腕時計を高く売りたいなら今が絶好のチャンスです。なぜなら、腕時計は空前のブームと言えるほどの人気で、新品のみならず中古市場も大変賑わっているからです。
ただ、同じ売るにしても様々なコツがあり、それらを知っているのと知らないのとでは買取価格に大きな差が出ることも珍しくありません。
そこで今回は、腕時計を高く売る方法についてまとめました。いま時計が高く売れる理由やおすすめの買取業者とその選び方についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
時計が高く売れる条件と背景を理解する
まず腕時計を売る前に、高く売れる条件や背景について理解しておくことが大切です。具体的には、以下の2点になります。
- 売りたい時計に価値がある
- 買取業者に実力がある
売りたい時計に価値がある
当然のように聞こえるかもしれませんが、高く売れるとすれば、その腕時計には相応の市場価値があります。
ロレックス、オメガ、パティックフィリップ、オーデマ・ピゲ、タグホイヤーといったスイス製の王道から、カルチェ、ルイヴィトン、ブルガリ、シャネルなど、フランスやイタリアのラグジュアリーブランドの商品、さらに国産ではグランドセイコーに至るまで、現在、市場で高く評価されているブランドは非常に多彩です。
同じブランドでも人気シリーズのものはさらに高額で買い取ってもらえます。自分が売りたいと考えている腕時計が、そのような人気商品やブランド品に当てはまる場合は、確実に高価買取が期待できるでしょう。
買取業者に実力がある
腕時計をいくら高額で買い取ってもらいたくても、その業者に資金面や販売力において相応の実力がなければ叶いません。
特に高級腕時計の場合は、1点の買取金額が数百万円、場合によっては1,000万円を上回るケースもありえます。買取業者の場合、即日一括払いが原則のため、毎日のように持ち込まれる買取希望に対して十分に応えるためには、それに見合った資金が必要になります。
さらにその資金を確保するためには、買い取った商品を確実に販売するだけの顧客や販売ルートを確保していることも不可欠です。
つまり腕時計を売る際には、ついいくらで売れるかという値段にばかり気が取られがちですが、上記のような実力のある業者を見つけ出すことの方がそれ以上に重要であると理解してください。
時計を高く売るコツ
この項目では、腕時計を1円でも高く売るコツをご紹介します。それぞれのポイントについて詳しく解説していきますので、しっかりと頭に入れてください。
- 綺麗な状態で売る
- 付属品をセットにする
- 早めに売りに出す
- メンテナンスや修理の証明書を添付する
- 複数の業者で査定してもらう
- 買い戻しもおすすめ
綺麗な状態で売る
腕時計を売る際、ブランドや品番が重要なのは先述の通りですが、見た目の印象もそれに匹敵するほど査定に大きく影響します。「汚れがない」「傷がない」「電池の液漏れがない」といった状態が理想です。
傷がついてしまった場合は、致し方ありません。しかし、汚れについては、柔らかいクロスで入念に磨くだけでもかなり綺麗にすることができます。
ぬるま湯で薄めた中性洗剤で歯ブラシや爪楊枝を使ってベルトの隙間や繋ぎ目、文字盤の裏などの汚れを落として水で流すとさらに綺麗になります。また、洗剤の代わりにスプーン1杯の重曹をぬるま湯で溶かして使ったり、メガネ洗浄剤を代用したりするのもおすすめです。
査定をするのは専門家のため、多ければ数百、数千点にのぼる腕時計の目利きを行ってきた経験があると考えられます。そのため、一目見れば持ち主の腕時計に対する思い入れや愛情などを見抜く目を持ち合わせています。
売りに出す腕時計を大切に使ってきたことが伝われば、好印象を抱いてもらえるので、より真剣かつ誠実に査定してもらえる可能性が高まるでしょう。
付属品をセットにする
腕時計本体だけでなく、以下のような付属品も揃えてセットで持ち込んだ方が高く査定してもらえることが多いです。
- 購入した際の箱やケース
- 説明書や保証書
- 予備のベルトやコマ
買い手に立場に立って考えても、これらの付属品が付いているとなると安心感が高まり好印象を抱いてもらいやすくなるでしょう。
なお、査定の際は一品よりも複数の腕時計やジュエリー、バッグや財布などのブランド品と共に依頼した方が高価買取してもらえる可能性が高まるので覚えておいてください。
早めに売りに出す
腕時計を売りに出すなら、1日でも早いに越したことはありません。というのも、使わずに大切に保管しているつもりでも、思いのほか経年劣化がひどくなる場合があるためです。
