ヤフオク!で可能な「1円出品」!!そのメリットはどの程度?

いわずと知れた国内ネットオークション最大手のヤフオク!。買い物利用者にとって最も嬉しいことは、欲しい商品を店舗より安く買える可能性があることです。どのくらいまで安くなるかといえば、1円までです。

オークションでは基本的に出品者が初めの値段を決めますが、ヤフオク!ではその値段を1円とすることが可能です。「1円出品」と呼称されますが、出品後、最初に入札した買い手のあとに、他の誰からも入札がかけられなければ、なんと1円で商品が購入されてしまう、という出品方法です。どんなに超高級な品でも、1円で出品すれば1円で落札される可能性があります。

出品する側としては、リスクばかりのムダ機能に思えますが、1円出品は後を絶ちません。それは、儲かるからです。

目次

1円出品は本当に儲かる?

ヤフオク!での出品には、以下の2つの形式があります。

・オークション形式の「オークション出品」 ← 1999年当時から実装されている基本形式です。

・定額形式の「フリマ出品」 ← 2016年から導入された、いわゆる「メルカリ」と同様のかたちである、1対1の販売形式です。

1円出品をして利益が出るのは、当然オークション出品の場合です。フリマ出品では何を出しても1円にしかなりません。価値ある商品を1円で出品して、オークションの入札を重ねさせて落札額を上げていく、という流れを作れれば、やがて元の商品価値を超えるほどの価格まで落札額が上昇していき、膨大な利益を生む可能性がある、と1円出品者は考えています。

本当にそのような利益が生まれるのか、詳しくご説明していきます。

利益、出ます。

1円出品によって、元の商品価値を超えるような利益が生まれるのかといえば、生まれ得ます。ただし、その商品が持つポテンシャルによっては、かえって大損となる可能性が高いです。つまり、もともとの商品にしっかりとした魅力がなければ、1円で終わってしまうことも当然ありえます。

さて、出品者として気になるのは、出品する際、商品の市場価格や相場を見定めて正直にスタート価格を決めて出品した場合と、1円出品でオークションにかけた場合とで、1円出品の利益の方が大きくなる可能性はあるのか、ということです。たとえば、大抵の店舗で定価3,980円となっている同じ商品を仕入れ、

・3,500円で出したら4,200円で売れた

・1円で出したら5,000円で売れた

というように、1円の方が高売上となることはあるのか、という問いです。

もしならなければ、1円出品で売る意味などありませんから、答えとしては当然に起こり得ます。

では、何故そのような事態が起こりうるのか、次項で解説します。

1円出品が利益を生むからくり、教えます。

中古市場やライバル商品の価格等を調べ倒して考え出したスタート価格より、1円出品した商品の方に高値がついてしまうことがあるのは、以下のような要因によります。

1.商品群を安い順にソートすると、トップに表示されるようになるので目立つ

2.実際の価値からは到底考えられない1円という安値に、注目が集まる

3.「1.」と「2.」により入札が増え、さらに目立ちやすくなる

4.入札した後に高値の入札がはいると、悔しい思いをするのでさらに高値で入札してしまう

「1.」と「2.」は、人目につきやすくなる、という点で共通しており、「3.」がその流れに拍車をかけています。つまり、1円出品をすると、多くの参加者を集めることになるので、いわゆる入札合戦の状態を引き起こし易くなるのです。

そこへ「4.」が発生するわけですが、なにしろスタートが1円ですから、自分が5円で入札した後に10円の入札がはいっても、「所詮10円だ、えいっ、20円いったれ」と気軽に応じてしまいます。これがエスカレートすると、「こんなに何度も頑張ってるのに落札できないなんて、悔しすぎる!」という思いが強くなってきます。やがて熱くなって前後不覚に陥り、思わず元の商品価値を超える価格を突っ込んで落札してしまう、といった結果になります。こうして1円出品で大きな利益を得ることができるのです。

