ヤフオクで出品する場合、多くの人は、「良い商品であれば売れるはず」だと思っているでしょう。それも間違いではありません。でも、もし「売れやすい出品日数や、売れやすい出品日時がある」と聞いたら、どうですか?「そんなこと、大した問題ではない」と思っていませんか?
実際、出品日数や出品日時の改善によって、売れやすくなった例は多いです。今回は、「ヤフオクで出品する際の出品日数は、長い方が良いのか、短い方が良いのか?」「自動再出品は設定するべきか」「売れやすい時期や日時があるのか」など、皆さんが以前から気になっていたことを解説していきます。
【結局どっち?】ヤフオクの出品日数は短い方が良いの?長い方が良いの?
ヤフオクの出品期間は、最短で12時間~最大で7日です。皆さんは、どういう基準で日数を決定しているのでしょうか。初心者が抱きがちなのが、「結局短いのと長いの、どちらが良いのだろう?」という疑問です。ヤフオクの出品期間について、メリット・デメリットに分けて考えます。
ヤフオクの出品日時はどこで確認するの?
ヤフオクの出品日時は、画面右下にある、商品情報で確認することができます。
改定以前は、ヤフオクの出品手数料が10円必要だった
2013年までは、ヤフオクで出品する場合、出品1回ごとに10円の出品手数料が発生していました(車やバイクのようなものは除きます)。例えば、300円の商品でも1回出品するだけで10円の手数料が発生します。
・1日で設定して7日間再出品を繰り返す⇒20円
・7日で設定して7日間出品する⇒10円
1日に設定し、3回再出品した場合、4日目にもう一度出品手数料が必要になります。1点のみの出品だと大した差ではないものの、人によっては数百~数千点の商品を出品するわけですから、この差は非常に大きいのです。ですから、改定以前は最初から7日で設定する人が多かったのです。
現在は、出品手数料は無料になっている
2013年以降、ヤフオクは、特定カテゴリ(Yahoo!プレミアム会員のみ出品可)以外出品手数料が無料になりました。これにより、出品がしやすい状況になり、一気に出品数が増加したのです。何日で設定しても、いくつ出品しても無料ですから、ありがたい改定とも言えます。しかし、出品しやすいのは良いのですが、こうなると出品数が激増し、出品商品が閲覧されにくくなるのは避けられません。
閲覧してもらうには、改定前にはなかった工夫が必要になってきたのですね。
【出品日数が短い場合】メリットがあるのか?
出品商品は、新着のものが上位に表示されるようになっています。出品日数を長くするより、短くして、自動再出品で3回再出品した方が、閲覧回数も多くなります。また、ウォッチリストに登録している人あてに「まもなく終了します」というメールが送信されますが、出品日数が短い方が、多く送信されるため、購入意欲を促進します。
【出品日数が短い場合】デメリットはあるのか?
オークションのように価格を競り合い、価格が上昇していく方法では、出品日数が長い方が有利です。競り合う時間が長い方が、価格が上がっていきやすいのです。ですから、1円スタートのような低額のものを出品する時に少ない日数の設定は向きません。なぜなら、価格が安いまま終了してしまう可能性があるからです。
【出品日数が長い場合】メリットがあるのか?
出品日数が長いと競り合う時間が長くなるので、1円スタートのような低額のオークションには向いていると言えます。また、ヤフオクでの最大の出品日数は、厳密に言うと、7日+12時間となっています。金曜日の夜スタートにすれば、金曜日の夜を2回またぎますし、土曜日の昼くらいにスタートすれば、土曜日を2回またぎ、土曜日の夜に終了するのです。
金曜日の夜や土曜日の夜は、閲覧回数も多くなります。競り合う時間が長く、閲覧回数の増加も期待できるので「低額スタートなら、出品日数を長くするべき」ということを覚えておきましょう。
【出品日数が長い場合】デメリットはあるのか?
出品日数が長いと、それだけ閲覧者に「考える時間」を与えてしまいます。その間に別の出品があれば、そちらに興味が変わる可能性も否定できません。入札締切のギリギリまで、入札をしないで検討する人が多いので、設定日数が長いと、場合によっては忘れられてしまうリスクも考えられます。
自動再出品はするべき?
「自動再出品」とは、落札されないままオークションが終了しても、自動で再出品されるようにする設定のことです。こちらの機能は、Yahoo!プレミアム会員が出品する際に設定できるオプションになります。
【自動再出品を設定の方法】
出品する際に、終了日時設定の下にある「自動再出品」画面から、再出品する回数、値下げ率などを選択します。
自動再出品は曜日を指定できない
1月1日に初回出品をしたとします。3日ごとに再出品の設定をします。
・出品開始⇒1日
・出品終了⇒3日
・再出品⇒4日
・再出品終了⇒7日
自動再出品の設定は、「日数ごと」です。3日の設定なら、3日ごと、5日の設定なら5日ごととなります。商品の閲覧回数などを意識して、「日曜日の終了になるように」「土日を必ず入れるように」などという、曜日を指定した自動再出品はできません。
ヤフオクの自動再出品で曜日を意識したいなら
もし、曜日を意識し、「土日をはさんで閲覧数を上げたい」と思っているなら、最初の出品を、金曜日の夜か、土曜の日中に設定してみましょう。それで、自動再出品の設定を7日間にします。ヤフオクの出品期間では、最大が7日間+12時間でしたね。金曜日の夜に最初の出品をすれば、再出品日時は土曜日になります。
自動再出品の設定は、曜日指定はできないということを理解しておいてくださいね。
売れやすい時期・売れにくい時期はあるの?8つの確認事項を今すぐチェック!
