サプリメントのネット販売で成功するための条件とは?

最近は健康に気を遣う方も増え、毎日サプリを飲む方も増えてきました。その波に乗って、人気のサプリをネットショップで販売しようと考えている方も多いです。

確かに毎日飲むものなので、継続的にニーズもあり、これから起業される方にはいい方法かもしれません。今回は起業するポイントや注意点などについて紹介します。

目次

サプリをネット販売する時の注意点は?

サプリをネットショップで販売する際、注意点がいくつかあります。

誤解を生まない商品説明とは?

広告などで商品を説明する際、ウソの記述やわかりにくい表現、誤解を生むような表現がないようにしましょう。「薬機法」などの法律で、誇大広告を規制しているものがありますので、くれぐれも法律違反となる表現がないかを確認する必要があります。

例えば、サプリの説明で、「~に効果あり」や「確実に~に近づく」などの誇大な表現や、外国産だと売れないため、日本産であるかのような表示は、法律に違反する行為として禁止され、行政指導の対象となります。「実際のものより誇大に表現する」「医薬品のような効果があたかもあるかのように表現する」など、誤解の生む表記にならないようにしましょう。

ネットで販売する上で必須となる「特定商取引法に基づく表示」について

「特定商取引法」とは、消費者の利益を守り、トラブルを防止するルールを定めた法律です。ネットショップでの販売は、いわゆる「通信販売」に該当し、購入者が実際に商品を見たり手に取ることができないため、お客様が広告だけを見て判断して買うことになります。

そのため、「特定商取引法」11条では、不適切な表現や不十分な説明が原因で後日トラブルになることを防ぐために、広告に表示する事項を定めています。ネットショップでは、「特定商取引法に基づく表示」を用意し、必要事項を開示することにより、購入者が安心できるショップであると判断してもらうようにします。

ネットショップの広告に表示しなければいけない事項とは?

・販売価格(送料についても表示)
・代金の支払時期とその方法(銀行振込手数料などあれば表示)
・商品を引渡す時期
・商品のキャンセル、返品について(特約の有無、ある場合はその内容を表示)
・法人の場合は事業者の名称、個人の場合は氏名、住所、電話番号
・法人の場合は、代表者の氏名、通信販売に関する業務の責任者の氏名
・申し込みに有効期限がある場合は、その期限
・販売価格、送料以外のその他の負担費用があればその金額
・商品に瑕疵(欠陥や破損など)があった場合の販売者の責任についての
・商品の販売数量の制限など、特別な販売条件がある場合はその内容

「特定商取引法に基づく表示」で書くべき内容・販売業者(法人名、個人の場合は個人名)
・運営統括責任者(販売責任者名)
・所在地(本店(社)の所在地、店舗がない場合は住所)
・注文方法(電話、FAX、フォームに入力など)
・商品代金以外の必要な料金の説明(例:代引き手数料330円等)
・申込の有効期限(申込がいつまで有効か、品切れの場合の対応)
・不良品の場合の返品条件(例:商品到着後7日以内)
・返品期限(納品日より〇日以内の場合返品可能や開封後返品不可など条件を表示)
・返品送料(送料の負担は購入者側なのか販売者側なのか)
・販売数量(商品の販売数量の制限や特別な販売条件がある場合その内容)
・引き渡し時期(例:後払いの場合:注文日より〇日以内、前払いの場合:入金日より〇日以内に発送)
・お支払方法(代引き、銀行振込、クレジットカード決済等ネットショップで取り扱っている支払方法)
・屋号・サービス名(ネットショップの名称)
・連絡先電話番号/FAX番号
・連絡先電子メールアドレス

ネットショップで商品を販売する際に規制はある?

ネットショップで商品を販売する際の規制について説明します。

例えば、あなたが食品を販売する場合には、以下のように「食品表示法」のルールに従って表示を行わなければいけません。

●食品の表示ラベルの記載事項
・名称
・原産地(農産物や生鮮食品の場合)
・原材料
・内容量
・消費期限
・保存方法
・製造者名

また、アレルギー表示が義務付けられており、特定原材料(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生)が含まれている場合には表示する必要があります。特定原材料に準ずるものについても表示が推奨されているので確認しましょう。例えば、チョコレートの場合の表示は、「チョコレート(乳成分を含む)」となります。

また、添加物については、原則として全ての「添加物」の物質名を表示する必要があります。(例:ベーキングパウダー(小麦由来))まずは自分で売りたいものを決めたら、実際のお店でどのような表示で売られているのかを確認しましょう。

ネットで検索すると、表示方法についての様々な情報があり、食品表示法のセミナーも行われています。消費者庁の相談受付窓口もありますので、表示方法をどうしたらいいか迷った場合には、是非相談してみましょう。

サプリを輸入販売する際におさえておくべき必須ポイント!

