「YouTubeで広告収入を得るにはどうすればいいのか?」
「チャンネルを開設してからどれくらいの期間で収入が得られるようになるのか?」
「何を意識して動画を投稿していけばいいのか?」
これからYouTubeを始めようという方の中には、このような疑問を持っておられる方も多いことでしょう。
これらの疑問にお答えすべく、今回の記事ではYouTubeの収益化に必要な条件や、収益化に必要な期間、達成するための具体的なポイントなどをお伝えしていきます。
闇雲に動画を投稿し続けても、YouTubeで広告収入を得ることはできません。
せっかくの努力を無駄にしないためにも、また、なるべく短期間で収益化を実現するためにも、今回の記事で広告収入を得るまでのプロセスを学んでいきましょう。
収益化申請が通るYouTubeチャンネル5つの条件
YouTubeチャンネルを収益化して広告収入を得るためには、「YouTubeパートナープログラム」に申し込み、審査をクリアする必要があります。
審査をクリアするためには主な条件が5つ存在しますので、一つ一つチェックしていきましょう。
1つ目の条件:チャンネル登録者数1,000人以上
審査をクリアするための1つ目の条件が、1,000人以上のチャンネル登録者がいることです。
ただ、この条件は、最初の条件にして最難関の条件です。
チャンネル所有者全体のうち、約85%が登録者1,000人未満と言われています。
それだけ多くのYouTubeチャンネルが1,000人の壁を超えられていないということなので、この条件を突破するのは容易なことではありません。
チャンネル登録者数1,000人を超えるのが困難な理由
では、なぜチャンネル登録者を1,000人獲得するのは難しいのでしょうか。
それは、動画は視聴してもらえても、なかなかチャンネル登録にまでは届かないからです。
「あなたが投稿する動画を継続的に見たい」と視聴者に思ってもらう必要があるのですが、それは視聴者に「ファン」になってもらうことを意味します。
ファンになってもらうためには、一本や二本バズった動画があるだけではダメで、コンスタントに視聴者のニーズを満たす動画を投稿し続ける必要があります。
動画の数と質の両方を保ち続けなければならないため、チャンネル登録者を増やすことは難しいのです。
2つ目の条件:直近12ヶ月の総再生時間4,000時間以上
2つ目の条件は、直近12ヶ月の動画総再生時間が4,000時間以上であることです。
「総再生時間」なので、動画の本数や動画1本あたりの長さは関係ありません。
投稿している動画の本数が少なくても、1本あたりの収録時間が短くても、たくさん再生されればそれだけ総再生時間は伸びていきます。
4,000時間を超えることは難しくない
チャンネル登録者数1,000人超えに比べれば、総再生時間で4,000時間を超えることはそう難しくありません。
4,000時間を超えるためには、どれくらいの長さの動画が何回程度再生されればよいのかを計算してみれば、その理由がわかるかと思います。
4,000時間を分に換算すると、240,000(4,000 × 60)分です。
動画の長さが1本あたり10分だとすると、「240,000分 ÷ 10分 = 24,000回」視聴してもらえれば良いことになります。
仮に1ヶ月に10本ずつ動画を投稿する場合だと、1年間で120本の動画を投稿することになるので、年間で24,000回を達成するには「24,000回 ÷ 120本 = 200回」となるため、1本の投稿につき200回再生されれば達成できることになります。
動画の長さが5分だったとしても、1本あたり400回再生されればいい計算ですし、何かのきっかけで特定の動画がバズれば、その分他の動画に求められる再生回数のハードルは低くなります。
再生回数が200〜400回程度であれば、決して多いとは感じないはずです。
そう考えれば、12ヶ月で総再生時間4,000時間はそう難しくないことがわかるでしょう。
3つ目の条件:アカウント所有者が18歳以上である
アカウントの所有者は、18歳以上でないと収益化ができない点にも注意が必要です。
ただ、18歳未満でもYouTubeチャンネルを収益化する方法はあります。
保護者が所有するアカウントとリンクさせれば良いのです。
そのためには当然ながら保護者の許可を得る必要がありますので、保護者としっかり相談したうえでリンク設定を行うようにしましょう。
4つ目の条件:広告掲載に適したコンテンツである
動画の内容が広告掲載に適しているかどうかも、非常に重要です。
視聴者は動画のイメージと広告のイメージを結びつけてしまうため、動画の内容が不適切だと、広告を出している企業のイメージも悪くなってしまいます。