価格が跳ね上がっていく要因には、このように人間特有の心理が絡んでいます。例えば、前項の例に出した定価3,980円の商品ですが、実際には以下のようなことが頻発しています。

「ヤフオク!で3,500円で出品したが全く入札されずに7日経過し、出品終了とされたので、捨てる気持ちで1円出品したところ、5,000円で売れた」

しかし繰り返しになりますが、魅力のない商品は1円で出品しても1円で終了です。「魅力」を「需要」という単語に置き換えるとわかりやすくなりますが、需要がないということは、欲しい人が少ない、ということです。欲しい人が少なければ、入札合戦が盛り上がりません。よって価格が上がりにくくなり、安値で落札されることとなってしまいます。

しかし、魅力や需要がある商品とは、一体どういうものを指すのか、いまいち表現が曖昧です。この点については次項で掘り下げていきます。

魅力や需要の見分け方、助けます。

その商品に魅力や需要があるのかどうか、できるだけ客観的に判断するためのツールとして、aucfanの存在が挙げられます。

オークファン

aucfanは、ヤフオク!に限らずメルカリやラクマでの商品取引価格の相場を、無料でチェックすることができるサイトです。出品したい商品について、同じような商品が過去にどのように取引されていたかを調べることができます。商品名を入れるなどして検索し、落札結果のページに飛んだら、

「入札履歴」をクリックします。すると、

このように入札者と金額が一覧で表示されます。表示されている人数が多い商品は、人が多い、つまり多くの人がこれを欲しがっている、それは需要があるということ、と推察することができますから、これは1円出品に向いている商品であると判断できます。

気をつけなければならないのは、あくまで「入札件数」ではなく、「入札履歴」を重視する必要がある、ということです。例えば、オークションでは以下のような事態も起こり得ます。

この商品は、入札件数こそ多く入っていますが、入札履歴を見てみると、2人しか表示されていません。つまり、たまたま2人が欲しがって取り合いになっただけで、世間一般にはそれほど需要が無い商品である、ということがわかります。もし1人が1週間ヤフオク!にログインしていなければ、もう1人は間違いなく1円で落とせていた、ということになります。このような商品は1円ではなく、妥当な価格で出品をスタートさせた方が安全ということです。

1円出品は、多くの需要があってこそ絶大な効果を発揮します。出品する前には必ずaucfanで入札履歴を確認しておき、1円出品にふさわしい商品かどうか見極めることが大事です。

1円出品に秘められたパワー、もうちょっと詳しく!

1円出品の方が高い売上を出すこともある、ということをお伝えしましたが、そもそも1円出品は、「売り切り」などとも言われ、採算度外視で、兎にも角にも売り払う、ということに重点が置かれていたものです。オークションの性質上、出品者は売りたい額で落札して貰えるとは限りません。金額の決定権は買い手側が握っているのです。なんとしても買ってもらうための1円出品でした。

しかし1円出品は、前項まででご説明した通り、買い手のカッとなった心理状態が白熱した入札合戦を巻き起こし、思わぬ利潤をもたらす魔法の手段へと変貌を遂げました。

ここでは、その魔法がもたらす効果について、前項の内容も詳しく噛み砕いて、説明していきます。

1円出品の効果を最大限利用する

1円出品による入札合戦で、その品物にどんどん高値がついていく、というのは理想的展開ですが、せっかくですから、その勢いを他の商品にも回して貰いましょう。

具体的にどうするかというと、しっかりとした需要が見込める1円商品の説明欄に、マイブースへのリンクを貼り付けておくのです。入札者が「この出品者は、こんなに良い物を1円で出している。物の価値のわからない人だ。ひょっとすると、他にもコレと同じくらい良い物を1円で出しているかもしれないぞ」と思ってマイブースを見てくれるようになれば成功です。マイブースの1円商品にも程なく入札がはいっていきます。

