新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が増え、オンライン飲み会やおこもり美容などおうちの中でできる様々な新しい楽しみ方が増えました。中でも2017年に発売されたニンテンドースイッチはこのコロナ禍において絶大な人気となり、発売当初以来の品薄状態が続いたことがニュースになりました。買いたくてあちこち探し回っても見つからなかった……という方もきっと多かったはずです。
今回の記事ではこのニンテンドースイッチが買えない原因や真相、定価販売しているサイト情報について徹底調査し、ご紹介していきます。
社会現象にもなったニンテンドースイッチ
2017年3月にニンテンドースイッチが発売された際は、そのブームから品薄状態に、そして社会現象にもなるほどの人気がありました。その影響により、発売当初スイッチは店頭からまたたく間に姿を消し、オークションサイトやフリマサイトでは超高額で転売されているケースも見かけられました。この時は「スイッチ難民」という言葉ができるほどスイッチの入手は困難を極め、転売業者による買い占めに対する世間の不満や批判も大きくなりました。
しかしそのブームも一旦落ち着きを見せ、需要が安定し始めた矢先、今回の新型コロナウイルスの大流行により自宅での巣ごもり需要が増えました。子供だけでなく大人も楽しめるニンテンドースイッチは、2020年3月に発売された大人気ソフト、「あつまれ どうぶつの森」の爆発的なヒットも重なり、再び非常に入手しづらい状態となりました。今回は転売業者だけでなく単純に中国や台湾の工場がコロナの打撃を受けて生産をストップしてしまったこともその原因と言われています。
このように大人気のニンテンドースイッチに関しては、実際に買えないといったクレームが非常に多く寄せられました。一方転売する側にとっては、その高い需要の分大きな利益が出ることから人気商品となっているのです。
ニンテンドースイッチの転売
それでは、ニンテンドースイッチが実際に大きな利益を出すことができる理由について詳しく説明していきたいと思います。発売当初、ニンテンドースイッチの人気ぶりは凄く、しばらくの間品薄状態が続きました。この時期は転売業者にとっても稼げる商品と言うことで非常に人気があり、その結果買い占めなどが加速しさらなる品薄へと繋がりました。新品のスイッチはもちろん定価以上の超高額で取引され、中古品も新品の定価と同じくらいの値段で取引されていたケースもありました。このことからさらにニンテンドースイッチのプレミア化が進み、なかなか手に入らない商品としてさらなる人気を助長する結果になりました。
この時実際にスイッチの転売によって儲けた転売業者は多く、活発な転売活動が行われていました。しかし本当にスイッチが欲しいのに買えないというクレームの声や、子供たちの手に渡らないということが社会問題となり、転売が批判にさらされることになりました。現在はアーティストなどのコンサートやライブチケットも転売防止のための対策の強化が進められていますので、ゲーム機に関しても今後このような転売防止対策は一層強化されていくものと考えられています。これから転売ビジネスを始めてみようという方や興味がある方は、安定的に稼ぐことができる信頼の置ける情報や、知識を身につけることが長期的に転売ビジネスを成功させるための鍵となるでしょう。
どれくらいの価格で実際に転売されていたのか
新型コロナウイルスの影響により再びニンテンドースイッチが品薄状態になった時、実際にどれくらいの価格でスイッチは転売されていたのでしょう。オークションサイトやフリマサイトなどでは、なんと定価の1.5〜3倍近い価格で転売されているケースも見かけられました。税込定価3万2978円の3倍は、およそ10万円という超高額な値段です。その価格を払ったとしても、外出できない期間になんとかスイッチを手に入れたい人々によって需要が絶えない商品となりました。
この新型コロナウイルスの影響による結果は発売元の任天堂でももちろん予測できない事態でした。中国や台湾の生産工場がストップしたという背景もあり、なかなか需要に供給が追いつかない中でこうした転売行為が相次いだことに対し、任天堂は頭を悩ませながらも仕方ないとするしかなかったのです。また、家電量販店のビッグカメラも、スイッチのあまりの人気に製品の供給が追いつかず抽選販売としました。しかしこちらも膨大な数のアクセスによりサーバーに負荷がかかり、一旦抽選販売を停止することを余儀なくされました。
スイッチ旧モデルと新モデルの違いとは
