この記事のテーマは、Amazonアカウントの譲渡(販売)です。ただし、アカウントといっても商品を購入する際のアカウントではなく、商品を販売する側のセラーアカウントのことです。
Amazonのセラーアカウントは、他人に譲渡することができます。どんなアカウントであるかにもよりますが、場合によっては結構な高値で取引もされています。
Amazonに出品してきた人で、何らかの事情でAmazonでの販売を辞めようと思っている人は、アカウントを放置したり廃止したりするだけでは、もったいないと言えます。Amazonのセラーアカウントを持っている人は、この記事をきっかけに譲渡することも考えてみてください。
Amazonアカウントの種類を紹介

ここでは、Amazonアカウントの種類について解説していきます。Amazonのアカウントは2種類あり、「購入者用」と「出品者用」があります。
購入者用のアカウント
者用アカウントは、Amazonで商品を購入したりサービスを利用したりする際のアカウントです。
無料で登録できる通常会員と、年額料金が必要なプライム会員があります。プライム会員に加入すると、プライムビデオやプライムミュージックサービスを追加料金を支払わなくても利用可能です。通販でもお急ぎ便や時間指定が無料で使えるようになります。
出品者用のアカウント
出品者アカウントは、Amazonで商品を出品する際のアカウントです。販売手数料と月額料金を支払うことでアカウントを作成できます。また、出品した商品が売れると別途販売手数料が発生します。
AmazonはECサービスの中で最大級の集客力があり、配送業務をAmazonに委託できるなど、数多くのメリットがあります。
大口出品サービスでは月額5,390円(税込)の月額料金がかかりますが、小口出品サービスであれば、月額料金は一切かかりません。
Amazonアカウントの譲渡に関する基礎知識

最初に「Amazonアカウントの譲渡」と聞いて、多くの人が疑問に思うであろうことを解決しておきます。アカウント譲渡に興味がある人は、最低でもここに書いてあることは理解しておいてください。
無料で作れるアカウントがなぜ売れるのか?
Amazonのセラーアカウントを作成したことがある方なら知っているはずですが、Amazonでアカウントを作成するだけなら、とくに費用はかかりません。大口出品の場合は月額5,390(税抜価格4,900円)の費用がかかりますが、小口出品なら月額料金も発生しません。
つまり、アカウントを買い取る側としては、「無料で作れるものを、わざわざ買う」ことになるわけです。この点に疑問を感じる方もいるはずです。詳しいことは後で書きますが、なぜアカウントが売れるかというと、実績を重ねたアカウントには、新規に作成したアカウントにはないさまざまなメリットがあるからです。
一つ例を挙げると、Amazonで新規にアカウントを作ると、引当金というものがAmazonに取られてしまいます。
取られるといっても一時的なもので最終的にはセラーの手に渡りますが、販売した商品に関して保証申請がされる場合などに備えて、一定期間Amazonに販売代金の一部が留保されてしまうのです。

