アメリカのAmazon(アマゾン)で購入した商品を返品・返金する手順

最近では、通販サイトで商品を購入する人が増えていますが、到着した商品が不良品だったり、破損していたりすることってありますよね。それでも、日本の通販サイトなら、Q&Aに書いてある通りに問い合わせれば比較的簡単に返品または返金処理ができます。

しかし、アメリカのAmazonのような海外サイトの場合は英語でやり取りしなければならないため、英語が苦手な人だと、返品または返金処理が少し難しくなってしまいます。

そこで、この記事では、アメリカのAmazonで購入した商品を返品または返金する手順について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

アメリカのAmazonにおける返品または返金の方法

まずは、アメリカのAmazon(Amazon.com)で購入した商品を返品または返金する方法を紹介します。

アメリカ版Amazonの言語は英語ですが、返品または返金に必要な手続きは日本のAmazonとほぼ同じなので、慣れてしまえばそれほど難しくはないでしょう。

手順を順番に解説しますので、参考になさってくださいね。

返品の大まかな流れ

最初にアメリカ版Amazon(Amazon.com)にアクセスして、購入履歴を確認できるページを開きましょう。パソコンのサイトを利用すると分かりやすいです。

参考:Amazon.com

「Returns&Orders」をクリックし購入履歴を表示しましょう。購入履歴のページには今まで購入した商品がずらりと並んでいるので、返品または返金したい商品を探します。

対象の商品が見つかったら、「Return items(商品を返品する)」をクリックして返品または返金処理のページへアクセスしましょう。

返品理由を選ぶ項目があるので、商品を返品または返金したい理由を選択します。

選択可能な理由には、例えば以下のようなものがあります。

・商品ページの説明が不正確であった
・間違えて購入してしまった
・付属品が全て揃っていない
・商品が破損していた
・注文と異なる商品あるいはカラー・サイズが届いた
・到着が遅すぎる

一番多い返品理由としては、「注文と違う商品が届いた」か、もしくは「商品が破損していた」ではないでしょうか。もしも最適な理由が見つからない時は、自分の返品理由と一番近い理由を選びましょう。

また、コメントを書くスペースも出てくるので、具体的な返品理由を英語で記載してください。英語が苦手な方はGoogle翻訳を利用すると良いでしょう。

返金方法を選択する

次に、商品を交換するか返金してもらうかを選択する画面が表示されます。

交換してもらう場合は「Replacement」を選びます。返金してもらう場合は「Refund」を選び、Amazonギフトカードでの返金か、クレジットカード会社を通した返金かを選択しましょう。

商品販売者に連絡する

もしも上記の選択肢が出てこない場合は、直接、商品販売者に連絡するのがおすすめです。海外への返品や返金は時間も労力もかかってしまうため、販売者によっては返品なしで返金してくれるケースもあります。

ちなみに、販売者に送るメッセージもGoogle翻訳を利用した簡単な英語で大丈夫です。

必要なラベルの印刷

アメリカのAmazonで購入した商品を返品する際に少し大変なのは、返品するための返送ラベルを用意しなければならないことです。返送ラベルはAmazon側が作成してくれるので、自宅のプリンタで印刷しましょう。

この際、返送ラベルと一緒にインボイスや返品書が表示されることがあるので、全て印刷しておきます。すぐに返送手続きしない場合は、これらをなくさないようにクリアファイル等に保存しておきましょう。

選択可能な返品理由

先ほど、アメリカのAmazonで選択できる返品理由をいくつか紹介しましたが、返品理由には大きく分けて「購入者都合」「出品者のミス」「配送時のトラブル」の3つがあります。

ここからは、それぞれの返品理由について英語と日本語で解説します。

購入者都合による返品

購入者都合の返品の場合は、商品返品時の送料は購入者が負担しなければなりません。そして、返品理由としては以下のようなものが挙げられるでしょう(英語も記載しておきます。)。

・商品を間違えて注文してしまった
「Accidental order」または「Bought by mistake」

・購入したが、必要なくなった
「No longer Needed」

・もっと安い同等商品を見つけた
「Better price available」

・何者かに不正購入されていた(状況によっては購入者都合にならない場合もあります)
「Unauthorized purchase」

販売者のミスによる返品

販売者のミスの場合は、返品にかかる送料も返金してもらえるケースがほとんどです。まれに返品は不要で正しい商品を送ってもらえることもあります。

・実物が商品ページに掲載されていた情報と違う
「Different from website description」または「Inaccurate website description」