2019年8月に発売された新モデルのスイッチは、旧モデルに比べそのバッテリーの持続時間の長さが特徴です。旧モデルが約2.5~6.5時間という持続時間であることに対し、新モデルは約4.5~9.0時間とより長時間の使用が可能となりました。価格は税込定価3万2978円と変わらず、サイズや重量もほぼ同じデザインとなっています。このため屋内で使用する以外にも外で友達と通信するなど楽しみたい場合には非常に嬉しいアップデートとなりました。
また、2019年9月にはこちらのニンテンドースイッチ ライトも発売されました。こちらはなんと税抜き価格で2万円をきる商品となっており、持ち運びに便利な携帯特化型のモデルです。バッテリーの持ちは約3.0〜7.0時間とちょうど新型と旧型のスイッチモデルの中間くらいで、重さはなんと通常のスイッチのJoy-Con取り付け時よりも100g以上軽いことが特徴です。コントローラーと本体は一体化しています。テレビモードやテーブルモードには対応していないので注意が必要です。
ポップな色合いが人気の商品で、発売から安定的にランキングの上位に入っています。
2020年3月にはこちらのコーラル色も発売されましたが、発売後はコーラルのみならずターコイズやグレー、イエローとほとんどの商品が完売続出となり入手困難な状況となりました。
さらに2021年10月には高性能モデルのニンテンドースイッチ有機ELモデルが発売となりました。有機ELディスプレイにより、色鮮やかな表現が実現したことに加えて、従来モデルでは6.2インチだった画面が 7インチまでサイズアップ。より臨場感あふれるゲームの世界を楽しむことができます。
ニンテンドースイッチが高額で転売される理由
ニンテンドースイッチは子供だけでなく大人も楽しめるゲーム機ということで、絶大な人気を誇っています。その人気ぶりは実はアメリカ市場で歴史上最速で販売されたという記録もあるほどです。
これだけ全世界中から注目を集めているスイッチですが、中国でももちろんスイッチは大人気のゲーム機となっており、特に時間やお金に余裕のある富裕層の間でその需要は高くなっています。しかし実は中国では国内でのスイッチの正規販売は行われておらず、中国版スイッチのみが販売されています。2019年に任天堂は中国のテンセントという企業と提携し、中国国内でスイッチの販売が始まりました。しかしこのテンセント版のスイッチは、プレイできるソフトが限られているなどの理由から、日本版の正規のスイッチを求める中国人が大勢いました。そのため日本国内のみならず中国人による転売行為や買い占めもあり、スイッチは品薄になったという真相がありました。
新型コロナウイルス流行により生産や出荷の遅れがさらなる品薄状態を加速させました。
ニンテンドースイッチの転売価格の推移を見てみると、このように高額で販売されることもありました。
スイッチが買えない原因まとめ
それではここまでのスイッチが買えない原因についてを一旦まとめていきたいと思います。
- 新型コロナウイルスの影響により巣ごもり需要が増え、スイッチを始めとするゲーム機需要が増大した
- 新型コロナウイルスの影響で生産拠点である中国や台湾の工場の製造や出荷が遅れた
- 日本人だけでなく中国人など海外からの転売、買い占め行為もあり競争が激化した
- あつまれどうぶつの森のリリースと爆発的ヒットがスイッチ需要を加速させた
- スイッチの供給が追いつかず家電量販店は抽選販売を行なったが、あまりのアクセス数にサーバーに負荷がかかり停止を余儀なくされた
これらが主な原因として考えられます。
ニンテンドースイッチ転売で利益を見込める販売先
ニンテンドースイッチの転売をする場合、Amazonでスイッチの出品を検討している方が多いと思います。しかし、実際はAmazonだけでなく他にもいくつかの販売先を候補としてあげることができます。例えばヤフオク!やメルカリなどのオークションサイトやフリマサイトなども候補の一つとなります。Amazonで仮にニンテンドースイッチが高値で取引されている場合は、その価格に連動してこれらのオークションサイトやフリマサイトでも高値で出品することができます。しかしここで注意してほしいことが、手数料です。Amazonではゲーム機本体の手数料は8%となっていますが、ヤフオクやメルカリでは10%の手数料がかかります。ヤフオクではYahoo!プレミアム会員に登録すると手数料が8.8%になる割引を受けられますが、それでもAmazonよりも高い手数料がかかります。この手数料を考えた上でどちらが利益が出るのかを計算し、出品することが重要です。
次に、こうした手数料を取られないために買取業者にスイッチを横流しするという技もあります。
