとしては、デザインの自由度や機能に制限があることです。

デザインの自由度の高さやブランディングの強化がしやすいのが「独立型ネットショップ」です。自分でサーバーを用意し、一からネットショップを構築するやり方です。その分セキュリティやメンテナンス、運用管理と多岐にわたるITの知識が求められます。そのためかかる時間や労力、費用が高いことがデメリットになります。

今ご紹介したネットショップの費用とは別に、備品代や仕入れ費用が必要です。

仕入れ交渉を成功させるための事前準備

仕入れを成功させるためには、卸問屋に「この店になら卸しても良さそうだ」と思ってもらわなければいけません。手当たりしだいで交渉してもなかなか上手くいきませんし、断りの際に何がダメだったのかを指摘してもらえるわけでもありません。

まずは、交渉に移る前に準備をしておきましょう。ここでは、仕入れ成功のために事前に準備しておいたほうがいいことを3つ、卸す側の視点から解説していきます。

ショップを用意する

卸す側が見ているのは、その人が今後どれだけ卸してくれるのかということです。はじめてもすぐに潰れてしまいそうな店、売れ行きが良くなくて発注が来なくなってしまいそうな店とは取引したいとは思ってもらえません。それと同じで、「これからセレクトショップをはじめたいんです、サイトや実績はありません」という人が来ても判断材料が足りないどころか、やる気すら感じず、適当にあしらわれてしまっても文句は言えません。

実績を作るのにはある程度時間がかかってしまいますので、最低限ショップだけは作ってから卸業者との交渉に向かいましょう。販売実績はなくとも、売れていそうなネットショップを作ることができれば、卸業者の判断材料になります。サイトのデザインや品揃えがしっかりしていれば、仕入れ成功も難しくはありません。

今はMakeShopという初期費用10,000円でネットショップをつくれるECサイト構築サービスも存在しますし、無在庫で商品を出品できるトップセラーという仕入れサイトもあります。売れていそうなネットショップを用意するのは意外にも簡単なので、交渉前に作りましょう。

開店したてで売上がなくとも、サイトを見ただけでは売上はわかりません。実績作りももちろん大切ですが、それよりも、売上が上がりそうだと予測できるサイトを作るほうが、仕入れ交渉においては重要です。

仕入れ用語・卸売業界を理解する

卸業者は、定価よりも安く商品を販売します。薄利多売の精神で、少数取引ではほとんど利益はありません。1ケース単位や10万以上での注文など、まとめて販売をおこなうことで生活をしているのです。

つまり、「この商品を1個だけ購入したい」などというネットショップと取引をしたい卸業者はいないのです。こういった卸業界の常識を知っていることで、相手の立場に立った交渉をおこなえるようになるため、成功率が上がります。

また、最低限の仕入れ用語は覚えてから交渉に向かいましょう。一般人と同じ言葉使いをしていたり、卸売業者から言われた単語の意味を聞き返したりした時点で、「この人はネットショップ運営経験が浅いな」と見抜かれてしまいます。上代、下代、注残などの意味を調べてから交渉に赴くようにしてください。

最低限のビジネスルールを身につける

ビジネスメールの書き方、電話のかけ方・とり方など基本的なマナーは身につけておきましょう。社会人経験がある人ならばある程度の知識は持ち合わせているはずですが、とても取引先に送るとは思えないようなラフなメールが届くことも多いのが現状です。書店に行けばビジネスマナーの本が置いてありますし、ネットで調べることもできますから、基本事項は抑えておきましょう。

メールにおいては、署名を書くことも大切です。ショップ名、代表者名、ショップURL、電話番号、メールアドレスなど、「この店とだったら取引をしてもいいな」と思ったときにすぐに連絡先がわかるようにしておいてください。

商材によっては届け出が必要

商材によっては、届け出や手続きが必要な場合があります。知らずに販売をおこなってしまうと法律違反になってしまいますから注意しましょう。ここでは、届け出が必要な商材を4つ紹介します。

食品を加工して販売する場合「食品衛生者責任者免許」「食品衛生法に基づく営業許可」が必要

農家からの直送や加工品を仕入れてそのまま販売する場合には許可は不要ですが、自社で製造する場合・加工する場合は許可が必要です。必要な許可証は、「食品衛生者責任者免許」「食品衛生法に基づく営業許可」などですが、食品の種類に応じて必要な許可が変わってくるため、最寄りの保健所に相談しましょう。

