ヤフオクでの無在庫転売ツールの正しい使い方を解説します

無在庫転売は各種サイトで規制が厳しくなり、ヤフオクでも2019年1月28日を機にツールが禁止されました。しかし、まだまだ使用できるツールはあります。

無在庫転売では大量出品を行うことが前提と考える人が多いですが、それではずっと稼げないままです。ここでは、無在庫転売のツールの考え方や使い方をまとめました。

目次

無在庫転売ツールに頼り切ってはいけない?ツールの正しい使い方とは?

物販ビジネスでは、作業効率を上げるためのさまざまなツールがあります。しかし、ツールに頼り切ってしまうと地力がつきません。ここではツールとの付き合い方と、注意点をまとめました。

ヤフオク無在庫転売の現状

ヤフオク無在庫転売は期待値が高い転売手法です。理由は以下の通りです。

・初心者にとっても簡単であり、初月から十分に稼ぐことができる
・他サイトと比べてヤフオクは稼ぎやすい

簡単に取り組めてすぐに利益が出るのが、無在庫転売ビジネスモデルのメリットです。

ツールを使うだけでは地力がつかない

ツールを使用すると誰でも稼ぐことができます。しかし、それでは販売ビジネスにおける地力がまったくつきません。

ツールは稼ぐためではなく、作業効率化のためにあります。よく初心者向けに「ツールを使うだけで稼げる」という謳い文句がありますが、それらを真に受けていると、自ら稼ぐ力はまったくつきません。自身の地力をあげることも考慮したうえで、ツールを正しく活用しましょう。

リサーチ自動化ツールは避ける

ツールの中にはリサーチを自動化するツールがあります。ツールの概要は、Amazonランキングで売れ筋商品をそのままヤフオクへ出品するようなツールです。一見便利に見えますが、これらのツールは一切使用しない方が良いです。

たとえばツールを使ってヤフオクの最大出品数である3000件まで出品したとします。しかし、3000件の商品を在庫管理するのは極めて難しいです。

ツールで在庫管理する手もありますが、それでも在庫切れや赤字が発生することをゼロにはできません。落札者とのやり取りを考えると、とてもじゃありませんが対応しきれません。

アカウントを増やして運用しても、結局は管理稼働がかかるという大きな問題があります。リサーチツールで大量に商品を取り扱うことは非現実的であり、管理が大変になって稼げません。

ヤフオクでの無在庫転売にツールは必須

ヤフオクには無在庫転売で利用できるツールがいくつかありますが、2019年1月28日よりヤフオクではツールの規制がかかっています。ただ、現状でも使用できるツールはいくつかあるので、それらを踏まえたうえでご紹介します。

無在庫転売をツールなしで行おうとした場合、商品のリサーチから出品作業、顧客対応まですべて1人で行わなければなりません。しかし、ツールがあればこれらの作業を効率化することができます。ぜひ、面倒な作業はツールを使って効率化を図りましょう。

無在庫転売のリスク

無在庫転売を行う方は、ヤフオクへの出品が多いです。その理由は、無在庫転売の規制が厳しくなっているためです。

ヤフオクでも無在庫転売は規約で禁止されており、もし発覚したらアカウント停止となるリスクもあります。明らかな大量出品等を行ってしまうと、すぐにばれてしまいます。また、無在庫転売ツールについてもヤフオクでは禁止としています。

しかし、すべてが禁止されたわけではありません。条件付きではありますが、現状でも使用できるツールはあります。

無在庫転売は日に日に規制が強まり、メルカリを始めとした他サイトでも明確に禁止がされています。ただ、ツール自体はあくまでも効率化のためにあり、悪いわけではありません。ツールを使った作業効率化は、スムーズなビジネスフローを作成するための手段ではありますので、活用できるツールは活用しましょう。

無在庫転売ツールの種類

ヤフオクの無在庫転売で使用するツールは、以下の3種類があります。

・出品管理に特化したツール
・商品管理に特化したツール
・一括して管理可能なツール

自分のスタイルに合わせて、上記の中から大まかに選択します。大まかに決めたら、更に細かい区分で絞り込んでいき、使用するツールを決定します。

ツールを使っても稼げない人は何故稼げないのか?

無在庫転売はツールを活用することが前提ではありますが、それでも思うように稼げない人はいます。それは、ツールにすべてを任せている為です。

ツールは作業を効率化するだけではなく、初心者が悩みがちなことを自動でやってくれる機能もあります。ですが、目的は作業効率を上げることにあります。

完全自動化ツールに頼り切っていると、地力がつかないうえに思うように利益を出せません。真剣に地力をつけ、管理・運営を正しく行ってこそ、ツールは真価を発揮します。

商品リサーチは地力をつけるためにも自力でやる

ツールを使用する際には注意事項があります。それは、出品する商品が自動でリサーチされてしまう点です。

リサーチの自動化は、Amazonランキングの売れ筋商品をそのままヤフオクに出品します。つまり、同じツールを使用しているライバルとまったく同じ商品を取り扱うことになります。