買取業者の中には定価32,978円(税込み)の二ンテンドースイッチ新品を41,000円で買取するケースも存在しました。この場合は業者に買い取ってもらうことでおよそ8,000円の利益を出すことができます。このように、Amazonに出品する以外にも様々な選択肢があるということをぜひ覚えておきましょう。
ニンテンドースイッチの転売は違法なのか
結論から言うと、ニンテンドースイッチの転売行為自体は違法ではありません。こちらは一般的な転売行為と同様とみなされるからです。しかし、もちろん偽物のスイッチの出品や盗品の出品、また商品を改造してウイルスコンテンツを入れて出品するなどの行為を行なった場合は違法行為として罰せられます。
現在はアーティストや歌手のコンサートチケットなどの転売行為がチケット不正転売禁止法により厳しく規制されるようになりました。ゲーム機の転売に対しても、スイッチの品薄状態が長らく続きなかなか入手できないというクレームから、その行為に多くの批判が寄せられました。そのため今後はチケットと同じように規制や対策の強化が進むと考えられます。
現在既に行われている対策としては、家電量販店や小売店でのゲーム機の抽選販売などがあります。これは先着販売にすると転売業者が人を雇ってその人々を並ばせてゲームを買い占めてしまうといったことを防ぐためという目的があります。抽選方式で当選した場合のみゲームを入手できるようにすることで、公平性を保つことができます。販売店側としても抽選の手間がかかる方法になってしまいますが、商品の供給不足による顧客からのクレームを防ぐための目的もあると考えられます。
このように、転売行為自体は今はまだ違法ではありませんが、いずれさらに対策が進み厳しくなっていくことが考えられています。
転売業者が商品を買い占めるその手口とは
この項目では、入手困難な商品をいかにして転売業者たちは大量購入しているのか、その手口についてご紹介していきます。
最も重要なことは情報収集
転売業者たちが最も大切にしていることは、情報収集です。片っ端からお店に電話をかけたりコンタクトを取って、商品の入荷や時期、予約に関しての情報を収集します。人気商品を買い占める転売業者たちはこの情報収集に余念がありません。大型の家電量販店だけではなく、小さな街のゲーム屋のような個人経営のお店にも必ず探りを入れています。時には子供がどうしてもゲーム機を欲しがっているなどと小芝居をすることもあります。
また、一人一台の限定販売の制限を設けてゲームを販売している家電量販店などの場合は、レジの担当の人を変えて購入するなども定番の方法です。既に購入した商品は車やロッカーなどに隠し、最初に購入したレジの人と違う列に並ぶことで、商品を何度も購入していることがバレることを防いでいます。
転売対策をすり抜ける道を日々模索
大型量販店などはお店独自の転売対策を行っているケースがあります。例えばポイントカードの履歴によって、一人一台の限定商品を二回購入しようとした場合は、音が鳴ってバレるといった対策などがあります。しかし転売業者たちはなんとかしてこの対策をすり抜ける道を日々模索しています。例えばこのケースの場合は、あらかじめ安い商品を何度か購入し大量にポイントカードを用意しておくことで二重購入がバレることを防ぐことができます。またこの他にも電話番号で抽選販売を行なっている店舗の場合は、追加番号1つ(最大4つ)につき月額110円(税込)で電話番号を増やすことができるフレッツ光の『追加番号サービス』や、月額使用料550円(税込)で付加番号を追加できる(最大2つ)ドコモの『マルチナンバー』などのサービスを駆使して当選可能性を最大限に増やします。
さらに店舗だけではなくネットでの商品購入にも裏技があり、人気商品の在庫を自動でチェックできる自動購入ツールというものがあります。こちらを登録しておくと、商品の在庫があった場合にすぐにサーバーに情報が送られてくるためライバルに負けずに即購入することができます。こうして転売業者たちは、あの手この手を使って転売対策を潜り抜ける知恵と工夫を日々行っています。
お店の店員と共謀する手口も
さらに転売業者たちは、店舗の店員と共謀しお金を払って情報を手に入れたり、中には商品の取り置きなどをしてもらっているケースもあります。この場合は転売業者側から店員に話を持ちかけてうまくいけば成功する可能性もありますが、万が一の場合は出禁も覚悟の手口です。狙い目は大手のお店ではなく給料面など待遇面に不満がありそうな中規模のお店の契約社員と言われています。このように店員を買収してまで商品を仕入れることで、転売業者たちは人気商品を日々入手しているのです。
ニンテンドースイッチを定価で入手するためには
