副業としてネットショップを始めるにあたって、重要になるのが「仕入れ」です。
安定して商品を確保するためには、 仕入れの流れをしっかりと把握し、信頼できる仕入れ先を探す必要があるのです。
そこで今回は、ネットショップの仕入れに関する知識や、仕入れ先の探し方などについてくわしくご紹介します。
ネットショップの仕入れに関する基礎知識
副業でネットショップを運営する場合、安定して商品を仕入れることが重要です。そのために、まずはネットショップの仕入れに関する知識を増やしましょう。
仕入れを行う上で押さえておきたいポイントは以下の3つです。
「ネットショップの仕入れから販売までの流れ」
「仕入れ先(メーカー・問屋・商社)」
「卸値・単位・支払方法」
それでは、それぞれくわしくご紹介しましょう。
ネットショップの仕入れから販売までの流れ
最初に、ネットショップの仕入れから販売までの流れを確認しましょう。
1.販売する商品を決める
まずはネットショップで販売したい商品を決めます。その際、「誰に」「どのように」売るのかというコンセプトを明確にしておくと、仕入れる商品が絞りやすくなります。
2.ネットショップを開業する
「BASE(ベイス)」など、ネットショップ作成サービスを利用すれば簡単に作ることができます。
3.仕入れ先を探す
仕入れたい商品のメーカーなどを探します。個人のネットショップなら、インターネットの「仕入れサイト」を利用するのが簡単なのでおすすめです。
4. 商品を仕入れる
仕入れ先に商品を発注します。
5.仕入れた商品を販売する
仕入れた商品を自分のネットショップで販売します。
以上がネットショップにおける仕入れから販売までの流れになります。
仕入れ先(メーカー・問屋・商社)
次に押さえておくべきポイントは、「仕入れ先」に関する知識です。
一般的に仕入先と言えば、「メーカー」「問屋」「商社」の3つがあります。ひとつずつご紹介しましょう。
【メーカー】
メーカーとは、その名の通り、商品を製造する個人や企業のことです。販売まで行うメーカーもありますが、一般的には問屋を仲介することが多くなっています。メーカーなら在庫が豊富なので、安定した仕入れを確保できます。
【問屋】
問屋とは、メーカーから商品を買い付け、小売業者へ販売する業者のことです。卸業(おろしぎょう)とも言われます。現在では、インターネット上の「ネット問屋」「ネット卸」と呼ばれるサイトも数多くあります。
【商社】
商社は、メーカーから商品を調達・販売する会社です。輸出入なども行います。伊藤忠や三菱商事など幅広い商品を扱う「総合商社」と、ある特定の商品を扱う「専門商社」があります。
個人のネットショップ運営者は、「ネット問屋」「ネット卸」を仕入れ先としてよく利用しています。
卸値・単位・支払方法
最後に、商品を仕入れる際の「卸値・単位・支払い方法」について確認しましょう。
【卸値(掛率)】
卸値(掛率)とは、定価に対する卸値の割合のことです。「定価の何割」で仕入れたのかという意味で、「○%」または「〇掛け」と表現されます。
たとえば、定価10,000円に対して卸値が「50%」(5掛け)なら5,000円、「40%」(4掛け)なら4,000円になります。同じ商品でも、メーカーによって掛率は異なります。
【単位】(ロット)
単位(ロット)とは、「製造・販売の単位」のことです。たとえば、「1ケース」「1ダース」「1パレット」「1カートン」などがあります。メーカーや問屋はほとんどの場合がロットによる発注ですので、必ず確認しましょう。
【支払い方法】
仕入れの際の支払い方法には、「現金」「掛け売り(1ヶ月分まとめて後払い)」「カード決済」など、さまざまな支払い方法があります。また、保証金のように仕入れ代金を前もって預けておく「デポジット」という取引方法もあります。自分のネットショップに合った支払い方法を利用しましょう。
お答えします!初めての仕入れに関する疑問
先ほど、ネットショップの仕入れに関する基本的な知識を確認しました。でも、初めて仕入れを行うとなると、やはり不安はつきものですよね。
そこで、初めての仕入れのときに感じるみなさんの「疑問」にお答えしたいと思います。ぜひ参考にしてくださいね。
本当に個人に卸してくれるの?