下手にヤフオク!の有料オプションを使うよりも集客力があります。

1円出品の効果で、上位の商品より目立たせる

1円商品は1円ですから、利用者が沢山並んでいる商品を安い順に並べ替えると、最上位に表示されて目立つようになる、との旨を別の項で指摘しましたが、あくまでこれは、買い手側が安い順の表示を選択しなければ起こりません。利用者が新着順などで商品を探していれば、効果は発揮されないのです。

しかし利用者は、店舗やネット通販でまっさらな新品を買わずに、ヤフオク!にアクセスしているのです。それは、中古でも良いから少しでも安いものを、と考えているからに相違ありません。

つまり、ほとんどの利用者は1度は安い順で商品たちを眺めているのです。ヤフオク!で物色しているのは、安いことが前提条件として必要だからです。1円出品は確実に上位となり人目につくことでしょう。

1円出品の魅惑的な集客効果、入札と金額が雪だるま式に

同じような品物が出品されていた場合、入札数が多いほど魅力的に感じられるのは、集団心理が作用しているからです。「みんなが気に入ってるんなら、こっちの方がいい商品なんだろうな、じゃあ自分も」となっていく心理状態です。また、入札が多いということは、単純に金額が高くなっているということでもあるため、「見た目は同じ商品っぽいけど、高いってことは、こっちの方が良い物ってことだな」とも思い込んでしまいます。

このような状態を招くための下準備として、清潔感のある商品写真を撮り、誠実かつ的確な商品説明を作成しておくと、より効果が上がります。入札件数は加速度的に増加していきます。

1円出品の効果で競争心理が活発化、入札合戦が過熱

別の項でも例を示しましたが、ある品物を正直に本来妥当と思われる価値の額で出品したら全く見向きもされない、といったことがあります。ヤフオク!では膨大な数の品物が取引されていますから、妥当な価格のその品物は、「よくあるやつ」と思われて埋もれていってしまうのです。

しかし、1円出品であれば、これまでご説明した通り抜群の注目力がありますから、入札がはいってきます。そして、これも別の項でお伝えしましたが、一度入札をいれると、商品を手にするまで負けじと入札を続けるケースが多く、競争相手も同じ事を考えるので怒涛の入札合戦に発展していきます。

そして1円出品はスタート価格が低い分、本来妥当と思われる価格まで金額の幅がだいぶありますから、長く入札合戦を展開することができます。入札者がふと我に返った時には、市場価格を大幅に超過する金額での落札、という事態が起こりやすいのです。

1円出品の効果で落札初心者を育成できる

初めてのことは何でも緊張します。恐怖心や、要らない警戒心を背負いつつ、勇気をもって飛び込んでみるものです。

ヤフオク!で初めて商品を買ってみようという人も、個人差はあれど緊張感や恐怖心、そして警戒心を持っています。落札して金を払ったのに品物が来ない、大金をはたいて高級ブランドを落札したのに偽物だった、というトラブルを耳にしていたりすると、いよいよもって財布の紐は硬くなります。

その疑り深くなった精神を爽やかに打ち砕いてくれるのが、1円出品です。よほど入札合戦が過熱化した後なら別ですが、最初の1円や数百円の段階ならば、初めての人でも入札しやすい環境です。ここからオークションの面白さにハマッてくれる可能性がありますし、何より初めて取引した出品者が非常に誠実な対応をしていれば、望外に好意的な印象を抱いてくれるものです。新規ユーザーを取り込めれば、次回以降の取引にもさらなる期待が持てるようになります。

1円出品の効果で、価値の薄いものも売りさばこう

1円出品は、失敗すると1円で売るはめになります。これが最悪の結果です。

しかし、現実世界の方がもっと悲惨で、売れなかったものを捨てようとすると、ほとんどの場合でお金を払わねばなりません。多くの自治体で有料ゴミ袋を導入しています。ゴミ袋に入ればまだいいですが、家電やタンス等ともなると、リサイクル法等の規制により、1品でかなりの額を支払う必要が出てきてしまいます。いまや0円では捨てることもままならない時代なのです。