・注文した商品とは異なる商品が届いた
「Different from what was ordered」または「Wrong item was sent」

・購入していない商品が届いた
「Received extra item I didn’t buy」

・届いた商品が不良品であった
「Does not work properly」または「Defective」または「Item defective or doesn’t work」

・商品の中身に欠品がある
「Missing parts or accessories」

輸送中のトラブル

アメリカから日本までという長旅を強いられる商品の中には、まれに配送途中で破損してしまうものもあります。到着した商品に破損があった場合は、証拠となる商品写真を撮っておきましょう。選択できる理由には以下のようなものがあります。

・配送中に破損したと思われる
「Damaged during shipping」

・梱包も商品も破損していた
「Product and shipping box both damaged」

・商品が到着予定日後に到着した、または予定日を経過しても到着しない
「Item arrived too late」または「Missed estimated delivery date」

焦らず販売者に連絡をとる

到着予定日を過ぎても商品が到着しない場合、通関に予想以上の時間がかかっていることもあります。そのため、焦って返品依頼を提出する前に配送状況を確認し、必要に応じて販売者にコンタクトをとってみましょう。販売者が通関業者に急ぐ旨催促してくれたおかげで、保管されていた商品の配送が進む場合があるからです。

商品を返品する手順

返品または返金の理由を選択したら、次は返品の準備を行います。

商品を返品するためにはPDFの書類を印刷する必要があります。画面に「Print label & Instructions」というボタンをクリックすると紙を印刷できる画面に移動できるので、印刷しましょう。

自分の住所を記載する

まず、「Return Mailing Label」は返品に必ず必要な用紙です。「FROM」と書かれた欄が空白になっているので、自分の住所を書き込みましょう。

住所の記載はもちろん英語ですが、次にご紹介する「Commercial Invoice」に英語で自分の住所が記載してあるので、それを写せば簡単です。

配送方法と追跡番号を記載する

次に、「Commercial Invoice」という送り状を確認しましょう。「Carrier」の部分には配送方法を記入するのですが、EMSやOCSを利用すると後で追跡できるので便利です。そして、「Carrier」の下側には「Tracking Number(追跡番号)」を記載できる欄があるので書いておきましょう。後は一番下に、署名と記入した日付を記載するだけです。

段ボールの中に入れるラベル

バーコードが印刷された紙は「Return Authorization Slip」という返品を確認するためのものです。こちらの紙も返品する段ボールの中に入れるので、なくさないようにしておきましょう。

危険物であることを知らせるラベル

リチウムイオン電池が含まれている、いわゆる危険物を返品する場合は、箱の中に危険物が入っていることを知らせるための「Hazmat Label」という紙が必要です。こちらの紙は通常は箱の表面に貼り付けますが、貼り付け方法は配送会社に確認した方がよいでしょう。まれに「ラベルの類は箱に貼り付けないでください」と後から言われることがあるからです。

丁寧に梱包し、ラベルも同梱する

以上の紙を印刷して必要事項を記入した後は、梱包作業に取り掛かりましょう。商品とバーコードが印刷された紙を一緒に段ボールの中へ入れておきます。先ほど住所を記載した「Return Mailing Label」と、配送方法を記入した「Commercial Invoice」、そして危険物であると書かれた紙は段ボールに入れずに持っておきます。

郵便局のEMSを利用する方法

アメリカのAmazonへ商品を返品する方法には色々ありますが、一番利用者が多いのは郵便局で発送できるEMSです。

ここからは、郵便局のEMSを利用してアメリカへ向け発送する方法を紹介します。

EMSのラベルを準備する

EMSラベルには2種類あり、紙ベースの書類を送る時と洋服や日用品などを送る時とで使用する紙の種類が異なります。どちらを使用すればよいか分からない時は、郵便局の窓口で尋ねれば丁寧に教えてくれますよ。

EMSラベルは郵便局の窓口でもらえます。ただ、平日の昼間に行けないという方もいらっしゃいますよね。そんな場合は郵便局のホームページから印刷できるので試してみてください。

自宅にプリンタがない方は、スマホアプリを使ってラベルを作成し、印刷は郵便局に置いてある「ゆうピリタッチ」で行う方法もあります。詳しくは郵便局のホームページに紹介されていますのでご覧ください。