個人のネットショップ運営者が初めて仕入れを行う時に感じるのが、「本当に個人に卸してくれるの?」という疑問です。
その答えは「YES」です。
個人でも取引してくれるメーカーや問屋は数多くありますので、開拓したい仕入れ先へ交渉してみましょう。
しかし、先ほども言いましたが、メーカーや問屋は「大量仕入れ」を基本としている場合が多く、始めたばかりのネットショップが直接取引するのは難しい場合もあります。さらに、最初から個人ショップとの取引をしないという仕入れ先もありますので注意しましょう。
仕入れ先との交渉はどうすればいいの?
仕入れ先との交渉なんて、なんだか難しそうですよね。でも仕入れ交渉は、メーカーや問屋側にとっても売上につながる重要なものです。そのため、「仕入れ先のためにもなる」という思いを持って臆することなく臨みましょう。
しかし、いきなり電話を掛けて交渉を持ちかけるのは難しいですし、仕入れ先によっては迷惑に感じる場合もあります。そこで、まずはメールによる問い合わせや、商品カタログの送付のお願いから始めると良いでしょう。
仕入れたものは全部売らなければダメなの?
「仕入れたものをすべて売らなければ、次回は卸してもらえないかも…」と不安に感じる方がいます。
でも大丈夫です。
「仕入れたものは必ず売らなければいけない」という義務やルールはありませんし、売れなくてもメーカー側は損をするわけではないので、気にする必要はありません。
しかし、メーカー側は「支払い能力があるお店なのか」ということは常に気にかけていますので、全く売れない状態が続くとショップの信用にかかわってきます。そのため売上を伸ばす努力は常に必要です。
販売実績がないと仕入れは難しい?
販売実績は、あなたのショップの信用度を表すものです。そのため、販売実績があるお店のほうが、直接メーカーに仕入れを申し込んでも成功する確率は高くなります。
しかし、販売実績がなくても仕入れができるメーカーや問屋も数多くあります。特にインターネット上の問屋や卸サイトでは初心者でも簡単に仕入れることができます。
このネット問屋などで販売実績を作り、その後、気になっているメーカーと直接仕入れ交渉を行うという方法もありますので、あきらめずに挑戦しましょう。
副業でネットショップを始めるメリット4点
副業でネットショップを始めることには以下の4点のメリットがあります。
- 空き時間を活用できる
- 趣味や得意を活かせる
- スキルアップに繋がる
- 独立もできる
次の項目から一つずつ詳しく話していきます。
空き時間を活用できる
昨今ではテレワークやおうち時間が拡大し、本業以外の副業を持つ人も増えています。副業の中でもネットショップ運営はパソコン一台で始める事ができ、通勤時間や休日のちょっとした時間を活用すればコツコツと収益を伸ばすことが可能です。
通勤時間に商品登録やSNSの投稿をし、退勤後や休日に発送作業やショップの改善をするなど、一週間のルーティンに業務を組み込むこともできます。
趣味や得意を活かせる
趣味や得意を活かしたネットショップを開くこともできます。
ベターなところで言えば裁縫やDIYなどのものづくりが得意なら、作ったものを販売すれば収益を上げられます。こういったスキルがなくても、例えば洋楽が好きなら人気のアーティストを調べCDを販売したり、服が好きなら流行りそうな服を販売したりできます。
他の副業に比べ、ネットショップは趣味や得意を活かしやすいと言えます。
スキルアップにも繋がる
モノを仕入れて売るのはビジネスの基本です。また、何が売れそうなのか、どういった工夫で売上が上がるのかなども考えなければなりません。ネットショップ運営ではこういったビジネススキルが身につきます。
副業のネットショップ運営で学んだことを本業に活かせば、さらなるキャリアアップも夢ではありません。
独立もできる
ネットショップが上手く回りだせば事業規模が大きくなっていきます。したがって収入も増えるので、副業の収入が安定すれば本業化して独立することも可能です。
上手くいっているネットショップ運営を専業にすれば、さらに事業が大きくなりアーリーリタイアや起業も夢ではなくなってきます。
副業でネットショップ行うデメリット5点
ここまでネットショップ運営のメリットを話してきましたが、副業で行うネットショップにはメリットだけではなくデメリットも存在します。
考えられるデメリットは以下の5点です。
- 体調を損ないやすい
- 利益が出るまで時間がかかる
