追跡可能な発送方法と活用するコツまとめ

今や、メルカリなどのフリマアプリで物を出品したり購入したりすることは、誰もが手軽に行えます。しかし、相手のことはネット上でしか知らず、素人同士でやり取りを行うため、荷物を送るときや受け取るときに気がかりなことも多いでしょう。

そんな心配を減らすのに便利なのが、追跡ができる発送方法です。荷物の配送状況を簡単にチェックできるので、荷物が届かないなどのトラブルを防げます。この記事では、追跡サービスを利用できる発送方法や、お得に活用する技について紹介します。

目次

国内の大手宅配業者3社

国内で多くの人が利用している主な宅配業社は、追跡サービスを実施しています。国土交通省が調べた、令和2年度の宅配便(トラック)取扱個数によると、ヤマト運輸と佐川急便、日本郵便の3社がトップです。まずは、この3社が行っている配送サービスの一部をご紹介します。

参考:令和2年度 宅配便(トラック)取扱個数(国土交通省調べ)

ヤマト運輸が国内シェア率トップ

クロネコマークで親しみ深いヤマト運輸は、宅配便(トラック)の40%以上を占め、国内シェア率トップを誇る企業です。ヤマト運輸独自の宅配サービス「宅急便」では、「ネコポス」「宅急便コンパクト」などの配送方法で小さな荷物も送れます。

以上の配送方法を利用する場合、直営店だけでなく、近くのコンビニエンスストアや取扱店からも発送可能です。さらに、クロネコメンバーズに登録すれば、メンバーズ限定の割引なども受けられます。

第2位は佐川急便

1位に続き、宅配便(トラック)の約30%を占めているのが佐川急便です。佐川急便の宅配・配送サービスはバラエティに富んでおり、さまざまな用途に合ったサービスを提供しています。

例えば、新鮮なまま冷蔵品を届けたいときには「飛脚クール便」、しわがつかないよう衣類を発送したいときには「飛脚ハンガー便」などがあります。「飛脚ラージサイズ宅配便」では、大きなサイズの荷物がスピーディーに送れます。

第3位は日本郵便

宅配便(トラック)配達数3位にランクインするのが日本郵便です。日本郵便の配送サービスは、「クリックポスト」「ゆうパケット」「レターパック」など、小サイズの荷物にぴったりなサービスが豊富です。これらはポストに投函するだけで発送できるので、郵便局に出向く手間が省けます。

追跡サービスがある8つの配送方法

大切な荷物を発送する場合、荷物が相手に届かないなどの問題が起こる可能性があります。そんなときに荷物の状況を把握できれば、トラブルに対処しやすくなるでしょう。ここでは、荷物を追跡できる発送方法8選を紹介します。

クリックポスト(日本郵便)

日本郵便のクリックポストは、送料198円と比較的安く荷物を送れます。ただし、損害補償サービスはついていないので、高価な商品の発送にはおすすめしません。

初回のみ無料会員登録を行うだけで、誰でも利用可能です。送料はYahoo!ウォレットまたはAmazon Payで支払います。クレジットカードまたはデビットカードを持っていない場合、利用できないので気をつけましょう。

送るときは、専用ラベルを自宅などで印刷し、荷物に貼りつけてポストに投函するだけで完了です。

参考:クリックポスト

ゆうパケット(日本郵便)

ゆうパケットは、3辺の合計60cm以内で重量1kgまでの雑貨など、小さな荷物を送るのに向いています。クリックポストのような専用ラベルを印刷する必要がなく、クレジットカード払いにも限定されていません。

荷物に専用のあて名シールと切手を貼り、ポストに投函するか、郵便局から送れます。専用あて名シールは、近くの郵便局で受け取り可能です。

厚さによって送料は変わり、厚さ1cm以内で250円2cm以内なら310円3cm以内は360円です。距離による追加料金はかからないので、全国どこへでも同じ料金で送れます。

参考:ゆうパケット

レターパックライト(日本郵便)