腕時計は精密機器であるため、高温多湿、直射日光、乾燥、テレビ・パソコン・スマホなどの磁気製品の近くといった環境に弱いです。また、クウォーツの場合、電池切れのまま長く放置すると液漏れを起こして故障する恐れもあります。
これらの理由から、その時計の市場価格が時期的にあまりに低すぎるという場合を除いて、売るかどうかの判断を早く行い、売ると決めたら少しでも早くに査定依頼するという考えを大切にしてください。
メンテナンスや修理の証明書を添付する
腕時計を数年単位で長く使い続けた場合、修理をしたりオーバーホールをしたりするケースもあるでしょう。
その場合は、メンテナンスを受けた明細や証明書を保管しておいて査定の際に提出するようにしてください。それが信頼につながるため、査定額がアップすることが多いからです。
かといって、とり立てて不具合がないにも関わらずわざわざメンテナンスを依頼する必要はありません。特に高級時計の場合、オーバーホールやメンテナンス費用は驚くほど高くつくので、ある程度高く売れたとしても利益が大きく目減りするリスクがあるからです。
複数の業者で査定してもらう
査定を一社のみに絞るのはおすすめしません。特に腕時計を売った経験がなかったり、相場観についての知識が薄かったりすると知らないところで買い叩かれてしまう恐れがあるからです。
ですので、可能ならば複数の業者に見積もりを依頼し、査定結果を安く提示されたところには「〇〇円と査定された」と告げるだけでもそれより高値をつけてもらえることがあります。ぜひお試しください。
買い戻しもおすすめ
もし売ろうとしている腕時計が、新品ではなく中古品で購入したものの場合、それを買った業者に買取を依頼するのもおすすめです。これを「買い戻し」と呼びます。
買った所で売るのは買値より高く売れないし、そもそも同じ商品を持ち込むのもバツが悪いと考える方も多いかもしれません。しかし現実はそうでもありません。
商品によっては買った時よりも価値が上がって、買取価格以上の値段で売れることもあります。しかも腕時計の買取業者は、特定のブランドを得意としているケースが珍しくないため、過去に買った商品でも喜んで買い取ってもらえることがあり得るのです。
現在、時計が高く売れる理由
2023年現在、腕時計はとにかく高く売れやすいです。それには主に3つの理由が考えられます。この項目では、それぞれの理由について詳しく掘り下げていきたいと思います。
- 空前の腕時計ブームが続いている
- 円安でチャンスが到来している
- 物価高の影響が大きい
空前の腕時計ブームが続いている
腕時計人気は、1990年代の後半から世界的にが高まり始めました。市場は、一様に右肩上がりの傾向が続きましたが、とりわけ2010年代に入るとさらに拍車がかかり、超高級腕時計が異例の売り上げ数をマークするようになります。
その筆頭とも言えるのが、まだ歴史の浅いスイスの超高級腕時計ブランドの「リシャールミル」で、数千万円レベルの商品が世界中で飛ぶように売れています。
時を同じくして、日本でも「SEIKO・グランドセイコー」がSEIKOの文字を外し「グランドセイコー(GS)」という独自ブランドとして生まれ変わりました。その戦略は見事に奏功し、次々と売り出される価格帯の高い商品が、国内のみならず海外でも大変な人気を博しています。
このような空前の腕時計ブームを背景に、中古市場もかなりの活況を呈しているため、ユーズドの商品でも驚くような高値で買い取ってもらえることが珍しくないのです。
円安でチャンスが到来している
2022年3月には1ドル=115円前後だったところ、翌4月には一気に131円を突破し約20年ぶりの円安となりました。それ以降、さらに円安傾向は続き、2023年7月現在でも、140円前後で推移しています。
これにより輸入物価が軒並み高騰し始めましたが、スイスを中心とする海外勢が人気の腕時計もその例外ではありません。こうなると新品は高すぎて手が出ない分、中古品に目を向ける消費者が増えるので、中古品市場も益々活気づいているというわけです。
物価高の影響が大きい
新型コロナウイルスの流行や国際紛争の影響により、サプライチェーンの寸断や資源高が生じると国内では様々な商品が高騰し始めました。その傾向は2023年時点でも収まらず、むしろ悪化しているのが現状です。
上記の円高要因に加えて、あらゆる原材料費が高騰することによってあちこちで値上げラッシュが続いているため、腕時計の中古市場にも高値を容認せざるを得ない雰囲気が漂っています。そのため、この時期に依頼すると思いのほか高く買い取ってもらえることがあるのです。
