皆様は中国輸入ビジネスをご存知でしょうか。
物販ビジネスは昔からありますが、近年では中国から個人輸入した商品をネットで販売するビジネスが流行しています。
今回はそんな中国輸入ビジネスを始めるにあたっての流れや手順をご紹介していきます。
初心者にも最適な中国輸入ビジネス
現代では様々なビジネスモデルが存在します。
IT、飲食、不動産、物販、……etc。
その中でも、今回ご紹介する中国輸入ビジネスはとても初心者向けと言えます。
その理由は、低予算から始められ、なおかつ利益率が高いからです。
それに加えて特別な資格等もいらず、誰でも始められます。
何か事業を始めたいと考えている方にはとてもオススメのビジネスです。
簡単にスタートできる中国輸入ビジネス
中国輸入ビジネスを初心者の方にすすめる理由の1つとして、「手軽にスタートできる」ということがあげられます。
実店舗を用いたビジネスの場合、初期投資が1000万円単位で必要になり、もし成功しなかった場合のリスクも大きくなってしまいます。
それに比べ、中国輸入ビジネスは低予算から始められ、とても低リスクです。実際、ほとんどの方が10万円程度の予算から始めています。
問題は、誰でも手軽にスタートできてしまうので競合がとても多いということです。実際の所、約8割の方が利益を出せていません。
それでは、利益を出せている人と出せていない人の違いは何でしょうか?
ポイントは「正しいノウハウを知っている」ことです。
正しいノウハウを知らない状態で何十時間作業しても、意味はありません。
逆に正しいノウハウを知っている人は、1日数時間の作業で利益を上げることができるのです。
簡単に始められるビジネスだからこそ、ノウハウを正しく理解し、日々の情報収集は欠かさずに行いましょう。
短期間で成果がでるECモール
ECモールとは、Amazon、ヤフーショッピング、楽天、ポンパレ等のネット商店街を指します。
一番の魅力は、ネット通販においてとても重要な「集客」が簡単に行える点です。
独自サイトの場合、集客を行えるようになるまで時間と費用を要しますが、ECモールは比較的簡単に集客できるため短期間で利益を得ることができます。
ネットビジネス初心者の方には、まずはモールでの出店を強くオススメします。
売れないリスクをリサーチでカバーできる
物販ビジネスを行う際に、最も重要となってくるのが「売れる商品」です。
売れない商品にいくら広告宣伝費をかけても成果を上げるのは難しいですし、売れなければ在庫となり資金繰りを悪化させてしまいます。
まず、需要のある商品を取り扱うことを意識しましょう。
中国輸入ビジネスでは、そういった需要がある商品を前もってリサーチした後に販売することができます。
商品リサーチを徹底して行っていれば、売れないリスクを最小限に抑えることができるのです。
もし、中国輸入品をメルカリで販売する副業を考えている方は、下記の記事を参考にしてください。
中国ビジネスを始めよう!