酒類販売には「通信販売酒類小売業免許」「一般酒類小売業免許」が必要

地酒・輸入酒のみの扱いであれば「通信販売酒類小売業免許」を得れば販売可能です。ただし、「通信販売酒類小売業免許」は制限が大きく、すべての酒類を販売することはできません。より多くの酒類を販売するのであれば、あわせて「一般酒類小売業免許」も取得しましょう。

中古品販売には「古物商許可」が必要

古本や古着など「中古品」を販売する場合には、「古物商許可」の取得が必要です。古物商許可の取得には、所轄の警察署に19,000円を支払って申請します。オークションやフリマアプリなどで新品を買って販売する、「新古品」販売の場合も扱いでは「中古品」となりますから注意しましょう。

輸入品を仕入れるときには届け出が必要

海外から食品を輸入する場合、食品衛生法に基づく輸入手続が必要になります。また、海外と日本では添加物・農薬などの基準値が異なるため、輸入できない商品が存在します。国内で流通している商品を仕入れて販売するのとはさまざまなルールが異なるので、仕入れ前に確認を取るようにしましょう。

化粧品販売は仕入れ方法によっては資格が必要

化粧品の場合販売するだけなら資格は必要ありません。しかし仕入れ方法によっては資格が必要になりますので注意が必要です。

資格が不要な仕入れ方法

  1. 国内製造の化粧品を国内メーカーや卸から仕入れた場合
  2. 海外製造の化粧品を国内の輸入元や卸から仕入れた場合

資格が必要な仕入れ方法

  1. 自社で企画した化粧品を国内製造工場に委託し、その化粧品を自社の名前で販売する場合、化粧品製造販売業の許可が必要。
  2. 他社に輸入を委託し、自社の名前で販売する場合、化粧品製造販売業の許可が必要。
  3. 自社で製造もしくは輸入した化粧品を、自社の名前で販売する場合、化粧品製造業の許可化粧品製造販売業の許可が必要。

国内仕入れ―メーカーから仕入れる

国内仕入れでは、海外仕入れとは違い言葉の壁もなく、直接商品を手にとって見れるという利点もあります。距離的な問題もありませんので、仕入れた商品に不具合があった場合でも、即返品・交換に応じてもらえるのも安心です。

ただ、自分が取引しているメーカーが他の店と取引をしていないとは限らず、競合との差別化が難しくなることも考えられます。ここでは、国内仕入れでメーカーから仕入れる場合のメリットとデメリット、仕入れ方法について解説します。

メーカーからの直接仕入れの特徴

《メリット》
・商品を実際に見ることができる
・配送距離が近いため、入荷、返品、交換が素早くできる
・価格交渉が容易
・言葉の壁がない
・信頼が築ければ掛け払いも可能

《デメリット》
・競合と商品が被る可能性がある

《仕入れ方法》
・販売元を調べて電話かメールで問い合わせをする
・直接の販売がない場合、仲介業者に連絡をとってみる

ネット仕入れ―仕入れサイトを使う

ネットでの仕入れは直接出向く必要もなく、交渉の手間もありませんので、初心者にもオススメの仕入れ方法です。登録料無料の仕入れサイトを複数利用すれば、費用もかからず自分のショップのコンセプトに見合った商品だけを仕入れられます。ここでは、仕入れサイトを利用した商品仕入れについて解説します。

無料で会員登録できる仕入れサイトと利用の注意点

《NETSEA》

アパレル、ファッション小物から雑貨、家具、食品に至るまで幅広い商材を取り扱う仕入れサイトです。値下げやクーポン配布などお得なキャンペーンも開催しているので、上手に活用することで利率をあげられるでしょう。

参考:NETSEA

《卸の達人》

1個から卸売してもらえるのが嬉しい仕入れサイトです。売れ筋ランキングが公開されているので、競合の動きを知るためにも使えます。

参考:卸の達人

仕入れサイトを使う注意点は、他店との商品の被りやすさです。ネットで簡単に仕入れができるのはメリットでもありますが、同時に、競合も皆同じ卸値で・簡単に仕入れができることを意味しています。せっかくコンセプトを定めてオリジナルのセレクトショップを運営しようとしても、競合とラインナップが似すぎていて差別化できないというのは往々にありますので、仕入れサイトのみでのショップ運営は難しいでしょう。

問屋仕入れ―有名問屋街と卸問屋の探し方

問屋から仕入れることができれば、買付コストをおさえることができるので利率を上げられます。また、販売商品だけではなくディスプレイ用品、梱包用品もあわせて見られるという点もメリットです。
ここでは、有名卸問屋街、問屋からの仕入れ方について解説します。

