日本製オーガニック化粧品の正体と仕入れ時の注意点

オーガニック化粧品はお肌に良い印象がありますが、実は必ずしもそうではありません。人によってはアレルギー反応を起こして大惨事になる危険もあります。

そこで今回は、

・オーガニック化粧品の正体
・自分に合ったオーガニック化粧品の選び方
・おすすめの日本製オーガニック化粧品ブランド

を紹介します。こちらの記事を読んで、正しいオーガニック化粧品の選び方を身につけてください。

目次

オーガニック化粧品とは?

まずは、オーガニック化粧品の定義から解説します。

オーガニックとは?

そもそもオーガニックとは、「有機」という意味です。

そして、オーガニック製品とは、「3年以上化学肥料・農薬を使っていない土地で、化学肥料・農薬を使わずに育てたものを原料とした製品」を指します。

オーガニック化粧品の認定基準

オーガニック製品には認定基準があります。日本では農林水産省がオーガニック認定を管理しており、認定された製品には「有機JASマーク」がつきます。

しかし、農林水産省が認定する対象は「農産物」、「農産物加工食品」のみです。オーガニック化粧品の認定を行っている団体はいくつかありますが、認定基準は団体によって異なります。つまり、日本にはオーガニック化粧品に関する公式の認定基準はまだ無いというのが現状です。

オーガニック化粧品=100%オーガニックとは限らない

オーガニックを謳った化粧品は市場に数多く出回っていますが、上記のように認定基準がまちまちなため、その全てが100%オーガニックとは限りません。中にはほんの少し有機成分が入っているだけで「オーガニック化粧品」と表記しているコスメもあります。

もちろん、化学成分は必ずしも悪ではありません。菌の増殖を抑えて肌を守る化学成分もあります。問題は何の成分が含まれているかです。

オーガニック化粧品の3大メリット

オーガニック化粧品の使用には様々なメリットがあります。特に大きいメリットを3つ紹介します。

1.お肌に優しい

オーガニック化粧品は自然植物から抽出したエキスを使い、化学合成成分を極力排除しています。

一般的に化学合成成分は特定の効果を有している半面、副作用も強く肌に与えるダメージも大きいです。一方、自然植物由来のエキスは化学合成成分ほど強い効果がない代わり、副作用も出にくいものが多いです。そのため、オーガニック化粧品はケミカル化粧品と比べると肌に優しいのです。

2.肌質を改善してくれる

特定の症状に直接アプローチするケミカル化粧品と違い、オーガニック化粧品は肌の機能を高めて根本的に問題を解決します。

そのため、オーガニック化粧品は効果が出るまで時間がかかりますが、加齢やその他の要因による肌機能の衰えを改善する効果があります。

3.リラックス効果もある

多くのオーガニック化粧品にはエッセンシャルオイルが含まれています。エッセンシャルオイルには肌への効果だけでなく、リラックス効果や防腐効果などもあります。

したがって、オーガニック化粧品を使用するだけでアロマテラピー効果を実感できます。

オーガニック化粧品の2大デメリット

メリットがある一方で、オーガニック化粧品には以下のようなデメリットもあります。

1.使い心地が悪い

ケミカル化粧品は使い心地を良くするための化学合成成分がたくさん含まれています。オーガニック化粧品にはそれがないため、「伸ばしにくい」、「伸ばすと白くなる」、「つけた後の触り心地が悪い」など、使用感は劣ります。

しかし、ハンドプレスを使ったり、顔につける前に手で温めるなど、ちょっとした工夫で使い心地はある程度改善できます。

2.使用期限が短い

オーガニック化粧品には防腐剤・保存料などが使用されていないことが多いため、一般的なケミカル化粧品と比べると使用期限が短くなっています。また、保管場所にも気をつけないとすぐ腐ってしまいます。

オーガニック化粧品は日光が当たらない涼しい場所で保管して、できるだけ早く使い切りましょう。

オーガニック化粧品を選ぶ際の注意点

前述の通り、オーガニック化粧品には明確な認定基準がないため、「オーガニック」を謳っていても額面通り受け取ってはいけません。本当のオーガニック化粧品を見抜く方法を解説します。

