他から購入したものをヤフオク!で売って一儲け、そんなに簡単にいけば誰もが労働をしません。しかし、地道な情報収集や市場相場の把握等に着実に労力を割き、ちょっとした慣れとコツがあれば、実は充分に現実的な話となっています。
ヤフオク!である品物を売って利益を出そうと思い、「この値段で仕入れたとしたら、いくらで出品すべきなのだろう」とデパートや家電屋、量販店の値札を見ながら考え込む方がいますが、それは了見が狭いです。品物ありきで転売を考えること自体は的外れではありませんが、一つの品物にこだわらず、もう少し大きく構えて挑むべきです。
ヤフオク!で着実に儲けるために、多くの転売ヤーが品物の仕入れ時に考えることは、以下の2つに大別されます。
1.大量に捌ける品物を買う = 日用品や、流行している消耗品、大量購入で単価が下がるもの。
これらを仕入れれば、多くの買い手がつくことが予想され、在庫を腐らせずに済むようになり、売上げに結びつきます。欠点としては、ヤフオク!内外問わずライバルが多くなるので、一品あたりの利益は薄くせざるをえないということです。
2.高値で売れる品物を買う = サイン色紙や、ホームランボール、限定グッズ等、プレミアがつくもの。
これらをヤフオク!に出品すれば、オークションの性質上、青天井に近いかたちでどんどん値が上がり、大きな利益が出る可能性があります。欠点は、品物が希少すぎるので仕入れるのが難しいことにつきます。
上記の2つはそれぞれ全く異なった考え方での立ち回りです。ヤフオク!で着実に利益を上げていくにあたっては、具体的にどちらの方法が適切なのか、もしくは両方とも間違いで、ヤフオク!には必ず利益が出る商品ジャンルが存在していて、それを売っていれば間違いない、という美味しい話があるのか、または何か裏技があったりするのか、この記事で詳しく説明していきます。
ヤフオク!で儲けるための出品に向いているもの
特にヤフオク!を出品先として考えた場合、どのようなジャンルのどういった品物が一番利益になるのか、といったことに思いをめぐらす方がいます。ここでは、ヤフオク!では儲けるために何を出品すべきなのかを主題として説明していきます。
老舗オークションサイトのヤフオク!は、現在でも最大規模
スマホアプリ「メルカリ」が登場してから、個人間のネット取引についてヤフオク!は少なからず影響を受けました。特にヤフオクにとっての一番の痛手は、メルカリは無料登録が基本だったということです。ヤフオク!では、無料会員のままだとできることが制限されており、Yahoo!プレミアムという月額料金が必要な有料会員に登録することで、オークション関係の全機能を使用可能となるようになっていたため、無料会員勢がメルカリへ一斉に鞍替えする恐れがありました。
ヤフオク!の対応は速く的確で、すぐにフリマ出品の充実や、無料会員待遇でのオークション出品を可能とするなど、さまざまな改革を行いました。その結果、売上等の落ち込みを食い止め、業績の悪化を防ぐことができたので、依然として最大手の存在を保ち続けています。取り扱い商品の幅も相変わらず広く、ほぼオールジャンルで取引ができるので、売れ筋商品を確実に捌けます。
ヤフオク!で儲かりやすい商品の特徴
現実世界のオークションで高額取引されているものといえば、絵画や茶器等の骨董品です。これらは、数奇な運命を辿って現在まで生き残ってきたという希少価値も相まって、時として富豪の一生を左右するほどの金額で取引されたりしています。
ヤフオク!は、旧称がYahoo!オークションであることからも察せる通り、このような現実世界のオークションをネット世界で展開しようと設立されました。そのため、入札者が多く集まり高額のお金が動くような商品は、現実世界の骨董品と同様に、希少性が高いものとなります。
さて、メルカリの参入により、ヤフオク!の利用者層に変化が見られました。メルカリは、スマホのみでかなりお手軽に取引ができるツールです。テレビやネット広告等で若い女性タレントを起用し、操作の簡単さや匿名性の高さを訴求するような内容のCMを流していた影響で、メルカリは特に若年層の女性から支持を受けています。
後発のメルカリに20代の女性層を奪われたヤフオク!では、自然と中高年の男性が市場のメインターゲットとなりました。年功序列という給与文化も廃れてきましたが、それでも、一般の社会人であれば、ある程度のお金を動かすことができるようになってきた年齢層です。若い頃は買えなかった品物を買うことができるようになったという喜びが、いま財布の紐を緩めます。子供の頃に買えなかった変身ベルトを今なら買うことができる、そう思うと、プレミアが付いて競合相手がいても、手を出してしまうのです。
メルカリの登場でもヤフオク!の業績が悪化しなかった一つの要因として、この中高年層の購買意欲と、希少性の高い商品の出現がきちんと噛み合っていた、ということが挙げられます。
いずれにせよ、ヤフオク!では希少価値のあるものが多少高額でも捌けていくので、そういった商品を売れば儲けることができ利潤に直結する、ということです。
ヤフオクで儲けるには希少価値のある商品を・・・で、そのジャンルは?