この引当金は、Amazonで販売実績を重ねると、保留される割合が下がっていき、最終的にはなくなります。つまり、既に取引実績があるアカウントで、引当金が解除されているアカウントを手に入れれば、引当金を取られずにAmazonで販売が行えるわけです。
後で解説するように、実績を積んだアカウントには、他にもメリットはいくつもあります。したがって、一言でいうと、「実績を重ねたアカウントには、新規のアカウントにはない価値があり、その価値に値段が付く」ということになるのです。
Amazonアカウントは本当に譲渡できるのか?
Amazonアカウントを譲渡するには、売主と買主のやり取りによって行うことができます。やり方としてはアカウントの売買成立後、買主にログイン情報を伝えて個人情報を買主に変更してもらうことで完了します。
アカウントを譲渡するためには、特に書類などは必要なくAmazonの設定画面で名義変更を行うことで簡単に譲渡することができます。名義変更のやり方としては、セラーセントラル画面の「設定」→「出品用アカウント情報」→「出品者情報」から以下の部分を変更すれば名義変更が完了になります。
- 住所
- 出品者の名前
- クレジットカード情報
- 売上の振り込み口座情報
アカウントは売れない場合がある?
Amazonアカウントは国によって売れない場合があります。例えばアメリカのAmazonアカウントは売買が不可能となっていますが、日本のアカウントでは可能なので国によって異なります。
またアカウントを売買するためにサイト売買のサイトに登録をする場合、基本的に「直接交渉」と「仲介交渉」の2種類があります。直接交渉は買主と売主が直接やりとりを行ってアカウント譲渡を行うもので、仲介交渉は買主と売主の間に仲介者が介入してやり取りするものです。
仲介交渉であれば、余計なトラブルを起こさずにスムーズにやり取りできるのでおすすめです。
アカウントの売買は、そもそも許されているのか?
これは、「Amazonの規約でアカウントは譲渡できないことになっているのではないか?」という疑問です。このような疑問を持たれる方も多く、実際Amazonはアカウントの譲渡は原則できないと公言していますが、現時点では可能です。
ECサイトの中には、セラーのアカウントの譲渡を禁止しているところもあるので、Amazonがこれからも恒久的にアカウントの譲渡を認め続けるのかは正直なところ分かりません。
Amazonの規約は急に変更されることもあるので、アカウントの売買を考えている人は、早めに行動に移したほうがいいでしょう。また、規約変更の可能性があるので、実際にアカウントを譲渡する際には、テクニカルサポートに連絡して、「譲渡が可能かどうか」、「譲渡の際に必要な手続きはどういったものか」を確認するようにしてください。
アカウントが紐付けられることによる不利益はないのか?
Amazonのことをある程度ご存知の方なら、この点も気になるところでしょう。Amazonでは、例えば、一度アカウント停止になった人が新しいアカウントを作成しようとしても、同じクレジットカードを使っているなどの理由で2つのアカウントが紐付けられて、新しいアカウントも停止されたりすることがあります。
アカウント譲渡の場合なら、以下のような事態が想定できます。古いアカウントを他人に譲渡した後、再度Amazonでの販売活動を始めるために新しくアカウントを作り直すとします。このような場合に、古いアカウントと紐付けられて、新しいアカウントの作成がアカウントの二重取得と判断されて、新しいアカウントが停止になるといった事態です。
この点に関するテクニカルサポートの回答は、「基本的には問題はないはずで、仮に紐付けがなされて、アカウント停止になったとしても、理由を説明すれば解除してもらえるはず」というものでした。もっとも、Amazonでアカウント停止の権限を持っている部署は、テクニカルサポートとは別の部署なので、この回答が100%正しいとは言い切れません。
基本的には紐付けは問題ないはずですが、近い将来にAmazonでの販売を再開する予定があるならば、アカウントは売却せずに自分で保持しておいた方がいいかもしれません。
Amazonのセラーアカウントを購入するメリット

そもそもAmazonアカウントを購入するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?ここではアカウントを購入するメリットについて紹介していきます。
高評価、評価数などの数が多い
評判の良いアカウントであればあるほど、Amazonショップ内で上位表示される傾向にあります。改めて一からアカウントを作り、高評価や評価数を稼いでいくことはそれなりの労力が必要になります。
ですがアカウントを購入すれば、その労力や時間を買うことができます。
引当金制度がない
引当金制度とは返品申請や払い戻しの発生に備えて、商品販売後に売上金の50%を2週間ほどAmazon側に保持する仕組みのことです。開設したての引当金制度があるアカウントでは、売上がたってから金額が入金されるまで1ヶ月かかります。
ですが引当金制度がないアカウントであれば、売上がたってから金額が入金されるには売上が確定した5〜6営業日後になります。そのためキャッシュフローに優れているメリットがあります。
ショッピングカートが表示される
あらためてAmazonアカウントを作成すると、一定の受注が入らないと商品ページにショッピングカートボックスが表示されません。ショッピングカートボックスが表示されるようになるためには、一定の受注と条件を満たさないといけません。
ショッピングカートボックスが表示されていないと、購入しようと思っているユーザーの大半は別の出品者から購入するため売上に繋がりません。そのためこれからAmazonで商品を出品しようと思っている方は、ショッピングカートが表示されているアカウントを購入する方が効率がいいです。
FBA契約をしてる
FBAとは「注文を受けた商品の梱包から決済までを全てAmazon側が代行してくれるサービス」のことを言います。購入したアカウントがFBA契約をしているものであれば、そのまま継続して利用することが可能となり、在庫商品の管理や梱包などの作業をせずに商品を売買することができます。
FBAを利用するための費用はAmazon倉庫の「月額利用料(4,900円)+商品ごとの販売手数料・倉庫保管料など」となっています。このようにFBA契約は有料サービスではありますが、売買するのに便利なサービスですので、出品の手間を省いて回転率を上げたいと考えている方は、FBA契約しているアカウントを買うのがおすすめです。
仕入先、在庫も引き継ぐことができる
アカウントを購入した人は、前に利用していた人のアカウントを利用することで仕入れ先や在庫も引き継ぐことが可能になります。一からアカウントを作る場合は、仕入先や在庫も自分で準備する必要があるので、売上が安定するのに時間がかかってしまいます。
運用マニュアル等のサポートが整っている
Amazonを利用して実績を出しているアカウントは、売上を効率よく稼ぐためのノウハウやマニュアルが整っている傾向にあります。そのため実績あるアカウントを購入することで、それまで運営していた方から稼ぐためのノウハウを知ることができれば、より短いスパンで売上を作り出すことができます。
セラーアカウントを譲り渡すメリット