有名問屋街

《東京》
・浅草かっぱ橋道具街・・・調理器具、飲食店用品など
・浅草花川戸のはきもの問屋街・・・履物、靴、スリッパなど
・日暮里繊維街・・・ハンドメイド用品、布など
・日暮里問屋街・・・駄菓子など
・蔵前おもちゃ問屋街・・・おもちゃ、文具など
・浅草橋駅問屋街・・・アクセサリー材料、装飾資材
・馬喰町問屋街・・・衣料品、繊維、ドレスなど

《大阪》
・船場センタービル・・・輸入服飾から雑貨までさまざまな店舗が800以上並ぶ問屋街

卸問屋を探す2つの方法

(1)ネットで探す
ホームページを持っている卸問屋なら、ネットで検索すれば見つけられます。自宅にいるまま調べられるのが利点です。「(商材)問屋」などのキーワードでネット検索をしてみましょう。

(2)実店舗に行って調査する
自分が取り扱うジャンルを取り扱っているお店に出向いて、卸問屋のダンボールが積んだままになっていないかをチェックする手です。店の脇や棚の下にダンボールのまま商品をしまっている店は案外多いので、要チェックです。会社名をメモしておいて、自宅に帰ってから電話番号を調べ、直接電話して交渉に進みましょう。

展示会仕入れ

展示会で仕入れるメリットは、まだ市場に出回る前の商品を実際に手にとって見ることができる点です。誰でも参加できるわけではないので、競合と商品がかぶるリスクは他の仕入れ方法と比べて少なめです。

小規模から大規模までさまざまな展示会があり、大規模な展示会の場合はなんとなく出向くだけでは商品を見きれません。事前に対策を立て、効率よく見て回る・目的の物以外はスルーするようにしましょう。ここでは、展示会仕入れの方法について解説していきます。

有名展示会の開催時期は2~3月と9~10月の年2回

多数の業者が合同で開催する大規模な展示会は、2~3月・9~10月の年2回です。小規模な展示会であれば他の月にも開催されていますので、自分が取り扱う商材の展示会が・どのくらいの規模で・いつ・どんな参加条件で開かれるのか事前に調べておきましょう。有名展示会の例を挙げると、東京インターナショナルギフトショーやリードエグジビションジャパン主催の展示会があります。

海外仕入れ

国内流通しているものだけを仕入れると、どうしても競合との商品被りが問題になってきます。競合との差別化や、斬新でパッと目を引くアイテム・最新の流行を取り入れたアイテムを仕入れられるのが、海外仕入れの魅力です。

しかし、言葉の壁や常識の違いによる不具合品に当たる頻度の多さなど問題点があることも事実です。ここでは、海外仕入れのコツと仕入れ方法について解説します。

海外仕入れのコツ

海外仕入れでは、品質を見極めないうちのロット買いは危険です。国内仕入れと同様に考えるのはやめましょう。問屋によっては品質の悪い商品しか扱っていない場合もあり、不良品を大量に抱えてしまえばショップ運営の危機です。

《海外仕入れ3つのコツ》

(1)まずは1個だけ発送してもらう
「今後は大量発注をするが、まずはサンプルとして1個だけ注文したい」という旨を伝えましょう。この時点で対応してくれない問屋は弾いてしまって構いません。

(2)不具合がないか入念にチェックする
デザイン・傷の有無・商品画像や商品説明との差異について、不具合がないかしっかりチェックしましょう。海外輸入となると、どうしても日本人の感覚と異なる箇所が多くあります。ある程度の不良品は混ざっているものと覚悟が必要です。

(3)信頼関係が築けるまで大量発注はしない
良質の品を送ってくれるという信頼ができるまで、大量発注はしないようにしましょう。

輸入代理店仕入れ

海外ブランドを販売する場合、輸入代理店から仕入れをおこなうという手段もあります。この場合、検品や不良品を弾く作業は輸入代理店がやってくれるので安心です。偽物を掴まされる心配もなく、自信を持って「正規品です」と言って販売できるのも嬉しいところです。

輸入代理店を知るには、まず1個だけ正規品を購入します。すると、ラベルなどに販売元が記載されているので、そこに問い合わせをしてみましょう。

ネット仕入れ

初心者がおこないやすいのが、海外のショッピングサイトで仕入れをおこなう方法です。米国Amazonや中国アリババなどが有名です。自分でショップを利用して仕入れる方法と、輸入代行に依頼する方法があります。