また、商品のリサーチは地力が必要です。これらの作業を自動化していると、いつまでたっても稼げない状況となります。一時的になら稼げるかもしれませんが、将来を見越すならツールに頼り切らないよう注意してください。

無在庫転売でもリサーチは必要

無在庫転売では、単純にツールを使えば稼げることができるわけではありません。ツールは作業の効率化としてとらえ、リサーチなどの作業を省くためではないです。自分の力でやるべきところは、しっかりと行いましょう。

ヤフオク対応の無在庫転売ツール紹介

ヤフオクでのせどりは商品のリサーチ、仕入、出品、在庫管理と作業量は膨大です。無在庫転売においても、これらは同じです。無在庫転売は、必然的に出品数が多くなるのでとくに管理が大変になります。

それらの管理を効率化するのが、無在庫転売ツールです。しかし、ヤフオクでは2019年1月28日より、ツールの利用が禁止となっています。けれども、すべてのツールが使えないわけではありません。ここでは現状でも使用できるかどうかも含めて、各種ツールを紹介します。

完全自動化「ECオート」

ECオートは現状(2021年4月20日時点)でもヤフオクで使用できるツールです。

ECオート

入会費30万(分割の場合は33万。スクール代+ツール利用2アカウント分4ヶ月間。期間終了後以降、2アカウント分が月額24800円で利用可能。)
月額24800円(1アカウント追加3980円)

スクールへの入会が前提となりますが、商品リサーチが不要となり、利益計算や出品や在庫管理をすべてツールで実施します。すべて自動化するものの、ツールに頼り切ったリサーチは思ってたよりも稼げない状態になりがちです。商品リサーチをツールに頼らないよう要注意です。

スクールでは、ツールの設定方法からビジネスの手法などを学ぶことができます。外注化についてもスクールで教わるので、手動で行う作業はすべて外注化で対応できます。

入会特典として、チャットによるサポートが無料で付きます。さらにAmazon以外の仕入れ先としてお宝サイトのリストがもらえます。

また、上記の大口会員プランに加え1ヶ月月額24800円の利用料で2アカウント利用が可能な小口会員プランもあるので初心者の方はこちらから始めるのもおすすめです。

専用SNSがあるイーストライク

イーストライクは、現時点ではヤフオクで使用可能か不明な状態です。また、利用者の中にはサイトへのログインができない状態が続いています。使用する際は自己責任でお願いします。

料金:14800円(月額)

イーストライクの特徴は、物販コミュニティSNS(Prospa(プロスパ))があることです。SNSサービスにてユーザー同士でコミュニケーションを取ったり、最新のノウハウを学ぶことができます。商品の管理機能が充実であり、自動再出品も可能です。

また、イーストライクでは卸物流の企業を提携しており、情報提供をしてもらっています。物流倉庫企業とも提携しているので、商品の保管から発送まで対応してもらえます。

YahooとAPI契約を結んでいる安心のオークタウン

オークタウンは、YahooとAPI利用の契約を結んでいるのでツール自体は規制されていません。しかし、実際はヤフオクでのチェックでアカウント単位で規制がかかっています。

新規のアカウントは規制を受ける可能性が高く、ある程度アカウントを利用していてそれなりに評価が入っていれば、使用することができます。

料金:無料

オークタウンは無料で利用できる一括出品ツールです。ヤフーIDでログインするだけで利用することができます。ヤフーIDとパスワードが漏洩する心配もないので、安全性が高いです。

一括出品の他、出品・配送・決済のパターンを保存し、ワンクリックで入力できます。他にも商品画像管理や予約出品と機能が充実しています。

クラウド上で管理可能な「AppTool」

AppToolは新規アカウントの場合、利用できない可能性があります。

料金:無料

AppToolは出品者の作業時間を短縮するためのツールです。ヤフーIDと連携しているので、AppToolにパスワードが知られることがないので安心です。

機能としては出品、再出品、取り消し、評価、早期終了等の作業を一括かつ高速で処理します。初めての方でも利用しやすく、データはクラウド上での管理なのでスマホやタブレットでも出品することができます。

商品管理に特化「HARU」

HARUは現時点でもヤフオクで利用できます。

料金(※10日間は無料)
通常版月額2,560円(税込) (Amazon以外監視可能)
Amazon MWS版月額2,560円(税込) (Amazonのみ監視可能)
通常版+Amazon MWS版月額3,600円(税込)
eBay 自動連携機能

通常版またはMWS版の契約とeBayのストア契約が必要
月額800円(税込)
eBay 出品機能月額830円(税込)

※2021/02/19:キャンペーン価格 月額800円は終了
追加アイテム月額600円(税込)
サーバー追加月額1,860円(税込)

HARUは商品管理を自動化するツールです。無在庫転売は多くの商品を取り扱うため、商品の管理が手間になります。HARUを利用することにより、在庫切れのリスクや仕入れ値上昇による赤字発生を検知できます。