ヤフオク!に限ったことではありませんが、買い手が欲しい商品を探しやすくするため、カテゴリーというものが存在しています。
このカテゴリーをクリックすると、さらに細分化されたカテゴリーが表示されるようになっています。
前項で、希少価値の高いものがより高額となり利益を生む、といった内容を述べましたが、では実際にどのカテゴリーの商品を売っていくべきかといえば、特に決まりはありません。全てのカテゴリーで、全ての細分化カテゴリーなりに、希少価値のある商品がこの世には存在しています。
どのカテゴリーで勝負するかは、自分で決めて下さい。自分の知見が深いジャンル、得意な分野で挑むべきです。何よりまず大前提として、その商品に希少価値があるのかどうか、売る側として判断できなければ意味がありません。自分が今まで生活してきたなかで、好きでハマッていたものであれば、ある程度は無学でも判別がつきます。
例えば、プロ野球が好きでよく観ていた人は、秋山幸二元監督が背番号71をつけていた当時のサインボールを入手した時に、他選手のサインボールと同様の値段で売りに出すことはしません。「秋山の背番号は1だと思いがちですが、実は入団当時は71で、これはその時の貴重なサインボールです。だから71と脇に書いてあります。2年目からは24を背負っていたので、71だったのはこのサインをした入団1年目だけ。まさに幻のボールです」といった宣伝文句を付けて、高値で売りに出すはずです。
買い手側が価値に気付いて勝手に争って値を吊り上げてくれる可能性もありますが、他力本願の運まかせは商売とはいえません。
ヤフオク!の高額取引で儲けるためには、自分の人生を振り返り、好きなこと、得意なもので攻めることが肝要です。考えようによっては、趣味が仕事になるわけですから、理想的なオークションライフも手に入れられます。
ずばり核心。ヤフオクで儲けるには?