ここまででAmazonアカウントを購入するメリットについて紹介していきましたが、逆に売却するメリットは何があるのでしょうか?
まとまった収益を獲得できる
Amazonアカウントを売却する最大のメリットは、まとまった収益を先取りして手に入れることができる点です。Amazonアカウントの売却価格は2020年4月の段階で以下の計算式で求めた数がベースとなります。
譲渡価格=直近半年の月間営業利益平均×20〜24ヶ月
高値で売れる可能性がある
先ほど譲渡価格を紹介しましたが、それを見て「自分のアカウントはそれほど稼げてないから、高く売ることなんてできない・・」と感じた人も多いのではないでしょうか?しかし先ほど紹介した譲渡価格はあくまでも交渉のベースとなる金額なので、実際に取引される金額はピンキリです。
そのため売買のタイミングや相手次第によっては、高く売れる可能性もあるということです。なのでまずは「高く売れない」と最初から諦めることなく、実際に売却市場に出してみることが大切です。
他の事業に集中できる
Amazonアカウントを運営して稼いでいる人のほとんどは副業として行っているということもあって、その人の時期や本業によっては他のことに忙しくなってしまうこともあります。
Amazonアカウントを売却することで、金銭的なメリットが得られるだけでなく、自分の自由な時間を確保することもできるのです。もし本業が忙しくなってきたり、他の事業に集中したいという方は売却するのがおすすめです。
買い手に自分の育てたビジネスを引き継げる
あなたが一生懸命育ててきたアカウントは、それなりの実績や収益を作り出すことができています。そのアカウントを買い手に引き継がせることで、その価値をさらなる飛躍をさせることにつながり、買い手や周りの人の生活を豊かにさせることができます。
もし運営するモチベーションが上がらなくなったら、いっそのこと売却をして買い手に引き継がせるのも大きなメリットになると思います。
Amazonアカウントを売買するデメリット

ここではアカウントを譲り受ける側と譲り渡す側のデメリットについて紹介していきます。
Amazonアカウントを購入する側のデメリット
まず譲り受ける側のデメリットですが、費用がかかるということです。アカウントの値段は区々ですが、実績を重ねた価値があるアカウントほど高く売られています。
逆に言えば、実績に乏しいアカウントなら安く買えるのですが、こういった安いアカウントは買うメリットも少なくなります。購入を検討する際には、自分でアカウントを育てる場合の手間と時間、購入する場合の費用の2つを比較して、メリットの方が大きいと考えたら購入することにするといいでしょう。
Amazonアカウントを譲渡する側のデメリット
一方、譲り渡す側のデメリットは、アカウントを売却するには、それなりの手間がかかるということです。
売却の方法については、後で解説しますが、売却先を探して、売却の条件の交渉をし、アカウント変更に必要な手続きを済ませる必要があります。もっとも、実績を重ねた優秀なアカウントなら、値段も高くなるので、手間と時間をかける価値はあると言えるでしょう。
アカウントを売買する手続と売却価格の相場