- やる気の維持が難しい
- 会社に副業がバレる可能性がある
- 住所の公開をしなければならない
次の項目からそのデメリットを話していきたいと思います。
体調を損ないやすい
本業の他に副業をすると、その分趣味に使ったり身体を休めたりする時間が減少し、働き詰めになるため体や心を壊しやすくなります。
副業を始める前に、体や心を壊さない範囲でどれくらい働けるかのバランスを考えましょう。
利益が出るまでに時間がかかる
個人のネットショップでいきなり利益が出るなんてことはまずありません。
SNSでショップの知名度をコツコツと上げていき、来てくれたお客さんにいい商品を売って、丁寧な対応をしてリピーターを獲得し、口コミで広がっていってやっと利益が出てきます。少なくとも1年はかかると思っておくべきです。
そのためにはまず市場にい続ける必要があります。少資本で始めて、運営コストも少なく抑え、ショップを長く続けられるようにしましょう。
やる気の維持が難しい
やろうと決めたことが三日坊主に終わってしまった経験、皆さんにもあるのではないでしょうか?ネットショップに限らず、独りでの副業において大きな壁はやる気の維持です。
会社の仕事のようにやらなければ怒られることもなく、評価が下がることもありませんので、どうしてもサボりたくなってしまいます。
独りでやる気を維持できないのなら、仲間を作ったりメンターを探したりするのも手です。そのためにはセミナーや交流会に参加するのがいいでしょう。また、人と交流することで、ノウハウや業界情報の交換もできます。
会社に副業がバレる可能性がある
最近では企業でも副業容認の動きが広がっており、厚生労働省も2018年1月に「モデル就業規則」の改正に伴い、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の策定をしました。
しかし、まだ副業禁止の企業も少なからずあり、表向きは副業を容認していても、実際に副業をしているといい顔をしないという社風がある会社も存在します。就業規則の確認も必要ですが、不文律的な社風に関しては確認のしようがありません。そうすると、「会社にバレずに副業をしたい」と思う方もいることでしょう。
会社に副業がバレるのは大体住民税と所得税の納税の際です。
所得が20万以下だと確定申告の必要がないといいますがこれは誤りです。所得が20万以下だと納めなくて良いのは所得税のみで住民税は別の扱いとなっています。すると、税務署から住民税の督促が会社に行きバレてしまうというわけです。
副業による所得が少しでもあれば確定申告はしましょう。その際に忘れてはならないのが「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」という項目です。ここを「特別徴収(給料天引き)」ではなく「自分で納付」を選択してください。
こうすれば、会社に住民税の請求が行かないので、納税の際にバレるリスクを無くすことができます。後は自分から言わない限り、会社にはまずバレません。
住所の公開をしなければならない
ネットショップを開業する上で絶対に避けられないのが住所の公開です。これは特定商取引法という法律で定められています。
ネットショップは実店舗と比較すると消費者トラブルが多く、消費者保護の観点からネットショップは特定商取引法の表示をしなければなりません。例えばAmazonでも以下のように特定商取引法の表示をしています。
記載がない場合はお客様からの信頼を損ねるだけでなく、クレジットカードなどの決済の審査が通らない可能性もあります。
どうしても住所を公開したくない場合は、貸事務所やバーチャルオフィスを利用しそこを事業所とすることで、自分の住所を公開しなくて済みます。
副業でネットショップ始める前にやるべき準備5つ
ネットショップを始める前に準備が必要です。絶対に必要な最低限のことは以下の5つです。
- 商品のジャンルを選ぶ
- ショップのコンセプトを決める
- ショップの名前をつける
- 出店方法を考える
- 税務署に開業届を出す
次の項目からそれぞれについて話していきます。
商品のジャンルを選ぶ
まず、そのショップで「何を売るのか」を決めます。売るものによって販売戦略も手続き上必要な書類も変わってくるので一番先に決めましょう。
特にオリジナル商品はハンドメイドのものを売るのか、外注する場合はグッズ作成サービスを使うのか、工場に直接発注するのかなど決めることは多岐に渡ります。まずは小さく始めるのが長く続けるコツです。
