この記事のテーマは、Amazonの出品者SKUです。単にSKUともいったり、商品管理番号ともいいます。
出品者SKUは、出品者自身が付けることができる番号なので、上手く使えば在庫管理や利益計算を楽に行えるようになります。この記事を読んで、出品者SKUを使いこなせるようになってください。
出品者SKUの概要と便利な使い方
まず、「出品者SKUとは何なのか」というところから、簡単にご説明していきます。Amazonに出品されている商品には、商品ごとにASINという識別コードが振られています。これは商品の種類ごとに異なるもので、同じ商品ならば出品者が異なっても同じASINになります。出品者が自由につけることはできません。
これに対して、SKUというのは、出品者が自分でつけることができるコードです。ただし、同じ商品に関しては、原則として同じコードにする必要があります。コードに含めることができる文字数等に制限はありますが、制限の範囲内であれば、出品者が自由につけることができるので、商品のデータの管理に役に立ちます。
上の画像でSKUの欄に振られた英数字がSKUです。ここに適切な情報を入力しておけば、商品管理に役立てることができるのです。
SKUに含めるべき内容
SKUに含める内容は自分で決めることができるので、商品管理に都合がいいように自分なりに決めてしまって構いません。ただ、最初は戸惑うかもしれませんから、基本的な入力情報についてご紹介します。以下のようなものになりますから、参考にしてください。
まず、仕入れ日を含めます。例えば、2020年2月5日に仕入れた商品なら、20200205といった感じになります。
次に、新品と中古の両方を扱っている出品者であれば、その区別も入れておくといいでしょう。例えば、新品ならN(NEW)、中古ならU(USED)といった具合です。
仕入先も入力しておくと、データを整理しやすくなります。ブックオフせどりをしている人ならBOとか、ヤマダ電機で家電品を仕入れたならYAといった具合です。
仕入れ価格も入力しておくと、利益計算をする際に便利です。
それぞれの項目の間は、「-」(ハイフン)や「_」(アンダーバー)、「.」(ドット)で繋ぎます。
上に挙げた例をまとめると、20200205-U-BO-1980となります。これで「2020年2月5日にブックオフで仕入れた中古品で、仕入れ価格は1980円」という内容がSKUに盛り込まれているということになるわけです。
このようにSKUに様々なデータを盛り込んでおくと何かと便利なのですが、欠点もあります。
普通にAmazonに出品していても、SKUは他人に知られることはありませんが、自分で発送をしている商品の場合、納品書には出品者SKUが記載されます。
先ほどの例で言えば、BOがブックオフであることは、分かる人には分かります。もし、SKUにそのままBOOKOFFと書いていたら間違いないですし、BOだけでもピンとくる人もいるでしょう。仕入れ値も分かってしまうかもしれません。
仕入先や仕入れ価格が明らかになることで、購入者からクレームが入る可能性がでてきます。
こういった可能性を減らすためには、2020B0205OU1980といったように、数字や記号の記載順を変えたりするのもいいかもしれません。また、ブックオフなどの仕入先を頭文字などで表記せずに、Xといったように暗号化してしまえば、バレることはなくなります。
出品者SKUを活用しよう
上の説明でご理解いただけたのではないかと思いますが、SKUに自分がすぐに確認したい情報を盛り込んでおくと、商品管理がかなり楽になります。
商品管理の方法としては、Excelで表を作成したり、「プライスター」のようなツールを使用したりしている人も多いと思います。
しかし、SKUの入力内容を工夫すれば、それだけでも商品管理はかなりのところまで可能ですし、Excelやツールを使う際にもSKUがあった方が便利です。
出品者SKUは、作業効率を上げるために使う
出品者SKUには、工夫次第で様々な情報を入れ込むことができます。入力する記号は半角英数で統一することをおすすめしますが、その場合でもかなりの情報を含めることができます。
先ほど挙げた新品と中古品の別の例を挙げましたが、様々な情報が記号化することによって入力可能になります。