それでは、中国輸入ビジネスを始めるためには何が必要なのかを解説していきます。
大まかに、
・ビジネス環境を整える
・商品リサーチを学ぶ
・正しい意識を持つ
の3点です。
是非、身につけてビジネスを成功に導きましょう。
ビジネス環境を整える
まずは、一番重要なビジネス環境を整えていきましょう。
環境を整えることで、効率の良い作業を行うことができます。
必要なものとしては、下記のとおりです。
・PCを含めたネット環境
ネット環境、PCスペック、どちらもストレスなく作業できるものを準備しましょう。
・クレジットカード
仕入れを行う際に必要になる場合があります。
個人のものでも問題はありませんが、利益計算等をする際に個人の買い物が明細に混ざってしまうと作業の妨げになるので、中国輸入ビジネス用のクレジットカードを準備することをオススメします。
また、PayPalの登録も必須です。
・銀行口座
こちらもクレジットカードと同じく、仕入れや売り上げの振り込み先として必要になります。
個人の口座でも問題はありませんが、利益計算等で個人の支払いがあるとややこしいので、中国輸入ビジネス専用の口座を準備する事をオススメします。
商品リサーチを学ぶ
ビジネス環境が整ったら、商品の仕入れに入ります。
その際に必要となってくるノウハウが「商品リサーチ」です。
中国輸入ビジネスにおいて、「売れる商品」はとても重要です。
売れる商品をリサーチできる力がとても重要になってきます。
売れる商品のチェック項目としては、
・販売するAmazonでちゃんと売れているか(ランキングチェック)
・取り扱いに問題はないか(販売禁止、規制商品か否か)
・仕入先は中国か(まれに中東等の業者が紛れ込んでいる)
・利益が生まれるか
の4点です。
売れない商品はすぐに在庫になってしまうため、資金繰りを著しく悪化させてしまいます。
当然ですが、売れなければ利益は生まれないのです。
販売する商品は事前にしっかりとリサーチを行い、売れる確信を得てから仕入れるようにしましょう。
リサーチする力を身につけることが、中国輸入ビジネスで稼ぐための最も効率的な手段です。
そこでオススメのツールが、ファルコン(Falcon)です。
使い方は下記の記事を参考にしてください。
正しい意識を持つ
中国輸入ビジネスでは、環境やノウハウ、手法以外にも「経営者としての正しい意識」が重要となってきます。
今まで事業を行った経験がない方は、まず経営者としての心構えを持ちましょう。
・儲かる?
・売り上げの目標額はいくらに設定する?
・今後のビジネスの展開はどうする?
・作業量に合う利益か?
等など、正しい経営者としての意識を持っていれば、辛いことがあっても続けていけるはずです。
ビジネスに対してのモチベーションにもなるので、自分は経営者であることを意識して望みましょう。
中国輸入ビジネスの流れ
この項目では中国輸入ビジネスの流れを詳しく解説していきます。
まずは全体像を把握して、中国輸入ビジネスを行うかどうかの判断材料にしてください。
作業の流れとしては下記の3点です。
1.商品リサーチ
2.商品発注
3.販売&発送
中国輸入ビジネスにおいてとても重要な作業です。
イメージをつかんで、作業を効率化しましょう。
商品リサーチ
まずは、販売する商品のリサーチから始めます。
中国輸入ビジネスでは、売れる商品を事前にリサーチしてから販売できることが強みです。
売れる商品を徹底的に調査し、失敗しない仕入れを行いましょう。
売れる商品のチェックポイントとしては、
・Amazonのランキングが高い
・競合が少ない
・価格が変動していない
の3点です。
しかし、最初から売れる商品を見つけるのは困難で、その手法も選びきれないほど数多く存在します。
まずは下記の記事をクリックして、売れる商品の見つけ方をマスターすることをオススメします。
商品発注
販売する商品を決めたら、次は発注数を決めます。
発注しすぎた商品は、在庫となってしまい資金繰りを悪くしてしまうため注意が必要です。
1ヵ月で売り切れる数を目安として発注しましょう。
特に初心者の方は、その商品が売れるかの判断材料が少ないと思いますので、少なめの仕入れが無難です。
仕入れる商品と数量を決めたら、次は発注です。
仕入れはを使うのが一般的となっています。
代行業者を決める際には、
・ 金額
・対応の早さ
・管理画面の使いやすさ
・AmazonのFBA倉庫に直接納品が可能か
・配送方法は豊富か
・中国業者との仲介業務(トラブル処理等)も行っているか
等を基準にするとよいでしょう。
Amazonにて販売&発送
無事に仕入れることができたら、いよいよ販売開始の準備です。
中国輸入ビジネスでは、AmazonのFBAサービスを使って販売する事が一般的となっています。
AmazonのFBAサービスとは、Amazonが展開している商品発送代行サービスです。
受注、発送、クレーム対応等の業務をAmazonが一括で行ってくれるので、作業量が多い中国輸入ビジネス事業者にはとても嬉しいサービスなのです。
商品がAmazonのFBA倉庫に届いたら、販売価格を決めて販売スタートです。
次の仕入れで活用するためのデータ(販売実績、購買率等)は必ずとっておきましょう。
中国輸入の代行業者を選ぶ
中国輸入のパートナーとなる代行業者。
代行業者は輸入ビジネスで確実に稼ぐためのサポートをしてくれますが、選び方を間違えると輸入ビジネスは上手くいきません。
いい代行業者を選ぶなら
・サービスの質に見合う手数料
・しっかりとした顧客管理
・トラブルが起こった際の的確なフォロー
・選べる配送手段
を基準に選びましょう。
お勧めはイーウーパスポート
代行業者が多すぎてどこを選べばいいのか…と悩んでいませんか?