1円出品すれば、よほど汚らしい物でない限り1円で売れます。1円貰って捨てることができるのです。利用しない手はありません。

1円出品の利点

ヤフオク!のみが可能としている1円出品。あらためて、1円出品ならではの利点についてまとめておきます。

利点1.まず落札されること

捨てるよりもだいぶ有益ですし、不人気商品がいつまでも置き場所を占領する、といった事態を防げます。

利点2.かえって高値がつく可能性があること

1円というごく低額から入札合戦が始まるため、あらかじめ妥当なスタート価格を設定してしまった商品よりも、長く熱い戦いが繰り広げられます。はじめに入札する時は、「買えたらいいな」といった軽い気持ちだったはずが、ほどなく合戦の熱にやられてしまい、「なんとしても自分が落とす」という気持ちで入札を重ねるようになり、入札合戦はどんどんエスカレートしてきます。

結果として、その商品は一般の中古市場価格をはるかに上回るような高額で落札されます。

入札合戦は、需要の多い良い品物で活発化します。商品写真や説明には細心の気を使い、清潔、丁寧、誠実に作成して、少しでもその商品が他より良い物であるように見せると効果が上がります。

利点3.安い順で大注目されること

1円は、無料の次に安いので、安い順に品物を並び替えると最上位に来ます。中古品の多いヤフオク!を覗くほどの利用者ですから、安価な品物を求めているのは間違いありません。ソート機能を知らなければ話は別ですが、通例、商品たちを安い順で並べてみるのは当たり前の作業です。1円出品であればここでトップに踊り出ますから、大きな関心を集めて入札につながります。

前項の繰り返しになりますが、安い順に並べられてトップに来た時に見栄えがよくなるよう、写真には充分留意する必要があります。ただし、その商品の公式サイト等から宣材写真などをコピペしたりすると、出品物そのものの写真ではないこともあり、かえって胡散臭さが出てきてしまいます。写真は自分で撮るべきです。

1円出品の効果を倍増させる!?テクニック3種

ここまで、1円出品で利益を出せる理屈について説明してきました。特に、真正直に現実的なスタート価格を設定するよりも高収入を得られる可能性がある、というところに夢があります。

しかしだからといって、需要が多そうな商品をただただ闇雲に1円で出してしまえばいいかというと、そこまで簡単な話でもありません。買い手側があまりヤフオク!にアクセスしておらず、入札が盛り上がらないということも当然あり得ます。

ここでは、1円出品で効果的に入札合戦を呼び込めるような技やコツについて、説明していきます。

テク1.終了時刻に気を配る

通常、オークションが最も盛り上がるのは、出品終了時刻の間際です。誰が落とせるかの瀬戸際ですから、落札希望者にも熱が入り、入札が急増するため注目も集まりやすくなります。

さて、ヤフオク!では出品する際、出品終了時刻を決めることができます。夜間なら仕事終わりの買い手が多くアクセスすると読んで、オークション終了時刻を21時~22時頃とする出品者が多くいます。

つまり、多くの商品が21~22時頃に入札合戦の佳境を迎えるということです。

商品の出品終了時刻は、この時間帯を外しておいた方が効果的です。他の商品が盛り上がっている時間帯に、自分の商品も参加してお祭りにあやかろう、という考え方もありますが、以下の理由により、避けた方が安全です。

買い手側はこの時間帯、別の商品を落札しようと躍起になっているのです。ヤフオク!に慣れている人であれば、同じ時間帯に2個3個入札を仕掛けても上手く動静を見ながら管理していけます。しかし初心者や、我を忘れて熱くなっている人は、目の前の商品に意識が集中しがちですから、別の商品を入札して一緒に監督していくなど至難の技そのものです。ライバル商品に必死な人は、こちらの商品の入札合戦には乗ってこられなくなるため、結果的に入札参加人数が減り、価格があがっていかなくなってしまうのです。

