クワガタ買い取り店などでクワガタを売る方法は?おすすめの品種も併せて紹介!

カブトムシクワガタなどの甲虫類は、子どもを中心に高い人気を誇っています。また、大人でも趣味で珍しい昆虫を飼育しているという人も珍しくありません。

クワガタの中には希少な品種もあり、そのような個体は高値で取引されることもあります。この需要を狙うことで、ある程度の収益を得ることができるのです。

この記事では、クワガタを販売する方法について紹介していきます。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

クワガタ販売の大まかな流れ

実際にクワガタを売りたい場合には、飼育から販売までを自分で行う必要があります。では、具体的にどのような作業が必要となるのでしょうか。この項目では、クワガタを販売するまでの一連の流れを紹介していきます。

繁殖用の成虫を飼育する

クワガタを販売するためには、自分で成虫のつがいを育てて数を増やす必要があります。そのため、まずは任意の品種のオスとメスを用意しなければなりません。このとき、できるだけ1匹あたりの相場が高い品種を選ぶのがポイントです。

また、繁殖に必要なものも用意しましょう。例としては、以下を参考にしてください。

  • 飼育ケース
  • 霧吹き
  • 土やマット
  • のぼり木

また、飼育に関して、ある程度の知識が必要です。本を購入したり、インターネットで検索したりするなどして、積極的に知識を蓄えるようにしましょう。

卵を適切な環境で管理する

つがいを同じケースで飼育していると交尾が行われ、20~30個の卵が産まれます。卵は個別に専用マットを敷いたケースに入れ、適切な温度で管理しましょう。卵を育てるときの適温は23℃前後だと言われています。

卵は産み落とされた後、10~20日ほどで孵化します。それまでの間は、特に注意して観察してください。

成虫に育てて出品する

孵化した幼虫が成体になるまでには、約1年~1年半かかります。それまで大切に管理して育て上げたことで、ようやく出品へと至るのです。

クワガタが販売に適した状態にまで成長したら、ヤフオク!などの任意のサイトに出品しましょう。この時、出品前に必ず利用するサイトの規約を確認してください。場合によっては、生き物の販売が禁止されていることもあります。規約で禁止されているものを出品した場合、厳しく罰せられる可能性があるので注意してください。

商品の紹介に使用する画像は、質のよいものを選びましょう。クオリティの低い画像では、商品の魅力がうまく伝わりません。クワガタを購入するユーザーは、特にビジュアルを重視する傾向があります。その個体の魅力を十分にアピールできるような仕上がりを意識してください。

商品が売れたらレビューを依頼する

小売ビジネス全般においては、顧客からのイメージや信頼が重要視されます。フリマサイトなどのネット販売では、レビューの数と内容がその指標となります。そのため、商品を購入したユーザーに、いかにレビューを書いてもらうかが重要となってきます。

では、レビュー数を増やすためには、具体的にどのような工夫が必要なのでしょうか。例えば、商品と一緒にレビューを促すメッセージカードを同封したり、レビューしてもらう代わりに特典を用意したりするなどといった方法があります。買い手と売り手の双方にメリットがあるような形で、交渉を行いましょう。

クワガタを販売するのに適した場所やクワガタ買い取り店とは?

この項目では、クワガタを売ることができる場所を、大きく2種類に分けて紹介していきます。

前述したように、クワガタなどの昆虫類は、どこでも販売できるわけではありません。なぜなら、多くのフリマサイトが生体の販売を禁止しているからです。商品を出品する際には、サイトの規約に従って取引を行わなければなりません。

大手ECサイト

昆虫を手軽に販売するには、インターネットが便利です。人気のあるサイトで昆虫を販売すれば、比較的簡単に顧客を獲得することができます。

ただし、ECサイトによっては、生体の販売が禁止されている場合があるので注意してください。出品する前に、必ず規約をチェックするようにしましょう。クワガタを売るのにおすすめのECサイトは、以下の3種類です。

  • ヤフオク!
  • Amazon
  • 楽天

ヤフオク!以外のフリマサイトでは生き物の出品が禁止されている

メルカリやラクマなどのフリマサイトは、手軽に商品を売ることができるツールの一つですが、これらのサイトは、生体の出品を禁止しています。メルカリやラクマなどでクワガタを出品すると規約違反となり、罰則の対象となります。

一方で、ヤフオク!には「昆虫」の商品カテゴリーがあり、クワガタを出品すること可能となっています。ただし、哺乳類や鳥類、爬虫類、特定外来生物の出品は規約で禁止されているので、十分注意してください。

専門のクワガタ買い取り店

ネットショップだけでなく、ペットショップホームセンターなど、昆虫を買い取っている実店舗の利用もおすすめです。ただし、これらの店舗では、仕入れる昆虫の種類を限定している場合があるので注意してください。また、大きさなど細かい規定があるケースも多いので、事前によく確認をしておきましょう。

昆虫を販売する場合は、需要が急増する夏場が狙い目です。この時期に販売用の成虫が確保できるように、飼育スケジュールを管理しましょう。

クワガタ販売に適した5つの品種

販売目的でクワガタを飼育するのであれば、高値で取引される種類を選ぶべきです。では、一般的に高値で取引されるクワガタとは、どのような種類なのでしょうか。この項目では、おすすめの品種を5つご紹介します。

シロヘリオオツノカナブン

シロヘリオオツノカナブンは飼育や繁殖が容易で、初心者の方にもおすすめです。

ただし、希少な個体でないと高値で売ることは困難です。ですので、数多く繁殖させ、大量に販売することで利益を上げましょう。なお、高値が付きやすいカラーは、ブルーやパープル、レッドなどです。これらの色の個体は、場合によっては1万円を超える価格で取引されることもあります。