海外現地に出向いて仕入れる

旅行好きな方や海外の雑貨に興味のある方は、直接海外に出向いて買い付けをする、という方法もあります。

直接商品を見ることで得られる感覚もありますし、誰も開拓していない商品を見つけてパイオニアになることもできます。

よく海外に行くという方にはオススメの仕入れ方法です。

メーカーや作家さんから仕入れる

販売したいもののイメージがはっきりしている場合、メーカーや作家さんと直接交渉して仕入れる、というのも手です。

気になる商品があれば、その商品を作っているメーカーや作家さんを確認しましょう。問い合わせる際は電話とメールどちらでも構いませんが、以下の点をまとめておきましょう。

  1. ショップ名
  2. ショップコンセプト(ショップのイメージ・商品ジャンル・ターゲット層)
  3. ショップの規模(商品数・商品の値段・ショップの数)
  4. 商品の種類
  5. 実店舗の有無
  6. お店の営業時間

作家さんを探す場合、minne(ミンネ)などを利用するのが便利です。minne(ミンネ)は日本最大級のハンドメイド・手作り通販サイトで、多くの作家さんがminne(ミンネ)で商品を販売しています。

気になる作家さんを見つけたら、minne(ミンネ)のメッセージ機能を使って、専属契約や共同開発ができるか相談してみましょう。

直接交渉する時に、自身のプロフィールなどを紹介するホームページがあると便利です。てがるにホームページを作りたい方にはGoope(グーぺ)がオススメです。

参考:minne(ミンネ)

参考:Goope(グーぺ)

OEMを利用して商品を作る

他社から仕入れることはせずに、OEMを利用するという手もあります。OEMとはOriginal Eqopment Manufacturingの略です。OEMを利用すれば商品の企画と製造をメーカーなどに委託して、自身は販売に集中することができます。

ノウハウのない初心者がOEMを利用せずに、自分で企画・製造・販売の全てを行うのは大変です。しかしOEMを利用すればメーカーなどが企画と製造を行ってくれる為、ノウハウがなくても簡単に製品を作ることが可能です。

ドロップシッピングを活用する

ドロップシッピングを利用すれば、商品を仕入れることなくセレクトショップをオープンすることができます。

ドロップシッピングとは、注文が入ったら在庫を保管しているメーカーなどに連絡して、そのメーカーなどから直接購入者に発送してもらう方法です。

このように在庫を抱えるリスクがなく、梱包と発送の作業をしなくて済むため、作業負担が大幅に軽減されます。

在庫を保管する場所のない人や、作業負担を軽減したい人にオススメの販売方法です。

初心者でもドロップシッピングができる、オススメのサイトはTopSeller(トップセラー)です。株式会社もしもが運営していて、扱っている商品は約30万点です。

月額料金は扱う商品数によって変わりますので、初心者の方でも低コストで始められます。

参考:TopSeller(トップセラー)

商品を仕入れる時に注意すること

商品を仕入れる時に注意することは以下の2点です。

  1. 安く仕入れて高く売る
  2. 販売が禁止されているものは仕入れない

詳しく解説していきます。

安く仕入れて高く売る

仕入れ値が高すぎる商品は、どれだけ沢山売れても利益になりません。

そのため商品を仕入れる時は、売値から仕入れ値や手数料を引いた時に、いくら利益が出るかを計算する必要があります。

安く仕入れて高く売るを実現するためには、仕入れ方法を工夫してみましょう。まとまった量を仕入れる代わりに価格を下げてもらったり、実店舗で仕入れる場合は、セールや特売などの情報をこまめにチェックするといいでしょう。

販売が禁止されているものは仕入れない

革製品や漢方などはワシントン条約によって輸入をすることができません。

他にも関税法や植物検疫法、家畜伝染予防法や薬機法によって輸入が禁止されていたり、規制されているものもあります。

ペットのネット販売も動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)によって規制されています。

犬や猫などの哺乳類、鳥類、爬虫類を販売する場合は、都道府県などに登録しなければいけません。そして購入者に対してあらかじめ、その動物の現状を直接確認してもらい、飼育方法などを説明しなければいけません。

また不動産売買については、対面での契約手続きが必須ですので気をつけましょう。

まとめ

セレクトショップ開業には、仕入れ前にショップの方向性を決めておくことと、仕入れ交渉を成功させることが必須です。ショップのコンセプトを定め、コンセプトに沿ったサイトデザイン・仕入れ商品の選定をおこなうことで、卸問屋との交渉も有利に進められますので、時間をかけて作り込みましょう。

また、許可がないと販売できない商品も存在します。無許可販売にならないためにも、ショップを作る前に、許可や届出が必要かどうか確認をとってください。

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この記事を書いた人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
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