参考:国際郵便マイページサービス

追跡番号を記入する

EMSラベルには追跡番号が記載してあるので、その番号を先ほど印刷した「Commercial Invoice」に記入しておきましょう。また、自分でも追跡できるようにスマホのメモに追跡番号を入力しておくと後で便利です。

商品の金額については、返品する時点での為替レートを元に日本円に換算して記入しておけば大丈夫です。

郵便局で発送する

EMSの発送は郵便局で行います。その際は、EMSラベルを貼り付ける前に郵便局の局員さんに記載内容を確認してもらうとよいでしょう。記載内容に不備がなければ、返品する商品とEMSラベル、そして追跡番号を記入した「Commercial Invoice」を用意して発送します。

MyUSでAmazonアメリカに返品する方法

MyUSを利用してAmazonアメリカに返品することも可能です。

MyUSはアメリカではメジャーな転送会社です。

ところが、日本で生活している私たちにとっては≪転送会社≫自体にほとんど馴染みがないでしょう。

また、MyUSという会社を知っていても、サイトは英語のみで記載されていますので、実際に登録して活用している方はこの記事を読んでいる方の中にはいないのではないかと思います。

馴染みのないMyUSを利用して返品するのは不安だと思いますので、まずはMyUSについてご紹介します。

MyUSとは

MyUSは先述の通り、転送会社になります。

会社や個人などで海外からの商品の輸入を行う場合に利用するのが通常です。

輸入事業を行う場合にはプランや個人情報、クレジットカード情報を登録して、海外から直輸入できない商品を取り寄せるのに利用します。

個人的に輸入業を行っていくつもりであればMyUSへの登録が必要になります。

アメリカAmazonへの返品の際には特にこれらの情報の登録の必要はありませんので割愛しますが、かなり詳しく日本語でMyUSについて解説してあるサイトも多いので、興味があれば調べてみてくださいね。

それでは、MyUSを利用した返品方法についてご紹介していきます。

Prepaid Labelを使用しての返品

また新しい言葉が出てきて混乱されているかもしれませんが、これは「Prepaid Label(プリペイドラベル)」という、「送料前払い済みの発送ラベル」のことです。

郵便局で発送する際にEMSのラベルが必要になるように、MyUSを利用する場合にはPrepaid Labelが必要になるのです。

このPrepaid Labelはラベルを発行する際に発行者が料金を支払うため、このラベルを使用して配送する商品には送付先も受取先も送料を負担する必要がなくなる、というメリットがあり、アメリカでは頻繁に活用されています。

Prepaid Labelを発行し、そのラベルを使用して商品を返品する、という流れになります。

ところが、このPrepaid Labelはアメリカ国内でのやり取りの際にしか利用できないのです。

そこで、転送会社のMyUSに代行して返品してもらう、ということになるのです。

Prepaid Labelの発行方法

Prepaid Labelは仕入先の返品関連ページから申し込むことができます。

「How to Return」や「Return Policy」と記載されているところがありますので、そこから申し込み手続きを行いましょう。

ここにPrepaid Labelの発行手順が記載されています。

数ドルの発行手数料がかかってしまいますが、手順に沿って手続きをすることでPDFファイル方式でPrepaid Labelを送ってもらうことができます。

MyUSへの返送依頼

ラベルが発行できたら、MyUSに返品を依頼しましょう。

ここからはMyUSのサイトでの作業となります。
MyUSも英語のサイトですが、手順を具体的に記載していきますので、ここの手順に沿って選択していけば英語がわからなくても返品手続きができますので、安心してくださいね。

1.届いた商品の一覧から返品したい商品の左にある「>」をクリックします。

2.「OPTIONAL SERVICES」内の「Special Requests」から「Return to Sender」を選択すると、返送などの詳細を選択するポップアップが表示されます。

手数料として7ドルが必要になりますので、覚えておきましょう。

3.ラベルの有無について問われます。
先ほど用意したPrepaid Labelがここで問われているラベルに該当しますので、「I have a shipping label」を選択してください。

4.「UPLOAD LABEL」からラベルをアップロードしてください。

5.「Type your message here」は備考欄になります。
特に何もなくても必ず記載しないと返品できませんので、何かを記載するようにしてください。
「Thank you」が日本語での「よろしくおねがいします」に該当します。

「I kindly request you」で「よろしく頼みます」となりますので、このような内容を記載しておけば大丈夫です。

6.急ぎの対応が必要な場合は備考欄の下にある「Make this request urgent 」をクリックしてください。
この場合は追加で5ドルかかりますので、そのことも理解しておいてくださいね。