ヤフオクで儲かります。この記事全体の根幹部分です。ここではヤフオク!が儲かる理由について詳しく解説していきます。
儲かる!?~ヤフオク!の仕様と傾向~
ヤフオク!はネットオークションの草分け的存在かつ老舗として、現在でも大規模な市場を展開しています。メルカリやラクマなどの後発サイトに負けない強みは、多様なオプションとその柔軟性です。
例えばヤフオク!特有の制度として、1円出品、というものがあります。必ず売り払える、という利点の他に、情報収集の結果、需要が確実に見込めるというポテンシャルの高い商品であれば、真面目に妥当な価格を設定して競りかけるより、高額での落札を勝ち取れる可能性があります。1円出品については、別の項で詳しく説明します。
もう一つ代表的なヤフオクの制度は、即決価格の設定です。通常オークションでは、スタートの価格から入札が増えていくに従い徐々に金額が上がっていくわけですが、このオプションでは、予め即決価格を商品ページに表示させておき、買い手がその金額での購入を了承し「今すぐ落札する」という項目をクリックすれば、オークション終了時間前であっても、いきなりその値段で取引ができてしまうというオプションです。こちらも、需要が確実に見込めて、なおかつ市場価格などの相場から妥当もしくはやや高値の即決価格を設定しておけば、迅速かつ確実な利益を上げて儲けることができます。
さて、商品の市場価格や需要の程度を調べるにあたり、その商品を欲しがりそうな人たちが、ヤフオク!を実際に利用してくれているのかどうか、あらかじめ把握しておくのは大事です。
別の項で、ヤフオク!の利用者層は中高年男性の比率が高まっているとの旨を述べましたが、商品の需要を推し量るにあたってもうひとつ重要なファクターとして、マニアが多め、というものがあります。若い女性利用者はメルカリやラクマに奪われていますが、どのカテゴリーにでも存在しうるマニア層は、ヤフオク!に確実に根付いています。スマホ完結のメルカリでは、あまりに簡単に取引ができるため、流行ものがどんどん市場を埋めていきますが、その分、知る人ぞ知る逸品、といったものに日が当たりにくい構造となっており、商品へのこだわりが強いマニア層は、老舗のヤフオク!に使いやすさと安心感を求めて参加しているのです。
儲かる!?~ヤフオクに向く人・向かない人~
物事には向き不向きというものがあります。
特にヤフオク!で利益を得て儲けることに向かないのは、諦めが早い人と、腰が重すぎて上がらない人、です。
ヤフオク!でいわゆるせどりビジネスをしようとまでは考えなくても、1円出品等を駆使すれば品物は必ず売れますし、800円で仕入れたものを1,200円即決で売る等、薄い利幅で良ければ必ず稼げます。需要や相場を見誤り、赤字となる商品も出てくるでしょうが、その失敗を繰り返さないように慎重に、それよりも過去に利益が出た品物を何度でも仕入れて出品し、1円でも利益が出るような商品での取引を続けていれば、いつかはその損失を補填することができます。
書くのは簡単ですが、この行為はすぐに結果を求めるような人には理解も実践も難しいものです。しかしながら、そのようにヤフオク!を諦める人、投げ出す人がいるからこそ、ただずっと取引を続けている人々が利潤を伸ばしやすくなって儲けるのも事実です。
儲かる!?~ビジネスモデルとして整理~
個人が余暇を活かして取引する場合では、前項のように半ば根性論のような「諦めません勝つまでは」の精神で問題なく儲けることができますが、ビジネスとして成立するのか考えた場合には、そういった精神論とは別の角度の考え方と、安定した収入を上げ続けるためのモデルを構築することが必要です。以下ではヤフオク!を物販ビジネスとして捉えたときの特徴を考察していきます。
ビジネスとして想定した場合には、労力を差し引いての収益を上げる必要がありますから、理想としては最初に豊富な資金を投入して、安定した多数の在庫品を確保し、適切に売りさばいて儲ける必要があります。しかし銀行から融資を受けてまでヤフオク!に投資するのは、とどのつまり借金をしてまで転売業を行うのと同じですから、非常にリスクが高いです。
