メルカリでは、出品者が「即決OK」と表示していたり、購入希望者が「即決するので値下げしてください」とコメントで言ってきたりすることがあります。
「即決」も「値下げ交渉」も決して珍しくありません。しかし初心者の方からすると、意味が分かりにくかったり、どう対処したら良いのかわからなかったりすることもあるでしょう。
そこで今回は、メルカリの「即決」の意味や対処法、「値下げ交渉」への対応方法や断り方、また値下げ依頼されないための秘訣について解説します。
メルカリにおける「即決」とは?
まず「即決」とは何なのか解説いたします。即決とは文字通りその場ですぐに決断するという意味ですが、何を決断するのか、なぜわざわざ即決と表現するのかについて説明します。
「即決」は「即購入する」という意味
「即決」とは、購入希望者がその場で「即購入する」という意味です。
メルカリでは、さまざまな商品が出品されています。中には、汚れが気になったり、本当に使えるのかが不明だったり、使い方がわからない商品も多数存在します。そのような場合、コメントを通じて出品者に質問したり、もっと安くならないかと交渉したりすることは珍しくありません。
すると、出品者と購入を検討しているユーザーとの中でコメントのやり取りが繰り返されたり、値切り交渉が始まったりします。つまり、これらの場合は「即購入」とはなりません。そのまま購入に至るケースもあれば、話が流れる可能性もあるでしょう。
一方、値段や傷、汚れに関係なく、絶対に欲しい商品なら「即購入」するでしょうし、あと〇〇円値引きしてくれたら「即購入したい」という場合もあるでしょう。
つまり、売る側が「即購入」を促すために「即決OK」と表現することもあれば、買う側が確実に商品を入手するために「即決」を条件にすることもあるのです。
「即決禁止」もある
出品者が「即決禁止」と表示していることもあります。これには以下のような理由が考えられます。
- 購入相手を選びたい
- 在庫があるか確認する時間が欲しい
- 他のECサービスやフリマにも同時に出品している
なお、同時出品は「二重出品」とも言い、メルカリでは固く禁じられています。もし同時に売れた場合、一方のユーザーに損失を与えることになるからです。
よって「即決禁止」とうたっている場合は、その出品者が不正を働いている可能性もあるので、中止した方がよいこともあります。
即決のメリット
「即決」の出品者と購入者それぞれのメリットは、以下の通りです。
出品者のメリット
- 「即決OK」にすると商品が早く売れる可能性が高まる
- コメントで細かなやり取りをする手間が省ける
購入者のメリット
- すぐに商品を入手することができる
- 値下げの条件として使うことができる
事務局の「即決」への考え方
「即決」は事務局が推奨しているわけではありません。とりわけ即決を条件に無理な値下げを要求することには、注意を促しています。
メルカリでは基本的に出品者が送料を負担します。もし800円で出品しているお皿を500円に値引き依頼したとして、送料が300円だったらどうなるでしょう。
出品者の利益はたった200円になってしまいます。しかも、販売価格の10%は販売手数料としてメルカリに支払わなければなりません。つまり出品者が入手できるのは、180円です。
さらに、梱包する箱やそのためのクッション材、ガムテープ、発送のためコンビニや郵便局に出向く手間や時間を考えると、実質利益はほぼ無しに等しくなります。
こういうケースが頻発すれば、メルカリは決して魅力的なフリマアプリではなくなってしまうでしょう。そうした事態を招かないためにも、「即決」には警鐘を鳴らしているのです。
値下げ交渉に対する考え方
次に、出品者にとっての値下げ交渉への考え方について解説します。
値下げ交渉に応じる方が得なケースと、断った方がよいケースがあるので、それぞれのケースについて詳しく掘り下げていきます。
値下げ交渉に応じた方が良いケース
出品者が値下げに応じるとメリットが大きいのは、以下のようなケースです。
- 出品数が多いので少しでも早くに売ってしまいたい
- 早くに現金化したい
- 値下げ交渉の金額が想定内
- まとめ買いして欲しい