日本では、農作物を始めお菓子など、たくさんの輸入食品を目にする機会が多いと思います。特に人気なのが、海外のサプリメントです。

ダイエットや筋肉増強、育毛関係など、サプリ大国と言われるアメリカのものなど人気です。このようなサプリを安く輸入して販売しようとする際に、いくつか注意点がありますので説明していきます。

「医薬品」として見做されるものは食品として販売できない

日本では、サプリなど健康食品の商品の含有成分に「医薬品」の成分が含まれている場合、「医薬品」に該当する場合がありますので、注意が必要です。

これは、厚生労働省が定める「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に載っている成分が含まれているかで判断します。ただし、含まれる成分の量が薬理作用の効果として期待できない程度で、着色、着香などのために食品添加物として含まれている場合には、「医薬品」として判断されない場合もあります。

この審査は、各都道府県の薬務課が担当となっており、その承認が必要となります。また、このリストに載っていなかったからといって医薬品成分が含まれていないとも限りません。

もう一つのリストとして「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト(非医薬品リスト)」があります。これは、ここに載っている成分(原材料)が「医薬品」ではないと判断したリストになります。このリストに含まれていない成分の場合には、自分で判断せず、各都道府県の薬務課に照会してください。

また、このリストに掲載されている原材料を食品に使う場合、生薬名の使用を避け、基源植物名を使用するようにしてください。例えば、生薬名がタイソウであれば、基源植物名のナツメを使用します。特に漢方のサプリを取り扱う場合には、注意が必要です。

輸入する際に必要な届出って何?

販売目的で食品などを輸入する場合には、「食品衛生法」第27条に基づき、その安全性確保という観点から輸入する物が輸入届出を提出する義務があります。届出は管轄の検疫所で受付をしており、食品等輸入届出書を提出します。適法な食品であるという判定を受けた後、「食品等輸入届出済証」が発行され輸入が可能となります。

次に税関での通関手続があります。ここでは「食品等輸入届出済証」を提出し、「関税法」に照らして問題がないか審査されます。問題がなければ輸入許可となります。

医薬品の形状のモノは医薬品として見做される!?

商品の形が医薬品のようなものは、購入者に医薬品と誤認される可能性があるため、医薬品だと判断される可能性があります。

例えば、注射液等を入れるアンプルは、通常の食品として流通していない形であり、「医薬品」として見做されます。ポイントは、人に医薬品と誤認されるかどうかの判断となりますので、その形状においても注意が必要です。

輸入した健康食品には表示不可の内容があるので注意

サプリメントを輸入すると、日本語以外の言語でその成分が書かれていますので、「食品表示法」に従い、日本語ラベルを貼って販売する必要があります。その際、「これを飲めば~の効果があります」などの効果・効能を表示することは、医薬品以外では「薬機法違反」となりますので注意してください。もちろん誇大広告や医学的に根拠のないことを表示することも禁止されています。

また、医薬品のように「食前に~錠服用」などの用法用量の表示ができないことも注意が必要です。これらの内容は容器のラベルはもちろん、包装や添付文書にも記載は不可ですので、気を付けてください。

OEMを利用して自社のオリジナル商品作るには?

OEMって最近よく耳にすると思いますが、「Original Equipment Manufacturer」の略語で、簡単にいうと「他社ブランドの製品を製造する」という意味です。つまり、自社のオリジナル製品を販売したい場合には、高い技術を持つ製造メーカーでOEMを展開しているところに自社ブランドの製品を製造してもらうことにより、機械や設備を整える必要がなく、コスト削減にもつながるというわけです。

身近なところだと、コンビニに並ぶ商品にもこのOEMを活用したものがたくさんあります。小ロット対応をしている会社もありますので、在庫を抱えるリスクを減らすことも可能です。

OEMで何が作れるの?

先程、コンビニについて触れましたが、それ以外に自動車や携帯電話、アパレル関係もOEMを活用している事例です。それ以外には、サプリメント等の健康食品、化粧品、シャンプー、ダイエット関連商品、ドリンクなど、OEMを利用してさまざまな商品を取り扱っています。

OEMで自社ブランドを作る場合の実際の流れ

1.お問い合わせ・相談
 自社ブランドで作る商品が決まったら、商品の内容、ロット数、予算、納期についての希望を伝えます。

2.見積もりなどの提示
 OEM企業から見積りなどの提示があります。

3.試作品
 OEM企業にて希望に沿った試作品サンプルが送付されてきます。

4.確認
 送付されてきた試作品の内容を確認し、改善点などないかなどチェックします。問題なければ、そのまま依頼します。

5.包装などの仕様をどうするのか
 包装をどうするのかを決めます。容器はどのような形にするのか、箱に入れるのか等、打ち合わせをします。

6.契約・発注
 商品の具体的な仕様が決まりましたら、正式な契約をし、発注します。

7.納品
 完成した商品を受け取ります。納品場所を確保しておきましょう。

サプリのネット販売で成功している業者はどんな風にやってるの?