ただし、色々な情報が入れられるからといって、自分の商品管理に必要のない情報まで入力すると、管理の手間がかかるだけで、むしろ効率を落としてしまいます。
自分にとって必要な情報を吟味して、作業効率を最大化できるように工夫してください。
出品者SKUに仕入れ値を入れて、簡単に利益計算をする
出品者SKUに仕入れ値を入れておくと、利益計算が簡単にできます。計算する際には、セラーセントラルで出力できる「期間別レポート」を使います。
期間別レポートを出力するために、まずセラーセントラルにログインして、レポート→ペイメントと選択しましょう。
「ペイメント」が開くと期間別レポートのタグがありますから、これを選択します。
「トランザクション」を選んで、必要な事項を入力したら、「レポートを生成」を押します。
実行内容が「進行中」になりますから、しばらく待ちましょう。表示が「ダウンロード」に変わったら、クリックします。
データがダウンロードされます。Excelなどの表計算ソフトを使って開きましょう。
データが開いたら、利益計算に必要のない行や列を削除します。「SKU」「数量」「合計」の3つの列のデータは残してください。なお、「合計」は「売上高」に相当します。
ここから、「仕入れ値」、「仕入れ合計」、「利益」、「利益率」を出していきます。
「仕入れ値」は、SKUに含めてあるので、それを転記します。これに「数量」を掛ければ、「仕入れ合計」になります。
「合計」から「仕入れ合計」を引いた額が「利益」です。「利益」を「合計」で割れば「利益率」が計算できます。
このようにSKUに仕入れ値を含めておくことで、利益率の計算が簡単にできました。「SKUに仕入れ値を入れておくと便利」だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
出品者SKUに入力すべき内容と、その理由
ここからは、出品者SKUに入力しておくと便利な内容と、その理由について書いておきます。
もっとも、SKUに多くの項目を盛り込み過ぎると入力に手間がかかるので、自分にとって必要だと思う項目を取捨選択した上で採用してください。
価格を見直す際にも重要な「仕入れ値」
先ほど利益計算のことを書きましたが、それ以外にもSKUに仕入れ値を含めておくと便利な点があります。
例えば、当初想定していたよりも商品の売れ行きが鈍く、値下げを検討する場合、仕入れ値がすぐに分かると非常に便利です。SKUに入れておかずに、購入時のレシートを探したりする羽目になれば、手間と時間が余計にかかります。
また、商品を追加で仕入れる場合も、前の仕入れ値と比較できますし、在庫の金額を計算する際にも仕入れ値を確認する必要があります。
このように、仕入れ値をSKUに入れておいて、すぐに確認できるようにすることには多くのメリットあります。
販売計画を立てるのにも役立つ「仕入れ日」
仕入れ日もSKUで確認できるようにしておくと便利なものの一つです。
仕入れ日が分かれば、どのくらいの期間を在庫として保有しているのか確認できます。在庫になっている期間が長ければ、値下げをするといった判断もできますし、かなりの長期間在庫になっているのなら、損を出してでも売り切ってしまった方が良い場合もあります。
また、次回は仕入れないといった判断もできます。販売計画を立てるためには、仕入れ日がすぐに把握できることが必要です。
商品販売後に、不良品のクレームを受けたような場合でも、いつ仕入れた商品であるかが分かれば、仕入れをしたときの納品書などを探すのが容易になります。
仕入れ時などに便利な「JANコード」
商品には、ASINというコードが付いていますが、これはAmazonが独自に付けているコードなので、他のサイトで仕入れを行うような場合には、基本的に使えません。
他のサイトで仕入れや販売を行っている場合、SKUにJANコードが含まれていると便利です。
商品特定に有効な「ASIN」
ASINは、販売する商品の特定に役立ちます。セラーセントラルからレポートを出力する場合などに、ASINがあると商品を間違えることなく特定できます。
特に扱う商品の点数が多い場合、SKUにASINが含まれていると、商品検索が容易になります。
食品を販売する場合は入れておきたい「賞味期限」