タランドゥスオオツヤクワガタ、レギウスオオツヤクワガタ

タランドゥスオオツヤクワガタとレギウスオオツヤクワガタは、常に一定の需要があるため、高価になりがちです。個体によっては、1万円程で取引されることも珍しくありません。

また、これらの品種はルックスの良さから高い人気を誇りますが、繁殖に手間とコストがかかります。そのため、大手ショップでは取り扱っていないことが多いのが特徴です。

需要に対して供給が少ないため、小さな個体でもすぐに買い手がつく傾向にあります。ただし、繁殖や幼虫の飼育には少しコツが要るため、飼育方法をよく調べ、検討するようにしましょう。

ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタは、外国産クワガタの中でも特に人気があります。

ただし、繁殖が難しい傾向にあるため、飼育にはそれなりのハードルがあります。また、色による価格差もあり、赤や緑などの色はそれほど高くは売れません。希少な色でないと、なかなか儲けが出ないというのが実情です。

ババオウゴンオニクワガタ

ババオウゴンオニクワガタは現在市場に出回っている中で、最も高価な品種のひとつです。先に紹介した他の品種と同様、繁殖にかかるコストや 労力などの問題から、多くの業者が取り扱いに消極的になっています。その結果、需要に対して供給が少なく、価格が高騰しているのです。

また、人気のある種類であるため、買い手がつきやすいのも特徴です。相場はメス1匹であれば約8,000円、ペアであれば約20,000円となっています。

ただし、飼育に関しては難易度が高くなっています。卵をあまり産まないメスもいるなど、安定供給が難しいのが難点といえます。ある程度の経験や知識を持った方におすすめです。

パプアキンイロクワガタ

パプアキンイロクワガタも人気が高く、買い手がつきやすいのが特徴です。しかし、繁殖が容易なため、価格自体はそれほど高くはありません。稀に、数千円から一万円程度で取引される色の個体もあるようです。例としては、紫や青などが挙げられます。

中には売ってはいけない昆虫もあるので注意

昆虫の販売には、特別な資格は必要ありません。ただし、昆虫の種類によっては法律で販売が禁じられているものもあります。この項目では、販売が禁止されている昆虫の種類と特徴を解説していきます。

絶滅の恐れがある生き物は販売が禁止されている

日本国内において絶滅の恐れがある生物は、「希少野生動植物種」に指定されています。これらに該当する生き物は、捕獲や譲渡が禁止されているので注意してください。クワガタムシ科では、以下の3種が該当します。

  • オキナワマルバネクワガタ
  • ウケジママルバネクワガタ
  • ヨナグニマルバネクワガタ

また、このルールは生体だけでなく、標本にも適用されます。生き物の販売において重要な知識であるため、頭に入れておきましょう。

飼育等の許可がない人に外来種を販売するのは禁止

特定外来生物は、許可なく飼育することが禁止されています。また、無許可で販売したり、配布したりすることもできません。

これに違反すると、3年以下の懲役または300万円以下の罰金を科せられるので注意しましょう。クワガタムシ科では、以下の10種類が該当します。

  • ペラルマトゥスマルバネクワガタ
  • サンダースマルバネクワガタ
  • タナカマルバネクワガタ
  • ウォーターハウスマルバネクワガタ
  • アングラートゥスマルバネクワガタ
  • バラデバマルバネクワガタ
  • ギガンテウスマルバネクワガタ
  • カツラマルバネクワガタ
  • マエダマルバネクワガタ ・マキシムスマルバネクワガタ

クワガタの発送方法

この項目では、クワガタの発送が可能な配送業者を2種類ほど紹介していきます。昆虫などの生き物は、すべての配送業者を使って送れるというわけではありません。中には生き物の発送ができない場合もあるので、事前によく確認をしておきましょう。

ゆうパックを使う

ゆうパックでは、以下の条件を満たす場合にのみ生き物の発送が可能です。クワガタをはじめとした昆虫は、これらの条件に当てはまることが多いので、ゆうパックを利用することができるのです。

  • 健康体である
  • 輸送中に餌や水の補給が必要ない
  • 悪臭を発しない
  • 死亡する恐れがあることについて承知している
  • 脱出や排泄物の漏出を防ぐ梱包をしている
  • 近距離あてのもの(小型の鳥類のみ)
  • 人に危害を与える恐れがない

ヤマト運輸を使う場合は事前に契約をしなければならない

ヤマト運輸を利用して生き物を送るには、依頼者がヤマト運輸と契約していることが条件となります。加えて、以下の条件を満たすことも必要です。

  • 食材、餌、観賞魚、昆虫のいずれかである
  • 密閉された箱で梱包されている(空気穴等不可)
  • 二重以上の梱包がされている
  • 噛みついたり、ひっかいたり、刺したりしない
  • 毒性を持っていない

ちなみに、ヤマトホームコンビニエンスでは、ペットなどの輸送も可能です。昆虫なども相談すれば運んでもらえる可能性があるので、念のため問い合わせてみましょう。ただし、必ずしも対応してもらえるとは限らないので注意してください。

高値で売れる品種を育てて利益を上げましょう

クワガタは、マニアの間で人気のある昆虫の一つです。個体によっては1頭1万円以上で取引されることもあり、それなりの利益が期待できます。

ただし、生き物の売買には一定のルールがあります。法律で禁止されているものを取引すると罰則の対象となるので、くれぐれも注意してください。

また、昆虫の飼育にはそれなりの知識が必要です。特に、高値で取引される昆虫は飼育が難しいことが多く、費用もかかります。飼育に失敗すると大きな損失となるため、事前に正しい知識を得ておきましょう。

クワガタを飼育・販売する際には、上記の点に注意して行ってください。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次