不適切な動画とは、具体的には、著作権に違反している動画や犯罪を助長するような動画のことを言います。
動画の内容には細心の注意を払ってコンテンツを作りましょう。
5つ目の条件:YouTubeパートナープログラムを利用できる国・地域に居住している
YouTubeチャンネルを収益化するためには、YouTubeパートナープログラムを利用できる国・地域に居住していることも条件となります。
日本に住んでいれば問題はありませんが、海外にはYouTubeパートナープログラムを利用できない国や地域が一部存在するため、海外にお住まいの方、もしくはこれから移住する予定がある方は注意が必要です。
収益化を達成するために重要なマインド
収益化を目指してチャンネル運営を始めたものの、なかなか登録者や再生回数が伸びない・・・という現実に直面することもあるでしょう。
そして、思ったとおりに結果が出ないと続けるのが苦しくなってしまい、途中で動画投稿を止めてしまう、なんてことにもなってしまいかねません。
そうならないために、チャンネルの収益化を目指すにあたって求められるマインドをここで紹介します。
長期戦で考える
広告収入を得られる状態にたどり着くために必要なマインドとは、長期戦を厭わない思考です。
審査条件のところでお伝えした通り、収益化を達成するためには、チャンネル登録者数1,000人以上、総再生時間4,000時間以上といった、それなりの期間チャンネル運営を継続してようやく達成できる条件をクリアする必要があります。
これらを短期間でクリアするのは容易なことではありません。
早く広告収入を得たいと思うあまり、短期間でこの基準を達成しようと躍起になると、思うように登録者や再生数、再生時間が伸びないものです。
そうなると現実に苛立ち、次第にチャンネル運営を続けていくことが苦しくなってきます。
そのため、広告収入を得るまでの道のりは決して平坦なものではないと割り切り、短期戦ではなく長期戦で臨む心構えが重要なのです。
早くても3〜6ヶ月は必要
では、具体的にどれくらいの期間を見込む必要があるかというと、早くて3〜6ヶ月程度です。
相当の有名人でもない限り、1、2ヶ月程度で審査基準(登録者1,000人&総再生4,000時間)をクリアすることは無理だと思ってください。
もちろん、投稿頻度を高くしたり、YouTube内で比較的受けやすいジャンルを選んだりすれば、基準をクリアするまでの期間は短くなるでしょう。
ただ、いずれにしても数ヶ月間は必要だと割り切りましょう。
広告収入で得られる金額はいくら?
収益化が実現した場合にどれくらいの収入が入ってくるのかが知りたいという方もいらっしゃることと思います。
ここでは、多くのYouTuberを輩出している株式会社UUUM所属のYouTuberと一般のYouTuberを比較しつつその収入をご紹介します。
UUUM所属YouTuberの広告収入は1再生あたり0.26~0.3円程度
広告収入の金額を考えるにあたっては、前提として理解しておかなければならないことがあります。
それは、YouTube広告の出稿は入札制で行われているということです。
チャンネルの登録者数や配信者の実績などによって単価は変動するのです。
そして、人気YouTuberであればあるほど単価が大きくなる傾向にあります。
では、UUUM所属のYouTuberの広告収入はいくらかというと、1再生あたり0.26~0.3円程度と言われています。
一般YouTuberの広告収入は、1再生あたり0.05〜0.1円
一方、一般のYouTuberの1再生あたりの広告収入は、0.05〜0.1円程度と言われています。
月に10万回再生されたとしても、5,000円〜10,000円の計算です。
お小遣い程度にはなりますが、収入の柱とするには少なくともその10〜20倍程度、つまり100〜200万回ほどの再生数を稼げないと厳しいでしょう。
しかもYouTubeの広告収入は、収入額が月8,000円を超えないとアカウント所有者の口座に振り込まれない仕組みとなっています。
こう見ると仮に収益化を達成できたとしても、その後収入を増やしていくにあたっては、また長い道のりをたどることになると言えるでしょう。
YouTubeで広告収入を得るための5つの重要ポイント
YouTubeで広告収入を得ることや、収入を増やすことはそう簡単なことではありません。
しかし、実現するためのポイントはいくつか存在します。
そして、これらのポイントを押さえた動画投稿やチャンネル運営を継続していけば、いつかメジャーなチャンネルに成長することもありえますので、ここでしっかり理解しておきましょう。
1. クオリティの高い動画を作成する
当然のことですが、クオリティの高い動画を作成することは最低条件です。
