ヤフオクは、メルカリやAmazonと違ってオークションサービスのため、基本的にオークションで勝たなければ商品を手に入れることはできません。
つまり、望んだからといって、自分が100%購入できるとは限らないということです。しかし、同じオークションに参加するなら、落札できるに越したことはないでしょう。
そこで今回は、ヤフオクで落札するためのコツを紹介します。落札しやすい商品や入札にあたっての注意事項についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
ヤフオクにおいて自分で落札できるパターンとは
まず、ヤフオクで欲しい商品が自分で落札できるパターンについて簡単に説明しましょう。
先行逃げ切りパターン
ヤフオクは、オークションですから、商品が出品された時点から入札が可能になります。そして、決められた期限内(上限7日間)に、最高額で入札した人が商品を入手できるシステムです。
ヤフオクで落札できるパターンの一つ目は、出品後、比較的早い段階で入札をして、期限が終了するまでにその額を上回る入札者が現れず、そのまま逃げ切るというものです。
その入札額は様々ですが、入札者が自分しかいなければ、商品は文句なしに自分のものとなります。ライバルが複数いたとしても、自分の提示額が1円でも多く落札できれば勝ちです。
ギリギリで勝ち抜くパターン
もう一つはヤフオクを含むオークションとしてもっともメジャーなパターンで、オークション終了まで他の入札者と競り合って、ギリギリ最後で落札を勝ち抜くというものです。
これは他人が見る分には楽しいかもしれませんが、当人にとってはオークションならではの緊張感があり、慣れないうちから何度も行うと思いのほか疲弊してしまう場合もあります。
「自動入札」を使うパターン
最後は、ヤフオクの「自動入札」というシステムを使うやり方です。
あらかじめ予算に応じて入札金額を設定しておくと、その額に達するまで自動的に金額が上昇していきます。
上限額に達することなく、オークションが終了することもあれば、設定額ギリギリでの落札もありえます。ライバルと競って神経をすり減らしたくない方や、忙しくてヤフオクの画面に張り付いて入札状況を自分でまめにチェックできない方には、適しているといえるでしょう。
落札に成功しやすい商品とは
せっかくお目当ての商品が見つかって同じ入札をするからには、落札できるに越したことはありません。上記の落札のパターンをみても分かりますが、落札が成功しやすい場合の共通点は、「競争率が低いこと」です。
入札者が自分以外に一人もいなければ、落札率は100%です。2人なら50%です。入札者の数が多ければ多いほど、落札は難しくなりますし、その額も高騰する可能性が高まります。
そこで、できるだけ低い競争率で確実にヤフオクで落札できる商品が、どの様なものなのか紹介しましょう。
画像が良くない商品
画像が鮮明でなかったり、一部しか映っていなかったりする場合は、入札者が増えない可能性が高いです。
ヤフオクで人気がある出品者の共通点として、商品画像が鮮明で美しい、というものがあります。多くのユーザーは、ヤフオクの商品画面をスマホで閲覧しています。よって、わずかなスペースに表示される商品説明と商品画像が、入札するかどうかの大きな判断材料となるといってよいでしょう。
とくに商品画像は、その商品を強く印象づける役割を果たすため、いい意味でも悪い意味でもインパクトがあるのです。ところが、ヤフオクでの出品に慣れていなかったり、商売気に乏しかったりする出品者の場合は、商品画像に無頓着なケースがあります。この場合、商品価値は高いにもかかわらず、画像のイメージが良くないために、ユーザーからスルーされかねません。
このパターンの商品を見つけると、商品価値が高い割には入札者数が少ないことがあるため、落札できる確率が高まります。
季節外れの商品
ヤフオクの売れ筋商品は、季節と密接に関わっている傾向が強いです。夏なら水着や花火、扇風機、冬ならスキー用品や防寒具、クリスマスやハロウィンなら、イベントを盛り上げるためのグッズや装飾、衣装などです。
季節商品の場合、そのシーズンやシーズン直前になると、品数が増えるだけでなく、価格も高くなることが多いです。逆にシーズンオフになると、品数の減少とともに、値下げも行われるケースが少なくありません。そこを狙うわけです。
とくに日本は春夏秋冬がはっきりとしており、イベントに対する反応も敏感なため、季節の変わり目やイベント直後は、驚くほど需要が目減りします。よって、その時期に入札すれば、買い取れるチャンスが広がるのです。
「その他」のカテゴリーに分類されている商品
ヤフオクでの出品に慣れていない人の中には、カテゴリーの指定方法がよく分かっていないケースがあります。その場合、「その他」に分類されていることがあるため、念のため「その他」で検索してみるのもおすすめです。
すると、正規のカテゴリー検索では見つからない商品が表示される可能性があり、ライバルに気づかれずに落札できる確率が高いのです。
また、普通はタイトルに商品名や型番を入力して出品します。しかし不慣れな出品者は、タイトルではなく、商品説明欄にそれらを記載しているケースがまれにあります。すると、いくら商品名や型番で検索してもヒットしません。
