ネットショップで開業を目指している方の中には、YAHOO! JAPANショッピングでお店を出店したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし手順が多く作成に手こずってしまったという方や、ストア構築がうまく行かないという方が多いことも事実です。
そこで今回は、初心者でもわかるヤフーショップの作り方をご紹介していきます。
これから新しくヤフーショップを始める方や、作り方を知りたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
「出店審査・開店審査」とは
それではまず初めに、ヤフーショップを始めるにあたって必ず必要になる「出店審査」と「開店審査」についてご説明していきます。
出店審査について
YAHOO! JAPANショッピングにお店を出店するために必要な出店審査に申し込む際に提出する情報は、以下の通りになります。
- YAHOO! JAPAN ID
- クレジットカード情報
- 会社情報
- 代表者情報
- 銀行口座情報
- 出店予定商材情報
(個人事業主で出店の場合は以下2点も併せて提出)
- 開業届け写し
- 住民税の納税証明書写し
ヤフーショップでは、法人ではなく個人事業主としての開業も可能になっています。
個人事業主として申し込む場合には、申し込み時の会社名は確定申告書に記載した屋号、もしくはストア運営する予定の屋号を入力しましょう。
また必要に応じて登記簿謄本のコピーの提出が必要な場合があります。
さらに注意点として、ヤフーショップで商品を販売する際は、取り扱う商品によっては免許や情報が必要なケースがあります。
例としては医薬品や古物、アルコール類全般などがあります。
詳細については、こちらのURLを参考にしてみてください。
参考:YAHOO! JAPANショッピング お申し込みの前に
また、取り扱いが禁止されている商材に関してはこちらのURL内「Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン」を参考に、事前に確認しておきましょう。
参考:YAHOO! JAPANショッピング 約款・ガイドライン
開店審査について
出店審査を通過すると、次は開店審査に向けて準備を行なっていきます。
開店に向けて進めていく準備としては、
- 配送方法や送料の設定
- ストア情報の設定
- 会社情報の設定
- お買い物ガイドの設定
- プライバシーポリシーの設定
- カテゴリーや商品の設定
- ストアデザインの設定
など各種設定が挙げられます。
開店の際はYAHOO! JAPANでも専用の開店マニュアルが用意されているので、そちらも参考にしてみてください。
また良くある質問がまとめられているページのURLをご紹介しますので、こちらも参考にしてください。
どうしても問題が解決しない場合は、ページ下部のリンクからお問い合わせをして直接YAHOO! JAPANに質問することもできます。
ヤフーショップお申し込みから開店までの流れ
ヤフーショップのお申し込みから開店までの流れについて、以下のサイト内に表がまとめられています。
参考:YAHOO! JAPANショッピング お申し込みの前に
申し込む商材にもよりますが、大体申し込みから2週間前後で出店審査の結果が通知されるようです。
そこから約3週間ほどかけて開店準備を行い、その後開店審査を2〜5営業日ほど経て、晴れて開店というスケジュールになります。
開店準備は約3週間と記載されていますが、実際には個人個人の進めるスピードによっても異なるため、中には3日間で開店準備ができたという方もいました。
あくまでも目安として3週間ということなので、ぜひ参考にしてくださいね。
審査について
残念ながらヤフーショップの出店審査を申し込んだ方の中には、審査が通過できなかったという方もいます。
審査基準についてはYAHOO! JAPANショッピングの方で公開していないため詳細は不明ですが、ポイントとしてはやはり情報の不備や抜け漏れ、また十分な量の情報をしっかりと申請できているか等が重要です。
YAHOO! JAPANショッピング側が信頼して出店を許可できるかどうか判断するためには、まずは判断材料として十分な情報が必要になります。
万が一審査に通らなかったと言う場合には、もう一度情報に誤りや不足点がないか確認し、再度申し込みを行ってみましょう。
ヤフーショップのストア構築とは
出店審査を通過し、次はいよいよ開店審査に向けて準備という段階で必要になってくるのがこちらのストア構築です。
ストア構築とは、お店作りのようなものです。つまりストアのトップページのデザインや構成などを作るということです。
ストア構築は、やるべきことが多くとても労力がいる作業のため、この段階で手こずってしまう人が多いことも特徴です。
ストア構築が難関である理由
それではなぜ多くの人がストア構築に手こずってしまうのでしょうか。
