出品するフリマアプリトを決める際のポイントはいくつかありますが、中でも大変重要なのが「販売手数料」です。
数あるフリマサイトを比べてみると、出品や販売のシステムは似ていても、手数料が異なることに気づかされます。同じ商品を同じ価格で売っても、使うアプリが違えば手元に残る利益も変わってきます。
そこで今回は、フリマアプリの販売手数料を比較しました。Amazonやヤフオクとの違い、自社サイトにした場合の手数料、さらにフリマアプリを使う際のコストカット対策についても紹介します。
ECサービスの販売手数料とは
まず、数あるECサイトの中から代表的なサービスカテゴリーの販売手数料について解説しましょう。
フリマアプリの手数料
今回の主役であるフリマアプリの販売手数料は、出品した商品の販売価格に対して一定の割合で請求されるのが基本です。
つまり、販売価格が高ければ高いほど、販売手数料もアップすることになり、販売した点数は関係ありません。仮に割合が10%なら、1,000円の商品が100個売れた場合の販売手数料は、10,000円(100,000×0.1=10,000)となり、100,000円の商品を1点売った場合と同額になります。
ECモールの手数料
ECモールの代表格といえば、Amazonです。
Amazonでは、出品形式が、大口出品と小口出品の2通りにわかれており、それぞれに異なる手数料がかかります。
大口出品・・・何点売っても月額4,900円(税抜)の定額手数料
小口出品・・・1点の販売につき100円(税抜)の販売手数料
これに加えて商品が売れた際に、商品ごとの価格に対して8〜15%(税抜)の販売手数料が必要になります。
さらに、FBA(フルフィルメント by Amazon)という、梱包、発送、カスタマーサポートなどを一気通貫でAmazonが代行してくれるサービスがあります。このFBAを利用するとなると、FBA配送代行手数料や在庫保管手数料などの各種手数料が、サービスの利用内容に応じて重ねて請求されます。
オークションサイトの手数料
オークションサイトといえば、国内ではヤフオクがもっともメジャーです。
ヤフオクでは、落札価格に10%(税込)の販売手数料がかかります。
ただし、月額508円(税込)のYahoo!プレミアム会員に登録すると、販売手数料が8.8%(税込)になります。
自社サイトの販売手数料
では自社サイトを立ち上げた場合の手数料はどうなるのでしょうか。
100%自前のサービスとして一からサイトを作り、商品をそのサイト内でのみ売る場合、販売手数料はゼロです。
ただし、サイト制作に手数料が必要だったり、配送業者を自前ですべて手配したりすることになるので、ECサービスを利用する場合に比べると他でコストが余分にかかる可能性があります。
フリマアプリを選択するメリット
続いて、コスト面を含めてフリマアプリを利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。
手数料が安い
フリマアプリは、他のECサービスと比べると比較的手数料が安いといってよいでしょう。
詳しくは後述しますが、安いものだと販売手数料はゼロ。大半は商品価格の5~10%の範囲内に収まります。
これは、Amazonやヤフオクと比べると、かなり安価といえます。
送料がお得なサービスがある
さらにフリマサイトを使うと、大手運送会社との提携により、送料が格安になるプランが用意されているケースがあります。
しかも全国一律料金という料金体系のため、ユーザーの住所に関係なく同じ予算で商品が送れるというのは、かなりお得でしょう。
手軽に出品できる