この場合は、「条件指定」でキーワードに商品名を入力し、「タイトルと商品説明」にチェックを入れて検索すると画面上に表示されます。同じ商品名でもヒットする商品がまったく異なることがあるので、ぜひ試してみてください。
価格が高めの商品
ヤフオクで歓迎されやすいのは、価値が高くて安価な商品です。よって、それなりの値打ちはあるものの価格設定が高い場合は、見送るユーザーが少なくありません。
もちろん、どうしても手に入れたいというのが前提ですが、最初からオークション価格が高めに設定されている商品を狙うとライバルが少ないので有利です。マニアが好みそうなアイテムの場合は、競争が激しくなる可能性がありますが、そこまでではない商品なら、高い確率で落札できるでしょう。
アラートで見つかるレアな商品
ヤフオクでは、欲しい商品のキーワードやカテゴリー、出品者を設定しておくと、出品された際に通知してくれるアラートシステムがあります。
20件まで登録可能で、毎日決まった時間にまとめて通知してもらうこともできれば、条件に合う商品が出品されるたびに通知を受けることも可能です。
とくに珍しいキーワードを設定しておくと、他のユーザーにマークされにくいレアな商品をいち早くチェックできます。必ずしもすべての商品に使える方法ではありませんが、20件まで登録できるので、イチかバチかで1、2点設定しておくのもアリでしょう。
ヤフオクで絶対落札できる必勝法があるのか
さて、ここでは「ヤフオクで絶対落札できる必勝法があるのか」について考えていきます。オークションですから基本的に「絶対」はあり得ませんが、それに近い落札方法は存在します。
圧倒的に高い額で入札する
まず、一つ目の必勝法は、圧倒的に高い額で入札する方法です。これは、予算に余裕がなければ無理ですし、結果としてもっと安くても落札できたというケースもありえるので、ある程度損を覚悟した上での作戦となります。
ヤフオクで類似品がいくらくらいで売られているか、また他のサイトの価格帯も参考にし、それらよりあきらかに高い金額で入札します。
即決商品を狙う
もう一つは、「即決商品」を選ぶことです。
これは、すべての商品で活用できるわけではありません。あくまでも出品者の方で「即決」設定している場合に限りますが、これなら入札過程を経なくとも、その価格で買い取ることが可能です。
【ヤフオク必勝法】検索のテクニックは重要
ヤフオクで、自分にとってより価値のある商品に出逢うためには、的を射た検索を行うことが非常に重要です。検索方法を誤ると、目当ての商品は存在するのにヒットさせられないという残念な結果に終わる可能性があるからです。
そこで続いては、おすすめの検索テクニックを紹介しましょう。
複数の条件で検索する
まず一つ目は、いくつかの条件を同時に入力して検索する方法です。
例えば、「ソファ」が欲しいとしましょう。
この場合「ソファ」とだけキーワードに入力して検索すると、様々な商品が数多く表示されます。これでは要領を得ず、選ぶのがなかなか大変です。
そこで、複数のキーワードを使って、商品を絞るとよいでしょう。
「赤いソファ」なら、「赤 ソファ」とキーワードの間にスペースを空けて検索します。「外国製 赤 ソファ」という方法もあります。「イタリア製 赤 ソファ」とすると、かなり商品が絞られるので、目当ての商品があるのかどうかが、短時間で確認できます。
「AまたはB」という条件で検索する
先ほどは、入力したキーワードすべてを含む商品を検索する方法でしたが、「AかBのどちらかが含まれる条件で検索したい」という場合もあるでしょう。
その場合は「(A B)」という形で()内にキーワードを並べて検索します。この場合もキーワードの間にスペースを空けてください。(加湿器 空気清浄機)といった具合です。すると、どちらかの条件を満たすものが、すべて表示されます。
ある条件を除外して検索する
ある条件だけを除外して検索すると、自分のニーズにより近い商品ばかりを閲覧することができます。
例えばソファのなかでも、白と赤のものを除外したい時は、それぞれのキーワードの前に「-」をつけます。
「ソファ -白 -赤」と入力して検索すると、白色と赤色以外のソファが表示されます。
ヤフオクには、とてもたくさんの商品が出品されており、しかも毎日新たなアイテムが数多く追加されていきます。単純な検索方法では、時間ばかりを浪費して欲しい商品を見つけだせずに終ってしまう可能性が高いです。そこで、上記のように余分な要素を省いて検索すれば、効率が格段にアップするでしょう。
落札のコツ
続いては、ヤフオクで欲しい商品をうまく落札するためのコツをお伝えしましょう。
欲を出しすぎない
ヤフオクでは、予算に余裕がある人の勝率が極めて高いです。
よって、あまりあれもこれもと中途半端に手を広げてしまうと予算不足により、せっかくの欲しい商品が落札できない可能性が出てきます。
検索やリサーチを続けているうちに思わぬ掘り出し物が見つかり、つい買いたくなることがあるかもしれません。もちろん、商品によっては単価が安かったり、そもそもライバルがいなかったりする場合もあるでしょう。その場合は別として、ある程度高いものを落札したければ、他の入札は控えてその商品に集中し、確実な落札を狙う方のも賢明な方法です。
