ヤフオクには様々な出品オプションがあります。オプションの多くは効果が不確かであるため、あまりおすすめできません。しかし、「注目のオークション」というオプションは、利用料金が安い割に集客効果が高いです。
そこで今回は、「注目のオークション」機能の概要と具体的な利用方法などを詳しく解説します。
ヤフオクで注目度アップ!「注目のオークション」機能の効果
最初にヤフオクで注目度アップが狙える「注目のオークション」機能を利用するメリットを3つ紹介します。
(1)安価に広告を出せる
広告は最も手っ取り早い集客方法の1つですが、広告を出すには結構お金がかかります。しかし、注目のオークションを利用すれば最安22円(税込)/1日~からヤフオク内に広告を出すことができます。
具体的には、検索結果の上位に「注目のオークション」として出品商品が表示されるようになります。
(2)ページアクセス数が上がる
検索結果の上位に広告として表示されれば、クリックされやすくなります。しかし、商品写真が汚かったり、そもそも需要のない商品を出品している場合は、上位に表示されてもクリックされません。
商品画像や商品自体の選択は適切に行いましょう。
(3)落札額が高くなる
ページアクセス数が増えれば、入札もされやすくなります。そして、入札数が増えれば落札額も上がりやすくなります。ただし、それは商品説明文がきちんと書けていることが前提です。
どんなにアクセス数が増えても、商品説明文で「欲しい」と思わせることができなければ入札されません。商品説明欄には、最低でも以下の項目は記載するようにしてください。
- 商品名、型番
- ブランド名(メーカー名)
- サイズ
- 重量
- カラー
- 材質(素材)
- 商品の状態
- 商品の購入時期
- 商品の使用頻度
- 商品の使用目的
- 商品の保管状況
- 出品理由
費用対効果が高い
商品写真と商品説明がきちんと作成できていれば、注目のオークションはヤフオクの数ある出品オプションの中で、最も費用対効果が高い出品オプションと言えます。
注目のオークションの設定方法
続いて、注目のオークションの設定方法を説明します。
注目のオークションの設定方法は2つ
注目のオークションは、出品時はもちろん出品後にも設定できます。出品時に設定するには、出品フォームで「オプション」の「商品のアピール」にある「注目のオークション」に設定金額を入力または「1〜3番目に表示する」をクリックしてください。
出品後に設定するには、マイ・オークションを開いて、出品中の商品リストから該当商品の「注目させる」をクリックしてください。
一度設定した後でも、設定金額を増額することは可能ですが、減額はできません。
注目のオークションの利用料
注目のオークションの利用料は22円(税込)/1日〜です。金額は1円単位で設定可能です。増額する場合は10円以上の金額で1円単位から設定可能です。
利用料は設定した日からオークション終了日までの日数分請求されます。仮に即決落札などにより設定日数満了日より前の日に落札された場合であっても、期間中の利用料が全額請求されます。
例えば、100円/1日の設定で7日間オークションを開催して、2日目で即決落札された場合でも、7日分の利用料700円が請求されます。
注目のオークションのおすすめ設定方法
注目のオークションは出品後に設定することをおすすめします。なぜなら、出品後であれば他の出品者の設定金額を見てから設定できるからです。
出品中のカテゴリの「注目のオークション」の表示順位(金額順)をチェックすれば、設定すべき金額の目安がわかるでしょう(金額が高いほど上位表示されやすくなります)。
また、出品後に設定すれば注目のオークションの利用期間をコントロールできます。最も効果が高いタイミングで設定すれば、最小の出費で最大の効果を得ることが可能です。注目のオークションの設定タイミングについては後ほど詳しく解説します。
注目のオークションの基礎知識
続いて、注目のオークションの仕組みを解説します。
カテゴリ検索では注目のオークションが全て表示される
注目のオークションの表示は検索方法によって異なります。
まず、「家電、AV、カメラ」⇒「カメラ、光学機器」⇒「デジタルカメラ」⇒「デジタル一眼」⇒「オリンパス」というように、カテゴリを絞って検索していった場合は、以下のように注目のオークションが全て表示されます。順序は設定金額順です。
カテゴリによっては、注目のオークションが表示されない場合もあります。それは注目のオークションを利用している出品者がいない場合です。ニッチなカテゴリではよくあることです。
キーワード検索では注目のオークションは上位3つのみ表示される
商品名や用途などキーワードで検索した場合は、注目のオークションは上位3つまでしか表示されません。
この場合に上位表示される3つのオークションの選定基準は設定金額だけではありません。もちろん設定金額が高い方が表示されやすくなりますが、検索キーワードが複数カテゴリにまたがる場合は、キーワードとの関連性など様々な要素が考慮されます。
注目のオークションの使い方
続いて、注目のオークションをどのような商品にどう使うと最も効果を発揮するのか解説します。
