「Yahoo!オークション(ヤフオク)の『まとめて取引』の流れは?」
「同梱依頼で送るメッセージの例文が知りたい」
「同梱依頼で気を付けることは?」
Yahoo!オークション(ヤフオク)の同梱依頼に関してそんな疑問をお持ちではありませんか?
みなさんはYahoo!オークション(ヤフオク)で複数の商品を落札したときに「全部の商品をまとめて送ってもらえたらいいのになぁ」と思ったことはないでしょうか。そんなときに便利なのが「まとめて取引」を利用した同梱依頼です。これはYahoo!オークション(ヤフオク)で使える便利なシステムで、同じ出品者から商品を購入した場合に、取引や配送を統合することができます。ただ、このシステムにはメリットだけでなく注意すべき点もあります。
そこでこの記事では、Yahoo!オークション(ヤフオク)のまとめて取引を利用した同梱依頼について以下の内容を解説していきます。
- Yahoo!オークション(ヤフオク)のまとめて取引の流れ
- 同梱依頼をする際・受けた際の例文
- 同梱依頼の注意点
Yahoo!オークション(ヤフオク)で購入した商品をまとめて送って欲しいなと思ったことのある方はぜひ参考にしてみてください。
Yahoo!オークション(ヤフオク)上のやり取りの流れ
まずは、Yahoo!オークション(ヤフオク)上のまとめて取引の概略と購入者と出品者、それぞれの目線でまとめて取引を依頼する流れについて見ていきましょう。
まとめて取引とは?
Yahoo!オークション(ヤフオク)でまとめて取引を利用すれば、本来であればそれぞれの商品ごとに決済や発送が必要になるところを一括して済ませることができるようになります。とくに送料をまとめることができるのは、余計なコストを抑えることができる点で経済的です。
購入者がまとめて取引を依頼 → 出品者が依頼を確認
Yahoo!オークション(ヤフオク)のまとめて取引は以下の流れで進んでいきます。
まずは、購入者が出品者に対してまとめて取引を依頼します。まとめられる商品の一覧が表示されるので内容を確認します。
お届け地域を選択するページが表示されるので、都道府県を選択します。ここで選択された都道府県をもとに送料を再計算する為、お届け先の都道府県を正しく選択してください。
その後、「まとめて取引を依頼する」をタップし、次の確認ページで依頼内容の確認をすると、出品者に依頼が送られます。
Yahoo!オークション(ヤフオク)で購入者がまとめて取引の依頼を送信すると、出品者へ通知が送付されます。そうすると出品者は、依頼の内容に従って配送方法や送料を再度設定することになります。
出品者が配送方法や送料を再設定する → 購入者は連絡内容を確認する
次のステップでは、出品者が配送方法や送料の再設定をします。サイズや重量にあわせて、配送方法や送料などを決めましょう。ただし、破損の恐れがある場合や重量が超過している場合など、どうしてもまとめて取引に応じることが難しいときは、同梱依頼を拒否することも可能です。その場合は、購入者にその旨を連絡してあげると親切でしょう。
Yahoo!オークション(ヤフオク)で出品者が配送方法や送料を再設定すると、購入者へその内容が通知されます。
配送方法や送料に問題がない場合は送信を選択します。
その後の取引については、通常の取引ナビと同じ要領で進めていきます。ただし、送料が跳ね上がってしまう可能性もありますので、納得ができない場合は拒否してしまって構いません。
ここで重要なのは、出品者と購入者の間でしっかりと連絡を取り合うことです。まとめてお取引を利用することに不都合がある場合には、遠慮せずにメッセージなどで相談をすると良いでしょう。
お互いの了承が得られたら取引開始
ヤフオクでお互いの同意が成立すると取引が開始されます。その後の取引に関しては、取引ナビを使用して進めていくことになります。使用する取引ナビは、まとめて取引の対象とした商品のうち最も早く落札した商品に関するものを使用することになります。なお、その他の商品は、そのままにしておいて問題ありません。
まとめて取引の同意が得られない場合
まとめて取引が何らかの理由で成立しなかった場合は、それぞれの商品ごとに支払いや配送を進めていくことになります。
まとめて取引は便利なサービスではありますが、無理に使用する必要はありません。商品のサイズや重量によっては、お得な配送を使用できなくなる可能性もあります。取引内容に無理があるときは、購入者と出品者いずれの立場からでも遠慮なく拒否してしまって問題ありません。
Yahoo!オークション(ヤフオク)で同梱依頼されたときの返信用例文
ここでは、落札者から同梱を依頼されたときの返信用のメッセージの例文をご紹介します。メッセージの例文はややフォーマルな文章にしておりますので、必要に応じてカジュアルな文面に変更してご使用いただければと思います
まとめて取引に同意する場合
この度は、複数の商品をご落札いただきまして、誠にありがとうございます。
先ほど、まとめて取引に同意致しました。
商品は、お支払いの確認ができ次第発送致します。
発送が完了しましたら、再度ご連絡差し上げます。
最後までよろしくお願い致します。
発送方法や送料に変更がある場合
・配送方法と送料が変更になる場合
お世話になっております。
まとめて取引についてのご依頼を確認致しました。