そこでまず資金が不足気味な時に行うべきなのが、ヤフオク!の1円出品です。必ず売れますし、後ほど別の項で理由を説明しますが、抜群の集客力があります。小銭がある程度の規模までまとまってきたら、まともな価格の商品を仕入れ、やや高額の即決価格を設定して売り捌いて儲ける方法にシフトチェンジしていきます。1円出品も継続して行い、集めた顧客を離さないように気をつけます。
さて、この記事の冒頭で、下記2つの仕入れ方法について説明しました。
1.大量に捌ける品物を買う = 日用品や、流行している消耗品、大量購入で単価が下がるもの。
2.高値で売れる品物を買う = サイン色紙や、ホームランボール、限定グッズ等、プレミアがつくもの。
ビジネスとして成長させていくと考えた時には、まず「1.」の品数や規模を徐々に拡大させていくことを考えます。極端な例ですが、10円のものを10個仕入れると100円必要ですが、これらを全て1個12円で売ると120円手に入ります。すると、次は同じ単価の商品を12個仕入れられます。これらを12円で売ると144円が売上となります。では次は10円の商品を14個買って・・・という風に徐々に資金を増やしていきます。
そして、もともとの仕入れ値も高くなりがちな「2.」の商品に手が届くところまで来たら、今度はその商品をなるべく安く仕入れられるように市場を調査して吟味し、仕入れます。安く仕入れて高く売れるのが一番理想的ですから、そこを目指して安易に妥協せず、しかしライバルに先を越されないよう迅速に仕入れていきます。「2.」の商品を無事に売り捌ければ、利潤も多くなるし、何より次の仕入れ資金となる売上収入が激増します。
最終的には、「1.+2.」の状態、つまり、高値で売れる品物を大量に買う、という段階を目指します。ここまで成長すれば、多額のお金を動かせるようになっていますし、利益率の高いものを多量に売り捌いているわけですから、加速度的に収益も拡大していきます。その際、高値で売れる商品の性質は、一点もの等、希少だから高い、といったものより、高級車や宝飾品のような、数も多いし価値も高い、といったものに変容していきます。
つまり、仕入れに際しては「1.」も「2.」も正しく、かつ物足りず、「1.+2.」こそがヤフオク!で儲ける秘訣であるということです。しかし、転売を始めてすぐにここまで辿り着ける人はほとんどいません。ヤフオクで儲けるには、「1.」から始めて1歩ずつ階段を上っていく必要があります。
ヤフオクで儲けることができる人は諦めない人
ヤフオクで儲けることができるか、と言えば、「儲けることはできる」ということになります。ただし、必ずしもすべての取引が黒字かと言えばそうではありません。なかには赤字になってしまうこともあるでしょう。
この「赤字」にひるんで取引を諦めたり、リスクを怖がってチャレンジしなかったら、確実に儲けることはできません。ヤフオクで儲けることができる人は、赤字取引も含めて全体のバランスが取れるように運営でき、常にチャレンジする心を持てる人なのです。
ヤフオク!の1円出品を使いこなして儲ける!
メルカリ等では300円以上の価格に設定しないと出品すらできないなかで、ヤフオク!では1円での出品が可能です。他のオークションやフリマアプリには存在しない概念である、1円出品の特長について、説明していきます。
特長その1.絶対に売れる
ヤフオク!の1円出品は、よほど人気のない商品でもない限り確実に落札されます。物を捨てるのにすらお金がかかる昨今です。売り時を損ねてしまった在庫品を処分するのに最適です。
特長その2.思わぬ高値を呼ぶ可能性も
ヤフオク!はあくまでオークションですから、1円より高い金を出す人がいれば、その人に落札権が移ります。店舗での定価が2,000円だった商品が1円出品されていたとすれば、新古品と考えて1,800円未満程度で落札できればお得に購入できたということですから、その商品に需要が間違いなくあるのであれば、1,800円に到達するまでは入札合戦となります。