レターパックライトは、A4サイズに収まる4kgまでの荷物を、全国どこでも370円で発送できるサービスです。使用するレターパックは、郵便窓口やコンビニ、または郵便局のネットショップから購入できます。

郵便受けに届くので、送り先の相手も配達時間を気にせず、気軽に受け取れます。送るときは郵便窓口に持っていくほか、ポストから発送できるのがうれしいポイントです。

ただし、厚さは3cm以内に限られていて、分厚いものは送れません。

参考:レターパック

レターパックプラス(日本郵便)

レターパックプラスは、520円で全国どの場所にでも送れるサービスです。レターパックライトと同様、郵便窓口やコンビニ、または郵便局のネットショップで入手でき、封筒の色がプラスは赤、ライトは青と区別されています。A4サイズで4kgまでという規定は、レターパックライトと同じです。

レターパックライトとの大きな違いは、荷物の厚さ制限がないこと、対面で受け渡しを行うことの2点です。受領印をもらうことで配送が完了するので、大切なものを送る場合に向いています。

証明書や納品書など、信書が送付できる点もメリットです。しかし、損害補償サービスはないため、壊れやすいものを送るときはしっかり包装するなど配慮しましょう。

参考:レターパック

宅急便コンパクト(ヤマト運輸)

ヤマト運輸の宅急便コンパクトとは、専用ボックスに入れて発送できるサービスです。基本的な送料は610円~で、配送距離に応じて料金は変わります。また、送料のほかに専用ボックス代の70円が必要です。

2種類の専用ボックスがあり、ヤマト運輸の直営店や取扱店、またはネットショップでも購入できます。小さな商品を送る際には、ボックスの中で商品を固定できる、便利なオプション資材を活用するのもおすすめです。

参考:宅急便コンパクト

ネコポス(ヤマト運輸)

ネコポス重量1kg以内の荷物を、ポストに投函して配達完了となるサービスです。一部の地域以外は翌日配達できるので、早く荷物を届けたいときにおすすめです。

追跡サービスのほか、税込み3,000円までの補償がついているのも魅力です。例えば3,000円相当のバッグを送る場合、配送途中で紛失した場合には、全額補償を受けられます。

宅急便コンパクトのように梱包資材の指定がないため、サービス規定内であれば、100均などで買える梱包資材が使えます。また、ヤマト運輸の公式ECサイトでは、ネコポス用のクッション封筒なども購入可能です。しっかり荷物を保護したい場合は、ぜひチェックしてみてください。

参考:ネコポス

宅急便(ヤマト運輸)

ヤマト運輸が提供している宅急便は、大きな荷物も送ることができ、対象サイズは3辺の合計が200cmまで、重さ制限は30kgです。荷物1つにつき、税込み30万円までの補償サービスがついています。

直営店や取扱店のほか、セブンイレブンなどのコンビニからも発送可能です。梱包には家にある段ボール箱など、身近な包装資材を使用できます。

ヤマト運輸の公式サイトからは、送料やお届け予定日を簡単に計算できます。クロネコメンバー割などの各種割り引きを適用した料金もすぐに分かるので、送料を重視したいときはぜひ活用してみてください。

参考:宅急便

飛脚宅配便(佐川急便)

佐川急便の飛脚宅配便は、3辺合わせて60cm以内かつ、30kgまでの荷物を発送できるサービスです。ヤマト運輸の宅急便と同じく、30万円までの補償がついているので、もしもの損害に備えられます。

送料はサイズと配送先までの距離によって決まります。佐川急便の公式サイトから地域別の料金表を確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

参考:飛脚宅配便

こんなときに追跡サービスがおすすめ

心配しなくともきちんと荷物が届くだろうと思いがちですが、誤配などによるトラブルが起こる可能性はゼロとは言えません。万一の配送トラブルに備えるためにも、追跡できる発送方法がおすすめです。ここからは、特に追跡サービスを利用すべき具体例について紹介します。

ビジネスで重要な書類を送る

ビジネスシーンにおいて取引先などに書類を届ける場合、追跡記録を残しておくと便利です。追跡サービスを使えば、書類が届いていない場合でも、記録によって発送したことを証明できます。