数ある代行業者の中でも特にお勧めなのがイーウーパスポートです。
イーウーパスポートの魅力を紹介していきます。
定額制で仕入れ放題
通常は商品の仕入れをするたびに手数料が必要となるのですが、イーウーパスポート【ゴールド会員】は仕入れ放題の定額制プランが用意されています。
この価格でFBA作業やOEM、ODM、パッケージ制作などのサービスが標準付帯しているところも魅力的です。
中国国内にある日本企業である
中国から商品を仕入れる時にハードルとなるのが中国語です。
現地にある代行業者には中国語でやりとりをしなければならない業者もあります。
母国語でない言語で仕入れの細かい希望を伝えるのは難しく、日本語対応がない代行業者を使うと仕入れの段階でやり取りに疲れてしまいます。
イーウーパスポートは全てのスタッフが日本語対応が出来るので、やり取りが非常にスムーズです。
中国国内を拠点としていますが、日本企業で日本人スタッフも常駐しており、トラブルが起こった際にも安心です。
検品は日本品質で
中国で仕入れた商品の中には日本人にとっては質が良くない、不良品と思われるものもあります。
検品をしてくれる代行業者は多いですが、その検品の質はピンキリです。
イーウーパスポートの場合は日本人向けの品質管理をしてくれます。
不良品のチェック、値札・タグ付け、アパレル検針、ネットショップ向けの管理用バーコード貼付などの作業のサービスについても相談可能。
効率的に高品質商品を仕入れるために検品サービスは必須です。
中国輸入ビジネスに関する無料のメール講座
イーウーパスポートでは無料のメール講座を配信しています。
中国輸入ビジネスとはどんなビジネスなのかということから、商品のリサーチ法や商品の売り方、月収100万円への道などかなり実用的な内容になっています。
今から中国輸入ビジネスを始める人はもちろん、売り上げが伸び悩んでいるという人にもお勧めです。
PDCAサイクルを回していこう!
中国輸入ビジネスは、上記でご説明した作業をひたすら繰り返します。
しかし、ただ繰り返せばいいというわけではありません。
その都度、改善点を攻略していく必要があるのです。
作業改善のないビジネスなどありえません。意識を高く持ちましょう。
そういった場合によく持ち出される手法が、「PDCA」です。
PDCAとは、
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
の4つを繰り返して、業務を良い方向に改善していきます。
絶対に必要となりますので、覚えておきましょう。
【Plan】計画を立てよう
まずは目標を決めましょう。
長期で達成するべき目標と、短期で達成する目標がありますが、まずは後者を設定することをおすすめします。
事業を行ったことのある人であれば長期的な目標も立てられるでしょうが、ほとんどの方は10年後のビジョンなど見えないと思います。
まずは短期的な目標から決め、やるべきことを明確にしていきましょう。
・1年間の目標
↓その目標を達成するために何をするか
・半年の目標
↓その目標を達成するために何をするか
・3ヵ月の目標
↓その目標を達成するために何をするか
・1ヵ月の目標
↓その目標を達成するために何をするか
・1週間の目標
↓その目標を達成するために何をするか
・1日の目標
↓その目標を達成するために何をするか
上記のように、何をすればよいか意識して目標を逆算していくと明確になっていきます。
中国輸入ビジネスでの例をあげると、
一年後、月収40万円
半年後、月収20万円
三ヵ月後、月収8万円
という目標を設定したとします。
8万円の利益を上げるためには、粗利20%の設定で40万円売り上げる計算です。
そこから逆算すると、1000円の商品で400個販売すれば目標を達成できます。
日割りで、400個÷30日=1日あたり13.3個です。
そして、発注から販売開始までの期間は約2週間かかります。