動物には生まれつき競争本能が備わっています。自分が10円で買えそうだったものが、15円を提示した他人に落札されたら、とても悔しい気持ちになるように本能的にプログラムされているのです。ならば自分はあらためて20円で入札しよう、25円にしよう、30円なら、とどんどん金額が上がっていきますが、いざ2,000円付近まで値が上がった時に、「ここまで頑張って競り合ったのに、商品が手に入らないなんて絶対に嫌だ」と思ってしまう人が意外と多くいます。
向こう見ずな人、キレたら手を付けられない人、ハマッたらとことんハマる人、いろいろ言われますが、そういった方々の心に火がつくことがよくあります。金額が定価をも上回って上がっていき、中古市場価格1,500円程度のものが、1円でスタートした結果、3,000円を超える値段で落札されることがあるのです。
なお、1円出品というと、それだけでジャンク品や不良品との疑いを持つ購入者もいますので、写真や説明等はなるべく丁寧に作成し、落札したがる人を増やして入札合戦の火がつくように仕向けるのが1円から高値を招くためのコツです。
特長その3.多くの買い手に注目される
ヤフオク!の1円出品に伴う特典というわけではありませんが、結果的に同じようなものになっています。カテゴリー内で「安い順」に商品を並べると、当然上位に来るのです。多くの購入希望者は、当たり前のことですが、「安くて良いもの」を探しに来ています。そのため、自分で表示順を安い順に設定して品物を探す人が大多数を占めているのです。ヤフオクでは1円出品は最安値ですから、トップに躍り出ることになり、多くの購入者が目にすることとなります。写真が小汚かったり説明が投げやりであったりしなければ、入札に直結することとなります。
ちなみに、写真は丁寧に作成するべきと前項でも述べましたが、メーカーの宣伝写真をそのまま持ってきて貼り付けてしまうと、かえって胡散臭くなり買い手が遠のきます。せっかくの1円出品です。並み居る競合を押しのけて自分の写真が上位に出てくることを想定して、細心の注意を払って自分で撮影してください。
ヤフオク!で毎月10万円儲ける7つの秘訣
ヤフオク!で月収10万円以上を儲けるために必要な能力として、商品写真の撮影技術や、買い手をその気にさせる巧みな文筆スキルを挙げる方がいます。どちらもあった方が良いには良いので間違いではないものの、もっと根本的に大事な能力や考え方、技術があります。
ここでは、ヤフオク!で儲けるにあたり必要な秘訣を7つ提示していきます。どれも理解するのに苦労はしません。理屈としては簡単です。
秘訣1.安く仕入れて高く売る
別の項で既に触れた話ですし、当然のことなので短く済ませますが、この大前提を見失うと痛い目を見ます。これは売れるに違いない、と見込んだ商品があったとして、割高でも押し切って購入し、「仕入れ値が思いの外高くついちゃったけど、それより高く売れればいいんだから、まあ大丈夫だろう」という甘い考えでの失敗例は後を絶ちません。仕入れ値を遥かに下回った価格で処分するか、自分用に使うことになるかのどちらかが待っています。
大原則なだけにかえって見過ごされがちなのか、かつてあるゲームハードが販売価格約6万円のところ製造原価が9万円近くかかっていたという例が示すとおり、大企業でもこの「安く高く」という秘訣を軽視し、失敗しています。売れば売るほど赤字となるその価格設定で戦ったのにも関わらず、そのハードは任天堂のwiiを販売台数で抜くことができず、製造販売元はゲームハード業界の覇者から陥落し、挙句の果てに債務超過に陥って会社まで消滅してしまいました。
ヤフオク!でもどこでも、安く仕入れて高く売って儲ける、この意識は絶対にないがしろにしてはいけません。商品に対して下手に思い入れがあると意識が揺らぎます。寿司屋にとっての新子ではないのです。ただの品物として、安く高く、時と場合によっては売れる商品を見送って、クールに立ち回っていきましょう。
秘訣2.得意の仕入先を持つ
これもヤフオク!に限った話ではありませんが、継続して商品を仕入れられる場所を確保した方が便利です。コンスタントに仕入れて出品することにより、収益の安定化が図れます。さらに顔なじみにでもなれば、自分だけ割り引いて貰えたり、半端な数だけ多く商品をくれることもあり得ます。居酒屋等でも常連になれば、おまけで一本多く串焼きを付けてくれるとか、新商品の味見と称して一品丸々貰えるとか、そういったお得な現象が起こりえますが、それと同じです。