ショップのコンセプトを決める
「何を売るのか」が決まったら次は「誰に売るのか」と「どんな価値を提供するのか」を決めます。そこでショップのコンセプトを決めましょう。
以下のようなコンセプトだけでは不十分です。
「男性」をターゲットとし、「洋楽のCD」を販売する。
これだけでは抽象的で、実際に誰に向けてどんな価値を提供しているのかが不明瞭です。
コンセプトは最低でもこれくらい掘り下げましょう。
「若い頃に洋楽が好きだった40~60代くらいの男性」をターゲットにし、「70年代~80年代に流行った洋楽のロックのCD」を販売する。
さっきよりもぐっとイメージしやすくなったかと思います。競合がいる場合にはどこをどう差別化するかを考え、さらにブラッシュアップしていきましょう。
ショップの名前をつける
コンセプトが決まったら次はショップのイメージに合う名前を考えます。もちろん好きな名前をつけるのがいいのですが、以下の3点に気をつけるとより良い名前になります。
- 一般的な言葉ではなくオリジナルの名前か
- シンプルで覚えやすいか
- 記号は使っていないか
1.一般的な言葉ではなくオリジナルの名前か
名前は一般的な言葉よりもできるだけオリジナルの名前が良いです。
例えば「花」に関連する名前にするとして、「花」や「フラワー」だけでは一般に存在する単語なので、世間に認知してもらいづらく、名前で検索しても見つけるのが難しくなってしまいます。
2.シンプルで覚えやすいか
名前があまり複雑でも覚えてもらいづらくなります。名前が長いのはもちろん、あまり馴染みのない単語だったり、英語の綴りが難しかったりしてもいけません。できるだけシンプルで親しみやすい名前にしましょう。
3.記号は使っていないか
♪や☆といった記号は可愛く親しみやすいですが、ショップが安っぽく見えてしまう上、検索順位的にも評価されづらくなってしまいます。環境によっては文字化けする記号もあるので、よほど思い入れがない限り記号は避けるべきです。
落とし穴になりうるのが「・」(中黒や中点と呼ばれる記号)です。全角ではあまり問題ありませんが、半角で使うと文字化けすることがあります。これも記号扱いになるのであまり使わないほうがいいでしょう。
出店方法を考える
「売るもの」「コンセプト」「名前」がある程度決まったら次は出店方法を考えてみます。考えられる選択肢は主に3つです。
- ECモール
- 自分のサイト
- ネットショップ作成サービス
ECモール
まず考えられるのがECモールです。ECモールとは様々なネットショップが集まったインターネット上のショッピングモールのことをいいます。楽天やAmazonがこれにあたります。
ECモールの一番のメリットは集客力です。ECモールの多くは大型通販サイトなので、毎日多くのユーザーに利用されています。
しかし、その分同じ商品を出品している競合との価格競争に巻き込まれやすく、最安値で出品できないと買われることはほぼない上、ECモールに出店料や手数料を取られるので利益率が落ちてしまいがちです。
自分のサイト
次に考えられるのが自分のサイトでネットショップを開くことです。自分でネットショップを構築すればECモール特有のデメリットを回避することもできます。また、ショップ名を覚えてもらいやすくなるため、自分のショップのファンを獲得することも可能です。
しかし、自分でショップを構築するのは実店舗で例えるとすれば、土地探しから店舗の設計まで自分でするようなものです。サーバーを借りる、プログラミングをしてサイトを作る、セキュリティ対策をするなど、やることは膨大で知識を要します。コストや手間などを考えると玄人向きの方法です。
ネットショップ作成サービス
最近増えているのがネットショップ作成サービスです。代表的なものにはBASE(ベイス)ECモールに比べ手数料も少なく、1から自分で作るよりも手軽にネットショップを作ることができます。初心者の場合はまずここから始めるのがいいでしょう。
税務署に開業届を出す
最後に所轄の税務署に開業届を一ヶ月以内に出しましょう。これは開業後にするべきことですが絶対に忘れてはなりません。運営規模の大小に関わらず、ネットショップを開業したら提出が必要です。
開業届はお店の名前での銀行口座開設や、給付金の申請、保険の加入などでも写しの提出を求められる機会があります。
仕入れ先を探す時のコツとは?
