ヤフオクには6000万点以上の商品が常時出品されています。しかし、その多くが落札されず売れ残っています。売れない出品者には共通点があります。
そこで今回は、ヤフオクで売れない人の共通点と改善策、さらには売れやすい商品例などを徹底解説します。
ヤフオクで落札されない出品者に共通する5つの特徴
まずヤフオクに出品しても、なかなか落札されない出品者の特徴を5つ紹介します。1つでも当てはまっていたら要注意です。
1.商品説明文が雑
1つ目は、商品説明文が雑なことです。雑な説明文の例を以下に示します。
「新品のムートンジャケットです。ヨウジヤマモトです。」
これでは商品の詳細が一切分かりません。色は画像があれば分かりますが、サイズや素材は分かりません。商品の状態も分かりません。また、新品を出品している理由も分からないため、「本当に新品なの?」という疑問も出てきます。
商品説明文のはずなのに、これを読んで逆に不明点や疑問点が出てくるようでは、誰も落札してくれません。
2.実物の写真が1枚もない
2つ目は、実物の商品写真が1枚もないことです。
まず商品写真が1枚もアップロードされていないのは論外です。写真がなければ誰もクリックすらしてくれません。なぜなら、本当に商品が存在するのか確認できないからです。
また、投稿されている写真が全てメーカー公式サイトに掲載されている写真であるケースもNGです。実物の写真ではない場合も、「本当に商品があるのか?」と入札希望者は不安になります。
3.出品者独自のルール・要望が多い
3つ目は、出品者独自のルール・要望が多いことです。その例を以下に示します。
・コメント無しでの入札はお断りしています。
・落札者とのやり取りで問題があった場合は、落札を取り消す場合があります。
・悪い評価が1つでもある方は、入札しないようお願い致します。
・入札前に必ず私のプロフィールに目を通していただきますようお願い致します。
・落札後24時間以内に入金をお願い致します。
このようなヤフオクの規約にない独自ルールを設けて出品している人を見かけますが、ほとんどが落札されずに売れ残っています。
「自分の思い通りの取引がしたい」「余計なトラブルを避けたい」という気持ちは分かりますが、一方的な束縛は客を逃してしまいます。
あなたに都合があるように、落札者にも都合があります。自己流のルールで縛ろうとせず、相手に合わせて柔軟な対応をすることが、ヤフオクで安定して稼ぐコツです。
4.プロフィールが雑
4つ目は、プロフィール欄が雑なことです。
ヤフオクは顔が見えない相手との取引なので、入札希望者は常に不安を抱えています。出品者の人物像を知るために、多くの人はプロフィールにまで目を通します。
その際、プロフィールに何も書いていなかったり、雑な内容だったりすると、入札希望者は離れてしまいます。
プロフィール欄がいい加減な出品者は、会社概要がいい加減な会社と同じように信頼できない相手と見なされてしまいます。
5.総合評価が0以下
5つ目は、総合評価が0以下であることです。
ヤフオクでは取引後に、出品者と落札者がお互いを5段階で評価します。
非常に良い | +1 |
良い | +1 |
どちらでもない | 0 |
悪い | -1 |
非常に悪い | -1 |
この評価ポイントの合計を総合評価と言い、ヤフオクではこれがその人の信頼度を表す指標となっています。
そのため、総合評価が0、もしくはマイナスの状態で出品しても、まず落札されません。
ヤフオクで落札されやすくする方法
ではヤフオクで落札されやすくするにはどうすればいいのか、改善策を1つずつ解説します。
商品画像・商品説明文をきちんと設定・入力する
まず1つ目は、商品写真をきちんと撮影した上で、説明文を丁寧に書くことです。
まず写真の撮り方から説明します。商品写真は、ただ撮ればいいというわけではありません。例えば、下の画像のように、床に商品を並べただけの写真だと、見栄えが悪く、高額落札されにくくなります。
写真を取る際は、以下のように商品が映える一色背景にして撮影しましょう。どのような背景が良いかは、メーカー公式サイトを見ると参考になります。