まず一つ目の理由としては、心理的な抵抗感が生まれるからです。
実際に自分でショップを出店するとなると、多くの初心者は本当に自分にもできるのだろうか、立派なページが作れるのだろうかと不安に思います。
ウェブデザインやプログラミング知識が全くない、ましてやパソコンは苦手なのに、自分には難しすぎる!と考えてしまう人が多いのです。
この心理的な抵抗感やプレッシャーが、ストア構築を進めていく上で腰を重くさせてしまう原因の一つです。
ストア構築の期限
次に挙げられる原因として、ストア構築には期限があるという点があります。
ストア構築に関する明確な期限は公開されていませんが、ある一定の期間中にストア構築する必要があります。
実はYAHOO! JAPANショッピング約款・ガイドラインに定められているショッピングストア利用約款にて、第1編-第1章-第2条9項に、
当社は、出店者が本契約成立後一定の期間内に開店の審査を申請しない場合または出店者の開店を認めない場合、出店者に対する通知をもって本契約を終了することができるものとします。
と明記されているのです。
この一定の期間とは、大体1ヶ月程度ではないかと言われています。
この期間があるというプレッシャーも、初心者の方やこれからネットビジネスを始めようという方にとって心理的に大きな壁となります。
心が折れて外注する人も多い
ストア構築は、初めてネットショップを作るという方にとっては難しいことや理解できないことも多く、外注サービスを利用して頼む人もいます。
自力で全てやろうと奮起して、時間がかかってしまったり、精神的に余裕がなくなってしまったりしないために、さらに開店後のトラブルを少なくするといった理由からも外注を頼む人は多いです。
外注サポートを頼むことで開店後のサポートが受けられるため安心であるといったメリットもあります。
一方、やはり外注するとなるとそれなりにコストがかかってしまうことがデメリットとして挙げられます。
要望にもよりますが、数万円〜数十万円くらいかかるケースもあるため、慎重に検討する必要があります。
YAHOO! JAPANショッピングのストア構築方法
それではここからは、外注サービスを使わずに自力でストア構築をする!と決めた方のために、ストア構築の方法についてご紹介していきます。
ストア構築は開店後の売り上げにも関わる重要な準備のため、しっかり気合を入れて行いましょう。
すでに成功しているストアをリサーチする
ストア構築でまず大切なことは、すでに成功しているストアのデザインや情報などをリサーチすることです。
まずはストアのサイズから見ていきましょう。
実はストアごとにページの横幅が異なっています。
ストア構築とは、このようなページ全体の基本的なデザインから自分自身で設定していくことができるのです。
各ストアのサイズについては、page rulerというChromeの拡張機能を使用することで、測定することができます。
ページのサイズに関しては、デスクトップパソコンやノートパソコンなど様々な画面で見た時にも見やすいサイズがやはり好まれます。
例えばこちらのストアでは、横幅1100pxでデザインされています。
またこちらも人気のストアですが、横幅1000pxです。
このようにすでに人気のストアや売れているストアを参考にしてストア構築をしていくことで、より完成度の高いストアを作ることができます。
ストアサイズの設定方法
それでは次に、ストアサイズの設定方法についてご説明します。
売れているストアのサイズをリサーチした後に、実際に自分のページのサイズも設定してみましょう。
まずはストアクリエイターProのツールメニューにある「ストア構築」内の「ストアデザイン」をクリックします。
その後ストアデザインメニューの「全体の設定」をクリックしすると、このような画面が出てくるのでこちらに設定したいページ幅の数値を打ち込むことで設定ができます。
ストアクリエイターProのトップページのそれぞれの項目については、こちらのページも参考にしてください。
試しにお店を参考にしてみた例
例えばYAHOO! JAPANショッピングで人気のストアの一つである、iConceptさんのお店を参考に例として見ていきましょう。
page rulerでストアのサイズを測ってみると、ヘッダーのページ幅は1140pxでした。
人気ストアは大体850〜1200くらいのページ幅のストアが多い印象です。
また基本的には位置設定は中央で設定されているストアが多いため、中央揃えをオススメします。
さらにここでは全体的な色の設定なども行うことができます。見やすく、見栄えの良いページを目指していきましょう。
ヘッダーの設定
ヘッダーとは、取り扱っている商品の商品ページにおいて、商品の詳細情報よりも上に表示されるバナーなどのリンクや画像を指します。
あなたも日常的にネットショッピングをする際、実際に目にすることも多いはずです。
ヘッダーは通常、横幅いっぱいに作られていることが多いです。