3ヵ月後に8万円の利益を上げるとしたら、1ヵ月半後には発注しなければいけません。
そうなると、1ヵ月半の期間は商品リサーチを徹底して行うことになります。
結果、目標を達成するためには、1ヵ月半後までに1000円で販売する、1日13.3個以上販売可能な商品を400個発注すればよい、ということがわかりました。
目標を立てることによって、やらなければいけない行動を確認できます。
ビジネスにおいて目標は必須なので、必ず立てるようにしましょう。
【Do】実行と【Check】評価
計画を立てた後は、Do(実行)あるのみです。
自ら立てた計画を忠実に行動しましょう。
KPIを設定すると、日々の業務の進展を把握できるのでぜひ活用しましょう。
KPIとは、目標を達成できているかを確認するための指標です。
中国輸入ビジネスで例えると、1日の商品リサーチ数を記録する、等があげられます。
1ヵ月半でリサーチする商品数を設定しておけば、1日の商品リサーチノルマが見えてきます。
設定しただけでは意味がないので、必ず達成できるように全力で実践しましょう。
行動した後は、Check(評価)に入ります。
実際に実行した結果の良し悪しを評価します。
商品リサーチの場合、行ったリサーチ数で確認することができます。
・最初に設定した数をこなせたか
・設定したリサーチ数でよかったか
等がチェックの項目となります。
もし達成できていなかった場合、その原因を考えましょう。
リサーチ数を達成できなかった場合、時間の割き方や作業効率等が問題にあがるでしょう。
設定したリサーチ数も重要なチェックポイントです。
数をこなせなかった場合、設定した数に問題なのかもしれないのですし、1日で1000円13.3個売れる商品が見つからなかった場合は、設定した数量が足りなかったのかもしれません。
原因が分かれば対処は難しくありません。
この作業を行うことで、次回の商品リサーチに生かすことができますので、必ず実践しましょう。
【Action】改善策を見出そう!
Check(評価)で確認した問題点を、改善していきます。
たとえば、商品リサーチ数の目標を達成できなかった場合、下記の理由があげられます。
①体調を崩した
②家事で時間がなくなった
③モチベーションが低かった
④リサーチ方法を理解できなかった
そこから改善点を考えてみましょう。
①→体調管理を徹底する
②→家族に手伝ってもらう、家事の効率を見直す
③→モチベーションを上げるために、成功事例を見る
④→スクール等に通ってみる
あくまで一例ですが、どうすれば問題を解決できるか見えてきましたね。
問題は問題を呼び、気づいたら事業を続けることが困難に、等という話も珍しくありません。
早めに改善策を見出し、悪化する前に対処にしておきましょう。
Amazon販売での中国輸入の商品リサーチ
中国輸入ビジネスにおいて、商品リサーチは最初の壁です。
効率の良い方法が分からず、やる気がなくなり挫折、という話も珍しくありません。
商品リサーチの手法は数多く存在しますが、初心者の方は型にはめてリサーチすることをおすすめします。
自分のオリジナル手法は置いておいて、まず基礎を知ってから実践しましょう。基本があっての応用です。
ここではその一例として、初心者におすすめの手法をご紹介します。
取り扱うジャンルを決定する
まずは取り扱う商品ジャンルを決定しましょう。
商品リサーチを行うにあたって、一番難易度の高い部分です。
まず一番意識してほしいのが、「需要に対して供給が少ない商品」を狙うことです。人気のある商品でも、取り扱う業者が多ければ販売は困難になってしまいます。
具体的に言うと、Amazonランキングで順位が高く、競合のセラーが少ない商品です。
スマホケース等は国際送料が安く、需要も多いので狙い目のように見えますが、競合も相当数存在するため初心者が実績を出すのはとても難しくなってしまいます。
初心者のうちはニッチで競合の少ない商品にしぼってリサーチすると結果が出やすいのでおすすめです。
商品リサーチ