残り時間の短い順にソートする
ヤフオクでは、検索した商品群について、条件を付けて並び替えをする「ソート」機能があります。
一覧上部の並び替えの項目をタップし、さらに「残り時間の短い順」を選ぶと、入札期限までの時間が短いものから順に表示されます。
残り時間が長ければそれだけ入札数が増える確率が高まりますが、短ければその確率は減ります。自分が入札した後は、限られた数か、場合によってはだれも入札してこないケースもあるので、落札できる可能性が高まるのです。
自動入札を利用する
月額508円(税込)でYahoo!プレミアム会員になると、自動入札ができるようになります。あらかじめ設定した金額までは、自動で入札額をアップしてくれるので、余分な手間がかからず、しかも確実に入札できるためおすすめです。他のユーザーの入札額が、こちらの設定金額を超えた場合は、その時点で入札が停止されるので心配ありません。
入札金額の上乗せ額は、商品の現在価格に応じて以下のように決められています。
- 1~999円・・・10円ずつ
- 1,000~4,999円・・・100円ずつ
- 5,000~9,999円・・・250円ずつ
- 10,000~49,999円・・・500円ずつ
- 50,000円以上・・・1,000円ずつ
もし、1,500円の商品を上限金額5,000円で自動入札したとします。他にも入札者がいるものの、結果としてあなたが1,800円で競り勝った場合は、5,000円でなく、1,800円でそのまま買えるので、とくに損することはありません。
ただ、ヤフオクの自動入札は、自分より高い金額の入札者が現れると、その直後にその上の金額を自動で入札します。よって、もしオークション終了までまだ時間がある場合は、それ以上の金額が入札される可能性があるのです。そこで、ヤフオク以外の「aucfan(オークファン)」や「BidMachine」といったサービスを使うと、最短で10秒前の自動入札ができるので、いたずらに落札額が高騰するリスクが防げます。有料ではありますが、ヤフオクを多用する場合は、これらのサービスを活用してみるのもよいでしょう。
参考:aucfan
参考:BidMachine
入札の際の裏技と注意事項
最後にヤフオクで落札するためのさらなる必勝法(裏技)と、知っておくべき注意事項についてお伝えしましょう。
ギリギリの入札は要注意
オークションが終了する直前の入札は、極めて有効な落札手段です。しかし、あまりにギリギリ(数秒前など)だと、ネットの通信状況が悪くなるなどのアクシデントが生じた場合に、入札が間に合わなくなるリスクがあります。まれではありますが、可能性としてゼロではありません。
よって、絶対に落札したい商品の場合は、少なくとも1分以上の余裕をもって最終の落札を行う方が無難でしょう。
自動延長も要注意
ヤフオクの自動入札を利用するなどして、オークション終了直前に入札できるのは、たしかに便利です。しかし、終了5分前にだれかが入札すると、オークションは5分間自動延長されるルールになっています。
次の5分以内にさらに高値で入札されると、再び5分間自動延長されます。あくまで出品者が自動延長を設定している場合に限りまずが、これは決着がつくまで続きます。よって、その間に思いの外入札額が高騰する可能性があるので要注意です。
あくまで可能性の話ですが、現在の価格が3,000円の商品に、最初から自動入札を使わずに「4,500円」と高めの入札額を提示したとします。するとこの方が、自動入札で競る場合よりも結果として安く落札できる場合があるのです。
つまり、自動延長設定がない商品で、どうしても欲しい場合は、最初から自分で高めの金額で入札してみるというテクニックもある、ということです。
割り切ることも大切
オークションはとても刺激的で魅力のあるシステムですが、一つ間違えると多額の出費を招いてしまうリスクもあります。負けず嫌いの性格により、その場の勢いで高額の入札をして、落札できたものの予算を大きくオーバーしてしまえば、後になって後悔することにもなりかねません。そこで、高騰しそうな場合は冷静になって諦めるのも賢明な判断です。
ヤフオクでは、新しい商品が続々と出品されるので、次の出逢いに期待するのも、ヤフオクなりの楽しみ方といえるでしょう。
特定の出品者を除外できる
ヤフオクでは、特定の出品者を除外して検索することもできます。同じ様な商品ばかりを出品していたり、カテゴリーは同じでも自分には全く興味がなかったりするケースが少なくありません。その場合は、その出品者の商品を除いて検索できるのです。
方法は、オークション画面内の「この出品者の商品を非表示にする」というメッセージが表示される「目の形に斜め線が入ったマーク」をタップするだけです。最大20人分まで登録可能です。
まとめ
ヤフオクで欲しい商品を落札するためのコツや裏技をご紹介しました。
同じ商品でも、入札する方法やタイミングによって、結果にずいぶんと開きが出てきます。ご紹介した方法をヒントに、ぜひあなたにとっての必勝パターンを見つけだしてください。