ここでは、Amazonのアカウントを売買する際の手続きについてと、アカウントの売却価格について解説します。
アカウント売買の手続
アカウント売買の基本的な手順は、以下の通りです。まず、売り手側がアカウント売買を仲介するサイトに登録します。もちろん、仲介サイトを使わずに直接買い手を捜すことも可能ではありますが、サイトを使った方が効果的に売却相手を探せます。
仲介サイトを見て、買い手が売却を希望します。売り手と買い手の間で売却条件などを交渉します。仲介サイトのスタッフに交渉を手伝ってもらうこともできます。
条件がまとまったら、契約を結びます。売却代金を支払い・受け取ることで、売買は終了します。
なお、アカウントを買いたいと申し出てくる人の中には、利益を上げているサイトの情報が欲しいだけという人もいます。売買条件を決定するためには、アカウントの情報を開示する必要がありますが、相手をしっかり見極めて、信頼できる相手だと思えるようになってから、情報を開示するようにしましょう。
また、代金の支払い時期については、売却手続きが終わる前には半金を支払い、手続きが全て終わったら残額を支払うといった形にすると、売り手にとっても買い手にとってもリスクを小さくすることができるので、オススメです。
Amazonのアカウントの売却価格の相場
アカウントによってかなりの価格差があるので相場というのは難しいのですが、ある程度優秀なアカウントの場合で、営業利益の平均の1年半分から2年分くらいの価格で取引されている例が多いようです。営業利益の平均は、直近の半年間くらいで算出します。
試しに売上の平均が30万円のAmazonアカウントを想定して売買の価格を計算してみると、540万円から720万円が相場ということになります。もっとも、これは相場であって、実際には、上で解説した引当金の割合とか、出品制限が解除されているか否かといったアカウントの内容に応じて価格が変動します。
また、交渉次第という面もあるので、上手に交渉ができるかによっても価格は変わります。
事業自体を譲渡可能な場合は高値になる
出品者用アカウント以外にも、そのアカウントを使用した事業自体の譲渡が可能な場合、高値になる可能性が高くなります。ただし、事業内容がしっかりとしている必要があります。
商品の出品を行っているだけでなくオリジナル商品の開発や生産まで行っており、Amazonで販売できるレベルであれば高値になりやすいです。特許や商標の取得により、さらに価値が上がるでしょう。
また、物販事業を0から開始した実績があれば、そのノウハウもニーズがあります。それを売り込めば高値でのアカウント売却がしやすくなるでしょう。
Amazonのセラーアカウントが売買されているサイト

ここからは、Amazonのアカウントの売買ができるサイトをご紹介します。
アフィリエイトサイトなどの売買も行っているサイトが多くなっています。アカウントを売買する場合には、自力で相手を探すのは困難なので、アカウント売買に興味がある人は、以下にご紹介するサイトを是非見ておいてください。
コラムも参考になる「サイト売買Z」

「サイト売買Z」という名称になっていますが、Amazonのアカウントも扱っています。この点は、以下にご紹介するサイトも同じです。「サイト売買コラム」を掲載していて、直接はサイトの売買に関する内容ですが、Amazonアカウントの売買の際にも参考になる内容が含まれています。
参考:サイト売買Z
独占案件として登録すれば売主の手数料が無料に「UREBA」

「UREBA」は、独占案件として登録をすれば、売主側の手数料が無料になるという料金システムになっています。独占案件になるので、他のサイトで買主を募ることはできなくなってしまいますが、売主側にも手数料が発生するのが一般的なので、売却にかかる費用を節約したい人にはおすすめのサイトです。
参考:UREBA
サイト売買専業企業No.1の取引実績「SiteStock」

「SiteStock」は、サイト売買に関する様々なサービスを行っています。単なるサイトの売買の仲介だけでなく、欲しいサイトの買取交渉を代行して行ったりもしています。
売却案件として掲載されているサイトがカテゴライズされていて、キーワード検索もできるので、どのようなAmazonアカウントがいくらくらいで取引されているかを調べることもできます。
参考:SiteStock
サイト売買では国内最古参「サイトキャッチャー」

「サイトキャッチャー」は、国内最古参で、豊富な売買実績を誇っています。他のサイトでも同様のシステムの場合が多いのですが、仲介担当者が売主と買主の間に入る「サイト売買仲介プラン」と、交渉は当事者同士で行う「直接交渉プラン」があります。
参考:サイトキャッチャー
手軽に使える売買サイト「サイト楽市」