商品のジャンルを決めたら、次はその中から中国製品を探しましょう。
必ずしも中国製品を選ぶ必要はありませんが、自分が中国製品を扱うことを前提とした場合に同じ条件の商品の方が精度の高いデータを取得できます。
代表的な検索方法が下記になります。
①キーワードで絞込み
文字通り、Amazonの検索エンジンに「中国製品」「ノーブランド」等を入力して検索します。
検索結果で表示された商品は、大概がアリババやタオバオの中国サイトで仕入れられています。
その中から、利益がでそうな商品を仕入れる手法です。
しかし、この手法はもはや時代遅れで、現在では利益の上げられる商品はとても少なくなっています。
理由は、Amazon内セオリーの変化です。
一時期のAmazonでは、中国輸入商品を新規で登録する場合ノーブランドで申請するのが一般的で、そのためノーブランドで検索すると多くの中国輸入商品を確認することができました。
しかし、今現在は相乗り防止のためにJANコードと任意のブランド名をつけるのが一般的となっています。
中国輸入ビジネスを行っているライバル達も、競合を増やしたくないのです。
そのため、ノーブランドの名前でヒットする商品は売れないものがほとんどです。
②画像で判断
商品ページのトップ画像が白抜き背景でない商品は、中国輸入商品の可能性が高いです。
画像の加工は時間がかかり、ちょっとしたノウハウが必要になるため、タオバオやアリババの画像をそのまま使っている場合が多いのです。
ただ、あくまで可能性が高いだけで必ず中国製品とは限りません。
画像編集ソフトで白抜きしたり、写真を撮影しなおす事業者もいるでしょう。
検証材料の1つとして覚えておいて下さい。
③ブランドで判断
①でご説明した通り、Amazonではノーブランドの商品を新規JANコードと任意ブランド名で登録している場合があります。
中国製品か怪しい商品は、ブランド名に注目してみましょう。
聞いたことのないブランド名の場合、Google検索をかけてみます。
Amazonの商品が上位に表示された場合、Amazonセラーが任意でつけたブランド名の可能性が高くなります。
判断に困る商品を見つけたら、ブランド名で検索する癖をつけておきましょう。
④商品タイトルで判断
Amazonでは、商品タイトルがSEOワードに直結しています。
そのため、検索されやすいキーワードを強引に盛り込んだ商品が存在するのです。
そのような商品は、中国製品の可能性が高くなります。
ブランド名とあわせて考慮すればさらに確実です。
⑤扱っているセラーで判断
判断材料が少なく判断が困難な場合は、そのセラーが扱う他の製品を確認するのも有効です。
他に扱っている商品が中国製品であった場合、可能性が高くなります。
上記5点の方法があります。
商品リサーチをこなしていけば、雰囲気で中国製品を嗅ぎ分けることができるようになりますので、まずは多くの商品をこなしていきましょう。
仕入れの候補商品が見つかったら、次はその商品の売れ行きと競合の数を確認し、仕入れるべき数量を算出します。
仕入れ数が多ければ商品を在庫し資金繰りを悪くしますし、少なければロットの関係上価格が高くなってしまいます。
適正在庫を確認する力はとても重要なのです。
適正在庫を調べるには、まずAmazonでの同一商品がどれだけ販売されているかを確認する必要があります。
販売実績を確認するために必要な要素が下記です。
・ランキング
Amazonでは売れるとランキングが上昇し、売れなければ下降します。
この推移を記録することで、ある程度の販売量を予測できるのです。
そこで使うツールが「ファルコン」です。
確認したい商品の、商品名かJANコード、もしくは、ASINコードを入力すればグラフが表示されます。
・レビュー数
ファルコン等でトラッキングできない商品の判断材料になります。
レビューがあれば、少なくともそのレビュー数は販売されていることになるからです。