「理由(規定サイズをオーバーするなど)」のため、当初予定しておりました〇〇(旧配送サービス名)が使用できず、配送方法を変更致します。
つきましては、△△(新配送サービス名)を使用しての発送となります。
また、配送料金も□□円に変更となりますので、ご承知おきください。
以上の配送方法でご了承いただけましたら、取引ナビよりご同意いただければと存じます。
引き続きよろしくお願い致します。
・送料のみ変更になる場合
お世話になっております。
まとめて取引についてのご依頼を確認致しました。
複数の商品を同梱するために梱包サイズが変更となります。
つきましては、配送料金も□□円に変更となりますので、ご承知おきください。
上記配送料金でご了承いただけましたら、取引ナビよりご同意いただければと存じます。
ご不明な点がございましたら、メッセージにてご連絡ください。
よろしくお願い致します。
指定された配送方法で商品を出荷できない場合
お世話になっております。
まとめて取引についてのご依頼を確認致しました。
商品をまとめた場合、ご指定いただいた〇〇(配送サービス名)では商品を発送できません。
つきましては△△(別の配送サービス名)にて発送させていただきたく存じます。
新しい送料は□□円となります。
以上の配送内容でご了承いただけるようでしたら、取引ナビより同意していただければと存じます。
ご不明な点などございましたら、メッセージにてご連絡ください。
ご検討のほど、よろしくお願い致します。
まとめて取引に対応できない場合
お世話になっております。
ご依頼いただいた「まとめて取引」につきましてご連絡致します。
恐れ入りますが、ご指定いただいた商品は〇〇ため同梱することができません(〇〇の部分には以下に挙げる理由等を挿入)。
・梱包サイズが極端に大きくなってしまう
・商品の破損の可能性がある
・配送サービスの都合がつかない
・配送料が高額になってしまう
つきましては個別に商品を配送させていただきます。
送料につきましては、各商品ごとにご案内しております通りです。
お手数をお掛けしますが、ご確認のほど、よろしくお願い致します。
落札者がYahoo!オークション(ヤフオク)で同梱依頼する際の例文
続けて、落札者としてまとめて取引を依頼する際のメッセージの例文をご紹介します。
落札者として取引を依頼する場合は、落札前に交渉することがほとんどです。こちらもややフォーマルな内容になっていますので、必要に応じて文章を変更した上でご利用ください。
出品者の商品を複数購入したい場合
現在、出品者様の商品を複数落札しようと検討しております。
つきましては、落札後にまとめて取引をご依頼したくメッセージを差し上げました。
全商品の取引期間が終わってからで結構ですので、ご検討いただけますと幸いです。
ぜひ、よろしくお願い致します。
まとめて取引を依頼する場合に気を付けるポイント
Yahoo!オークション(ヤフオク)には、節度のない利用者もいます。例えば、無理な値引き交渉を依頼してくるような人です。また、他の購入者に商品を取られないように、早期出品終了を促してくる人もいます。出品者からすれば、そういった問い合わせへの対応は非常に面倒に感じるものです。
その点、まとめて取引を依頼することで上記のような面倒な相手と同視されてしまうと厄介なことになりかねません。そのため、まとめて取引を依頼するときは丁寧に行うようにしましょう。
また、まだ別の落札者が現れる可能性もありますので、出品者の取引を妨げないように注意しましょう。
まとめて取引に関して出品者が知っておくべきコツ
ここではまとめて取引に関して、出品者が事前に知っておいたほうが良いコツについてご紹介します。
Yahoo!オークション(ヤフオク)で同梱が難しい商品にはあらかじめ「同梱不可」と記載する
同梱依頼に応じることが難しい商品は、あらかじめ商品ページに「同梱不可」と記載しておきましょう。前もって記載しておくことで、同梱依頼を断りやすくなります。また、メッセージのやり取りをする手間も省けるので一石二鳥です。
まとめて取引を利用すれば配送料を低く抑えられることから、まとめて取引は購入者にとってのメリットが大きいシステムです。そのため、落札率を上げたい場合などは、まとめて取引に応じられる旨をアピールするのもおすすめです。
Yahoo!オークション(ヤフオク)で複数の商品を同梱すると送料が高くなる可能性に注意
複数の商品を同梱すると、送料が高くなってしまう可能性があります。その原因は、当初予定していた配送方法が使えなかったから、梱包サイズが大きくなってしまったからなどさまざまです。
出品者が送料を負担する場合に送料が高くなってしまうと、利益が減ってしまいます。一方、購入者が送料を負担してくれる場合に無駄に送料が高くなってしまうと、トラブルにつながることもあります。
そのため、購入者が「どうしても同時に商品を受け取りたい」と希望しているといった事情がある場合を除いては、送料について購入者と相談しながら取引を進めることをおすすめします。
まとめて取引の内容に同意した場合は、取引が完了するまでキャンセルはできません。したがって、同意後に購入者と連絡が取れなくなってしまうと、取引が進まなくなってしまいます。
その場合は、何度も購入者に連絡を取り続ける必要があります。それでも音沙汰なしの場合は、落札後の支払期限まで待ち、取引の不成立を申告することになります。