「サイト楽市」では、他の多くの仲介サイトでは有料となっている売買手数料がかかりません。完全無料で利用できます。また、会員登録も必要ないので、手間もかかりません。
無料で使える代わりに、サイト楽市は売買交渉には関与してくれないので、交渉は当事者間で行います。手数料が発生すると割に合わないような、小規模な売買に特にオススメです。
参考:サイト楽市
ハイクラス、良質サイトに特化「サイトレード」

手軽に使える「サイト楽市」とは対照的とも言えるのが、「サイトレード」です。専任担当制を取っていて充実したサービスを打ち出している代わりに、報酬は高めです。
企業のM&Aなども手がけています。Amazonのアカウントの売買案件の登録は少なめです。
参考:サイトレード
サイト売買コラムにサイト売買用語集も「Growth M&A」

「Growth M&A」のホームページは丁寧に作られていて、サイト売買Zのところで紹介したような「サイト売買コラム」が掲載されている他、「サイト売買用語集」も掲載されています。用語集にはAmazonのアカウントの売買とは直接には関係しないものも多いのですが、興味があるものだけでも目を通しておくと参考になります。
参考:Growth M&A
サイト売買に関する各種サービスが充実「サイトマ」

「サイトマ」では、売却サイトのPR文書の作成や、他の仲介サイトへの掲載代行、売却が成立した後のサーバーの移転などの作業を無料で行ってくれます。着手金や仲介手数料はかかりますが、無料で付帯するサービスが多いのは嬉しいところです。ただ、基本的にサイト売買のみを行っているところなので、Amazonのアカウント売買には向かないかもしれません。
参考:サイトマ
現在は手数料無料で売却可能「サイトバンク」

「サイトバンク」は現在のところベター運用中で、無料でサイトの売却を行うことができます。ただし、売買のサポートは行われていませんから、交渉などは当事者間で行うことになります。将来的には有料化される可能性もありますが、現在売却を考えている人は、無料なのでとりあえず登録だけでも済ませておくといいかもしれません。
参考:サイトバンク
アカウント売却の際にチェックしておくべき事項

最後に、アカウント売却をする際に注意しなければいけない事項をまとめておきます。実際にアカウントを売却する前には、以下の内容を必ずチェックしてください。
商品在庫の扱いを決めておく
まずは、商品の在庫についてです。アカウントを売却するということは、それ以降Amazonに出品することはできなくなるわけですから、売却時点で保有していた在庫の扱いが問題になります。
在庫を含めて買い取ってもらえる可能性もありますが、不良在庫の買い取りは拒否されるでしょうし、在庫込みを条件にすると買い手が現れにくくなることも予想されます。
基本的には、アカウントを売却することに決めたら、売り切ってしまうか自分で引き取って、在庫がない状態で売却することをオススメします。
大口出品から小口出品に切り替える
Amazonの出品プランには大口と小口があります。この記事でも軽く触れましたが、大口出品では月額5,390円(税抜価格4,900円)の利用料金がかかります。
アカウント売却を考える人は、大口出品の方が多いと思いますが、そのまま売却相手を探していると、探している間にも利用料金が発生します。小口に切り替えておけば、この無駄な出費を避けられるわけです。
銀行口座を変更する
気にならない人は、どうしてもというわけではありませんが、売上金が振り込まれる銀行口座を新しいものに変えておくといいかもしれません。なぜなら、アカウントを売却して名義を変更する際には、従来の銀行口座の口座番号が必要になるからです。
つまり、アカウントの買い手に自分の口座番号を教えなければいけません。この点が気になる人は、アカウントを売却する前に、普段使っているのとは別の口座を準備して、予め銀行口座を変更しておくといいでしょう。
まとめ

Amazonのアカウントの譲渡について、色々とお話してきました。何度か書きましたが、実績を重ねたAmazonのアカウントは、新規に作成するアカウントにはない価値が生じています。
思わぬ高値で売れることもあるので、Amazonでの出品を止める際には、アカウントを売却することも考えてみてください。この記事でご紹介したような仲介サイトを使えば売却も難しくはないので、挑戦する価値は十分あるはずです。