ヤフオクでは10枚まで商品写真を投稿することができます。付属品が複数ある場合は、以下のように1つずつ撮影した写真も投稿しましょう。
続いて商品説明についてですが、まずタイトルには「美品」「送料無料」「新品未開封」「生産中止」などのアピールポイントを含めるようにすると、入札されやすくなります。
商品説明文には、以下の項目は必ず記載しましょう。
・商品名
・メーカー名(ブランド名)
・型番
・サイズ
・重量
・色
・購入時期
・出品理由
・商品の詳しい状態
・保管状況
加えて、見やすいデザイン・レイアウトを心がけましょう。以下のように記号や文字装飾を使うだけでも、商品説明文を読んでくれる人は確実に増えます。
商品価格をヤフオクの相場に合わせる
2つ目は、価格設定についてです。ヤフオクの商品価格は過去の落札相場から決定しましょう。
ヤフオクの過去の落札商品と価格は、オークファンというサイトで確認できます。
過去の落札相場が分かったら、オークションのスタート価格は相場の半分、即決価格は相場の1~2割り増しにしましょう。そうすれば、高額落札されやすくなります。
出品前に落札者として評価を稼ぐ
3つ目は、出品する前に、落札者として総合評価を稼ぐことです。
誰でも最初は総合評価0からのスタートですが、これでは出品しても落札してもらえません。したがって、まずは落札者として取引して、評価を稼ぐ必要があります。
丁寧で迅速な対応を心がければ、思っているよりも簡単に評価は稼げます。総合評価が10以上になったら出品しましょう。
送料よりも商品自体の価格を安くする
4つ目は、送料無料にする余裕があるなら、本体価格を下げることです。
送料を無料にすることは悪いことではありません。「送料無料」は有効なアピールポイントです。しかし、ヤフオクでは送料よりも本体価格を気にする人の割合が高くなっています。そのため、値下げする余裕がある場合は、送料を落札者負担にしたままオークションの開始価格を下げることをおすすめします。
日曜の夜にオークションを終了させる
5つ目は、オークションの終了日時を日曜の夜に設定することです。
ヤフオク利用者は連休最終日の20~22時に一番多くなる傾向があります。通常であれば日曜の夜です。利用者が多ければ入札数も自然と多くなるため、その時間にオークションが終わるように設定しておくと、高額落札されやすくなります。
いろいろな入札者に対応する
6つ目は、様々なタイプの入札者に対応することです。
・無言で入札してくる人、メッセージで確認をとってから入札してくる人
・入金が遅い人、早い人
・たくさん質問してくる人
ヤフオクにはいろいろな利用者がいます。独自のルールを作らず、入札者ごとに柔軟に対応しましょう。
ただし、決済方法に関しては「Yahooかんたん決済」しか利用できません。それ以外の決済方法を提示してくる入札者は、無言でブロックしてしまって構いません。
ヤフオクで落札されやすい商品
ヤフオクは出品方法も大事ですが、商品選びも重要です。そこで、ヤフオクで落札されやすい商品を紹介したいと思います。
ファッション系
まず1つ目は、ファッション系商品です。メンズ・レディースともに需要が高くなっています。メルカリではドメスティックブランドが人気ですが、ヤフオクでは国内・海外ブランドともに需要があります。
特に人気ブランドの商品は、新品・中古問わず高く売れる傾向があります。ただし、ブランド品は偽物も多く流行しているため、本物であることを証明できるよう購入時のレシートやタグの写真も投稿しておきましょう。
ノーブランド商品は、新品・中古問わず、落札はされますが高値はつきにくいです。ノーブランド商品の落札額を上げるコツを以下に示します。
・「~風」と人気ブランドで例える
・需要が高い時期に出品する
・「昔の彼女にもらった思い出の品」などのストーリーを付加する
家電・カメラ
2つ目は、家電・カメラです。家電は値段も上がりやすく、需要も安定しています。
特にヤフオクと相性が良いのがカメラです。特に日本では売られていない海外製のカメラが高額落札されやすい傾向にあります。また、カメラの場合、その部品目当てに結構な値段で入札する人もいるので、不要なカメラがある人は出品してみてください。