ライバルたちとの差別化を図るためには、豊富に商品を仕入れられるメーカーや問屋を探す必要があります。そんな仕入れ先を探すときのコツをご紹介しましょう。
展示会で仕入れ先を探す
メーカーと言えば大企業をイメージするかもしれませんが、決してそのような会社だけではありません。 たとえば、野菜などを作る「農家さん」もメーカーです。卸す前の商品を作っていれば、個人でもメーカーに該当するのです。
こうした個人や小規模のメーカーから直接商品を仕入れるようにすれば、かなりのコストカットに繋がります。メーカー側も、問屋を挟まずコンスタントに商品を購入してくれるのであれば、直接取引したいと考えるはずです。
まずはそのようなメーカーが定期的に行っているギフトショーなどの「商品の展示会」に足を運んで直接交渉してみましょう。実際にメーカー側と交渉してコネクションができれば、独自の仕入れルートとなってくれることでしょう。
小売りからの仕入れは避ける
「小売から仕入れて小売として販売する」
ネット転売は簡単にできそうなイメージがあるので、初めてネットショップを始める人はこの転売手法から始める人も多いですよね。
でも、小売りからの仕入れは利幅が少ないため、なかなか稼ぐことができません。小売りからの仕入れは、時間をかけて商品のリサーチを徹底するなどしない限り、なかなか利益に結び付かないのです。そのため、副業としてネットショップを始めるのであれば、この方法は避けた方が無難でしょう。
あきらめずに良い仕入れ先を開拓し続ける
良い仕入れ先を探すためには、常に開拓の努力をすることが必要です。
問い合わせをしても良い条件のメーカーが見つからなかったり、断られたりすることもあるでしょう。しかし、たとえ1社でも良い条件での仕入れ先が見つかれば、ビジネスの成功につながる可能性があります。そのため、ポジティブな気持ちで探すことが重要です。
また、簡単に仕入れができるメーカーは多くの競合者を抱えているため、価格競争が起こりやすく、利益が出にくい場合もあります。
そのため、長期的な観点から自分のネットショップに合った仕入れ先を探し続けることが大切なのです。
インターネットを利用して仕入れ先を探す
副業のネットショップで良い仕入れ先を探すには、やはりインターネットを利用するのが最も効率的でしょう。「ネットショップ 卸問屋」や「ネットショップ 仕入れ先」などと打ち込むだけで、数多くの卸サイトがヒットします。
インターネット上なら、少数ロットから販売してくれる仕入れ先など、あなたのネットショップの条件に合った仕入れ先を手軽に探すことができますので、ぜひ活用しましょう。
インターネットを利用した具体的な仕入れ方法のご紹介
インターネットを利用すれば、効率的に良い仕入れ先を探すことが可能です。その具体的な方法をご紹介しましょう。
ネット卸サイトを利用する
インターネット上には仕入れ専用の仕入れサイト(卸サイト)があります。
副業として初めてネットショップを開業する場合、まだ実績がないので直接メーカーと交渉するのはなかなか難しい状況です。しかし、そんな場合でもネット卸サイトなら簡単に仕入れができるのです。
おすすめのネット卸サイトは以下の3つです。
「NETSEA(ネッシー)」
「卸の達人」
「トップホール」
くわしくご紹介しましょう。
ネッシーは、日本最大級のWEB卸売り・仕入れサイトです。約5,000社のサプライヤーが170万種類以上の商材を掲載しています。取り扱う商品も食品、アパレル、ファッション雑貨、美容・健康商品、家具・インテリア用品など幅広く、会員登録も無料ですので、自分が仕入れたい商品を必ず見つけられますよ!