この項目では転売による高額のニンテンドースイッチではなく、定価で入手することができるサイトをご紹介していきたいと思います。
マイニンテンドーストア
マイニンテンドーストアは安心感抜群の任天堂の公式オンラインストアです。2022年10月19日現在、スプラトゥーン3エディションの有機ELモデルの抽選販売を行っています(抽選申し込み期間:2022年10月24日(月)・午前10:00まで)が、それ以外の商品は制限なく購入することができます。しかし、通常の有機ELモデルについては品切れ状態が続いているのが現状です。
ヨドバシドットコム
家電量販店のヨドバシカメラのネット通販、ヨドバシドットコムでも新型コロナウイルスによりスイッチが品薄状態になった以降は抽選販売が行われていました。
しかし2022年10月現在、こちらも全ての商品が特に制限なく購入可能となっています。
ジョーシン
ジョーシンは、上新電機が運営する通販サイトです。こちらはニンテンドースイッチ・スイッチライトともに完売もしくは販売休止中となっていますが、再入荷する可能性もあるため、都度サイトをチェックしてみてください。
スイッチ以外にも入手困難な人気ゲーム
次に、スイッチ以外にも入手が困難となっているゲームについてご紹介していきます。
PS4も人気
ソニー・インタラクティブエンタテインメントの家庭用ゲーム機プレイステーション4も入手困難な商品の一つです。スイッチの人気高騰によってスイッチではなくPS4を買おうというニーズも関係していた可能性もあります。また、PS4があれば家のテレビでYouTubeやNetflixを見ることもできるようになることから、コロナ禍の人々のニーズにガッチリとマッチしていたのでしょう。PS4の場合は、併せて専用コントローラー「DUALSHOCK 4」もメルカリなどのフリマサイトでも高額で転売されているなど、品薄状態になっています。この原因としては、2020年11月12日に発売されたPS5も関係していて、PS4の生産量を抑えているのではと予測されています。
PS5の発売に関して
PS5は日本、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国の7カ国で2020年11月12日に発売されました。
PS5の価格は、Ultra HD Blu-rayディスクドライブを備えたモデルが49,980円(税抜)、ディスクドライブのないデジタル・エディションは39,980円(税抜)となっています。昨今の世界的な半導体不足も影響し、発売からおよそ2年が経過した2022年10月現在も入手困難な状況が続いています。そのため販売は各量販店とも抽選方式となっており、抽選販売の応募可能時期はお店により異なっています。人気商品シリーズの新作モデルということで期待値も高く、スイッチ発売時と同様に品薄状態が懸念されています。
今後の転売対策はどうなっていくのか
先ほどもお伝えした通り、コンサートのチケットやその他の商品において現在転売ビジネスに関する規制は年々厳しくなっています。今後も小売店やAmazonなど通販サイトによる転売対策はさらに強化されていくと予測されます。これから転売を始める方にとっては、高い情報収集力や転売に関する知識を元に、合法の範囲内でいかにこのような対策をくぐり抜けることができるかが成功への鍵となります。ニンテンドースイッチの転売業者による買い占めが相次ぎ、商品が買えないというクレームの声が大きくなったことで、今後はゲーム機の転売にもより一層厳しい規制・対策が予想されます。もしかするとゲーム機の転売で大きく稼げた商品は、スイッチが最後だった……ということもあり得ます。ゲーム機の転売を考えている方はこのラストチャンスを見逃さないようにしましょう。
また新型コロナウイルスの拡大により、以前に増して在宅でできる仕事や副業は注目を集めるようになりました。このことから転売やせどりビジネスといった転売行為自体も、今後さらに人気が上がりライバルが増えていくことが予想されます。そのため、日頃からこまめなリサーチを行ったり、ライバルに負けない工夫を考えたりすることも必要になります。
まとめ
今回の記事ではニンテンドースイッチが買えない一連の品薄問題に関するその理由や、転売業者の真相についてご紹介してきました。現在ではニンテンドースイッチはピーク時よりも商品の需要が落ち着きを見せ始め、供給も安定してきています。しかし2021年10月には、上位機種の有機ELモデルが発売され、このような品薄状態や転売業者による買い占め合戦が再燃しました。このような人気商品を入手するためには、ネットや店舗の店員からの商品の入荷や予約情報といったこまめな情報収集が一番の鍵となります。