フリマアプリは、スマホさえあれば驚くほど短時間でアカウント登録が済み、その場ですぐに出品まで行えます。
他のECサービスでは、登録プロセスが複雑だったり審査が必要だったりすることもありますから、その点は手軽で便利です。
売りたい商品は目の前にあったとして、その場で登録・出品すれば、わずか数分後には買い手がついている、ということもあり得るのです。
3大フリマアプリの手数料比較
それではここから、「メルカリ」「ラクマ」「PayPayフリマ」の3つのメジャーな国内フリマアプリの販売手数料を比較していきます。
フリマアプリの優劣は、決して販売手数料だけで決まるものではありません。アプリの操作性やサービス内容、ユーザー数やユーザーの民度など、さまざまな要素があります。
ただ、販売手数料は、ほぼ全員の出品者にとって重要度の高い要素となるため、ぜひ参考にしてください。
メルカリ
メルカリの販売手数料は、「10%(税込)」です。
つまり、3,000円のバッグが売れた場合、300円(3,000×0.1=300)の販売手数料がかかります。
さらに、売上金を自分の口座から引き出すためには、振込手数料が必要で、これが一律200円(税込)(急ぎの場合400円での対応もアリ)です。
参考:mercari
ラクマ
続いてラクマの販売手数料について見ていきましょう。
ラクマの販売手数料は、商品価格の「6%(税別)」です。そして更に、その金額の消費税分10%も加算されます。
よって、3,000円のバッグには、180円(3,000×0.06=180)に18円(180×0.1=18)を足した合計198円の販売手数料がかかります。
また、振込手数料は、一律210円(税込)です。ただし楽天銀行に限り、9,999円以下なら210円、10,000円以上なら無料となります。
PayPayフリマ
PayPayフリマの販売手数料は、販売価格の「5%(税込)」です。
つまり、3,000円の商品なら、わずか150円となり、上記の2つのフリマアプリと比較すると最安値となります。
振込手数料は、100円(税込)。PayPay銀行の場合は無料のため、こちらも他と比較するともっとも安いです。
参考:PayPayフリマ
3大フリマアプリ以外の手数料比較
次に参考までに、上記の3大フリマアプリ以外のフリマサービスや、オークションサービスの手数料を見ていきましょう。
ヤフオク
日本最大級のオークションサイト、「ヤフオク」の販売手数料を詳しく説明します。
ヤフオクは、落札価格に対して「10%(税込)」の販売手数料がかかります。
月額508円(税込)でYahoo!プレミアム会員に登録すると、「8.8%(税込)」となります。
ヤフオクは、オークションの専門サイトというイメージを持たれやすいのですが、実は価格を決めての販売も可能です。その場合は、「落札価格」ではなく「販売価格」となりますが、販売手数料の割合は、上記と変わりません。
つまり、3,000円で商品が落札されるか、販売された場合は、300円(3,000×0.1=300)の販売手数料が請求されます。Yahoo!プレミアム会員の場合は、264円(3,000×0.088=264)となります。
ただし、ヤフオクでは、自動車やオートバイといった特定のカテゴリーについて、出品システム利用料として、3,080円(税込)が、落札システム利用料として3,080円または1,980円(水上オートバイなど)(いずれも税込)が、かかります。
振込手数料は、1回につき100円(税込)ですが、PayPayへのチャージやジャパンネット銀行口座使用の場合は、無料となります。
参考:ヤフオク!
