2017年1月18日(アプリ版を含めると2017年1月20日)から、ヤフオクのタイトル上限文字数が30文字から65文字と大幅に増えました。しかし、だからといってたくさんの情報を載せれば良いわけではありません。ここではヤフオクのタイトル文字数増加に伴うタイトルの付け方を解説します。
ヤフオクで出品ページへのアクセスを増やすタイトルとは?
ヤフオクでは多くの場合、キーワードの検索によるアクセスが大半です。他にはカテゴリリスト、出品リスト、ウォッチリストからの閲覧があります。稀に外部サイトからリンクされているケースもあります。
カテゴリ間違いに注意
キーワードによる商品検索の他にはカテゴリリストからのアクセスがあることも忘れてはなりません。特定の商品を探すのではなく、カテゴリから商品を眺めている人も少なくはありません。そのため、出品している商品のカテゴリをしっかり合わせるのは重要です。
よくあるミスとしては、カテゴリの変え忘れがあります。これはどういうことかというと、例えば商品を出品する際に他商品のページを使い回して出品するというやり方をするのが大半です。この時、商品のカテゴリをうっかり変え忘れてしまうことがあります。
カテゴリを誤るとアクセスされる可能性が減るだけではなく、容易に修正できずに再出品する手間が増えます。また、間違いであっても違反行為となるので通報されることもあります。このようにアクセス数が減ること以外にもリスクがあるので注意しましょう。
タイトルの前半部分に重要な情報をまとめる
商品検索時にも言えることですが、検索時や出品リストではタイトルが重要です。検索一覧の段階ではタイトルが全て表示されないので、特に見られやすいタイトル前半部分には「初回盤」「限定品」といった希少性や「送料無料」「格安」などの利点、「★」や「■」と記号を用いた視覚効果等、ユーザーの目を引いてアクセスが増えるような重要な情報をまとめて後半に検索対策のワードを入れるといった配置にすると効果的です。
出品し直す場合はできる限り再出品とする
商品が売れない場合、再度出品し直すことをしますが、ウォッチリストは少し注意が必要です。出品を取り下げてしまうとウォッチリストから消えてしまうので、再出品とした方が売れる可能性が上がります。例えば商品を再出品する際に値下げをすると、ウォッチリストへ登録している人宛に通知が行きます。そうすると入札してもらえる可能性があがるので、特に理由がなければ再出品をしましょう。
ヤフオクでの商品検索はタイトルから参照される
ヤフオク内の検索対策で重要なのは、まずは検索時に表示されるタイトル32文字です。ヤフオクはタイトルの上限は65文字となりますが、一覧から参照されることを考えると重要な情報は前半の32文字にまとめましょう。
ヤフオクでは検索方法は商品名(タイトル)と商品名+商品説明の2種類がありますが、ほとんどがデフォルトで設定されている商品説明で検索されます。そのため、商品説明に情報を入れるよりも商品名にキーワードを入れる必要があります。
ヤフオクではタイトル最大文字数が30文字だった
ヤフオクでは2017年1月20日にアプリ版含めてオークションのタイトル文字数の上限が変更されました。これまでは30文字まででしたが、今後は全角65文字まで利用可能となりました。
30文字は不便
今までの30文字では出品者にとっては不便な点が多数ありました。例えば本の出品をするだけでも、本のタイトルだけで上限を超えたりすることがあります。30文字という限られた文字数で、商品名を削ったり省略したりする必要がありましたが、今後は全角65文字まで増えるのでタイトルの自由度が格段と上がりました。
ヤフオクでタイトル文字数上限変更に伴う利点
タイトル上限数が30文字から65文字になったことで何が変わるのでしょうか?実は不便だった点が改善される他にも、タイトルが長くなるだけでやれることが増えます。具体的にどういうことかを解説します。
長すぎる商品名を入れることができる
本を出品する場合、特に海外の本では作者の名前が長すぎて入らないことが多くありました。商品名を検索するとき、作者名で検索することもあるのでそれだけで見つけてもらえる可能性が下がってしまいます。
タイトルの上限が65文字まで上限が増えたことにより、本のタイトルと作者名をフルネームで入れることができるようになるので、検索に引っかかる可能性がグッと上がり、売れやすくなったと言えます。
商品名の他にシリーズを入れられる
本や映画やゲームと、これらには同じ作品群のいわゆるシリーズ物がつきものです。タイトルが長いと30文字以内に収まらないケースが多数ありましたが、65文字まで上限が増えたことにより、作品名の他にシリーズ名も記載できるようになりました。シリーズ物で探している人も少なくはないので、タイトルにキーワードを多く入れることができるのは最大のメリットです。
商品の型番や本の種類といった情報が入れられる
商品名の他にも、商品の形態も記載しやすくなります。これはどういうことかというと、例えば本であれば単行本や文庫といった本のサイズや種類。家電であれば型番といった細かい情報まで記載可能となります。
まとめ売りの詳細情報が記載できる
商品をまとめて販売する場合、まとめた商品の名称をタイトルに含めやすくなります。例えば本をまとめて出品場合は、出品している本のタイトルをいくつか入れることが可能です。全部入れきることが難しい場合もありますが、それでも30文字と比べたら余裕があります。
タイトルに送料を入れられる