このヘッダーを設定することで、ストアに訪れたお客さんの滞在時間を長くしたり、ストアのイベント情報などの周知、またストア自体が何を売っているお店なのかわかりやすく伝えたりすることができます。
ヘッダーの設定に関しては、次のようにHTMLで作成していく形になります。
バナー
まずはバナーの設定方法です。
例えば1140×430のバナーサイズの場合、HTMLは<div style=”width:1140px;height:430px;”>となります。
横幅はページ幅、縦幅は登録した画像の縦幅を測って入力しましょう。
サイズを変更したい場合はこの数値を変えることで設定ができます。
さらにバナーからリンクを飛ばしたい場合は、<a href=”リンク先 のURL“>を入力することでバナーの設定ができます。
まとめると、
<div style=”width:1140px;height:430px;”>
<a href=”リンク先 のURL“>
<img src=”ストアクリエイターproで登録した画像 のURL” border=”0″ alt=”写真名”></a></div>
このようになります。
HTMLの貼り付け
先ほどのHTMLソースを貼る場所に関しては、ストアクリエイターproのストアデザインから、ストアデザインメニューの「ヘッダー・看板」という場所をクリックして下さい。
次に、「看板」をクリックするとHTMLを貼りつける画面が出てきます。
こちらに先ほど作成したHTMLを入力することで、ヘッダーの設定ができます。
※2023年6月以降、HTMLによる看板画像の設定は不可能になり、画像のみの登録となっています。
ヤフーショップの無料テンプレート
ヤフーショップ作成時には、ネットで調べると無料で使える便利なテンプレートが用意されています。
これらも賢く使ってよりデザイン性の高いショップ作りを目指しましょう。
テンプレートを使うメリット
自力でストアを作ってみたけれど、なんだかデザインがいまいちである、もう少し印象を変えたい、そんな時におすすめなのが無料のテンプレートです。
活用することでページが見やすく、より分かりやすくストアを改善することができます。
テンプレート使用時の注意点
YAHOO! JAPANショッピングでは、2021年1月にパソコン用ページの仕様やデザインが変更されました。
従来のものから新ストアデザインに変更となり、より一層シンプルで使いやすいものに統一化を進めていくようです。
この変更による注意点としては、新しいストアデザインのシステムでは無料テンプレートを使用してストア全体を自由にデザイン設定することはできなくなった、という点です。
新ストアデザインでは、無料テンプレートの使用はパーツごとのみのテンプレート使用となります。
また、半角カタカナと機種依存文字が使用できないことや、従来のストアデザインとレイアウトが異なり、サイドナビが廃止されているという点も注意が必要です。
新ストアデザインのテンプレート設定
新ストアデザインの詳しいデザインテンプレート設定方法については、こちらのマニュアルにまとめられているのでぜひ参考にしてみてください。
参考:YAHOO! JAPANショッピング 新ストアデザイン
ヤフーショップ作成時のポイント
次に、ヤフーショップ作成時のポイントについてご紹介していきたいと思います。
トップページはとても重要
ヤフーショップを作る上で、トップページの作成はとても重要です。
商品ページにお客さんが来たときに、ストア内のページからなるべくお客さんが離れていかないよう、滞在を少しでも長くさせることがストア運営の鍵になります。
もしお客さんが最初に興味を持った商品の購入をやめたとしても、ストア内の別の商品を提案して見て買ってもらうことで、ストア自体の売り上げを上げることができます。
そのためにも、トップページやヘッダーなどで効果的にストアのアピールをすることが重要になります。
訪れたお客さんに安心感を与えよう
ショップを作るときに大切なポイントとして、ストアを訪れたお客さんに対して安心感を与えるということも挙げられます。
あなたがネットショップで買い物をするときのことを想像して欲しいのですが、しっかりとストアの情報や連絡先、プライバシーポリシーや返金対応についての情報を提供しているショップには安心感がありますよね。
店舗ではなくネットでの購入だからこそ、お客さんに与える印象や安心感はより大切になります。
そのため、基本情報の明記や、見やすいレイアウトはとても重要なポイントになります。
まとめ
今回はヤフーショップの基本的な作り方やポイント、知識をご紹介しました。
設定することや準備が多く、心が折れてしまいがちな作業も多いですが、売り上げアップを目指し諦めずに頑張ってみましょう。
もし自力ではどうしても無理!という場合には、専門の外注サービスやお問い合わせなども活用できます。今回の記事を参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。