ここまででお察しの通り、仕入先はネット市場ではない方が現実的です。メーカーや業界人専用の競り場からネット経由で仕入れるのであれば話は別ですが、Yahoo!ショッピングやAmazon等での仕入れを思い描いているのであれば、月10万円の利益は難しいといわざるを得ません。ネット上の情報伝達スピードは現実世界の比ではないので、その商品が他のサイトに比べて高いか安いか、といった情報は買い手にもライバルにも既に筒抜けですから、必然的にネット上の市場価格は均一化していきます。利益が出るとしても誤差程度に収まってしまうほどの額です。
仕入先としては、これまでの社会人生活で付き合いができた取引先や、友人の会社など、地に足を着けた探し方をすべきです。少ない元手で品物を仕入れられるところとして、リサイクル業者や廃棄物処理業者が挙げられます。
秘訣3.先輩の知恵を盗む
どこの世界でも同じですが、先駆者たちがいます。特にヤフオク!においては、出品者の情報を観られますから、評価の高い出品者について、出品物のジャンルや頻度、出品方法等を詳しく調べることにより、どういった戦略でヤフオク!市場を生き抜いているのかを知ることができます。大抵は独自の仕入先を持ち、コンスタントに出品を繰り返している人の評価が高くなる傾向にあります。
ヤフオクでは、評価のページから、どの量をいつ頃いくらで出品して結果どれくらいの利益が上がっているのか、を念入りに調査することができるので、自分もその出品者と同じ仕入先にパイプをもって、後追いをしてお株を奪いにいくのか、それともたとえば、毎月何日くらいに出品者が品物を出すのか法則をつかんで、同ジャンルのライバル商品をその直前にぶつけてその人から顧客を奪って儲けるのか、いろいろな戦術を考えることができます。
秘訣4.買わせたい対象者層に狙いを定める
これも商売の常識です。たとえば、寿司屋を経営している限りは、寿司を食べにきた客のためのメニューを提案します。コーンポタージュなどという商品を置いても絶対に売れません。客は寿司を食べに来ているからです。客が何を食べたいのかを的確に把握して、それに合わせて売りたい新メニュー、例えば海老の味噌汁などを提案する必要があります。
ヤフオク!でも、「どういった人がこのカテゴリーを覗きに来るのか」、そして「そのカテゴリーに並べるつもりのこの商品は、そういった人に相応しいものかどうか」、さらには、「では、どういった売り文句にすればこの商品に入札して貰えるだろうか」といったことが頭の中で明確に思い描けている状態が理想的です。買い手の立場になって考えて、「この商品を買わせたい人は、実在するかどうかわからないけどこんな人、だからこんな人が買いたくなるようなこんな商品説明を書いちゃう」という気持ちでも良いですが、いずれにせよ、「この品物は客観的に価値があると見做されている、だから仕入れて、売る」という発想だけではダメということです。
買う人がどんな人かわかる、ということは、この商品の特性もよくわかっている、ということです。別の項で、どのジャンルで勝負するか、カテゴリーは自分で選べと述べましたが、ここでも改めて、カテゴリーは自分の趣味などと密接に結びついているジャンルを選ぶことを強くおすすめします。知っていることが多いので商品の特性も掴みやすくなりますし、何より、自分自身が買い手として相応しいので、ヤフオク!での売る相手も自分だと思って商品説明を書けば良いのです。
秘訣5.買い手の要望に応える
ある商品を購入するかどうか、心が葛藤を迎えた時、人は意外とちょっとしたことを理由に買い控えたりします。決済に使える方法が少ない、指定したい銀行口座がない、商品券やクーポン等が使えない、即日発送じゃない、といったことです。本来、品物が欲しい気持ちと支払方法の制限等は全く関係ない話で、最寄の銀行がダメだとなれば、少し遠い別の銀行まで歩いて行って金を払えばいいだけの話なのですが、その面倒くささが心の葛藤に勝ってしまう、ということは往々にして起こりえます。