本・漫画
3つ目は、本・漫画です。高額落札されやすいのは以下の3つです。
・漫画全巻セット
・ラノベ全巻セット
・初版
漫画やラノベの全巻セットに関しては、出品時期も重要です。アニメ化されたり、連載再開されたりすると一気に価格が高騰するため、そういう時期を狙って出品しましょう。
逆に、雑誌やコミックの単品は、ヤフオクに出品してもなかなか売れません。
美容コスメ
4つ目は、美容健康グッズやコスメ関係です。価格はそれほど高騰しませんが、需要は一定数あります。
ただし、未使用の美容品をセットで販売した場合は、結構な高値がつくこともあります。買ったけれど肌に合わなくて途中で使うのを止めた化粧品がある場合は、欠けた化粧品を補充して、セット販売すると良いです。
限定品・非売品
5つ目は、限定品・非売品です。
・一番くじのフィギュア
・大会賞品
・福袋限定商品
・期間限定商品
・生産中止になった家電
などなど、購入が難しい商品はヤフオクで高値が付きやすくなっています。
どうしても落札されない時の対処法
以上の内容を踏まえて出品しても、落札されないこともあります。そういう場合の対処法についても解説しておきます。
値下げが一番効果的
売れない商品をすぐ売る方法、それは値下げです。
入札数を上げるコツはいくつかありますが、やはり一番効果的なのは値下げです。値段を下げれば、利用者の目に止まるのはもちろん、「価格が安い順」の検索結果で上位表示されるため、訪問者が一気に増加します。
値下げしても落札額が高騰する場合もある
ヤフオクでは、開始価格を安く設定しても、最終的な落札額が予想外に高騰することもあります。
例えば「最初5,000円で出品していたPCが落札されず、仕方なく2,500円で出品したら、最終的に6,500円で落札された」というケースです。
これは開始価格が安いことで入札者数が増えたことで起きる現象です。
値下げし過ぎると損をする
ただし、1円出品のように値下げし過ぎると、落札額もあまり上がりません。
開始価格は落札相場の半分が基本です。値下げするにしても相場の2割の価格までに抑えるのがおすすめです。
再出品前のやることリスト
最後に今回のまとめとして、再出品前のやることリストを以下に示します。
商品画像の撮り直し
まずは商品写真を見直しましょう。実物の写真ではない、見栄えが悪い、などの場合は撮り直しましょう。
メーカー公式サイトの写真を参考に、背景・明暗調整を工夫して撮影してください。最近はスマホのカメラの性能も上がってますから、簡単にきれいな写真が撮れます。
また、撮影にこだわるなら撮影ボックスを利用するのもおすすめです。白色背景の撮影などが簡単にできますので検討してみてはいかがでしょうか。
商品写真はいわば商品の顔です。商品写真で興味を引くことができなければ、検索結果に表示されてもクリックしてもらえません。手を抜かずに全力で撮影しましょう。
商品名・商品説明文の見直し
続いて商品タイトルや商品説明文を見直しましょう。チェックリストを以下に示します。
□ タイトルにアピールポイントが含まれていますか?
□ 商品説明文にブランド名・メーカー名は記載されていますか?
□ 商品説明文にサイズ・重量・色は記載されていますか?
□ 商品説明文に出品理由は記載されていますか?
□ 商品説明文に商品状態は記載されていますか?
□ 商品説明文に購入時期は記載されていますか?
□ 商品説明文に付属品リストは記載されていますか?
また、注意事項に余計な独自ルールを記載しないように注意しましょう。
配送までの日数の確認
あとは過去の落札相場から価格を設定して、オークションの終了時期を日曜の夜にすれば準備完了です。
さらに、配送までの日数を短くすると、より落札されやすくなります。
以上を踏まえて再出品してみてください。
ヤフオクはコツさえ分かれば安定して稼げる市場
ヤフオクは日本最大のオークションサイトです。コツさえ分かれば安定して稼げますので、ぜひ今回解説した内容を実践してみてください。