相手の会社側から、配送方法を指示される場合もあるでしょう。中でも日本郵便の「書留」は、対面での手渡しで配送でき、補償サービスもついているため、ビジネスシーンでよく使われています。

価値の高いものを送る

高価なものや壊れては困る大切なものを郵送する場合、追跡サービスが必須です。また、追跡にプラスして賠償オプションを利用すると、安心度がより高まります。

例えば、ヤマト運輸の宅急便や佐川急便の飛脚宅配便の場合、30万円までであれば全額補償が受けられます。

ネット上の取引で郵送する

ネット上でフリマアプリまたはSNSなどを通して売買する際、送り先・送り主ともに知らない人の場合がほとんどです。住所しか知らない相手へ届けるときこそ、信頼度の高いサービスを利用するべきでしょう。追跡記録を確認すれば、荷物が届かないなどの事態に対処できます。

具体的な発送方法をシチュエーション別に紹介

追跡できる発送方法について紹介してきました。選択肢が多いので、どの発送方法が最適なのか、わからない人も多いでしょう。ここでは具体的な例として、書類や本、DVD、雑貨類の発送方法について紹介します。

1.書類を送るとき

A4サイズの書類を迅速に届けたい場合、「レターパックライト」が最適です。上限4kgと重さ制限はありますが、ある程度まとまった量を発送できます。

また、より重要な内容であれば、手渡しで受け取ってもらえる「レターパックプラス」がおすすめです。さらに、A5サイズまでの書類をある程度まとめて送りたいなら、「スマートレター」を選択するといいでしょう。スマートレターは1kg以内のA5サイズの荷物を、一律180円で郵送できます。

書類の枚数が少なく、送料をとにかく安く抑えたいときには、普通郵便を選びましょう。A4サイズを折って封筒に入れる場合、50gまでは84円で郵送できます。

折らずにそのまま封筒に入れる場合は定形外郵便になりますが、50gに満たないときは120円で郵送可能です。なお、必要度に合わせ、書留や速達などのオプションをつけるとよいでしょう。

参考:スマートレター

2.本や雑誌、DVDを送るとき

本や雑誌、DVDなどを送る際も「スマートレター」が適しています。厚さ制限はありますが、文庫本やCD、DVDなどを郵送するのにはぴったりです。

一方、A5サイズよりも大きく、厚さ2~3cmの雑誌なら、「ゆうメール」がおすすめです。また、「第三種郵便」と言って、郵便局の承認を受けた定期刊行物であれば、さらに安く送れます。上限の1kgで送料215円となっています。

さらに、A4サイズの書籍類を送るときには、「クリックポスト」を選ぶのがよいでしょう。規定内であれば、198円で全国に郵送できます。特に重量が150g以上ある場合、ゆうメールよりも送料が安く済みます。

3.アクセサリーなどの雑貨類を送るとき

雑貨やアクセサリーをなるべく早く安心して送りたいなら、「宅急便コンパクト」が最適です。手渡しで送り先へ届けられ、配送状況の確認や配達日指定もできます。

専用ボックスの購入が要りますが、近くのコンビニから発送できるのが便利です。厚さ5cmまで対応しているので、少しかさばるものでも送れます。

一方、厚さが3cm以内であれば「クリックポスト」がおすすめです。追跡サービスだけでなく、ポストに投函して発送できる手軽さ、また、198円の一律料金で送れるのも利点です。

追跡できる発送方法をうまく活用しよう

追跡サービスがあれば、必要な番号のみで簡単に荷物の配達状況が分かります。大事な書類や商品を発送する場合には、追跡できる発送方法をチョイスしたり、オプションをつけたりすることで、万一のトラブルに備えることが大切です。

また、荷物サイズやシーンに合わせてうまく発送方法を選べば、低コストで送ることもできます。紹介した追跡できる配送サービスや具体例を参考にしながら、用途に合った発送方法をぜひ活用してみてください。

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この記事を監修した人

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