7.一番下にあるチェックボックスには「7ドルの手数料がかかることを理解しています(I understand I will be charged $7…)」ということの証明になりますので、こちらへのチェックも忘れずに行ってくださいね。

ここまで入力を済ませれば返品の依頼は終了です。

あとはMyUSが代行して返品手続きを行ってくれます。

返品処理が受け付けられると、その商品が黄色に反転するので、それを確認してくださいね。

以上が、MyUSを利用したアメリカ国内の返送方法です。

上記の通り、MyUSを利用しての返品の場合は送料はかかりませんが手数料が必要になります。

高級品ならばもちろん返品をおすすめしますが、購入した商品が数10ドルの場合には手数料のほうが高くついてしまう場合もありますので、返品手続きをするかどうかはよく考えましょう。

MyUSやPrepaid Labelは聞き馴染みのない言葉だったかもしれませんが、意外にも返品手続きはそれほど難しくないことを知っていただければ幸いです。

返品でよくある疑問点

アメリカのAmazonとのやり取りに慣れていないと、返品するのって不安ですよね。

ここからは、商品の返品に関する「よくある疑問」を紹介しますので、参考になさってください。

段ボールは自分で用意しても良い

商品を返品する時には、すでに梱包されていた段ボールを処分してしまっていることもあるでしょう。商品の返品の際は、同じ段ボールで発送する必要はありませんが、長距離を移動するため、日本国内で使われる段ボールよりも分厚く丈夫なものを使用するのがおすすめです。

Amazonへ返送した旨を知らせる

商品を郵便局から発送できたら、返送手続きが終了した旨のメッセージをアメリカのAmazonに送りましょう。その際の英文は「I have just returned the product that I bought.」のような簡単な内容で問題ありません。

配送料を請求する場合は、「The shipping cost was 1,000 yen.」という風に金額を知らせましょう。

返品状況は公式サイトでチェックできる

返品する商品を発送した後は、商品の返品処理が進んでいるのか気になりますよね。商品がAmazonに到着したら、Amazonの公式サイトから返品状況が確認できるようになります。

もしも商品の到着予定日を過ぎていても進捗状況が更新されていない場合は、カスタマーサービスに連絡をとりましょう。

関税の払い戻し

日本の通販サイトと異なり、面倒なのが関税の払い戻しです。商品の購入で必要となった関税は、商品を返品すれば払い戻してもらえます。しかし、払い戻しを受けるには自分で税関に行く必要があります。中には、税関まで行く手間や交通費を考えて払い戻しを受けに行かない方もいるようです。

返品に応じてもらない場合

販売者の中には返品や返金対応をしてくれない人もいます。メッセージを送ったにもかかわらず何の返答もない場合は、カスタマーサービスに連絡をとりましょう。そうすれば、何らかの対応をとってもらえます。

配送料金は前もって確認できる

EMSの配送料金は郵便局で発送する際に支払いますが、予め料金を知っておきたい方もいらっしゃるでしょう。EMSの料金や配達にかかる日数は郵便局の公式サイトで確認できます。EMSの配送料金を調べる際は、商品の重量も必要となるため、予め段ボールごとの重量を量っておきましょう。

参考:国際郵便の料金・日数を計算する

損害賠償制度も利用できる

EMSには、配送中に商品が破損したり紛失したりした場合に損害を賠償してもらえる損害賠償制度が付帯しています。損害賠償制度を利用するのに必要な費用は、商品の金額によって異なります。

例えば、4万~6万円までの損害なら100円ですが、20万~22万円なら500円です。損害賠償制度を利用したい場合は、郵便局の窓口で申し込みましょう。

見落としがちな返品期限

最後に多くの人が見落としがちな点を紹介します。それは、返品期限の見落としです。

返品に必要な書類を印刷する際、注意書きとして商品返品の期限も表示されます。この期限を過ぎて返品すると対応してもらえません。したがって、期限をメモしておくか、期限の記載のある書類を印刷しておき、目に留まる所に置いておきましょう。

アメリカのAmazonへの返品は難しくない

慣れない間はアメリカ版Amazonでの返品作業は難しく感じてしまいますが、実際のところ、手順は日本版のAmazonとほとんど変わりません。

Google翻訳を使うなどして、1つずつ返品作業を進めていきましょう。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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