しかし、ランキングよりも不透明な情報であるのに加え、まれに自作自演のレビューもあるので、あくまで参考程度に使ってください。
・在庫数
FBA倉庫にある在庫に限って、その数を確認することができます。
他のセラーの在庫数を記録しておき、減った数量を売れた数としてカウントします。
こまめにチェックする必要があるので、ファルコンと使い分けをして活用しましょう。
販売実績を確認できたら、次は仕入先を探します。
アリババやタオバオから探す場合、2つの手法が存在します。
・キーワードで検索
キーワード検索は、調べたい商品の名前や特徴を中国語に翻訳して検索をかける方法です。
流れとしては、キーワード候補をなるべくたくさん出す→中国語に変換→中国サイトで検索、となります。
時間はかかりますが、類似商品も見つけやすいので最もポピュラーな検索方法です。
・画像で検索
Amazonで使われている商品画像に類似や一致したものを検索エンジンで探します。
精度はあまり高くありませんが、行き詰まったときに試す価値はあります。
使用する検索エンジンとしては、Google香港、Baidu、Sogou等があげられます。
海外のGoogleはリダイレクトして国内に飛んでしまうので、うまくいかない場合は中国版Googleをお試しください。
利益を効率的に計算しよう!
仕入れ元を突き止めたら、後は仕入れの最終判断です。
まずは利益計算に必要な情報を洗い出しましょう。
・売値
販売する価格です。
新規出品の場合は、類似の商品で大まかな売価を設定しましょう。
・商品代金
商品の価格です。
ロット数によって価格が変わってくるので注意しましょう。
・為替レート
Yahooファイナンス等で確認します。
・代行手数料
業者によって値段が異なるので、自分が使っている代行業者の価格を設定します。
・中国国内送料
中国国内での送料です。
アリババでは、「物流」と記載している欄の「快递」の隣にあります。
発送先、購入数量を設定すると表示されます。
・国際送料
航空会社や便によって、計算の際の重さを実重量とするか容積重量とするかで変わってきます。
実重量はそのままの重さ、容積重量は体積を重量に換算した物です。
計算方法は、
縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5000=体積重量
となります。
同一の商品がAmazonにある場合、商品ページにて商品の実重量と容積重量を確認できるのでチェックしましょう。
・関税率
関税率の一覧は財務省貿易統計のサイトにて掲載されていますのでご確認ください。
・日本国内送料
自宅や事務所等、日本の拠点を経由してAmazonのFBA倉庫に送る場合にかかる経費です。
中国からFBA倉庫に直送する場合はかかりません。
・倉庫等の管理費
倉庫の管理費です。
AmazonのFBA倉庫管理費はFBA料金シミュレーターにて確認することができます。
・販売手数料
販売にかかる手数料です。
Amazonの販売手数料はFBA料金シミュレーターにて確認することができます。
・消費税
洗い出した情報から利益を計算します。
◎粗利益の計算式
売値×(1-販売手数料/100)-{(商品代金+中国国内送料)×(1+代行手数料/100)+国際送料×為替レート×(1+関税率/100)×(1+消費税/100)+日本国内送料+倉庫等の管理費}
◎利益率の計算式
粗利益÷売値×100
通関の目的・流れ
中国や海外から仕入れた商品を輸入すると、日本の税関で輸入通関手続きが行われます。
輸入通関とは、
①輸入者が、税関に対して輸入申告を行う
②所定の審査、検査を経て関税、消費税等を納める
③輸入許可を受ける
の一連の手続きの事を言います。
個人輸入でも必須の手続きですので、ぜひ確認して下さい。
保税地域へ搬入する
海外から輸入された貨物は、まず保税地域に搬入されます。
保税地域とは、関税や消費税等の税金を保留できる場所で、海外貨物を一時的に保管する場所を指します。
また、通関手続きもこの場所で行います。