無在庫販売商品に使う
無在庫販売できる商品はライバルが非常に多いため、注目のオークションは積極的に利用するべきです。むしろ、注目のオークションを使わないと落札されにくいと言えます。
一部の商品にだけ使う
また、他の出品者の設定金額が高いカテゴリでは、全ての商品に注目のオークションを設定してしまうと、たとえ商品が落札されてもオプション利用料で赤字になる可能性があります。
したがって、注目のオークションの設定金額が高いカテゴリに多くの商品を出品している場合は、特に高額落札されやすい人気商品を1,2個厳選して設定しましょう。
ヤフオクでは商品ページから出品者のページに飛び、他の商品一覧も確認する利用者が多いです。そのため、人気商品1つに集客するだけで、他の出品商品ページのアクセス数も自然と増える傾向があります。
注目のオークションを設定するタイミング
ヤフオクで注目度アップが狙える「注目のオークション」は1日毎に利用料がかかります。そのため、できるだけ利用期間は短くしたいです。そこで、最も集客効果が高くなる「注目のオークション」の設定タイミングが重要です。
日曜日
ヤフオクの利用者が一番増えるのは休日です。特に連休最終日の20時~24時に最も利用者が増える傾向があります。一般的には日曜日の夜です。利用者が増えれば入札数も上がります。
そのため、注目のオークションは日曜日になってから設定すると良いです。さらに日曜日にオークションが終わるように出品期間を設定しておけば、1日だけのオプション利用料で最大の効果を得ることができます。
ただし、これは一般向けの商品の場合です。特定の職業の人向けの商品を出品する場合は、日曜日ではなくその職業の人にとっての休日に設定する必要があります。例えば、美容師さん向けの商品を出品する場合なら、美容院が休みになる月曜日や火曜日に設定すると良いでしょう。
ちなみに、美容院の休日は全国的には月曜日のところが多いですが、関東では火曜が定休日になっている美容院が多いです。
注目のオークションの金額設定について
最後に金額設定の注意点を解説します。
まずは利益計算
注目のオークションを利用する前に、まずは利益計算をしましょう。
過去の落札相場から大体の落札額を予想して、そこから落札システム利用料・送料・オプション利用料を引いてもちゃんと利益が出るか計算してください。
特にライバルの設定金額が高い場合は、必ず利益計算してから設定しましょう。そうしないと、本当に赤字になります。
金額設定間違いに注意
また、注目のオークションは一度設定するとキャンセルできません。設定金額を間違って多く設定してしまえば、その金額を請求されます。したがって、オプション利用時は金額の桁数に十分注意してください。
設定金額が安いカテゴリを!
カテゴリによっては、設定金額を数百円以上にしないと上位表示できないことがあります。しかし、少しカテゴリをずらせば数十円で上位表示できたりします。何度も出品しているとカテゴリ毎の大体の設定金額が分かってきます。できるだけ安い金額で上位表示可能なカテゴリを狙いましょう。
オプション料金を使うコツや注意点
注目のオークションは金額を設定した後でも増額が可能です。競合がたくさんいる場合だと、順位が激しく入れ替わります。もし自分が出品している商品の順位が下がったときは、オプション料金を増額してみましょう。
出品時はオプションを利用せず、終了が近くなってから上位表示を確認して、増額の検討をするのがコツです。
ただし、2点注意することがあります。
1つ目は「金額を減らすことができない」という点です。高額で設定すると上位表示の可能性は高くなりますが、減額できないのでほどほどにしておきましょう。
2つ目は「注目のオークションはキャンセルできない」という点。注目のオークションを一度設定してしまうと、途中でキャンセルできません。オークションを中断したり、売れなかったりしても同様です。
注目のオークションを設定する際は、上記2点を覚えておいてください。
オプション料金の支払い方法
注目のオークションで利用した金額は、ヤフーウォレットで支払うことになります。支払いは月毎なので、1ヶ月分の合算です。
当月(1日〜月末)の出品完了分で利用した金額が、翌月1日に確定。支払いを銀行口座の振替にしているなら、26日前後でヤフーウォレットから引き落とされます。
※クレジットカードで払っている場合の引き落とし時期は、カード会社に要確認。
例)4/1〜4/30内に出品完了した分のオプション料は、5月1日に確定。5月26日前後に引き落とされる。
ヤフオクで注目度アップの「注目のオークション」はあくまでオプション
今回は費用対効果が高いオプション、「注目のオークション」の仕組みと使い方を解説してきました。しかし、これはあくまでオプションです。
どんなにオプションを使って上位表示しても、商品自体に需要がなければクリックされません。また、どんなにアクセスを集めても、商品写真に魅力がなかったり、商品説明文の記載が雑だったりしては入札されません。
ヤフオクでの注目度はアップされますが、オプションはあくまでオプションです。商品選び・写真撮影・説明文作成をきちんとした上でオプションをご利用ください。