ツールの仕組みは、仕入先のURLを1日4回チェックし、価格と在庫を自動で最新化します。巡回が終わればメールを送信します。

ヤフオク無在庫転売で大量出品をするべきではない理由

ヤフオクで無在庫転売を行う際、大量に出品を行うことは大変危険です。何故危険なのかを解説します。

無在庫転売の大量出品は稼げない

ヤフオクの無在庫転売は、アカウントを複数作成したうえで、限界出品数である3000件まで商品を出品するやり方が一般的です。ユーザーの目に止まる確率を増やすことで、売れる可能性を上げることが目的です。しかし、このやり方は現実的にはあまり稼げません。

無在庫転売ではツールを使って大量出品しないと稼げないと誤解されがちなのですが、出品数が収益に直結するわけではありません。無在庫転売であっても、大量出品は避けるべきです。

大量出品はアカウント停止のリスクが高い

ヤフオクでは無在庫転売は規約で禁止されています。大量に出品を行うと、ヤフオクから本当に在庫があるのかと確認が入ります。

在庫確認が入ると、在庫がある証拠を写真として送らなければなりません。もし、証明できなければアカウントは利用停止されてしまいます。

100品ほどの出品では、まだ現実的なのでチェックは入りません。しかし、毎日大量の出品を繰り返していると、ヤフオクの運営に目をつけられてしまいます。できる限り出品数は少なめにした方が、アカウント停止のリスクは減ります。

自動リサーチは競合が多い

Amazonでカテゴリー単位にランキングに入った商品を、ツールで大量出品するのが無在庫転売の一般的な出品方法です。しかし、これでは誰がやっても同じ商品を出品するので、ライバルが増えます。競合が激しくなってしまえば、必然的に利益は出しにくくなります。

無在庫転売をするのであれば、ランキングなどに入った人気商品ではなく、少しマイナーな商品を狙います。こうすれば競合相手は減るうえに、Amazonで販売されていることがばれにくいためです。

ヤフオク利用者の中には、Amazonとしっかり価格を比較してから購入する方もいます。検索上位に来るような商品を取り扱えば、すぐにばれてしまいます。そのため、無在庫転売であっても、大量出品を避けて商品のリサーチはしっかりやるべきです。

大量の商品を管理することができない

複数のアカウントで同じ商品を大量に出品することで、売れる確率が高くなる考えがあります。しかし、ヤフオクの規約では複数のアカウントで同じ商品を出品することは禁止されています。大量出品だけではなく、2重出品での規制に引っかかる可能性もあり、アカウントが停止されるリスクがさらに上がります。

また、大量に商品を取り扱っていると商品の管理ができません。商品の在庫状況や仕入れ値は常に変動します。それらを把握しないで大量出品を行うと、在庫切れによるクレームや知らない間に赤字発生といった事態が起きます。

アカウントごとに商品ジャンルを絞り込めば、商品の管理が楽になり、アカウント規制のリスクも減ります。さらに同じ商品を取り扱うとリピーターも付くので、売れやすい商品の分析ができます。売れた商品を基にリサーチの幅も広がるので、無在庫が完全にできなくなったとしても、商品のリサーチを行うことができます。

無在庫転売よりも在庫販売のほうが稼げる

在庫販売は無在庫に比べて儲かります。無在庫転売では大量出品を行うことが前提となりますが、在庫販売は数種類の商品だけで月10万は容易に達成できます。

Amazonでの販売はFBAを利用できるのでオススメ

在庫販売を行う際は、販売先をAmazonにしましょう。理由はAmazonのFBAサービスを利用できるためです。

FBAは商品の保管、注文処理、配送、返品までの処理を代行してもらうサービスです。また、Amazonの倉庫を借りることができるので在庫管理や販売の手間が省けます。

Amazonの販売力が高い

Amazonでは商品が売れやすく、Googleでほしい商品を検索すると、大半Amazonの商品ページが上位にきやすいです。利用者が圧倒的に多いため、その分商品も売れやすいです。

アカウント停止のリスクがほぼない

無在庫転売はヤフオクやメルカリでは規約で禁止されています。そのため、無在庫転売が発覚したらアカウントが停止になる恐れがあります。

在庫販売はFBAを利用することで発送の遅延もなく、クレームの心配もありません。販売する商品が規制対象でなければ、アカウント停止されるリスクはありません。

無在庫では資金も在庫もない状態から始めやすいメリットがありますが、その分アカウント停止されるリスクを背負い続けなければなりません。

無在庫転売のツールは賢く使おう

無在庫販売は頭を使わずツールを使えば稼げると思われがちです。しかし、無在庫販売であっても、効率よく稼ぐためには地力が必要です。決して楽して稼げることはありません。

しっかり商品リサーチを行いつつ、ツールは楽して稼ぐためではなく、作業効率化のために役立てましょう。

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この記事を監修した人

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