ジモティ―
「ジモティ―」は地域密着型のフリーマーケットサービスです。
販売手数料は、ただで商品を譲り受ける場合は、「無料」です。
専用アプリで欲しい商品を見つけたら、出品者と直接メールで交渉し、成立したら直接受け渡しをするのが基本です。同じ地域だからこそ可能なサービス形態といえるでしょう。
要らなくなったものを無料で譲る、というのが基本コンセプトですが、有料での販売も可能です。直接引き取れない場合は、配送を依頼することもできます。
その場合は、合計金額に対して5%の販売手数料がかかります。「合計金額」とは、売買カテゴリの場合は、「商品価格+配送料」、中古車カテゴリの場合は、「商品価格+諸費用+配送料」を意味します。
少ない販売手数料は魅力ですが、地域限定ということもあり、メルカリやヤフオクなどと比べるとユーザー数が極めて少ないのがデメリットです。
参考:ジモティ―
minne(ミンネ)
ハンドメイド専門のマーケットである「minne」の販売手数料は、「作品価格+購入オプション価格+送料」に対して「10.56%(税込)」がかかります。割合が、10.56%と複雑なため、小数点以下の付いた金額になるケースがありますが、その際はすべて切り捨てとなります。例えば、105.6円であれば、「105円」になります。
minneが他のサービスと異なる点は、「購入オプション価格」と「送料」にも販売手数料が請求されるという点です。
「購入オプション価格」とは、おもにラッピングなどの追加サービスにかかるコストのことです。
振込手数料は、どの銀行でも1回につき220円(税込)となります。
参考:minne
フリマでのコストカット対策
フリマアプリでは、どのサービスを使うかによって、商品の価格は同じでも販売手数料が違ってきます。しかし、それ以前の問題として、そもそもフリマアプリでは、商品がさほど高値で売れません。
高くとも数千円で、1万円を超える確率は極めて低いといってよいでしょう。それは、フリマサービスを活用する人たちの多くが、商品の品質もさることながら、圧倒的な安さにひかれてアクセスしてきているからに他なりません。よって、高いものは売れにくいのです。
売れたとしても、そこから販売手数料が差し引かれると、純粋な利益はさらに少なくなります。もしメルカリで、500円で売った場合、販売手数料が50円のため、手元に残るのは450円です。しかも、送料を自己負担するとなれば、この額はもっと低くなります。これを少ないと感じるか多いととるかは、人によってまちまちでしょう。しかし、決して割のいいビジネスといえないのは確かです。
ただ、その様な条件下にあって、少しでも利益を捻出するために、できる対策がいくつかあります。これらを参考にして、1円でも多くの利益を確保できるように工夫してください。
返品・返金対応を減らす
プリマアプリで出品するにあたり、大変残念なのは購入者から返品や返金を求められるケースです。返金となれば、見込んでいた利益はゼロになるうえ、送料は丸ごと損をし、細かいことを言えば梱包にかかるコストや時間もすべて無駄となります。
よって、一旦売れたとしたら、相手から返品や返金を要求されないように適切な対策をとることが重要です。
具体的には3つです。
まず、商品説明を詳しく、丁寧に行うことです。
「思っていたのとは違った」「品番や型番が間違って記載されていたので要らない」というケースが少なくありません。この様な事態を回避するには、「商品説明が事実に基づいていること」、「購入者が知りたいと思うことを余すところなく、きっちりと記入しておく」という2点に注意を払って、商品説明を仕上げることが大切です。
次に、商品画像を綺麗に、品よく、複数枚撮影してアップすることです。画像の印象が悪いとスルーされる確率が上がるうえ、たとえ売れたとしても届けた後で「イメージと違った」と言われかねません。
3点目は、しっかりと梱包を行うということです。梱包が甘いと、配送中にダンボール箱が破れたり、商品が破損したりして、返品リスクが高まります。
仕入れコストをゼロに近づける
フリマでは利益を出すのが簡単ではないため、商品の仕入れコストを可能な限り低く抑えることがおすすめです。できれば、ゼロが望ましいでしょう。
断捨離や子育ての一段落といった人生のターニングポイントで不要となったものは、どんどんフリマアプリに出品するのがよいでしょう。家族や知人が要らなくなったものを譲り受けるのも結構です。
どこかから有料で仕入れてフリマサイトで売るというのは、せどりや転売となるので、厳密にはフリマアプリの対象になりません。それを望むなら、例えばメルカリに「メルカリShops」というショップ向けのサービスがあるので、そちらを使って本格的に出品してみる方がよいかもしれません。もちろん、Amazonや楽天などもあります。
とにかく、手を替え品を替えて、極力仕入れコストゼロを目指してみてください。
まとめ
フリマアプリの販売手数料について詳しく比較しました。
出品するにあたっては、いくらで売れるかという点にばかり目が行きがちになります。しかし、意外とあなどれないのが、販売手数料です。
せっかく売れたにもかかわらず、販売手数料が高すぎてほとんど利益が残らない、というのでは勿体ないです。事前にきっちり見積りを計算したり、システムのルールを細かい点までよく理解したりしたうえで利用するようにしてください。
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