まず最初の成功事例として紹介するのは、『自然食研』という会社です。「しじみ習慣」を販売している会社と言えば知っている方も多いかもしれません。しじみには栄養成分が豊富に含まれ、サプリとしては他の会社も取り扱っていますが、この会社がどうして成功しているのかを見ていきましょう。

どうやって新規顧客を獲得しているのか?

よくテレビ番組を見ていると、サプリメントのコマーシャルとともに、「30分以内に申し込みの方に限り…」等と電話番号が表示されたりしますよね。新規に顧客を獲得するには、この方法が最も効果的です。広告を見ていたら、欲しくなって電話をしてしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか?

しかも、この「しじみ習慣」は商品代金、送料ともに無料でお試しできます。電話はほとんど待たされず、スムーズに購入できるのも嬉しいポイントです。商品はご注文後だいたい2、3日でお手元に届きます。梱包はシンプルですがきちんとされています。

フォローコールをする

フォローコールのタイミングは、商品が届いた日の夜がいいでしょう。そこで、商品が無事届いたかを確認し、飲むタイミングなどを説明し、お客様に安心してもらうことが大切です。

次回購入につなげるためには「続けて飲むことにより効果がより感じる」ということを説明する必要があります。ここでのポイントは、いきなり定期購入をすすめるのではなく、あくまで「続けることが大事」だと説明しておくことです。

次に2回目のフォローコールいつすればいいかというと、1回目のフォローコールから1週間経った位です。2回目のフォローコールでは、そろそろ商品の良さがお客様に伝わっている頃ですので、定期購入の案内します。

ここで断られた場合には、また1週間ほど置いて電話をするといいでしょう。お客様に定期購入の意志があるのかないのかを確認の上、定期的な連絡をした方がよいかを判断する必要があります。

webマーケティングで成功するには?

次にご紹介するのは、Webマーケティングを展開している『オーガランド』を紹介します。この会社は、プライベートブランドのオリジナルサプリメントを取り扱っています。

Webマーケティングで新規顧客を獲得する方法

テレビのコマーシャルではなく、Webマーケティングで顧客を獲得するにはどうしたらいいのでしょうか。「オーガランド」では、「今週の100円サプリ」というものをやって、新規顧客を獲得しています。

これは、毎週1回「今週の100円サプリ」を購入することができ、色々な種類のサプリを購入者が試せる機会を提供しています。お試しで気に入ったサプリは、今後継続購入や定期購入してもらえるという利点があります。

また、それぞれの年齢層に対応した豊富な種類のサプリメントを取り揃えているというのもこの会社の成功している要因と言えます。しかもお求めやすい価格で提供することにより、定期購入でなくても、色々な種類のサプリを顧客が購入してくれるようになり、結果的にLTV(顧客が生涯企業にもたらす利益)を伸ばすことが可能になるわけです。

広告費を抑えて商品を低価格で提供

テレビコマーシャルを広告として使えば、新規顧客の獲得は相当数見込めますが、その分広告費が高くなり、商品代金にそれが上乗せされてしまいます。「オーガランド」では、そのようなテレビコマーシャルを使わず、必要最小限の広告に抑えているため、商品を低価格で提供できるという利点があります。

電話やメールでのフォローなども人件費がかかりますので、Webマーケティングだけで完了させている点は今までにない方法だと言えます。

購入者に安心感を与える

Webのみで低価格で販売されているとなると、「安かろう悪かろう」というイメージがあり、体内に摂り入れることを考えると、やっぱりきちんと名前の知れた会社で高額のものを買おうと考えてしまうものです。しかし「オーガランド」のホームページは、商品の内容がわかりやすく、購入を煽るような怪しげな表現もなく、初心者でも購入しやすい点が好印象となり販売数を増やしています。

まとめ

今回はサプリメントのネット販売で成功するにはどうしたらいいのか、ここまで説明をしてきましたが如何でしたでしょうか。最近は「健康ブーム」で、いかに美しく健康で長生きができるかを考え、普段の生活にサプリメントを摂り入れている方が多くなってきました。

もしも爆発的に人気の出るサプリメントを販売することができれば、大成功を収める可能性がある分野です。これからさらに注目を集めていくでしょう。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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