海外物流の拠点、と覚えておきましょう。
税関での申請方法
商品が保税地域に搬入された後、必要な書類を税関に送付して輸入申告を行います。
輸入貨物では、関税、消費税等が課税されるので、輸入申告と納税申告を同時に行います。
必要な書類は、下記です。
・輸入(納税)申告書
・仕入書
・船荷証券又は海上運送状(航空貨物については、航空貨物運送状)
・保険料明細書
・運賃明細書
・包装明細書
その他、貨物の種類によって必要なもの
・他法令の許可・承認証(植物防疫法などの関税関係法令以外の法令による許可・承認が必要な貨物の場合)
・特恵原産地証明書(特恵関税の適用を受けようとする場合)
・減免税明細書(減免税の適用を受けようとする場合
現在は輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)が導入され、電子申告手続きが利用できるのでぜひ活用しましょう。
電子申告手続きを行う場合、通関業者専用システムからNACCSへアクセスする必要があります。
そのため、一般輸入者が電子申告を行う場合、通関業者に申告手続きを依頼します。
提出された申告書類をもとに、税関が審査を行います。
場合によっては、税関に貨物を調査されることを留意しておきましょう。
関税等納付・輸入許可・国内取引
輸入者が税額を全額納めると、税関から輸入許可書が発行されます。
電子申請の場合、通関業者の端末に輸入許可書が送付され、それを印刷して輸入者に交付されます。
輸入許可証が交付されることで初めて商品を引き取ることができ、国内で流通させることができるのです。
絶対に輸入が禁止された商品を扱わないように注意しましょう。
より詳しく関税について知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
仕入れ後の流れ
次は仕入れた商品を実際に販売する流れをご説明します。
仕入れる商品を間違えていなければ、後は適正金額で販売するだけです。
折角良い商品を苦労して仕入れたのに、販売で躓いては台なしです。
しっかりと確認して下さい。
仕入れた商品をAmazonで販売
いよいよ、Amazonにて販売開始です。
商品ページを作成し、販売しましょう。
注意する点は、
・相乗りするか否か
・商品の販売価格
の2点です。
相乗りは値下げ競争に巻き込まれるデメリットもありますが、初心者のうちはぜひ活用しましょう。
商品ページを作る必要がなく、Amazonの空気感に触れる良い機会です。
価格は、リサーチの際に確認した競合商品の販売価格を参考にします。
販売価格は日々推移しているので、販売前に必ずもう一度確認しましょう。
ビジネスを統括する
販売を開始した後は、ビジネスのマネジメントです。
しっかりと利益を得られるように、統括していきましょう。
経営者としての実力が試されます。
作業例として、
・売れない商品の価格見直し
・さらなる販促
・競合調査
等があげられます。
あくまで一例ですので、PDCAサイクルをしっかりと回して、自分のビジネスをつき詰めて濃密なものにしていきましょう。
中国輸入の流れのまとめ
以上が中国輸入ビジネスの流れの解説になります。
今回は初心者向けの記事でしたが、ベテランとビギナーで行うことはあまり変わりません。
一番の基本は商品リサーチであり、最も重要な作業です。
利益が出せるかは、商品リサーチで決まります。
あとは、ひたすらPDCAサイクルを意識して回すことです。
利益を出している事業者は問題を次々に改善し、内容を綿密なものにしています。
改善を実行できれば、自然と利益も上がっていきます。
これは全てのビジネスで言えることです。
初心者の方は、まずベテランの方のやり方を真似ることから始めましょう。
そこから基礎が生まれ、自分のPDCAサイクルを回すことで、自分だけのやり方が生まれてくるのです。
上記で紹介したことを意識して、ぜひご自分のビジネスを成功に導いてくださいね。