【卸の達人】
卸の達人は、普通のサイトでは取り扱っていないようなマニアックな商品を数多く扱う卸問屋サイトです。特にダイエット・美容・健康商品に強く、ニッチな副業ネットショップを始める人におすすめの仕入れ先です。もちろん会員登録は無料です。
TOPWHOLE(トップホール)は、卸価格で買えるファッション通販サイトです。ワンピース、トップス、パンツ、アクセサリーなどのトレンドのファッションアイテムがプチプラで購入できます。アパレル系副業ネットショップをお考えの方には特におすすめです。
さらに、上記のサイトは比較的審査基準がゆるやかで、登録手順も簡単です。副業でネットショップを開業するのであれば、これらのサイトに登録しておきましょう。
ドロップシッピングを利用する
ドロップシッピング(=Drop Shipping)は、「直送」という意味です。つまり、自分で商品の仕入れをしなくても、ドロップシップサイトがお客様に直送してくれるシステムのことです。
その方法は、まずドロップシッピングサイトにある商品から好きなものを選んで、自分のネットショップで販売します。
次に、商品が売れたらドロップシッピングサイトに連絡します。すると、サイト側がメーカーや卸業者に連絡を取り、直接購入者の元に発送してくれるのです。報酬は、商品の売却代金から仕入れの料金を引いた額になります。
本来なら、商品の仕入れだけでなく、(注文が入れば)梱包と発送の手続きも自分で行わなければなりませんが、ドロップシッピングならそんな手間が一切かかりません。
しかも、先に商品が売れてから仕入れを行うことになるので、在庫を抱えずにすみます。赤字リスクを抑えた仕入れ方法として人気があるのです。
現在、多くのドロップシッピングサイトがありますが、特におすすめなのが「TopSeller(トップセラー)」です。
約30万点の豊富なアイテムの中から、好きな商品を在庫リスクなしで仕入れることができます。お試しプランは永年月額無料、有料プランも商品の掲載数に応じて選択することができますので、初心者の方でも安心して始められますよ。
オークション・フリマ・海外マーケットプレイスを利用する
オークション・フリマ・海外マーケットプレイスなどのサイトを利用した仕入れ方法は、転売、せどりなどのスモールビジネスでよく行われます。小売りからの仕入れなので利益があまり望めないことや、実際に手元に届いてみないと商品状態が確認できないというリスクはありますが、驚くような掘り出し物が手に入る場合もあります。
おすすめのオークション・フリマ・海外マーケットプレイスは以下の通りです。
【国内ネットオークション・フリマサイト】
ヤフオク!・・・国内最大級のオークションサイト
モバオク!・・・携帯、スマホ向けのオークションサイト
メルカリ・・・国内最大級のフリマアプリ
ラクマ・・・楽天市場が運営するフリマアプリ
【海外マーケットプレイス・オークション】
eBay(アメリカ)・・・世界最大級のオークションサイト
Amazon(アメリカ)・・・輸入転売の定番サイト
AliExpress(中国)・・・アリババが運営する海外向けの通販サイト
海外のクラウドファンディングで仕入れる
クラウドファンディングの中には先行販売型のクラウドファンディングもあります。海外のクラウドファンディングで日本にまだ上陸していない商品を仕入れて売れば、利益を見込めます。
Kickstarter(キックスターター)や、indiegogo(インディーゴーゴー)は国内でも有名なサービスで、世界的にも人気のクラウドファンディングサイトです。その分多くのプロジェクトが存在するので、日本でも流行りそうなものを探してみましょう。
受注生産サービスを利用する
受注生産サービスとは、商品が売れた場合にのみ製造して消費者に直接配送してくれるサービスのことです。
たとえばTシャツなどを販売する場合、あらかじめデザインだけ登録し、売れた場合にのみ製造することになります。この方法であれば、在庫を持つ必要がありません。
ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」内のアプリ「pixivFACTORY(ピクシブファクトリー)」を利用すれば、受注生産ができますよ。
自分でできる!個人で仕入れ商品を確保する方法
メーカーや問屋から商品を仕入れるのが難しい…という方は、自分で仕入れ商品を確保する方法があります。ぜひ挑戦してみてくださいね!
