ヤフオクでは、どれほど良い商品を出品しても、アクセスが集まらなければ落札されません。仮に落札されたとしても、落札額は思うように上がりません。
ヤフオクでアクセスを集める鍵は、タイトルの付け方にあります。そこで今回は、アクセスが集まりやすいタイトルの付け方を実例を交えて詳しく解説します。
基本的な商品タイトルの付け方
まずは基本的なタイトルの作成手順を説明します。
キーワードの軸を決める
最初にどのキーワードを軸にするかを決めましょう。
例えば、ヨウジヤマモトのメンズムートンジャケットを出品する場合なら、「ムートンジャケット」にするのか、「ヨウジヤマモト」にするのかを決めます。
アピールポイントを入れる
続いて、アピールポイントを決めましょう。ヤフオクで入札者が集まりやすいアピールポイントの例を以下に示します。
・未使用
・新品未開封
・限定品
・非売品
・送料無料
タイトルには最低でも1~2つのアピールポイントを含めるようにしましょう。
検索されやすいキーワードを散りばめる
続いて、入札希望者が検索時に入力するであろうキーワードを洗い出しましょう。
例えば、「ヨウジヤマモトのムートンジャケット」なら、以下のキーワードを使えば検索されやすくなります。
・ムートンジャケット(商品ジャンル)
・メンズジャケット(性別)
・ムートン(素材)
・ヨウジヤマモト(ブランド名)
・M、L(サイズ)
・黒、ブラック(色)
・冬用、秋用(シーズン)
・新品、美品(状態)
検索されやすいキーワードの例は、同じジャンルで過去に落札された商品を調べれば見つけることができます。
クリックされやすくなるタイトルの付け方
続いて、検索結果に表示された時にクリックされやすいタイトルの付け方を解説します。
記号や括弧を効果的に使う
まず1つ目は、記号や()を効果的に使うことです。その方が目立つからです。例えば、以下の検索結果画面を見てください。
2つ目と3つ目の商品に目が行きませんか?このように強調したい部分を【】で囲ったり、!や/でキーワードを区切ることで、読みやすくなるだけでなく目立つタイトルになります。
最初の10文字で目を引く
次に大事なのは、アピールポイントや目を引くような言葉をタイトルの冒頭に持ってくることです。
入札希望者は検索結果に表示されたタイトルを全部読んでいるわけではありません。冒頭部分だけ読んで、興味が持てなかったら次のタイトルへ移ってしまいます。
つまり、タイトルの冒頭部分で興味を引くことができなければ、クリックしてもらえないということです。そのため、「送料無料」や「新品未開封」などのアピールポイントは、できるだけ冒頭に持ってくるようにしましょう。
検索結果に表示されやすいタイトルの付け方
続いて、検索結果に表示されやすいタイトルの付け方を解説します。
検索されやすいキーワードをできるだけ多く含める
まず1つ目は、検索されやすいキーワードはできるだけ多くタイトルに含めることです。商品説明欄よりもタイトルに含めてください。そうしないと検索結果に表示されないからです。
ヤフオクで商品を検索すると、タイトルに検索キーワードが含まれた商品のみが表示されます。商品説明欄のキーワードは、条件指定で検索しないと出てこないのです。
例えば、タイトルを「ヨウジヤマモト メンズジャケット」、商品説明を「ヨウジヤマモト ムートンジャケット メンズ M 送料無料」として出品したとします。
この場合、「ヨウジヤマモト」や「メンズジャケット」で検索すればヒットしますが、「ムートンジャケット」や「ヨウジヤマモト M」などで検索しても、結果には表示されません。
以前はタイトルの文字数が30文字以内だったため、商品名が長かったりすると、使いたいキーワードを入れることができませんでした。しかし、今は文字数の上限が65文字に拡大しているため、より多くのキーワードを含めることができるようになりました。
検索数が多い表記を使う
2つ目は、検索数が多い表記を使うことです。
例えば、眼鏡には「めがね」「眼鏡」「メガネ」の3種類の表記があります。パソコンも「パソコン」「PC」の2つの表記があります。
このうちどれを使用するべきかですが、それは検索数が多いものを使うべきです。ヤフオクのキーワード検索数は、「検索ランキング」などを見れば大体わかります。
他には、過去に落札された商品を調べて、どの表記の商品が多いかを確認するという方法もあります。
キーワードの間に半角スペースや記号を入れる
3つ目は、キーワードの間に半角スペースや記号を入れることです。なぜなら、複数のキーワードを連続で並べてしまうと、キーワードが正しく認識されないことがあるためです。
例えば、「送料無料ヨウジヤマモトムートンジャケットメンズブラック」というようなタイトルにしてしまうと、「ヨウジヤマモト」や「ムートンジャケット」という個別キーワードで検索した時に、正しくヒットしないことがあります。
そのため、「送料無料!ヨウジヤマモト ムートンジャケット メンズM(ブラック)」というように、検索キーワードの間に半角スペースや記号を入れるようにしましょう。