クオリティの低い動画を投稿してしまうと、せっかく再生されてもすぐに離脱されてしまうでしょうし、ましてや「このチャンネルの動画をまた見たい」とは思ってもらえません。
クオリティの高い動画とは、ひと言でいうと、「視聴者のニーズを満たせる動画」です。
エンタメ系の動画であれば、「面白いものを見たい」と思う視聴者のニーズを満たす必要がありますし、勉強系の動画であれば、視聴者の疑問に答えたり新しい知識を提供したりできる必要があります。
そして、そのような動画を作るためには「視聴者はどんな動画を面白いと感じるのか?」「どんな疑問を持っているのか?」「何を知りたいと思っているのか?」といったことをリサーチし、分析する作業が必要です。
自分が作りたい動画を作りさえすれば良いというものではないのです。
凝った編集をするなど、動画を撮ったあとの工夫ももちろん重要ですが、成否を大きく分けるのはこういった準備の部分だということは肝に銘じておきましょう。
2. チャンネルのテーマを明確にする
テーマを明確にすることも重要です。
テーマが明確だと、一貫性につながります。
テーマがバラバラだと「何のチャンネルかよくわからない」と視聴者に思われてしまい、チャンネル登録にも繋がりません。
そのため、何をテーマにし、どんな動画を提供するチャンネルなのかを明確にしたうえで動画を投稿するようにしましょう。
3. 検索されやすいキーワードをタイトルに入れる
動画の内容だけでなく、タイトルも非常に重要な要素です。
なぜなら、タイトルの善し悪しによってYouTubeのキーワード検索結果に表示される確率が変わってくるからです。
検索キーワードとの一致度合いが高ければ高いほど、検索結果の上位に表示される可能性も高くなります。
したがって、視聴者がどんなキーワードで検索することが多いのか、どんな検索キーワードが人気なのか、といったトレンドを調べておくことが重要です。
また、視聴者が思わずクリックしたくなるようなタイトルにすることも重要です。
動画のタイトルは、いわゆる「キャッチコピー」のような役割も果たしているからです。
たとえば、仕事の生産性を高めるノウハウを扱った動画を投稿する場合なら、「仕事の生産性を上げる方法」というタイトルよりも、「知るだけで周りに差をつける仕事のやり方」というタイトルのほうが、より見たくなるはずです。
このように、動画の内容だけでなくタイトルにまで気を配ったうえで投稿するようにしましょう。
4. コンスタントに動画を投稿する
新しい動画をコンスタントに投稿し続けることも重要です。
動画の本数が増えないと、総再生時間が伸びにくくなってしまうからです。
また、定期的に新しい動画を上げている人と更新が止まっている人とでは、どちらがチャンネル登録したくなるかは言うまでもないでしょう。
YouTubeのアルゴリズムも、更新を続けているチャンネルの動画を優先的に検索結果や関連動画に表示させる傾向にあります。
継続的に投稿を行っていくためには、動画の作成スケジュールをしっかりと管理することも大切です。
クオリティを追い求めるあまり、動画の投稿がストップしてしまっては本末転倒です。
投稿頻度とクオリティをうまく両立していきましょう。
5. YouTubeの規約変更に気をつける
YouTubeの規約変更には注意が必要です。
一度収益化申請が通った動画でも規約の変更によって収益化の対象でなくなるケースもあるからです。
また、最悪の場合、アカウントが停止されてしまうこともありえます。
最初から規約の変更を見込んで投稿できれば良いのですが、どんな動画に規制が入るかを完全に予測することはできません。
そのため、過去に投稿していたジャンルでは収益化できなくなってしまった場合は、潔く別ジャンルの動画に方向転換しましょう。
YouTubeは大きな可能性を秘めている
今回の記事では、YouTubeの収益化に必要な条件から、収益化を達成するための具体的なポイントまでをお伝えしてきました。
収益化の達成や増収は簡単なことではありませんが、うまくいけば収入の柱になりえるのがYouTubeビジネスです。
YouTubeビジネスの最大のメリットは、レバレッジが効くところにあります。
チャンネルの人気が高まってくれば、独りでに再生回数が伸びていき、同じ作業量で収入だけが右肩上がりで伸びていく、なんて状態を作り出すこともできてしまうのです。
また、YouTube内での影響力が高まれば、あなたの存在が広く認知されるとともにあなたの発信力が高まるため、他のビジネスに挑戦した場合も成功しやすくなります。
このようにYouTubeを収益化できれば夢が広がりますので、是非こちらの記事を参考にしつつ、YouTubeの収益化にトライしていただければと思います。