ヤフオク!では、なるべく多くの支払方法に対応し、宅配便の業者や時間指定にも気を配り、といった、金のかからないような要望に応える姿勢が儲けるのに大事です。ちょっとしたことで買い手は離れてしまいます。
秘訣6.出品の時期をはかる
商品を世に出す時間帯は意外と重要です。多くの人が日中に外に出て働いている事実から察するとおり、ヤフオク!へのアクセス数は夜間、週末に増大する傾向となっています。
ところで、オークションで最も入札が重なって盛り上がるのは、なんといっても入札終了時刻の直前です。自分が落札できると思った瞬間に横槍が入ってきたり、高値での入札でその価格を上回ったら、また別の入札がはいったり、と、ライトユーザーでもハラハラドキドキできる瞬間です。
この最も盛り上がる入札終了時刻前の喧騒を、もともと参加者数が多いとされる週末や夜間21時~23時くらいに持ってこられれば、ますます入札合戦が過熱し、落札価格がどんどん跳ね上がっていく、という理想的な展開がもたらされます。つまり、出品する際は、終了時刻が週末の夜間となるように気をつけておくべきなのです。
さらに、ヤフオク!では、オークション形式の出品で売れたら落札システム手数料が実質5%相当になったり、プレミアム会員の方が出品デビューしたら500円相当、売れたら更に500円相当で最大1,000円相当のPayPayポイントがもらえたりと、キャンペーンを日常的に開催しています。買い手にとってお得となっている日なので、開催日に入札が多くなることは予想がつきます。
秘訣7.継続は力なり
ヤフオク!では、先人たちの成績を参考に、自分の好きなカテゴリーの商品を、自分の交友関係や仕事の取引先等の人脈で安く仕入れ、買い手の立場になって手を出しそうな金額と売り文句を決め、週末や夜間に終了時刻が来るように見計らって出品し、落札後の手続きについてはなるべく買い手の要望に応える、ということが今までの秘訣でした。
何一つ必勝法がないのはお分かりかと思います。転売に向いているカテゴリやジャンル、絶対に安く手に入れられる仕入先、必ず原価より儲けることができる商品、そういったものは、残念ながらありません。全て出品者個人の考え次第、そして運に左右される面があります。
別の項で、ヤフオク!に向かない人について述べましたが、最後の秘訣は、ヤフオク!に向いている人であり続けること、です。数度の失敗や赤字にめげないメンタルが重要です。6つの秘訣を常に意識していれば、取引の失敗はほとんど起きませんが、ネットオークションは株式相場と同様に、時勢により人と品と金の流れが常に目まぐるしく変貌します。大手メーカーの掃除機を大量に仕入れていざ出品しようとしたときに、全く別の機器、例えば洗濯機等の初期不良が発覚してメーカーの人気が地に落ち、なんの問題もない掃除機が全く売れずに大赤字、といった不運そのものの展開も充分に起こりえます。
それでも諦めずに前を向いて、次の仕入れに向かう、それができれば、月10万円以上の収入をヤフオク!で儲けるのも夢ではありません。
ヤフオク!で利益を上げて儲けるには
前項までの説明では、ヤフオク!でどんな品物を仕入れるか、またそもそも仕入先はどこがいいのか、そういったことは自分で決めるべきと突き放していましたが、そうはいっても、交友関係がないと仕入先なんて見当も付きません。仕入れて儲けることができなければ、自宅にある不要品だけを売ることになりますので、ほどなく出品物が尽きてヤフオク!から早速引退することになってしまいます。
そういった状況に陥らないために、ここでは、利益が出やすいとされた仕入先についてご紹介していきます。
海外から仕入れる
海外製の商品を、海外で運営されているネットショップ等で仕入れます。国内で買うと、関税や仲介業者の利潤が乗っかっている分割高となってしまう商品が、全て英語の海外サイトを攻略することで安値で手に入るのです。落札価格が国内の適正価格どまりだったとしても、仲介業者の取り分がないため、関税や送料の支払いが出ても、充分に自分の利益になります。
注意点が3つあります。
1.ブランド物は避ける