食品や飲料の場合は、賞味期限もSKUに含めておくと便利です。
いつまでに販売をしなければならないかを簡単に確認できるので、賞味期限が近くなってきた商品を値下げして売り切ったりといった判断ができるようになります。
次回の仕入れに便利な「仕入先」
仕入先をSKUに入れておけば、納品書などを確認しなくても、直ぐに仕入先が確認できるので、次回の仕入れに役立ちます。
在庫数の確認に便利な「仕入個数」
仕入れの個数をSKUに入れておけば、販売個数との差から在庫数が簡単に分かります。
ただし、SKUは原則として1商品に付き1種類しか付けることができないので、その商品を継続的に仕入れる場合は、個数をSKUに含めることはできません。
「新品・中古品の別」と中古品の「コンディション」
この点は既に指摘しましたが、新品と中古品を両方扱う人の場合は、新品と中古品がSKUでも区別できるようにしておくと便利です。
また、中古品の場合、商品のコンディションについてもSKUに含めるようにすると、「どのコンディションの商品が、いくらくらいで売れたのか」の確認が容易になって、次回以降の仕入れの参考になります。
担当者が分かる「スタッフ識別コード」
これは、ある程度以上の規模でAmazonの出品を行っている人向けのアドバイスです。
仕入作業や発送作業などを複数のスタッフが分担して行っている場合に、担当した人が分かるようにコードを振っておくと、何かトラブルがあったときに、原因究明に役立ちます。
発送作業を効率化する「棚番号」
AmazonのFBAを使わずに、自分で発送を行っている人の場合は、在庫の管理にもSKUが利用できます。
在庫の棚に番号を振って、その番号をSKUにも含めるようにすると、在庫商品の場所が簡単に分かって、発送作業を効率化できます。
出品者SKUを活用する上での注意点
この記事の最後は、出品者SKUを活用する上で注意しておきたいことについて、まとめてご説明します。
SKUに入力する内容は必要なものに絞る
先ほど、SKUに入力しておくと便利な項目について色々とご紹介しましたが、自分に不必要なものまで入力項目に含めてしまうと、入力や管理がかえって大変になります。
SKUに様々な情報を入力するのは作業を効率化するためですから、作業効率が上がるように、自分にとって必要なデータに絞り込んで入力するようにしてください。
SKUに入力できる文字数には制限がある
SKUに入力できるのは、半角英数で40字までです。全角文字も使用できないわけではありませんが、全角文字を使用すると入力できる文字数が少なくなります。
基本的には、半角英数で統一することをおすすめします。
情報の区切りに文字を使用するときは、1種類に統一する
自分が分かるのであれば、SKUは英数字の羅列でも構いません。しかし、見やすくするためには、情報の区切りに文字を入れた方がいいでしょう。
この場合に使う文字は、「.」(ドット)、「-」(ハイフン)、「_」(アンダーバー)が考えられますが、いずれか一つに統一するようにしてください。
SKUは、1商品につき1つ
この点も既に書きましたが、SKUは1商品につき1つが原則です。特に新品の場合は、複数のSKUを付けると規約違反になり、Amazonによる警告やアカウント停止になる可能性もあります。
ただし、中古品の場合は、同じ商品でもコンディションの違いがあるので、複数のSKUを付けても問題視されないようです。
SKUに入力している内容は、顧客にバレないようにする
特に仕入れ値をSKUに含めているような場合、記号の配列などを工夫して、顧客に仕入れ値がバレないようにしましょう。仕入場所についても同様です。
いわゆるせどりをしている人の場合は特に、「どこで、いくらで仕入れたか」が分かると、顧客に不快感を持たれる可能性があるからです。
まとめ
出品者SKUについて、便利な使い方を解説してきました。扱っている商品が少ない場合は、SKUを適当に付けていても大きな問題にはなりませんが、規模が大きくなってくると、SKUを活用しているか否かで作業効率が大きく変わってきます。
この記事を参考に、SKUを上手く活用して、Amazonでの出品作業を効率的に行えるようになってください。
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