AliExpressでシンガポール発送の商品を注文したときの注意点とは?

中国でも最大手のECサイトのひとつであるAliExpressですが、海外通販サイトでは発送場所や経由先によって配送日数に大きく差が出ます。特にシンガポールからの発送や経由になると、ショップの発送から商品の受け取りまで1か月以上掛かることも珍しくありません。

そこで今回は、シンガポール発送&経由の荷物を注文したときに実際に掛かった日数や、荷物の追跡方法についてお伝えします。

目次

AliExpressの発送方法について【Standard Shipping】

AliExpressで商品を注文する際には、殆どの場合で配送方法や配送業者の指定を行います。いくつかの配送方法がありますが、AliExpressの通常配送にあたるのが「AliExpress Standard Shipping」です。

この配送方法では、Alibabaがショップと購入者との間に入って最適な配送業者を選ぶ配送方法となります。そのため配送料金が無料か、有料でも非常に安い金額での配送が可能になっているのです。

AlibabaはAliExpressを運営している企業で、配送事業にあたるロジスティックスをはじめとして、小売事業や卸事業、デジタルマーケティングなど幅広い事業展開を行っています。

AliExpress Standard Shippingの配送料について

先ほども少し触れたAliExpress Standard Shippingの配送料金ですが、無料ではない場合の具体的な料金についてもご紹介します。無料ではないケースでも、殆どが100円から200円程度の非常に安価な配送料金となることが多いです。日本郵便をはじめとする海外配送では、安くても500~800円ほどは掛かることが多いので、かなりお得な配送方法となっています。

しかしながら、郵送日数は最低でも2週間以上は掛かると考えておきましょう。長いと1か月半ほど掛かることもありますので、AliExpress Standard Shippingは急ぎでない場合に使うのがおすすめです。

なぜシンガポール経由になるのか?

シンガポール経由になる理由としては、一番は配送コストを抑えるためです。

商品の流れは≪ショップ→物流企業→オフィシャルの郵便機関→日本≫となりますので、ショップとしては配送コストが安めの「追跡サービス」が付かない通常配送を選ぶ傾向にあります。そして中国のECサイトであるAliExpressでは、国内配送で安い民間物流企業を使って配送を頼むことが多いです。

そして荷物が海外へ輸送される際は、各国のオフィシャルな郵便局・郵便機関に荷物を引き渡すことになります。この際に、民間物流企業も配送コストを抑えるために出来るだけ安いルートを探して配送手配を行います。そうなると中国や香港の郵便機関より安い台湾やシンガポールの郵便機関に荷物が引き渡されることになるため、AliExpressで注文した商品がシンガポールを経由することになるのです。

ただどのショップに注文したらどの配送会社を使うことになるのか、といったことは分かりませんし、その配送会社がシンガポールの郵便機関を選ぶかも分かりません。そのため注文時点でシンガポール経由になるかを知る方法はありませんが、AliExpressの中でも最も安いAliExpress Standard Shippingを配送方法として選ぶとシンガポール経由になる可能性が高まります。

シンガポールの郵便機関の状況は?

商品の追跡情報から、現在のシンガポール郵便の配送状況を見ていきましょう。下記画面は、日本とシンガポールの郵便機関の追跡画面となっています。

9月初旬にシンガポールから荷物が出国しましたが、日本国内に入ったのは10月初旬でした。商品が国内に届くまで1ヵ月以上掛かっている上に、その期間内に荷物がどういった状況だったのか追跡情報からは全く分かりません。

ちなみにシンガポール郵便の公式ホームページでは、下記画像のように遅延について告知されていますが、荷物がどこを通過しているのかや、どこで留まっているのかは不明です。

海外通販を頻繁に利用していたり、国際郵便の手続きをよく行う人であれば、こういった事態には慣れているかと思います。しかし慣れていないと荷物の紛失やトラブルなどを想像して不安になってしまう人もいることでしょう。

追跡情報に出ていない以上、現在の荷物の状況を把握することは難しいですが、大幅に遅延する理由について次の項目で解説します。

シンガポール郵便が大幅に遅延する理由は?