他にはタイトルに送料を含めやすくなった利点もあります。商品の送料を気にするユーザは非常に多いです。タイトルに予め送料を入れておけば、検索する側としても送料を確認しやすくなります。
出品者の管理用IDを入れやすくなる
多くの商品を出品している出品者の場合、商品を管理するためにタイトルに管理番号を入れる出品者がいました。しかし、管理番号を入れていることによりタイトルが限られてしまい、断念していたユーザは多くいました。上限数が増えたことにより、管理番号を入れやすくなり、出品者の商品管理の点でも大きな利点があります。
ローマ字表記も入れることができる
商品名は通常、日本語表記で書くことがほとんとですが、アルファベット表記も合わせて入れるといったこともやりやすくなりました。しかし、アルファベット表記なんて不要では?と考える方も多くいらっしゃいます。
これは例えば海外のメーカーをカタカナ表記とする場合、読み方が複数ある場合があります。その場合、カタカナの読み方だけではなく、アルファベット表記も入れることが多いです。単純にアルファベット表記も検索でひっかかるようになれば、売れる可能性がグッと上がります。
間違えやすいブランド名も入れられる
海外ブランドやメーカーの場合、正しい読み方は一つですが、中には間違った読み方で検索しているユーザもいます。例えば時計や電子辞書で有名なカシオ(CASIO)をKASIOと間違えて検索していることもあります。そのような間違えやすい単語をあえていれることで間違った検索も拾えるというメリットがあります。
ヤフオクでのタイトルの付け方
ヤフオクでのタイトル上限数は最大65文字まで入力できますが、無作為にタイトルを長くしても逆効果となります。あまりにも長すぎると全て読んでもらえず、スルーされてしまうリスクもあります。
タイトルに入れておきたい項目一覧
出品時のタイトルについて重要な要素を並べました。上に行けば行くほど重要度が高いです。商品を出品する際の参考にしてください。
文字通り商品名です。スマホであればiPhone8、Xperia XZ3。
・一般的な名称
商品の一般的な名称です。たとえば洗濯機やイヤホンといった名称です。
・人名
CDであれば歌手名、本であれば作者名といった情報です。
・ブランド名
家電であればメーカーなどです。
・カテゴリ
商品のカテゴリを記載します。アウトドア、本など
・寸法、材質、カラー
本であれば本のサイズ、洋服であれば洋服のサイズ、スマホのカバーであればカラー等です
・状態
新品、中古品、訳あり、未使用といった商品の状態です
・特徴
商品の特色を記載する。軽量なのか省エネ型なのか商品によって変わります。
補足ですが、中国輸入品といった商品の場合はノーブランドとなるので、ブランド名や商品名を省きます。
タイトルが長いと何が良くないのか?
ヤフオクのタイトルを無駄に長くしすぎると逆効果となることがあります。なぜ、長いと問題となるのでしょうか?詳しい理由について解説します。
情報は必要最低限とし、バランスを考える
タイトルの文字数が65文字だからといって、毎回65文字をフルで活用する必要はありません。タイトルが長すぎる場合、読みづらくなってしまったり逆に読まれなくなることも考えられます。タイトル65文字の中に色々と情報を入れやすい分、全てを詰め込みすぎないようバランスを考えることが大切です。
悪いタイトルの付け方
では、どのようなタイトルの付け方が悪いのか解説します。
たとえばTシャツを出品した時、どのメーカーのTシャツなのか何色なのかさまざまな情報があります。しかし、検索ワードを増やしたいがために上着、カットソー、トップスと関連する単語をタイトルにつけていると確かに検索に引っかかるようにはなります。ですが、タイトルを見た時にパッと見て何を出品しているのかわからず、結局見られることがなくなります。
タイトルの字数が増えたからと言って検索ワードに引っかかりやすくなることを考えるのではなく、まずは利用者にわかりやすく必要な情報のみをタイトルに集めるようにすることが効果的です。
関係ないブランド名は絶対に入れないこと
検索時にひっかかりやすくするため、商品とは無関係な有名ブランド名を入れる出品者が非常に増えています。たとえば以下のような例です。
このように前半の商品とは何も関係がないブランド名を羅列するのは、本当に該当ブランド名の商品を欲しがっている人の検索妨害になり、最悪利用者が勘違いして落札してしまいトラブルに発展することも考えられます。これは明確な迷惑行為です。
迷惑行為は違反申告をしましょう
商品に全く関係がないブランド名をタイトルに入れることはヤフオクでの違反行為となります。このような出品を見かけたら迷わず違反申告をしましょう。中には何度も繰り返すユーザもいますが、何度も申告されているとアカウント停止となるので抑制になります。
商品を売りたいからと言って検索にひっかかりやすくしても商品が確実に売れるわけではなく、違反行為をしてアカウント停止されてしまえば元も子もありません。違反行為をせず、必要な情報のみにとどめた上で出品のタイトル名をつけましょう。
ヤフオクでのタイトルの付け方は30文字以内の時と変わらない
タイトルの上限数が増えたとしても、タイトルの付け方は30文字以内の時から特に変わりません。最低限な情報をまとめた上で、どうしても文字数が超えてしまうような場合でも対応できるようになったという考え方をすべきです。
商品タイトルを見返して、タイトルが長すぎるようであれば一度タイトルの付け方を見直してみると売上が上がります。ぜひこの記事でまとめたポイントを整理したうえで、タイトルを見直してみましょう。