ヤフオクは個人でも簡単に商品を販売できる便利なサイトです。しかし、出品方法や設定を間違えると、全く商品が落札されなかったり、ヤフオクが利用できなくなる場合があります。
そこで今回は、ヤフオク初心者が陥りやすい失敗例とその対策を解説いたします。
ヤフオクで未落札を防ぐコツ
ヤフオク初心者がやってしまいがちな失敗は、いいかげんな出品による未落札です。ヤフオクには様々な需要がありますが、適当に出品して売れるほど簡単な市場ではありません。
そこで、まず最初に未落札を防ぐコツを解説いたします。
ヤフオクで未落札を防ぐコツ
ヤフオク出品で売れ残りを避けるコツは以下のとおりです。
・商品の状態を詳しく記載する
・商品の良い点・悪い点を全て記載する
・商品の悪い点はポジティブに記載する
・開始価格は相場の半額以下に設定する
・終了日時を休日の20~24時に設定する
・タイトルや商品説明欄にターゲットが検索しやすいキーワードを含める
以上の点を踏まえて出品すれば、商品が売れ残ることはないでしょう。むしろ、高額落札されやすくなります。
1円出品は諸刃の剣
ただし、オークション開始価格の設定について1つ注意点があります。
相場の半額以下と記載しましたが、あまり安くし過ぎると本当に安く買い叩かれてしまう危険があるため注意してください。開始価格が1円に設定された「1円出品商品」をよく見かけますが、あれは諸刃の剣です。
1円出品のメリット
もちろん、1円出品が必ずしも悪手というわけではありません。
1円出品は注目度が高いため、ウォッチリストに入れられることも多く、入札もされやすいです。そのため、通常価格での出品に比べると落札価格の高騰スピードが速くなる傾向にあります。
需要の高い商品であれば、1円出品することで入札合戦が起きて、相場を大幅に上回る価格で落札されることも少なくありません。
1円出品のデメリット
しかし、需要の少ない商品を対象にしたり、オークション期間を十分に確保せずに1円出品すると、安価で落札されてしまい、結果的に送料負担で赤字になる危険もあります。
よほど需要の高い商品でないのであれば、開始価格は相場の半額にすることをおすすめします。ヤフオクでの落札相場は、オークファンで確認できます。
ヤフオクで高額落札されやすい商品
また、商品選びにも注意が必要です。
上記の内容を踏まえて出品しても、そもそも需要がなければ落札されにくいのは当然です。ヤフオクで高額落札されやすいのは、以下のような商品です。
・限定品
・非売品(大会賞品など)
・家電カメラ
・希少価値の高いカード(遊戯王など)
・人気ブランド品
ヤフオク初心者がやりがちな商品状態トラブル
続いて、商品の状態に関する失敗例と対処法を解説いたします。
新品未開封品が中古品
まず1つ目は、新品未開封だと思って出品した商品が、実は中古品だった場合です。
正規品として購入した商品であれば心配いりませんが、個人から新品として仕入れた商品の場合は、実は展示品やアウトレット品だったということはありえます。
中古品だと気付かずに新品として出品してしまうと、取引後にクレームが来て「非常に悪い」評価をつけられる危険があります。評価が下がると今後の取引に支障が出ますので、出品前に必ず商品の状態を確認しましょう。
商品のサイズが想定より小さい
2つ目は、商品サイズの計測ミスで送料が安くなる場合です。
家で量ったサイズをもとに計算した上で送料を請求したけれども、実は計測が間違っていて、想定より送料が安くなるケースがあります。
その場合は、その旨を落札者へ正直に伝えましょう。そして送料の差額の返金を申し出てください。
梱包材でサイズが大きくなる
3つ目は、梱包材などでサイズが想定より大きくなる場合です。
家電や割れ物を配送する場合、配送途中で商品が壊れないように丁寧に梱包する必要があります。その結果、梱包材によりサイズが大きくなり送料が想定より高くなるケースがあります。
その場合の送料の差額は、出品者負担となります。このような事態を回避するためにも、必ず梱包材込みで重量を計測しておきましょう。
ヤフオク初心者がやりがちな出品間違い
続いて、初心者がやりがちな出品作業の間違い例を紹介します。
カテゴリ選択ミス
1つ目は、カテゴリ選択ミスです。
ヤフオクではカテゴリを細かく設定できます。落札希望者はカテゴリで絞って検索することが多いため、商品カテゴリは正確に選ぶ必要があります。
例えば、キャノンのマニュアルフォーカスカメラを出品する場合、ニコンやオートフォーカスを選択してしまうと、適切な集客ができません。
商品名・型番の入力ミス