これだけシンガポール経由での配送が遅れているのは、コロナウィルスの影響が大きいです。これまでは2週間~20日程度で配送されていたのですが、1か月も掛かっているのはコロナの影響で航空便の数が大幅に減らされているためです。そのため航空便に載せられない荷物については船便で送るしか方法がないのです。

こういった事情は追跡サービスなどでは表示されませんので、国際配送の事情を知らなければ分からないままですよね。航空便と違って船便は非常に時間が掛かりますので、1か月前後は時間が掛かるものだと考えておきましょう。

シンガポール郵便の追跡方法とは?

シンガポールを経由して荷物が送られてくる場合には、荷物の追跡方法が2通りあります。ひとつはシンガポールや日本の郵便機関の公式サイトでの追跡、もうひとつは17TRACKのような海外の配送会社の追跡が出来るサイトからの検索です。

簡単なのは海外配送の追跡が出来るサイトを使うことなのですが、追跡情報の反映スピードではシンガポール郵便の公式サイトから追跡するのが一番正確なので、まずはそちらの追跡方法についてご紹介します。

シンガポール郵便の公式サイト

まずは、シンガポール郵便の公式サイトへアクセスしましょう。

使い方は非常に簡単で、下記画像のようにサイトにアクセスすると右側に黒いメニューがありますので、そちらの【Track Items】を選択してください。そちらに追跡番号を入れて【Check Item Status】を押せば追跡が出来ます。

上記の通り検索をしても、追跡情報が出てこないケースという場合があります。この場合は発送場所や経由場所の影響で追跡情報の反映が遅れている可能性があります。AliExpressで注文すると中国から発送されていることが殆どですので、AliExpressでよく使われている中国の配送会社【4PX】のサイトから検索してみましょう。追跡情報が反映されていることがあります。

上記の画像のように、【Our Services】のボックスの【TRACKING】を選択して、検索ボックスに追跡番号を入力してください。【Track】を押せば検索結果が見られるようになっています。

日本郵便の公式サイト

次に日本郵便の公式サイトから追跡する方法をご紹介します。下記画像が日本郵便の検索画面となっていますので、URLからアクセスしてボックスに追跡番号を入力しましょう。

基本的には海外の配送状況が反映されるまでに時間が掛かるものだと考えておきましょう。最低でも数日、最長で1か月以上掛かることもありますので、上記でご紹介した通りまずはシンガポール郵便の公式サイトなどから検索してみてください。

シンガポール郵便を経由する荷物が届かないときはどうしたら良い?

ここまでシンガポール郵便を経由する荷物の追跡方法などをご紹介してきましたが、海外配送では荷物が届かなかったり、大幅に遅れて紛失の懸念が過ったりするケースは珍しくありません。そこでそういった場合における対応方法についてもお伝えします。

①追跡サービスを使う

これまでにも説明をしてきましたが、まずは追跡サービスを使って荷物の配送状況を確認しましょう。シンガポール郵便や4PXなど海外の公式サイトは反映スピードが速いので、日本郵便よりもまず先に上記2つのサイトから検索をしてみてください。

追跡サービスでは荷物の通過エリアや国際状況によっては、そもそも追跡が出来ない場合もあります。そうすると日本に到着してから追跡情報が初めて反映されるということも珍しくありませんので、あまり焦り過ぎないでください。

②荷物が発送される前に通知が届いているケース

追跡サービスに荷物が反映されていない場合には、注文先のショップが荷物を発送する前にもかかわらず、「荷物が発送されました」と追跡番号の通知が行われているケースも考えられます。

例えば荷物の送り状(伝票)を発行した際に、荷物の発送手続きはしていないけど追跡番号をお知らせするメールを先に送ってしまったケースなどです。中国のECサイトでは、伝票を発行すると自動的に上記のようなメールが送られるシステムになっていることがあります。加えて日本と違って海外は少しラフなところがあるので、「発送しました」とだけ連絡をして荷物はショップに置いたままということも決して珍しくはありません。

そういった状況でも、殆どの場合はきちんと発送をしてくれるので安心してください。

③ショップに問い合わせしよう

待ってみたけれどどうしても届かないケースというのも勿論あります。そう言った場合には、AliExpressのサービスを使ってショップに問い合わせてみましょう。商品の購入ページなどからショップへメッセージを送ることが出来るようになってます。