商品によっては、売れやすい時期・売れにくい時期があるのは事実です。売れやすい時期に売るようにした方が、高く売れるのは当然ですね。ここでは、ヤフオクでの出品商品の「売れやすい時期」について考えていきましょう。
1.大型連休は、閲覧数も減る
通常の土日は、閲覧数が上がる傾向にあり、これが土日の夜だと、さらに増加が期待できます。普段忙しい人でも、休日はゆっくりお目当てのものを検索する時間ができるのですから、不思議ではありませんね。しかし、これが、盆・正月・GWなどの大型連休になるとどうでしょうか。
故郷に帰省する人も多くなり、また長期旅行に出発する人も増えます。大切な人と、大切な時間を過ごす人が多くなるのですから、ヤフオクを検索する時間がかえってなくなってしまうことも考えられます。
・夏休みにキャンプに行く⇒キャンプ用品は、それまでに用意したい
・お正月にスキー旅行へ行く⇒雪用品は、それまでに用意したい
このように、大型連休中というよりは、大型連休前に売れやすくなる商品も多いです。このあたりも考慮していきましょう。
2.季節商品は、季節が始まる前に
Amazonや楽天で、水着やハロウィンコスプレなどを購入するとします。シーズン前とシーズン後のどちらが高く売れるかは一目瞭然ですね。シーズン後は、たたき売りでもしない限り、非常に売れにくくなります。
また、洋服も、春夏ものなら、3月くらいから、秋冬ものなら、9月くらいから、売り出すと売れやすいです。春夏ものを9月に出品しても売れにくいのは当然です。子供服なら、購入時期を間違えると、来年はサイズアウトで着られなくなっている可能性も高いです。
何でも、シーズンに入る前から売り出すように意識してください。
3.新品のものなら、贈り物としておすすめできる
ひと昔前なら、オークションで贈り物を買うなんて考えられなかったですが、今は、オークションでも、新品のものを安く手に入れられる時代ですから、贈り物を落札する人も多いです。
・結婚式の引き出物にもらった高価な皿セット
・香典返しに多い高級毛布
・二次会のビンゴゲームで当たったジューサーや電子ケトル
高級だけど「タダ」でもらったし、安く売ろうと考える人も多いです。これを目当てにしている人も多いです。
4.給料日のあとが売れやすい
やはり、生活する上で、生活費は最優先です。生活費が苦しいのに、買い物なんて基本できません。給料日前は、閲覧数が上がったとしても、落札まで期待できるかどうかは分かりません。日本企業は、毎月25日、または20日を給料日に指定しているところが多いです。
それに合わせてオークション終了日を設定するのも、1つの手です。
5.天気の悪い日が狙い目!
オークションと天気がどう関係あるの?と思いますよね。天気の良い日は外出することも多くなり、逆に、天気の悪い日は在宅率も上がります。在宅で何もすることがない時間が増えると、インターネットを閲覧する時間も増えますから、「雨の日はチャンス」とも言えるのです。
出品予定のものがあるのなら、あえて「雨の土日」にすることも考えてみましょう。
6.出品するタイミングを考えよう
良い商品を出品しても、誰もライバルがいない場合と、ライバルがたくさんいる場合とでは、売れる確率も全然変わってきます。ライバルがいる場合、オークション終了日時をずらしてみるのも手です。先に終了したオークションの「入札者数」や「落札価格」などを参考に、再出品するようにしてみましょう。
売りたいと思った時に「欲しいと思ってくれる人」がいないとヤフオクは成立しません。取引にはタイミングも大事なのです。
7.流行は過ぎる前に勝負する
少し前、「ハンドスピナー」が一世を風靡しました。子供たちが欲しがり、安価で手に入ることもあり、親たちがこぞって購入したのです。妖怪ウォッチのメダルも、一時期は、信じられないほどの高値で取引されていましたが、現在ではその熱はありません。
来期のドラマ編成をいち早く入手し、その原作本などを仕入れるのも手です。流行ものは、時期を間違えなければ確実に売れますが、タイミングを間違えると、不良在庫を抱えるリスクもあります。
流行をつかめば波に乗れるはずですので、「いち早く情報を仕入れる」ことを意識してください。
8.検索率の高いキーワードをリサーチしよう
基本的に商品に無関係のキーワードを入れるのは、閲覧者にとっても迷惑行為ですのでやめるべきです。しかし、検索にヒットする確率を少しでもあげたいですね。ノーブランドの子供服を出品することを例にとりましょう。
・ノーブランド ワンピース 春夏 110
タイトルに嘘があってはいけませんが、商品説明欄に「とても可愛らしく、メゾピアノが好きな人にもおすすめです」などと、さりげなく人気ブランド名を入れます。しかし、あまりに無関係なキーワードを羅列するのは良くありませんので、やめるようにしてください。
また、安室奈美恵さんが引退発表をした後は、安室奈美恵さんの昔のグッズなども売れやすくなりました。現在、検索数が高くなっているキーワードは何か、常にリサーチすることもおすすめします。
ヤフオクは、売れやすい日数や日時、時期がある!しっかり活用しよう
オークションは、需要と供給さえ一致していれば問題なく売れるはずですが、出品数が膨大なヤフオクで、自分の出品ページを閲覧してもらうことはそう簡単ではないのです。
・売れやすい日数設定
・売れやすい出品時間
・売れやすい時期
そういうものもしっかり考慮して、確実に落札されるよう少しでも工夫してみましょう。試行錯誤しながら自分なりの方法を確立させていけば、もっとヤフオクを楽しめるはずです!