自分のハンドメイド作品を販売する
モノ作りが得意な方は、自分でハンドメイド作品を作って販売する方法はいかがですか?
アクセサリーやネイルチップ、服やバッグ、自家製スイーツなど、自分で手作りできるものであれば、安定して商品を確保できます。また、商品サイズが小さく管理しやすいため、発送にかかる費用も安く抑えることができます。さらに、オーダーメイドを受け付ければ、より単価を上げることもできますよ。
おすすめのハンドメイドマーケットサイトをご紹介します。
国内最大級のハンドメイド通販サイトです。圧倒的な知名度により高い集客力が見込めるので、初めての方でも安心です。
ナチュラルな雰囲気のハンドメイドサイトです。リアル店舗の展開も盛んに行っているマーケットです。
アクセサリーのハンドメイドサイトです。受注生産も受け付けています。
デジタルコンテンツを制作する
イラスト、音楽、写真、小説、ゲームソフトなど、自分の得意ジャンルをデジタルコンテンツとして制作して販売する方法です。ビジネス、美容、ダイエット、占い、などの知的ノウハウを販売することもできます。
身近にあるものを販売する
身近にあるものでも、需要さえあれば商品として販売することができます。
たとえば、「流木」はインテリアやアート作品として人気が高く、意外なところでは「トイレットペーパーの芯」なども小学生の工作用として需要があります。
どんな商品に需要があるのか常にアンテナを張り、リサーチを重ねておくことがビジネスチャンスにつながるのです。
リサイクルショップで仕入れる
リサイクルショップを利用すれば、電化製品、ファッション、生活雑貨、書籍、おもちゃ、フィギュアまで幅広い商材を仕入れることができます。しかし、売れ筋の商品を見つけるには、確かな商品知識とマーケットのリサーチが必要です。
セット販売する
アニメのフィギュアなど、シリーズ化されている人気アイテムをリサイクルショップなどで単体購入し、シリーズをコンプリートしてセット販売するという方法もあります。単体では価値が低くても、セットで販売すれば高く売れることがあるのです。
また、商品をリメイクしたり、故障している商品を修理するなど、アイデア次第で仕入れの幅をぐんと広げることができます。
需要を読んで安く仕入れて高く売る
これは物販の基本とも言えることですが、需要を読んで安く仕入れて高く売れば利益を上げることができます。
例えば、おもちゃやゲームはものにもよりますが、夏休み終わりの秋口には需要が少なくなりますが、クリスマスやお正月シーズンには需要が上がる商品です。需要がなくなる時期に仕入れて、需要が上がる時期に売れば利益が出ます。
限定商品や受注生産のフィギュアなども同様ですが、先に紹介したおもちゃやゲームに比べて価格の変動が長期です。購入してから数年間保管し、需要が上がったタイミングで売れば利益を上げられます。
しかし、この方法は「需要」という不確定要素を読む必要があるので比較的リスクの高い手法です。その分、成功すれば大きな利益が見込めます。
副業ネットショップの仕入れ先を探すには努力が必要
今回は、副業でネットショップを開業する際の仕入れ方法についてご紹介しました。
自分のネットショップに合った仕入れ先を探すには、努力が必要です。仕入れサイトを利用したり、個人でもできる仕入れ方法を考えたりと、経験と実績を積むうちに、だんだんと良い仕入れ先が増えていくでしょう。
ぜひ、今回ご紹介した方法を参考にして、あなたのお店に合った仕入れ先を開拓し、安定した仕入れを確保してくださいね。