しっかりしているショップなら、荷物が届かないことを伝えれば荷物の状況をしっかり確認して返事をくれますので返事を待ちましょう。こちらも返事が来るまでは3~5日ほどは気長に待ってください。また悪質なショップの場合は適当な返事しかくれないこともありますので、そういったショップに当たってしまった場合にはAliExpress経由で再発送や返品の申し立てを行います。

④国際書留郵便は曜日に気を付けよう

配送方法にも種類がいろいろありますが、国際書留郵便を使っている場合には土日祝の対応は殆どしていません。そうすると荷物が日本に到着していても、配送状況に反映されなくなってしまいます。もし配送状況の反映がされていないと気付いたのが土日祝の場合には、平日になるまで待ってみてください。それでも反映されない場合にはショップに問い合わせしましょう。

⑤日本郵便に調査依頼をしよう

商品が届かない場合には、日本郵便に荷物がどこにあるのかを調査してもらうことが出来ます。ネットからでもお申込みが出来ますので、こちらの公式サイトから荷物の調査の依頼を行ってください。

差出人や依頼人、郵便物などの情報を入力すれば調査依頼完了です。ただ調査依頼が完了するまでは1か月ほど掛かることもありますので、こちらも気長に待ってみてください。

⑥海外と日本の違いを考慮しよう

日本の配送では遅延や配送事故などが起きることは滅多にありませんが、海外においては日常茶飯事です。ショップも日本と違って土日祝が休みのところも多いですし、ロングバケーションを取っていることも当然あります。

そのためメッセージのレスポンスや発送手続きに掛かる時間・配送日数など、日本の配送状況と全く違うことを理解して海外通販を利用しましょう。

早く届けてほしい場合にはどうしたらよい?

それでは早く届けてほしい場合にどうしたら良いのか、AliExpressで選べる配送方法についてご紹介します。加えて商品がどうしても届かない場合の対応方法についても見ていきましょう。

EMSやDHLなどの配送方法を選ぶ

AliExpressには様々な配送方法がありますが、EMSやDHL、FedExなどの配送日数が短い配送方法を選ぶことでスピーディに届けてもらうことが可能です。無料や安価な配送方法の場合には1か月ほど掛かっても不思議ではないですが、上記のような配送方法なら1~2週間ほどで商品が届きます。

ただし配送料金が1,000~2,000円ほど掛かることが殆どですので、配送スピードと料金のバランスを考えて配送方法を選んでみてください。

紛争(Open Dispute)を起こして返金してもらう

AliExpressには「紛争を起こす(Open Dispute)」という仕組みがあって、そちらからショップに返品や返金を申し立てることが可能です。商品を購入してから11日以上経たないと出来ない点だけ注意してください。

またいきなり紛争を起こすのではなく、まずはショップへ問い合わせしましょう。

シンガポール郵便を避ける方法

先述した通りシンガポール郵便は配送料金が安いので、配送業者がシンガポール郵便を経由させる確率が高いです。しかしながら、ショップにシンガポール経由にしないでほしいと伝えてもショップでどうにかなる問題ではありません。なぜなら配送経路を決めるのはショップではなく配送会社だからです。

また配送業者に直接依頼できる機会があったとしても、毎日山のようにある荷物の中から1つだけ経由先を変えることは難しいでしょう。そのためシンガポール経由を避けたい場合には、配送料金は少し高くなりますが、配送スピードが重視されている先述したような配送方法や、チャイナ郵便などのオフィシャルな郵便機関を使ってください。

 

まとめ

今回はAliExpressのシンガポール経由の配送状況や配送日数、荷物の遅れがあったときの対処方法などを詳しくご紹介しました。AliExpressをはじめとする海外通販では、荷物が届くまでに非常に時間が掛かることが多いですが、海外の商品を安く手に入れられるのが魅力です。今回の記事でご紹介した方法をご参考に、AliExpressを上手に使って通販ライフを楽しんでくださいね。

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この記事を監修した人

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