買取業者の選び方
続いて、腕時計の買取業者の選び方について解説します。一言に買取業者といっても大変な数にのぼるので、売却先によってはずいぶんと額に開きが出ることもあるでしょう。
1円でも高く買い取ってもらえるように、これからご紹介するポイントをぜひ参考にしてください。
実績が豊富
おすすめの買取業者としてまず挙げられるのは、腕時計の買取と販売の実績が豊富な業者です。買取実績が多いということは、それだけ質の良い目利きの鑑定士が揃っていることを意味します。相場についても深く把握しているといってよいでしょう。
また、数多く販売しているということは、買取を希望する顧客も大勢いるとみて間違いありません。そのような業者は、商品の回転率も良好なため仕入れにも大変熱心です。よって、こちらが納得して手放せるだけの高値を提示してくれる可能性があると見てよいでしょう。
評判が良い
候補となる買取業者が見つかったら、必ずレビューや口コミに目を通すようにしてください。すると評判の良し悪しを大まかにつかむことができます。
その上で実際に足を運んで、なぜそのように評価されているのかを自分の目で見て検証できるとよいでしょう。売るかどうかは別にして、試しに査定だけでも依頼して様子を確かめるのも良いかもしれません。
接客が丁寧
信頼のできる業者は、往々にして接客が丁寧です。言い方を変えれば、お客様を大事にしているということになります。
売ってくれる人がいなければ商売が成り立たないため、ひとりひとりとの縁を大切にしているのです。さらに売るだけでなく、買い手としても贔屓にしてもらえるように好印象を与えることに注力しているとも言えるでしょう。
おすすめの買取業者5選
この項目では、おすすめの買取業者を5つご紹介します。良さそうだと感じるお店があれば、早速アクションを起こしてみてください。
ブランドリバリュー
ブランドリバリュー、通称「ブラリバ」は、腕時計に始まり、アンティークの時計や宝石、ブランドジュエリー、骨董品など高価な中古品の買取を大変得意としています。
鑑定士の教育も質が高く、しっかりとした独自の再販ルートも有しているので買取には積極的です。電池切れや動かない腕時計も買取の対象としてくれるので、諦めずに査定依頼してみるのもおすすめです。店頭買取、宅配買取、出張買取に対応しています。
参考:ブランドリバリュー
バイセル
バイセルは、一時期頻繁にテレビCMが流れていたため、ご存知の方も多いかもしれません。全国にショップがあり、その数も増加中のため店頭買取を望む方にはおすすめです。
買取実績が豊富で、専門の鑑定士が確かな査定をしてくれます。壊れていても査定の対象となるので、依頼してみるのもよいでしょう。出張買取と宅配買取も可能で、査定にも出張にも手数料はいっさいかかりません。
参考:バイセル
高く売れるドットコム
高く売れるドットコムは、様々な中古品を買い取っている業者ですが、腕時計についても非常に幅広いアイテムに対応しています。
ロレックスやオメガといった定番の人気ブランドから、ショーメ、ショパール、ハリーウィンストンといった世界有数のハイジュエリーブランドの商品、またアンティークまでバラエティに富んでいます。
よほどでなければ断られることはないので、とりあえずどれくらいの査定がつくか、試しに依頼してみるのもよいでしょう。
参考:高く売れるドットコム
KOMEHYO
KOMEHYOは、全国に97の店舗を構えており、創業76年という圧倒的な歴史と実績を誇ります。特に腕時計の高価買取は有名です。
傷があっても独自の研磨技術で修復でき、修理専門業者との連携が深く、修理できることを折り込んだ上で高価買取を行っているので、かなりのお得感が期待できるでしょう。
参考:KOMEHYO
なんぼや
なんぼやは、腕時計の買取金額では国内トップレベルを誇ります。多くの時計ブランドに対応しているうえ、傷や故障があっても丁寧に査定してくれます。時計以外にもバッグやアクセサリー、財布など2点以上を同時に依頼すると買取額をアップしてくれます。
店頭買取、宅配買取、出張買取に加えてオンライン買取も可能です。スマホで申し込んで、画面越しにオンラインで査定、買取が成立したら商品を送って完了となります。自宅にいながら非接触で手続きを終えたい方には、特におすすめです。
参考:なんぼや
まとめ
腕時計を売るなら今が絶好のチャンスです。コンディションをできるだけ良好にした上で、高く買い取ってくれそうな信頼できる業者を見つけて、ぜひ1円でも高く買い取ってもらってください。