このような事態は好ましくないので、あえて自分の出品物は、オークション終了時刻を遅らせておきます。例えば23時頃に終了とすれば、ゴールデンタイムの入札合戦に負けた人たちが、敗者復活戦とばかりに参陣してくれます。同じ時間帯に出品終了となるライバル商品が少なければ少ないほど、自分の入札合戦が盛り上がるのです。

テク2.出品期間に気を配る

1円出品の醍醐味は、スタート価格と通常価格と思しき金額との差が膨大にあることで、白熱した入札合戦が長期にわたって展開されることです。そう考えると、出品期間は長ければ長いほど良いのかと問われれば、その通りと答えますが、長さよりもっと気をつけるべき点があります。曜日です。

オークションは終わり間際が一番盛り上がるため、終了時刻付近はより多くの入札者を集めたいものです。終了時刻付近は、多くの入札者を集めたいものです。

ヤフオク!の利用者が一番多くなるのは、土日です。一般企業の多くがお休みとなりますから、その従業員が大挙してネット市場に押し寄せているのです。

この土日に出品期間の終了日を持ってきて、多くの人に見てもらい、できれば参加してもらう、そういったことを考えれば、1円出品の効果がより高まります。つまり、火曜日に出品するなら、次の火曜日夜23時に出品終了とするよりも、その2日前、日曜日の夜に出品終了として、5日間程度の開催に期間を狭めてしまったほうが、かえって落札額を稼げる可能性があるということです。

テク3.ヤフオク!公式有料オプション「注目のオークション」

1円出品は安い順に並び替えられれば買い手の目を引くことができますが、入札が続いて価格が上がっていけば、安い順の効果は減少してしまいます。そこでヤフオク!の有料オプションである「注目のオークション」を使い、全てのカテゴリーを飛び越えて、最上段にある注目のオークション欄に入れてもらい、文字通り注目の的にします。

しかし、注目のオークションは、1日あたり最低でも20円(税込み22円)を課金しなければならない為、出品から終了期間まで毎日入れておくのは非効率的です。

やはり、ここでもオークション終了間際を狙っていくべきです。終了日の前日から当日にオプションを使い、注目のオークション欄に入れさせます。最も人が集まりやすいところ、さらに拍車をかけるという戦法です。8~9回のダメ押しホームランといった扱いで、落札価格を急上昇させます。

【出品デビューに向けて】ヤフオク!を制するにはまず1円から

何かサイドビジネスを始めようと思い立ち、転売だ、電脳せどりだ、と意気揚々と勉強をするのは大変結構なことですが、まずは何より、要らない物を売るだけでお金になるので、手元の不用品をヤフオク!に出すところから始めてみるべきです。

けれども、いざ売り出そうと思っても、いくらで売れば利益が出るのか、手数料や送料とかの分を見込むと、等と色々悩んでしまい、なかなか出品ボタンを押せないというのが常人の心理です。

そこで1円出品です。価格設定で悩むことは一切なくなります。

しかし不用品といえど、1円の価値ともなると、捨てる感覚に近くなってしまいます。素人の誰しもが躊躇するこの1円出品について、その重要性と有り難みを説明していきます。

ちゃんとスタート価格を決めてやってみる

価格で悩むくらいなら1円で出してしまえ、といったことを前項で述べていますが、そのように指摘されても、昔とはいえ何万円も出して買った商品です。いきなり1円というのは納得できかねる、という反応が一般的です。

では、別の項でも登場したaucfan等を使って、その商品が過去に落札された値段を調べ、それよりも2割ほど少ない金額をスタート価格として、ヤフオク!に出品してみることです。利潤を出すことは考えないで構いません。しかし、商品の写真や説明は丁寧に作ります。これで商売するんだ、という意気込みはそこに注いでください。まずはヤフオク!の風土を肌で感じることです。

価格は落札する買い手側が決めてくれるので、それが約10%の落札システム利用料や送料を差し引いても充分な利益が出るものなのか、それとも大赤字に転落してしまうのか、そもそも入札すらされないのか、体験してみると一歩前に進めます。