2つ目は、商品名や型番の入力ミスです。
商品名や型番は最も検索されやすいキーワードの1つです。家電の型番が1文字抜けているだけで、全くアクセスが集まらなくなることもあります。
エラーによる白紙出品
3つ目は、エラーによる白紙出品です。
ヤフオクで出品ページ作成中にプレビューから戻ると、たまに商品説明欄が空白になるエラーが起こります。エラーに気付かずに出品してしまうと、商品ページが白紙になってしまいます。
価格の桁間違い
4つ目は、価格の桁間違いです。
一桁違うだけで全く落札されなくなります。価格設定の際は十分に注意してください。
終了日時設定
5つ目は、終了日時の設定忘れです。
特に1円出品する際は、十分なオークション期間を確保できないと赤字になる危険があります。デフォルトのまま出品しないように注意しましょう。
商品と画像の不一致
6つ目は、商品画像と出品商品の不一致です。
出品商品は中古品なのに公式ページの正規品写真を載せてしまうと誤解を招きます。商品画像として掲載する写真は、必ず自分で実物を撮影したものを使うようにしてください。
また、出品商品が増えてくると、別の商品の画像を間違って投稿してしまうこともあります。出品前に必ず確認しましょう。
在庫確認ミス
7つ目は、在庫確認ミスです。
大量に在庫を抱えている場合、既に売れた商品を出品してしまうなどのトラブルが起こりやすくなります。ツールを活用して能率的に在庫管理しましょう。
ヤフオクに出品できなくなる原因
ここまでは、ヤフオク初心者がやってしまいがちな失敗例を紹介してきました。
ここからは、ヤフオクが利用できなくなるかもしれないほどの重大な失敗例を紹介します。以下のような失敗をしないよう十分注意してください。
住所変更後の本人確認未完了
まず1つ目は、本人確認未完了です。
ヤフオクを利用するには事前に本人確認手続きが必要です。基本的には一度手続きを終えれば問題ありませんが、引越しなどで住所を変更した場合は、再度本人確認手続きをしないとヤフオクが利用できなくなります。注意してください。
総合評価が低い
2つ目は、いいかげんな対応を繰り返すことです。これをやってしまうと、総合評価が低くなってしまいます。
ヤフオクでは取引後に出品者と落札者がお互いを5段階で評価します。評価によりポイントがつきます。
・非常に良い:+1
・良い:+1
・どちらでもない:0
・悪い:-1
・非常に悪い:-1
そして、この評価ポイントの合計が総合評価となります。総合評価がマイナスになってしまうと、出品ができなくなる可能性があります。
取引する際は、悪い評価をつけられないように丁寧かつ迅速な対応を心がけましょう。
削除されたカテゴリへの出品
3つ目は、削除されたカテゴリへの出品です。
ヤフオクのカテゴリは日々更新されています。再出品できない場合は、商品カテゴリが削除されていないか確認してください。
利用規約に違反する行為
4つ目は、利用規約違反行為です。
ヤフオクで禁止された商品の出品や、ガイドラインに違反した行為をすると、出品制限や利用停止措置を課される恐れがあります。定期的に利用規約を確認しましょう。
参考:ヤフオク利用規約
ヤフオクが利用できなくなったときの対処法
最後にヤフオクが利用できなくなった場合の対処法を紹介します。
お知らせ情報の確認
まずはヤフオクの「お知らせ情報」を確認しましょう。
メンテナンス中やサーバー関係のトラブルが原因で障害が起きている可能性があるからです。
ブラウザの確認
次にブラウザの確認をしましょう。
ブラウザのキャッシュが原因でヤフオクが利用できない場合があります。別のブラウザで問題なく利用できる場合は、キャッシュが原因である可能性があります。原因のキャッシュを突き止めて削除してください。
インターネット接続状況の確認
続いてインターネット接続状況を確認しましょう。
ヤフオクだけでなく他のサイトも利用できない場合は、ネット環境が原因である可能性が高いです。
パソコンの確認
次にパソコンの確認をしましょう。
別の端末から問題なくヤフオクが利用できる場合は、パソコンの設定変更などに問題がないかチェックしてください。
セキュリティーソフトの確認
最後にセキュリティーソフトの設定を確認しましょう。
ウイルスバスター等のセキュリティーソフトのセキュリティレベルを上げると、ヤフオクが利用できなくなる可能性があるので注意してください。
ヤフオクの利用は慎重に
ヤフオクは個人でも安定して稼げる市場です。しかし、些細なミスでも深刻なトラブルに発展しかねません。十分に注意して利用しましょう。