メルカリは出品数が多い反面、なかなか売れないケースも少なくありません。基本的に、同じ商品は365日間出品することが可能です。それでも売れない場合、再出品もできます。
しかし、そう長々と同じ商品を管理し続けるのは面倒ですし、ストレスを感じる方もいるでしょう。
そう考えると、そのまま売れず売上金が0円というよりは、値引きしてでも現金が入手できる方が良いという考え方もあるのです。
値下げ交渉を断った方が良いケース
値下げを断る方が良いケースは、以下のような場合です。
- 販売価格を下げてまで売りたくない
- 利益を減らしたくない
- 転売の手助けをしたくない
- コメントのやり取りが面倒
- 値下げ額が度を超えている
同じ商品でも、出品者の思い入れと、購入者の考え方がまったく異なることは珍しくありません。
出品者は大切にしてきた思い出の品のため、同じく大切にしてくれる人に譲りたいと考えていても、購入者にとってはさほど珍しい商品ではなく、値引きを交渉しても問題ないと考えることがあるのです。
これは考え方の違いであって、善悪の問題ではありません。すべての商品には何らかの物語が隠されているので、もしその商品が思い入れの深いものであれば、それを侵してまで安売りする必要はないでしょう。
値下げ交渉への対応方法
この項目では、実際に値下げ交渉を持ちかけられた場合の対応方法についてご紹介します。
可能な範囲内だった場合
持ちかけられた値下げ金額は、許容範囲だった場合は、その方向で売りましょう。手順は以下の通りです。
- 値下げに応じる旨をコメントで送る
- 相手が改めて金額とともに購入に同意する
- 出品金額を変更し、タイトルや商品画像を「〇〇様専用」と修正する
- 相手が商品を購入する
「〇〇様専用」については義務ではなく、あくまで任意の行為ですが、メルカリでは他のユーザーを完全に排除して特定のユーザーに商品を売るという行為が許されていません。
そのため、上記のように値下げ手続きをしている間にも横取りされる可能性があるのです。
それを回避するために、「〇〇様専用」という専用出品扱いにするのです。すると、間違って購入される可能性が格段に低くなるのでおすすめです。
対応不可能な範囲の場合
値下げ額があまりにも高すぎて対応しきれないことや、最初からそもそも値下げに応じたくないケースもあるでしょう。
その場合は、遠慮なくきっぱりと断るようにしてください。何ら失礼なことはないので、気を遣う必要はありません。値下げ交渉を断るときの例文は、以下の通りです。
「コメントありがとうございます。この度は、多くの商品の中から興味をお持ちいただき誠にありがとうございます。せっかくではございますが、こちらの商品は現在の価格が限界で、これ以上の値下げには応じかねます。ご理解いただけますと幸いです。またの機会がございましたらよろしくお願いいたします。」
値下げ額の提示がない場合
「値下げしてもらえますか」といった内容だけで、コメントに具体的な金額がないケースも考えられます。その場合は、いくらを希望するか尋ねるようにしてください。その金額によって、応じるか断るかを決めましょう。
また「即決よろしいですか」というように、特に値引きが条件でなさそうな場合は、わざわざ値引きを話題にする必要はありません。他に気になることがなければ、そのまま購入手続きを促してもよいでしょう。
値下げ交渉の断り方
この項目では、値下げ交渉の断り方について、より踏み込んで解説いたします。
これから売れそうな場合
まだ出品したばかりの場合は、これから売れる可能性が十分にあります。よって早々に値下げに応じるのは勿体無いかもしれません。
その場合には、一旦断って、売れそうにない場合の保険として含みを持たせて断りましょう。例文は以下の通りです。
「コメントありがとうございます。せっかくですが、こちらの商品はまだ出品させていただいたばかりで、これからこの金額でご購入いただける可能性がございます。
つきましては、しばらく保留とさせていただきたく存じます。必要な場合は、またこちらからご連絡させてください。大変ご無礼を申し上げますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。」
「いいね」が多くついている場合
「いいね」が多くついている場合も、そのままの価格で売れる可能性が十分にあります。例文は以下の通りです。