要らないものは、やはり要らない

適正と思われる価格の2割未満で出品したのに落札されなかった、ということは往々にしてあり得る展開です。

いよいよ1円出品に挑む際に肝に銘じることは、自分が持っているこの商品は、要らない、ということです。どうせ不要な物なのです。捨てるのだって惜しくない物なのです。1円と引き換えに捨ててやるという気持ちを持つことです。これから転売等のサイドビジネスを始めるにあたって、邪魔な荷物を一掃するんだという気持ちです。

さあ、1円で出品しましょう。この記事をここまで読むとわかりますが、1円が加速度的に膨れ上がり、大変な額になる可能性もあります。捨てるものが多ければ多いほど、このような展開の恩恵を受ける商品が出やすくなります。

1円でも「売った」は「売った」、販売経験アリ!

ヤフオク!では、落札時に、落札システム利用料という手数料が落札価格から差し引かれます。出品者負担ということです。料金は、有料会員か否か、出品カテゴリーはどこか、等によって異なりますが、約10%程度は無くなってしまいます。送料込みで商品を落札させれば、送料は出品者負担ということになります。このように、たとえ無事に商品が落札されても、出費が重なり旨味ゼロ、それどころか持ち出しの赤字となるリスクがあります。取引失敗です。

しかし、赤字ではあったにせよ、確かに売りはした、という実績と経験は残ります。商品発送のやりとり等を誠実にこなしていれば、落札者、つまりお客さんから感謝され、高い評価も貰えます。金額的には素寒貧でも、見えない財産を手に入れているのです。

まずは不用品を売りさばいているだけですが、この後に電脳せどり等の転売ビジネスにシフトしても、お客さんとのやりとりは同じように続いていきます。その時にこの赤字経験が活きる可能性は十分にあります。不用品の処分をしている最初の時期に、できるだけ多くの販売実績を積み、取引のトラブルを経験していた方が、いざ本格的なサイドビジネスに着手した時、トラブルの回避や迅速な対応等、うまく立ち回れる可能性が高まります。

次へ次へ!時は金なり!

自分にはもう必要なくても、大金を出して手に入れた価値あるものだから、なるべく高値で落札させたい、と思うのはもっともなことです。

しかし繰り返しますが、その品物はあくまで自分にとっては要らない物なのです。なるべく高値で、と市場価格を熱心に調査して、手数料送料を引いても利益が出るように計算して、と練りに練ってようやく出品に漕ぎつけたところで、落札されなければ元も子もありません。収入も実績ゼロです。さらに今までの時間も全て無駄だったということになります。

前項までで示したとおり、1円でも売れれば、それは糧になります。そして、近い将来にヤフオク!を利用して副収入を得ようとするならば、その1品で時間を使っていた間に5品、6品と1円でどんどん売り出していた方が、売上も出ますし経験にもなります。サイドビジネスとして軌道に乗れば、ヤフオク!で一度に何個もの商品を、さらに数日差でもう何個かの商品を、扱って管理していくことになるのです。その時を迎えたときに、慌てふためいて無用なトラブルを招かないためにも、次の不用品、次の品物、と迅速に行動していくことが大切です。

1円出品は、ゴミ捨て場から経済的市場へと進化を遂げた傑物である

ヤフオク!における1円出品について解説してきました。最初は、「ジャンク品でもなんでも、捨てるよりは」と藁にもすがる思いでの出品形式だったはずが、人間同士がもつ不思議な作用によって、高収益を生む立派な作戦として成立するようになりました。

1円出品は、最終的な落札額を買い手が決めてくれるので、フリマ出品時のように値引き交渉等が生じないため、出品者としても余計なストレスを抱えずに済むという特徴もあります。

一番注意すべきことは、1円という価値に引きずられないような、清潔感のある写真と、適切な商品説明を提示することです。「1円かぁ。汚いんだろうなぁ」と思われたら入札合戦も何も起こりません。

要らない物は捨ててしまわずに、よく磨いて美しく置いて、格好良い写真を撮って説明文を自己添削したら、1円出品してみると面白いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次