成分表示を確認する

「オーガニック成分配合」と表記されていても、実際はほとんど化学成分であることがしばしばあります。パッケージに騙されずに、成分表をよく確認してください。

先程も触れたように、化学成分が入っているからといって、それが必ずしもお肌に悪いとは限りません。化学成分が含まれている場合は、何由来の成分なのかを確認しましょう。

アレルギーがないか確認する

化学成分が全て悪いわけではないように、オーガニック原料も全て良いものとは限りません。人によってはアレルギー反応を起こす植物もあります。購入前に自分のアレルギーを把握しておきましょう。

原料・製造過程を確認する

化粧品メーカーのホームページには、原料・原産地・製造過程が書かれていることが多いです。初めて買うメーカーの化粧品は、必ずホームページで本当にオーガニック原料を使っているのか、どれくらい含まれているのか、どの団体からオーガニック認定を受けているのかを確認しましょう。

オーガニックにするなら全てオーガニック

1つ補足です。

オーガニック化粧品を使う場合は、「化粧水だけ」、「乳液だけ」というように一部だけをオーガニックにするのではなく、使っている化粧品全てオーガニックに統一しましょう。そうしないと意味がありません。

例えば、クレンジングオイルをオーガニックにしても、ケミカルコスメでメイクしていては、メイクが完全に落ちず色素沈着のリスクが出てきます。

おすすめの日本製オーガニック化粧品ブランド

最後に、おすすめの日本製オーガニック化粧品ブランドを6社紹介します。

ドゥーオーガニック

参考:ドゥーオーガニック

ドゥーオーガニックは日本オーガニックコスメ界の先駆者です。まだ日本ではオーガニックコスメが知られていなかった2008年からオーガニック化粧品を開発してきました。オーガニック先進国のヨーロッパのコスメを日本人女性の肌に合うように改善したドゥーオーガニック製品は、幅広い年代の女性から支持を集めています。

ドゥーオーガニックの化粧品は、世界最大のオーガニック認証機関「エコサート」より認証されています。

THREE

参考:THREE

THREEは自社農園で育てた国産オーガニック原料が売りの化粧品メーカーです。オーガニック認証はされていませんが、THREE独自の厳密な開発基準で作られています。香りがそこまで強くないため、ハーブの香りが苦手な人でも安心して使用できます。

乾燥肌用や敏感肌用もあるため、オーガニック化粧品初心者にもおすすめです。

アムリターラ

参考:アムリターラ

アムリターラの化粧品は、九州の自社農園を始めとする世界中のハーブ園から厳選したオーガニック原料を80%以上使用して作られています。残り20%に関しても、合成界面活性剤・石油由来成分などは一切使用していないため、お肌に優しいです。製品ページではキャリーオーバー成分(安定剤、アルコール、防腐剤、酸化防止剤など)を含む全ての成分表と原産地に加えて、オーガニック認証まで全て公開されています。

HANA ORGANIC

参考:HANA ORGANIC

HANA ORGANICは天然由来の100%オーガニックコスメブランドです。HANA ORGANICも合成界面活性剤・石油由来成分などは一切使用していません。製品ページでは成分表・原産地・オーガニック認証まで全て公開されています。

琉白

参考:琉白

琉白は沖縄発祥のオーガニックコスメブランドです。全製品が世界最大のオーガニック認証機関「エコサート」によって100%オーガニック認証を受けています。

Larネオナチュラル

参考:Larネオナチュラル

Larネオナチュラルは「有機=環境に影響を与えない」という理念に基づく真のオーガニックコスメブランドです。自社栽培の原料を使い、安全・安心に徹底的にこだわっています。

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オーガニック化粧品は選び方が重要

オーガニック化粧品はお肌に良いイメージがありますが、人によってはアレルギー反応を起こす場合もあります。販売する際は、原料・原産地・製造過程をきちんと明記しましょう。

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この記事を監修した人

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