「この度は、コメントを頂き誠にありがとうございます。こちらの商品は「いいね」を数多く頂戴しており、現在の価格でご購入いただける可能性がございますので、このまま様子を見たいと考えております。ご期待に添えず申し訳ありません。
よろしければ、このままの値段でのお買い上げをご検討いただけますと幸いです。ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
値下げ交渉を避ける秘訣
値下げ交渉を持ちかけられると、無視するわけにはいきません。しかし、それが面倒だったり、そもそも値下げ依頼を受けたくないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この項目では値下げ交渉をうまく回避するコツについて3つご紹介いたします。
値下げ不可と表示する
まず、プロフィールや商品説明に「値下げ不可」とはっきり表示する方法です。
すると値下げ交渉を持ちかけられる可能性は、格段に低くなるでしょう。
もし持ちかけられたとしても、「商品説明に書かせていただいた通り……」という文言を添えて断りやすくなるのでおすすめです。
イメージ戦略もおすすめ
最初から値下げ交渉されにくい価格に設定するという手法も効果的です。
例えば、「10,000円」の商品なら「9,999円」、「5,000円」は「4,999円」といった具合に価格を設定しましょう。
この価格表示を見ると、購入者はお得さを感じるため、値下げを交渉される可能性は低くなります。 そこに「いまだけ特価」や「あと2日」など、売り込み文句を添えておくと、より効果が高まることが期待できるでしょう。
「早い者勝ち」と表示する
「早い者勝ち」と大々的に表記しておくと、値下げ交渉中に他のユーザーに購入されるリスクがあることをアピールできるため、値下げ交渉をして購入しようと考えるユーザーを減らすことが期待できます。
値下げ交渉に関してのQ&A
この項目では、値下げ交渉に関して頻出する疑問をQ&A形式でご紹介いたします。どれも知っておくとさらに得をしたり、安心することができる知識となっていますので、ぜひ目を通してください。
専用出品は違反ではない?
先ほど値下げに応じる際に、「専用出品」をおすすめしました。
ですが、専用出品はメルカリが推奨している販売方法ではありません。一部のユーザーが考案した方法が、ローカルルールとして自然と広まったにすぎないのです。
事務局は、専用出品を禁止行為には指定してはいませんが、特定のユーザーだけしか買えない売り方は控えるように警鐘を鳴らしています。
そのため、たとえ専用出品にしても、他のユーザーが横取りできる仕組みになっているのです。
値下げの目安は?
値下げに応じるとして、どれくらいまでが目安なのでしょうか。
これについては、出品者の都合なので、特別な目安はありません。しかし、元の出品価格に対して1割が妥当という考え方が主流です。
これを応用して、最初から想定額よりも1割上乗せした金額で出品するというテクニックもあります。
しつこい場合は無視してもよい?
値下げを断っても、しつこく要求されるということがあるかもしれません。そのような場合は、感情的にならず冷静に対応するのが先決です。
一度は、ご紹介した例文を参考に、丁寧な言葉で断るようにしてください。しかしそれでも聞いてもらえない場合は、もう一度、応じられない旨を端的に伝えます。その上でまだ続くようなら、無視してもよいでしょう。
このやりとりは、全ユーザーが閲覧できるようになっているので、あくまで自身は紳士的に対応するよう心がけてください。ここまで言ってわからないなら無視するのも仕方ないと他のユーザーや事務局に思ってもらえる対応を心がけるのが賢明でしょう。
まとめ
「即決」や「値下げ」は、メルカリでの取引を円滑に、あるいが有利に進める上で有効な手段と言えるでしょう。
しかし立場やケースによっては、メリットとデメリットがあるので、よく考えて対応するようにしてください。
ところで、ビジネスで成功するためには独学よりも体系化された教材やサービスを活用して学ぶ方が結果が早く出ます。
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