国内同様に、海外でも偽造製品が多発しているので、下手に仕入れると犯罪者の片棒を担ぐ結果を招く可能性があります。
2.為替相場を気にかける
円安の時に仕入れると、仕入れ値が高額になる分、売れた際の利益も小額になってしまいます。仕入れは円高時が原則です。
3.なるべく小型の商品を
基本的に仕入れた品物は空輸されるので、重さと大きさによっては莫大な輸送料金が必要になります。なるべく小さくて軽いものを選ぶ必要があります。
古書店で仕入れる
プレミアがつくような商品が、通常の中古品のなかに埋もれている可能性があります。手放す方と買い取る方の双方がそういった情報に疎いと、このような現象が生じます。マニア層が目を光らせているヤフオク!に最も適している、まさに安く仕入れて高く売って儲けることが可能な商品です。
欠点は1つだけです。見つかりにくいことです。
仕入先にこだわらず、需給バランスを考えて立ち回る
需要があるのに供給が足りない商品をもし持っていれば、売れば必ず利益が出ます。
新聞、ラジオ、テレビ、そしてネット、あらゆるところから積極的に情報を仕入れ、需給バランスが崩壊しているジャンルを探します。自分の得意不得意は関係なく、全カテゴリーについて情報収集につとめます。そして、高い需要が見込める商品を見つけたら、資金の許す限り市場から買い集め、少しずつヤフオクで売り捌いていくのです。自分やライバルたちが買い占めたことにより表立った供給量が減少し、ますます売上が見込めるようになります。
注意点は2つ。
1.初期投資がかなりかかる
特に流行中の商品を購入することになるため、仕入れ値も下がりません。
2.速さが大事
すでに買い占められた後では、仕入れることが不可能になります。
季節ものを扱うところから仕入れる
たとえばスキーウェアや水着など、決まった季節にのみ活躍する商品は、シーズンが終わると価格も低調になっていく傾向があります。つまり、5月上旬からスキーウェアが仕入れ時となり、9月下旬からは水着を安価で仕入れられるようになります。これを来シーズンの数週間前から売り出せば、相場価格が上昇しているため、仕入れ値より高値で売れ、儲けることができます。
欠点としては、仕入れてから売りに出すまで、実に10ヶ月間近く、なんの利益も生まれない、ということです。
ヤフオクで儲けるためにツールも活用して市場調査する
ヤフオクで商品を出品する際、価格を相場より高く設定してももちろんなかなか購入されません。売りたい商品の相場が知りたいときは、ツールを活用して調査することも非常に重要で、効率的な取引に役立ちます。
おすすめなのが、国内最大級の相場検索サイト「オークファン」。国内外のオークション・ショッピングサイトの過去10年分、約700億件のデータから相場情報を瞬時に検索することができます。
ヤフオクでより儲けるためには、相場を知ることは必要不可欠です。無料で利用することも可能なので、うまく活用しましょう。
参考:オークファン
地道な努力でヤフオク!を攻略しよう。
ヤフオク!で儲けるために必要なコツと知識は以上です。品物の仕入れに当たっては、「大量に捌ける品物を買う」「高値で売れる品物を買う」という気持ちで商品を探す、というところから始まりましたが、ネットオークションといえども、現実世界の商取引や卸売り販売と基本的な考え方は同じであり、通ずるところが多々ある、ということになります。
安く仕入れて高く売って儲ける、需給バランスの把握と調整、客の立場で売るなど、いろいろありましたが、全てが商売人としての心構えに通じますし、何よりも、諦めずにコツコツ挑戦する、ということが最も適切なヤフオク!攻略法となっています。失敗を経験しながら少しずつ利潤と資金を増やしていき、気がついたら月収10万円、20万円の状態になっている、というのが、一見時間はかかりそうですが一番の近道です。
まず、自宅にある不要な物を1円で出品してみましょう。その間にさまざまな商品について調べを尽くし、自分好みのジャンルや商品を見つけ、この記事にある小さなコツたちに気をつけながら立ち回れば、近い将来にヤフオク!で効果的に収益を上げて儲けることが期待できます。