まとめて取引に関して購入者が知っておくべきコツ
続けて、出品者が事前に知っておくべきコツについてご紹介します。スムーズに商品を受け取ることにもつながりますので、しっかりとコツをつかんでおきましょう。
まとめて取引に同意した場合は、落札者との取引を続けなければならない
一度出品者がまとめて取引に同意してしまうと、キャンセルはできません。そのため、まとめて取引を依頼する前に、選択する商品が間違っていないかを確認しましょう。
出品者と購入者の間でメッセージを介して個別に対応することも可能ですが、かなり手間がかかるので、まず応じてもらえないでしょう。
Yahoo!オークション(ヤフオク)でまとめて取引を利用し商品を同梱すると送料が高くなる可能性がある
前述のとおり、まとめて取引を利用すると送料が高くなる可能性があります。場合によっては、商品を同梱するよりそれぞれの商品を別々に送ってもらったほうが合計の送料が安くなることさえあります。せっかく安く落札した商品が送料のせいで高くなってしまっては元も子もありません。まとめて取引を利用する際は、送料にも注意しましょう。
クーポンも使える
まとめて取引を依頼する場合でも、まとめた商品の落札金額の合計がクーポンを適用できる金額を満たしていれば利用できます。ただし、まとめる商品のうち最初に落札した商品(取引に利用する取引ナビの商品)で利用できるクーポンの適用条件を満たしている必要があります。まとめられた商品の中にクーポンがあっても利用できない場合があるため、落札する順番には注意しましょう。
まとめて取引に関する注意点
ここでは、まとめて取引に関する注意点をいくつかご紹介します。その利用条件とあわせて確認しておきましょう。
利用条件
まとめて取引の利用条件は以下の通りです。
・72時間(3日)以内に同じ出品者から購入した商品であること
・同梱依頼は20商品まで
・決済方法、送料負担、商品の発送元などの購入条件が同一であること
・落札者(購入者)評価が6以上あること
まとめて取引を利用できない場合
なお、前項で挙げた条件のほかにも、以下の項目に該当する場合はまとめて取引を利用できませんのでご注意ください。
・ほかの商品とは手数料が異なる商品(車体、船体など)
・送料が着払い指定となっている場合
・一度まとめて取引を依頼して拒否されてしまった商品
・Yahoo!オークション(ヤフオク)ストアに出品されている商品
Yahoo!オークション(ヤフオク)でまとめて取引を使わずに商品を同梱する場合
Yahoo!オークション(ヤフオク)では、出品者と購入者の間で相談すれば、まとめて取引対象外の商品をまとめて発送することも可能です。
ただし、この方法での発送を依頼すると、Yahoo!オークション(ヤフオク)が提供する補償サービスの対象外になる可能性があります。トラブルを避けるためにも、お互いにしっかりとコミュニケーションをとって取引を進めましょう。
Yahoo!オークション(ヤフオク)の同梱依頼に関する改悪ポイント
Yahoo!オークション(ヤフオク)では、出品や落札に関するルールや使用ツールが頻繁にアップデートされています。ただ、中にはユーザーから改悪だと非難されるような変更もあります。
同梱依頼に関して改悪と言われている変更点は、Yahoo!オークション(ヤフオク)ストアが出品している商品に関しては、落札者側で自由に送料変更ができなくなったことです。
従来は落札ツールに下図のような送料設定ボックスが設けられていて、同梱依頼を簡単に行なうことができました。
ところが、新しいルールでは落札者で変更不能です。以下は新しい落札ツールですが、送料を入力するテキストボックスが無いことに注目してください。
そこで、同梱依頼をする場合には、次のような手順を踏まなければならなくなりました。
- 出品者に同梱依頼をして同意を取り付ける
- いったん初期設定通りに代金と送料を支払う
- ストア側で送料を再設定する
- 差額分を払い戻し(場合によっては追加の引き落とし)をしてもらう
つまり、従来よりも少し手間が増えてしまったため同梱依頼の扱いには注意が必要です。
各種配送方法を利用する場合の注意点
「おてがる配送」や「ゆうパック・ゆうパケット(おてがる配送)」は、1個口の配送のみ可能です。
したがって、これらの配送方法をまとめて取引で利用する場合は、荷物は1つにまとめるようにしましょう。もし、荷物を1個口にまとめることができない場合は、購入者に別の配送方法への変更を提案してみましょう。
ただし、上記の配送方法は料金計算が非常に簡単なため、取引がスムーズになります。そのため、できるだけ荷物を一つにまとめる工夫をして活用するようにしましょう。
困ったときや不明点はしっかりと相談する
取引や配送方法で困ったことがある場合は、取引相手に相談してみましょう。その際は、メッセージなどで連絡するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まとめて取引は、上手に使うことで送料を節約できる便利なシステムです。また、出品者なら、販促のための手段としての使い方もできるでしょう。コツさえつかんでしまえば使い方は簡単そのものですので、ぜひスムーズな取引の参考にしてみてください。