高額落札されやすいタイトルの付け方
次に、高額落札されやすいタイトルの付け方を解説します。
有名人・芸能人の名前をタイトルに含める
まず1つ目は、有名人の名前をタイトルに含めることです。有名人が実際に使っていた実物や、もしくはそれと同じ商品を出品する場合は、「◯◯さん愛用!」というように名前を入れると値段が高騰しやすくなります。
例えば、以下のヨウジヤマモトのキャップは、乃木坂46とコラボした商品です。
商品タイトルには「乃木坂46も着用!」などと入れると良いです。
ただし、全く関係ない有名人の名前を勝手に利用すると規約違反になるため注意してください。
人気ブランド名を入れる
2つ目は、人気ブランド名を入れることです。
先ほどから何度も例に上げている「ヨウジヤマモト」など、人気ブランド商品を出品する場合は、必ずブランド名を明記しましょう。
また、ノーブランド商品を出品する際も、イメージが近いようなら「ヨウジヤマモト風」というようにブランド名を入れることもできます。
ブランド名・メーカー名は、英語・日本語両方の表記を含める
3つ目は、ブランド名やメーカー名、アーティスト名などは英語・日本語どちらの表記も入れるということです。
先ほど、複数の表記がある場合は検索されやすい表記にする、という話をしましたが、固有名詞の場合は話が別です。固有名詞であれば、どの表記でも一定程度検索されます。そのため、英語表記とカナ表記の両方を含んだタイトルにしましょう。
主な例を以下に示します。
・Panasonic(パナソニック)
・Judy and Mary(ジュディ・アンド・マリー)
・NIKE(ナイキ)
正式名称が英語表記でも、カタカナの方が検索しやすいという理由から、カナ表記の方が普及している場合もあります。
タイトルを付けるためのリサーチ方法
ここまでタイトルを付けるコツをいくつか紹介してきましたが、どれもある程度事前のリサーチが必要です。
そこで、リサーチに便利なサイトや機能などを紹介したいと思います。
オークファンで過去に落札された商品を参考にする
まず1つ目は、オークファンです。
オークファンは、ヤフオクの過去の落札商品とその価格をチェックできるサイトです。過去の落札商品を調べれば、高額落札された商品や入札数が多い商品に使われているキーワードやその並べ方などが分かります。
最初のうちは、成功例をそのまま真似た方が上手くいきます。ヤフオクのタイトルに著作権などはありませんので、積極的にコピーしていきましょう。
参考:オークファンでヤフオクの過去落札商品をチェックしてみよう
マイナス検索でライバルチェック
2つ目は、ヤフオクのマイナス検索機能です。これは特定のキーワードを除外して検索する機能です。
例えば、「ムートンジャケット メンズ」で検索すると、メンズのムートンジャケットが表示されますが、「ムートンジャケット -メンズ」というように「-(マイナス)」をつけて検索すると、マイナスの後のキーワードが除外されて、メンズ以外のレディースや男女兼用のムートンジャケットが表示されます。
この機能を使うと、以下のようなことが分かります。
・よく使われる表記と使われない表記
・よく使われるキーワードの組み合わせ
その他のタイトル作成ポイント
最後に、残りのタイトル作成のコツをまとめて解説します。
品番・型番は正確に入力する
まず、品番や型番は正確に表記しましょう。特に家電を含む電化製品の型番は、ハイフンが抜けただけで別物と認識されてしまうので要注意です。
例えば、DMC-LX100カメラの場合、「DMC-LX100」と検索すると以下のようにカメラがヒットします。
しかし、ハイフンを抜いた「DMCLX100」で検索すると、別物と認識され、検索結果がガラッと変わります。
同様に、ブランド名・メーカー名のスペルなども間違えないように気を付けましょう。
関係ないキーワードはタイトルに入れない
2つ目は、関係ないキーワードや、関連性の薄いキーワードは入れないことです。
例えば、食器乾燥機を出品する場合、「食器乾燥機!小さな衣類も乾燥させられる!プラモデルの乾燥にも最適」などと、色んなキーワードを詰め込みすぎてしまうと、食器乾燥機を買いたい人は困惑してしまいます。
したがって、商品のターゲットを限定して、関連性の高いキーワードだけでタイトルを作成するようにしましょう。
また、関係ないキーワードをたくさん詰め込んだタイトルは、スパムメールのような印象を与えます。最悪の場合、「出品非表示」にされてしまうこともあるので注意してください。
具体的で分かりやすいタイトルを心がける
3つ目は、具体的で分かりやすいタイトルにすることです。
ここまで解説してきた内容をしっかり踏まえれば、自然と具体的で分かりやすいタイトルになるはずです。
「日本製のドライヤー」
「冬用のジャケット」
のような曖昧で分かりにくいタイトルは避けましょう。
タイトルが適当だとヤフオクでは稼げない
冒頭でも書いたとおり、タイトルを適当に作ってしまうと入札者が集まりません。逆に、今回解説した内容を踏まえてタイトルをつければ、高額落札されやすくなります。ぜひご活用ください。